Adobe InDesign 用の配置専用レンディションの生成 fpo-renditions
Adobe Experience Manager の大きいサイズのアセットを Adobe InDesign ドキュメントに配置する場合、クリエイティブプロフェッショナルは、アセットを配置してからかなりの時間待つ必要があります。一方、ユーザーは InDesign の使用をブロックされます。これにより、クリエイティブの流れが中断され、ユーザーエクスペリエンスに悪影響が出ます。そこで、最初に小さいサイズのレンディションを InDesign ドキュメントに一時的に配置できるようになっています。印刷ワークフローや公開ワークフローなど、最終的な出力が必要な場合は、バックグラウンドの一時レンディションが元のフル解像度のアセットに置き換わります。このバックグラウンドでの非同期更新により、設計プロセスが迅速化されて生産性が向上する一方、クリエイティブプロセスが妨げられることはありません。
Assets には、プレースメント専用(FPO)のレンディションが用意されています。これらの FPO レンディションは、ファイルサイズは小さいですが、縦横比は同じです。FPO レンディションがアセットに使用できない場合、Adobe InDesign は元のアセットを代わりに使用します。このフォールバックメカニズムにより、クリエイティブワークフローは中断することなく確実に続行されます。
Adobe Experience Manager as a Cloud Service は、FPO レンディションを生成するためのクラウドネイティブなアセット処理機能を提供します。レンディションの生成には、アセットマイクロサービスを使用します。新しくアップロードしたアセットと Experience Manager に存在するアセットのレンディション生成を設定できます。
FPO レンディションを生成する手順は次のとおりです。
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処理プロファイルを作成します。
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このプロファイルを使用して新しいアセットを処理するように Experience Manager を設定します。
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プロファイルを使用して、既存のアセットを処理します。
処理プロファイルの作成 create-processing-profile
FPO レンディションを生成するには、処理プロファイル を作成します。プロファイルでは、処理にクラウドネイティブなアセットマイクロサービスを使用します。手順については、アセットマイクロサービスの処理プロファイルの作成を参照してください。
「FPO レンディションを作成する」を選択して、FPO レンディションを生成します。必要に応じて、「新規追加」をクリックして、同じプロファイルに別のレンディション設定を追加します。
新しいアセットのレンディションの生成 generate-renditions-of-new-assets
新しいアセットの FPO レンディションを生成するには、フォルダープロパティのフォルダーに 処理プロファイル を適用します。フォルダーのプロパティページで、「アセット処理」タブをクリックし、処理プロファイル として「FPO」を選択して、変更内容を保存します。このフォルダーにアップロードされた新しいアセットはすべて、このプロファイルを使用して処理されます。
既存アセットのレンディションの生成 generate-renditions-of-existing-assets
レンディションを生成するには、アセットを選択し、次の手順に従います。
FPO レンディションの表示 view-fpo-renditions
ワークフローが完了したら、生成された FPO レンディションを確認できます。Experience ManagerAssets ユーザーインターフェイスで、アセットをクリックして大きいプレビューを開きます。左パネルを開き、「レンディション」を選択します。または、プレビューが開いたときに、キーボードショートカット Alt + 3
を使用します。
「FPO レンディション」をクリックして、プレビューを読み込みます。オプションで、レンディションを右クリックしてファイルシステムに保存できます。左パネルで、使用可能なレンディションを確認します。
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