Adobe Target へのエクスペリエンスフラグメントの書き出し exporting-experience-fragments-to-adobe-target
- AEM エクスペリエンスフラグメントは、Adobe Target のデフォルトのワークスペースに書き出されます。
- Adobe Target との統合で説明されている手順に従って、AEM と Adobe Target を統合する必要があります。
Adobe Experience Manager as a Cloud Service(AEM)で作成されたエクスペリエンスフラグメントを Adobe Target(Target)に書き出すことができます。書き出したエクスペリエンスフラグメントは、Target アクティビティのオファーとして使用し、幅広くエクスペリエンスをテストおよびパーソナライズできます。
エクスペリエンスフラグメントを Adobe Target に書き出す際に使用できるオプションは 3 つあります。
- HTML(デフォルト):web およびハイブリッドコンテンツ配信のサポート
- JSON:ヘッドレスコンテンツ配信のサポート
- HTML と JSON
AEM エクスペリエンスフラグメントを Adobe Target に書き出すためのインスタンスを準備するには、次の作業が必要です。
その後、以下が可能になります。
エクスペリエンスフラグメントは、Adobe Target のデフォルトのワークスペースに書き出すことも、Adobe Target のユーザー定義のワークスペースに書き出すこともできます。
前提条件 prerequisites
様々なアクションが必要です。
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AEM と Adobe Target を統合する必要があります。
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エクスペリエンスフラグメントは AEM オーサーインスタンスから書き出されるので、オーサーインスタンスに AEM Link Externalizer を設定して、クスペリエンスフラグメント内のあらゆる参照が web 配信用に外部化されるようにする必要があります。
note note NOTE デフォルトでカバーされていないリンクの書き換えについては、Experience Fragment Link リライタープロバイダーが利用可能です。これにより、インスタンスに合わせてカスタマイズされたルールを開発できます。
クラウド設定の追加 add-the-cloud-configuration
フラグメントを書き出す前に、Adobe Target 用の クラウド設定 をフラグメントまたはフォルダーに追加する必要があります。この結果、次のことも可能になります。
- 書き出しに使用する形式オプションを指定する
- Target ワークスペースを宛先として選択する
- エクスペリエンスフラグメントに含まれる参照を書き換えるための Externalizer ドメインを選択する(オプション)
必要なオプションは、必要なフォルダーやフラグメント、またはその両方の ページのプロパティ で選択できます。仕様は必要に応じて継承されます。
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エクスペリエンスフラグメント コンソールに移動します。
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適切なフォルダーまたはフラグメントの ページのプロパティ を開きます。
note note NOTE クラウド設定をエクスペリエンスフラグメントの親フォルダーに追加すると、設定はすべての子に継承されます。 クラウド設定をエクスペリエンスフラグメント自体に追加すると、その設定はすべてのバリエーションに継承されます。 -
「クラウドサービス」タブを選択します。
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クラウドサービス設定 で、ドロップダウンリストから「Adobe Target」を選択します。
note note NOTE エクスペリエンスフラグメントオファーの JSON 形式はカスタマイズできます。それには、顧客のエクスペリエンスフラグメントコンポーネントを定義したあと、そのコンポーネントのプロパティを書き出す方法についてコンポーネントの Sling Model に注釈を付けます。 詳しくは、コアコンポーネントガイドのエクスペリエンスフラグメントコンポーネントを参照してください。 -
Adobe Target で以下を選択します。
- 適切な設定
- 必要な形式オプション
- Adobe Target ワークスペース
- Externalizer ドメイン(必要な場合)
note caution CAUTION Externalizer ドメインはオプションです。 AEM Externalizer を設定するのは、コンテンツの書き出し先を特定の パブリッシュ ドメインに指定する場合です。詳しくは、AEM Link Externalizer の設定を参照してください。 また、Externalizer ドメインは、Target に送信されるエクスペリエンスフラグメントのコンテンツにのみ関係があり、「オファーコンテンツを表示」などのメタデータには関係しません。 例えば、フォルダーの場合は下図のようになります。
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保存して閉じます。
レガシー設定の追加 add-the-legacy-configuration
Adobe Experience Platform Launch を使用するためのクラウド設定を追加した後で、最初 AEM を Adobe Target と統合するには、レガシー設定を使用して Adobe Target と手動で統合する必要もあります。
