カスタム関数内のオブジェクトのスコープ
アダプティブFormsでは、ルールが実行される際に、スコープオブジェクトが関数の最後の引数として渡されます。 このパラメーターを使用して、関数の中からフォームやフィールドのプロパティを読み取り、フォームを変更することができます。 スコープオブジェクトには、フォーム、トリガーイベント、ターゲットフィールドの読み取り専用プロキシオブジェクトが含まれます。 フォームおよびフィールドのプロパティには、scope オブジェクトを使用して、$
を追加してアクセスできます。たとえば、それぞれ scope.form.$id
および scope.field.$id
を追加します。
スコープオブジェクトを使用したフォーム変更関数
Scope オブジェクトには、フォームを変更するための次の関数があります。
関数
構文
説明
コードサンプル
setProperty
setProperty(any $element, any $payload)
$payload
を使用して $element
のプロパティを設定します。ここをクリックして例を表示します。
validate
validate([any $element])
$element
に対して検証を実行します。 要素が指定されていない場合は、フォーム全体が検証されます。ここをクリックして例を表示します。
submitForm
submitForm(any $data [, boolean $validate_form = true, string $submit_as = 'multipart/form-data'])
フォーム送信をトリガーします。
$data
パラメーターは、送信する内容を指定 $submit_as
、コンテンツタイプを定義します(デフォルトは「multipart/form-data」)。 オプションの $validate_form
で、フォームを検証するかどうかを指定します(デフォルトは true)。 成功した場合は submitSuccess
が実行され、失敗した場合は submitError
が実行されます。ここをクリックして例を表示します。
setFocus
setFocus(any $element [, FocusOption $focusOption])
フォーカスを
$element
に設定します(パネルまたはフィールドを指定可能)。 要素が指定されていない場合は、ルールをトリガーしたフィールドにフォーカスが設定されます。 オプションの $focusOption
パラメーター(列挙型 FocusOption
)は、$element
を基準とする「nextItem」または「previousItem」のどちらにフォーカスするかを指定します。 パネルが指定されている場合、ナビゲーションはそのパネルに制限されます。フィールドを使用している場合、ナビゲーションは親パネルで行われます。ここをクリックして例を表示します。
dispatchEvent
dispatchEvent(any $element, string $eventName [, any $payload])
$element
で指定された要素でタイプ $eventName
のイベントをディスパッチします。 要素が指定されていない場合、イベントがフォームでディスパッチされます。 オプションの $payload
は、イベントを処理する式で使用できます。ここをクリックして例を表示します。
markFieldAsInvalid
markFieldAsInvalid(string $fieldIdentifier, string $validationMessage [, any $option = {useId: true}])
$fieldIdentifier
で識別されたフィールドを無効としてマークし、検証メッセージを $validationMessage
に設定します。 オプションの $option
パラメーターは、$fieldIdentifier
を id
、name
または dataRef
のいずれとして解釈するかを指定します。 デフォルト値は {useId: true}
で、サポートされている値は {useId: true}
、{useDataRef: true}
、{useQualifiedName: true}
です。ここをクリックして例を表示します。
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