サンドボックスプログラムの概要 sandbox-programs

サンドボックスプログラムの概要と実稼動プログラムとの違いについて説明します。

はじめに introduction

サンドボックスプログラムは、通常、トレーニング、デモの実行、イネーブルメントまたは概念実証(POC)の目的にかなうように作成されるので、ライブトラフィックを実行するためのものではありません。

サンドボックスプログラムは、AEM Cloud Service で使用できる 2 種類のプログラムの 1 つで、もう 1 つは実稼動プログラムです。プログラムタイプについて詳しくは、プログラムとプログラムタイプについてを参照してください。

自動作成 auto-creation

サンドボックスプログラムは自動作成機能を備えています。サンドボックスプログラムを作成するたびに、Cloud Manager で自動的に以下が実行されます。

  • AEM Sites、Assets、Edge Delivery Services を、プログラムのデフォルトのソリューションとして追加します。

    サンドボックス用のソリューションとアドオンを選択

  • プロジェクト Git リポジトリと、AEM プロジェクトアーキタイプに基づくサンプルプロジェクトをセットアップします。

  • 開発環境を作成します。

  • その開発環境へのデプロイメントを行う実稼動以外のパイプラインを作成します。

サンドボックスプログラムには、開発環境が 1 つだけあります。

制限事項と条件 limitations

サンドボックスプログラムはライブトラフィック向けのものではないので、使用に関して一定の制限事項と条件があります。これが、実稼動プログラムとの違いです。

制限事項/条件
説明
ライブトラフィックなし
サンドボックスプログラムは、ライブトラフィックを実行するものではないので、AEM as a Cloud Service のコミットメントの対象ではありません。
自動スケーリングなし
サンドボックスプログラムに作成された環境は、自動スケール用に設定されません。したがって、パフォーマンスや負荷テストには適しません。
カスタムドメインまたは IP 許可リストなし
カスタムドメインIP 許可リストは、サンドボックスプログラムでは使用できません。
追加の公開地域なし
追加の公開地域は、サンドボックスプログラムでは使用できません。
99.99% SLA なし
99.99% SLA は、サンドボックスプログラムには適用されません。
高度なネットワーク機能なし
高度なネットワーク機能(例えば、VPN のセルフサービスプロビジョニング、非標準ポート、専用のエグレス IP アドレスなど)は、サンドボックスプログラムでは使用できません。
AEM の自動アップデートなし
AEM のアップデートは、サンドボックスプログラムに自動的にはプッシュされませんが、サンドボックスプログラム内の環境に手動で適用することができます。
:手動更新は、対象環境に適切に設定されたパイプラインがある場合にのみ実行できます。
:実稼働環境またはステージング環境のどちらか一方を手動で更新すると、もう一方が自動的に更新されます。実稼働とステージングの環境セットは、同じ AEM リリースに上に存在している必要があります。
詳しくは、AEM バージョンのアップデートを参照してください。
環境を更新する方法について詳しくは、環境の更新を参照してください。
テクニカルサポートなし
サンドボックスプログラムは通常、トレーニング、デモの実行、有効化または概念実証(POC)の目的で作成されるので、サンドボックスプログラムで発生する問題に対してはテクニカルサポートを利用できません。
サンドボックスプログラムの作成と管理で問題が発生した場合、これらの問題はテクニカルサポートの範囲内です。
休止と削除
サンドボックスプログラム内の環境は、8 時間、無操作状態になると、自動的に休止状態になります。サンドボックス環境は、6 か月連続の休止状態が続いた後に削除されます。
環境の休止状態を解除する方法とサンドボックスの自動削除について詳しくは、サンドボックス環境の休止と休止解除を参照してください。
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