主な変更点:Experience Manager Assetsas a Cloud Service notable-changes
Adobe Experience Manager as a Cloud Service は、Adobe Experience Manager プロジェクトを管理するための様々な新機能と可能性を提供します。オンプレミスまたは Adobe Managed Service としてホストされている Experience Manager Assets と Experience Manager as a Cloud Service には様々な違いがあります。この記事では、Assets 機能の重要な違いについて説明します。
Experience Manager 6.5 との主な違いは次の点です。
アセットの取り込み、処理、配布 asset-ingestion-distribution
アセットのアップロードは、取り込み規模の調整向上、アップロードの高速化、マイクロサービスを使用した処理の高速化、一括取り込みを可能にすることで、効率が最適化されています。製品機能(Web ユーザーインターフェイス、デスクトップクライアント)が更新されています。また、これによって、一部の既存カスタマイズが影響を受ける可能性があります。
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Experience Manager では、直接バイナリアクセスの原則に基づいてアセットをアップロードおよびダウンロードし、アセットマイクロサービスを使用してアセットを処理します。詳しくは、マイクロサービスの概要を参照してください。
- 直接バイナリアクセスを使用したアセットのアップロード。
- 技術的な詳細については、直接バイナリアップロードのプロトコルと API を参照してください
- 基本的な CRUD 操作に使用できる API メソッドの比較については、API とアセット操作を参照してください。
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以前のバージョンの Experience Manager に用意されていたデフォルトの DAM アセットの更新 ワークフローは使用できなくなりました。代わりに、デフォルトのアセット処理(レンディション、メタデータ抽出、インデックス作成用のテキスト抽出)のほとんどに対応できる、拡張性と可用性の高いサービスをアセットマイクロサービスが提供します。
- 詳しくは、アセットマイクロサービスの設定と使用を参照してください。
- 処理におけるワークフローステップをカスタマイズするには、後処理ワークフローを使用できます。
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変換を行わずにバイナリファイルを配信する Web サイトコンポーネントでは、直接ダウンロードを使用できます。Sling Get Servlet が更新され、開発者はデフォルトでこれを行えるようになりました。何らかの変換(サーブレットを使用したサイズ変更など)を行ってバイナリを配信する Web サイトコンポーネントは、引き続きそのまま動作します。
アセットマイクロサービスで生成された標準レンディションは、同じ命名規則を使用して、下位互換性のある方法でアセットリポジトリーノードに保存されます。
アセットマイクロサービスの開発とテスト asset-microservices
アセットマイクロサービスは、クラウドサービスを使用して、拡張性と回復性に優れたアセット処理を提供します。アドビは、様々なアセットタイプや処理オプションを最適に処理するための Cloud Services を管理します。アセットマイクロサービスを利用すると、サードパーティ製のレンダリングツールやメソッド(ImageMagick など)が不要になり、システムの設定が簡単になると同時に、一般的なファイルタイプにそのまま使用できる機能が提供されます。以前のバージョンの Experience Manager で可能だったよりも幅広く、様々なファイルタイプの形式を追加設定なしで処理できるようになりました。例えば、以前は ImageMagick などのサードパーティソリューションが必要だった PSD 形式と PSB 形式を、サムネール抽出できるようになりました。ImageMagick の複雑な設定は、処理プロファイルの設定には使用できません。ビデオの高度な FFmpeg トランスコードに Dynamic Media を使用し、MP4 ビデオの基本的なトランスコードに処理プロファイルを使用します。
アセットマイクロサービスは、Cloud Manager で管理されるユーザープログラムと環境にある Adobe Experience Manager に自動的にプロビジョニングされて接続される、クラウドネイティブなサービスです。Adobe Experience Manager の拡張やカスタマイズを行う場合、開発者は、既存のコンテンツまたはクラウド環境で生成されたレンディションを含んだアセットを使用して、アセットの使用、表示、ダウンロードを行うコードをテストし検証できます。
コードとプロセス(アセットの取り込みや処理を含む)のエンドツーエンドの検証を行うには、コードの変更をパイプラインを使用してクラウド開発環境にデプロイし、アセットマイクロサービスの処理をすべて実行してテストします。
Experience Manager 6.5 と同等の機能 cloud-service-feature-status
Experience Manager as a Cloud Service では、多くの新機能と、既存の機能をより高いパフォーマンスで動作させる方法を導入しています。ただし、Experience Manager 6.5 から Experience Manager as a Cloud Service に移行すると、一部の機能が、動作が異なる、使用できない、部分的にのみ使用できる、のいずれかになる場合があります。そのような機能の一覧を以下に示します。また、 非推奨(廃止予定)の機能と削除された機能 も参照してください。
ContentDispositionFilter
の一般的なユースケースは、HTML ファイルを配信するように、また PDF ファイルをダウンロードする代わりにインラインで開くように管理者が Experience Manager を設定できるようにすることです。パブリッシュインスタンスでは、Dispatcher 設定を使用して処理を管理できます。オーサーインスタンスでは、Content-Disposition ヘッダーの変更をお勧めしません。Content Disposition フィルター: Experience Manager 6.5 を参照してください。関連情報