ルール構文の選択ガイドライン

どのルール構文を使用しても大部分の使用例を満たすことはできますが、ここでは特定のルールを選択するための、いくつかのガイドラインを紹介します。ルールエディターで使用可能なルールの詳細については、「ルールエディターで利用できるルールタイプ」を参照してください。

  • ルールを作成する際は一般に、ルールを作成するオブジェクトのコンテキストでルールを考えることです。「フィールド A」にユーザーが入力した値に応じて、「フィールド B」の表示・非表示を切り替える場合を想定します。この場合、「フィールド A」の状態を評価し、その戻り値に基づいて「フィールド B」のアクションをトリガーします。

    従って、「フィールド B」(状態を評価するオブジェクト)上にルールを記述する場合、「条件 - アクション」型の構文か、または「When」のルールタイプを使用します。同様に、「フィールド A」についても、「アクション - 条件」構文か、または「Show」・「Hide」のルールタイプを使用します

  • 時には、1 つの条件に基づいて複数のアクションを実行する必要があるかもしれません。そのような場合は、「条件 - アクション」構文の使用を推奨します。この構文では、一度条件を評価し、その後に複数のアクション文を指定することができます。

    例えば、ユーザーが「フィールド A」に入力した値を確認する条件を設け、その戻り値に応じて「B」、「C」、「D」の各フィールドを非表示にするには、まず、「フィールド A」に対して「条件 - アクション」の構文を記述するか、あるいは「When」のルールタイプを使用し、「B」、「C」、「D」の各フィールドについて表示状態を制御するアクションを作成します。この形式を取らない場合は、「B」、「C」、「D」のフィールドごとに別々のルールを 3 つ記述し、それぞれ「フィールド A」の状態を確認させる必要が生じます。この例では、3 つのオブジェクトに「Show」または「Hide」のルールタイプを記述するよりも、1 つのオブジェクトに「When」のルールタイプを記述する方が効率的です。

  • 複数の条件に基づいてアクションのトリガーを設定するには、「アクション – 条件」構文の使用を推奨します。 例えば、「B」、「C」、「D」の各フィールドの状態を評価し、その戻り値に応じて「フィールド A」の表示・非表示を切り替える場合は、「フィールド A」に「Show」または「Hide」のルールタイプを記述します。

  • 1 つの条件に対して 1 つのアクションが指定されているルールでは、「条件 - アクション」または「アクション - 条件」構文を使用してください。

  • ルールによって条件がチェックされ、フィールドに値を入力したときやフィールドを終了したときに直ちにアクションが実行される場合は、条件が評価されるフィールドに「条件 – アクション」構文または「When」ルールタイプのルールを記述することをお勧めします。

  • 「When」のルール内に記述した条件は、その条件が適用されるオブジェクトの値をユーザーが変更した際に評価されます。しかし、値が変更された場合にサーバーサイドでアクションをトリガーする場合(値を事前入力する場合など)は、フィールドの初期化時にアクションをトリガーする「When」ルールを記述することが推奨されます。

  • ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックスの各オブジェクトに対してルールを記述する場合、フォーム内のこれらのフォームオブジェクトのオプションや値はルールエディターで事前入力されます。

ルールエディターでルールの作成および管理にユーザーインターフェイスを使用する方法については、 コアコンポーネントに基づくアダプティブFormsのルールエディターユーザーインターフェイスを参照してください。