Target クラウド設定の作成 creating-a-target-cloud-configuration
AEM が Adobe Target とやり取りできるようにするには、Target クラウド設定を作成します。設定を作成するには、Adobe Target のクライアントコードとユーザーの資格情報を指定します。
複数の AEM キャンペーンに設定を関連付けることができるので、Target クラウド設定を作成するのは 1 回のみです。複数の Adobe Target クライアントコードがある場合、各クライアントコードに対して 1 つの設定を作成します。
クラウド設定を設定して、Adobe Target からセグメントを同期することができます。同期を有効にした場合、クラウド設定が保存されるとすぐに、バックグラウンドでセグメントが Target から読み込まれます。
AEMで Target クラウド設定を作成するには、以下の手順を実行します。
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AEM ロゴ/ツール/クラウドサービス/従来のクラウドサービス を使用して、従来のクラウドサービス に移動します。(例:http://localhost:4502/libs/cq/core/content/tools/cloudservices.html)
Adobe Experience Cloud の概要ページが開きます。
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「Adobe Target」セクションで、「今すぐ設定」をクリックします。
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設定を作成 ダイアログで、次の操作を実行します。
- 設定の「タイトル」を入力します。
- 「Adobe Target 設定」テンプレートを選択します。
- 「作成」をクリックします。
これで、新しい設定を選択して編集できます。
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編集ダイアログが開きます。
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Adobe Target 設定 ダイアログで、次のプロパティの値を入力します。
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認証:デフォルトは IMS です(ユーザー資格情報は非推奨/廃止予定です)
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クライアントコード:Target アカウントのクライアントコード
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テナント ID:テナント ID です
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IMS 設定:ドロップダウンリストから必要な設定を選択します
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API タイプ:デフォルトは REST です(XML は非推奨/廃止予定です)
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A4T Analytics Cloud 設定:ターゲットアクティビティの目標と指標に使用する Analytics Cloud 設定を選択します。これは、コンテンツをターゲティングするときに、Adobe Analytics をレポートソースとして使用している場合に必要です。
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正確なターゲット設定を使用:デフォルトでは、このチェックボックスはオンになっています。選択した場合、クラウドサービス設定は、コンテキストの読み込みを待ってからコンテンツを読み込みます。次のメモを参照してください。
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Adobe Target からセグメントを同期:Target で定義されているセグメントをダウンロードして AEM で使用するには、このオプションをオンにします。API Type プロパティが REST の場合は、このオプションを選択する必要があります。インラインセグメントはサポートされず、常に Target のセグメントを使用する必要があるからです。(AEM の用語「セグメント」は、Target の「オーディエンス」と同じです。)
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クライアントライブラリ:デフォルトは AT.js です(mbox.js は非推奨/廃止予定です)。
note note NOTE Target ライブラリファイル AT.JS は、Adobe Target 用の新しい実装ライブラリであり、通常の web 実装と単一ページアプリケーションの両方に使用できるように設計されています。 mbox.js は非推奨(廃止予定)となり、後日で削除される予定です。 アドビは、クライアントライブラリとして mbox.js ではなく AT.js を使用することをお勧めします。 AT.js は mbox.js ライブラリよりも、次のような強化点を提供します。 - Web 実装のページ読み込み時間の向上
- セキュリティの向上
- 単一ページアプリケーション向けの実装オプションの改善
- AT.js は、target.js に含まれていたコンポーネントを含むので、target.js を呼び出す必要がなくなりました
クライアントライブラリ ドロップダウンメニューでは、AT.js または mbox.js を選択できます。 -
タグ管理システムを使用してクライアントライブラリを提供:このオプションを選択すると、Adobe Launch または別のタグ管理システム(DTM は非推奨/廃止予定)からクライアントライブラリを使用できます。
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カスタムの AT.js:参照してカスタム AT.js をアップロードします。デフォルトのライブラリを使用する場合は、空白のままにします。
note note NOTE デフォルトでは、Adobe Target 設定ウィザードをオプトインすると、正確なターゲット設定が有効になります。 正確なターゲティングとは、クラウドサービスの設定が、コンテキストの読み込みを待ってからコンテンツを読み込むことを意味します。その結果、パフォーマンスに関しては、正確なターゲティングによって、コンテンツを読み込む前に数ミリ秒の遅延が生じる場合があります。 正確なターゲティングは、オーサーインスタンスで常に有効になっています。ただし、パブリッシュインスタンスでは、クラウドサービス設定(http://localhost:4502/etc/cloudservices.html)の「正確なターゲティング」の横にあるチェックマークをオフにすることで、正確なターゲティングをグローバルにオフにできますまた、クラウドサービス設定での設定に関係なく、個々のコンポーネントに対して正確なターゲティングのオン/オフを切り替えることもできます。 この設定を変更しても、作成済みの対象コンポーネントには影響しません***。***これらのコンポーネントには直接変更を加える必要があります。
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「Adobe Target に接続」をクリックして、Target の接続を開始します。接続に成功すると、「接続に成功しました」というメッセージが表示されます。メッセージの「OK」をクリックして、ダイアログの「OK」をクリックします。
Target フレームワークの追加 adding-a-target-framework
Target クラウド設定を設定したら、Target フレームワークを追加します。このフレームワークは、使用可能な ContextHub コンポーネントから Adobe Target に送信されるデフォルトのパラメーターを識別します。Target は、パラメーターを使用して、現在のコンテキストに適用されるセグメントを決定します。
1 つの Target 設定に対して複数のフレームワークを作成できます。Web サイトのセクションごとに異なるパラメーターセットを Target に送信する必要がある場合は、複数のフレームワークが便利です。送信する必要のあるパラメーターのセットごとにフレームワークを作成します。Web サイトの各セクションを適切なフレームワークに関連付けます。1 つの web ページは一度に 1 つのフレームワークしか使用できません。
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Target 設定ページで、「利用可能な設定」の横の「+」(プラス符号)をクリックします。
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フレームワークを作成ダイアログで、「タイトル」を指定し、「Adobe Target フレームワーク」を選択して、「作成」をクリックします。
フレームワークページが表示されます。マッピングできる ContextHub の情報を表すコンポーネントがサイドキックに表示されます。
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マッピングに使用するデータを表す ClientContext コンポーネントをドロップターゲットにドラッグします。または、ContextHub ストア コンポーネントをフレームワークにドラッグします。
note note NOTE マッピング時に、パラメーターは単純な文字列を使用して mbox に渡されます。ContextHub から配列をマッピングすることはできません。 例えば、サイト訪問者に関する プロファイルデータ を使用して Target キャンペーンを管理するには、「プロファイルデータ」コンポーネントをページにドラッグします。Target パラメーターへのマッピングに使用できるプロファイルデータ変数が表示されます。
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該当する列の「共有」チェックボックスをオンにして、Target システムで表示する変数を選択します。
note note NOTE パラメーターの同期は、AEM から Adobe Target への一方向のみです。
フレームワークが作成されました。フレームワークをパブリッシュインスタンスにレプリケートするには、サイドキックの「フレームワークをアクティベート」オプションを使用します。
Adobe Target へのエクスペリエンスフラグメントの書き出し exporting-an-experience-fragment-to-adobe-target
(クラウド設定を指定した後に)エクスペリエンスフラグメントを AEM から Target に書き出すには、次の手順を実行します。
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エクスペリエンスフラグメントコンソールに移動します。
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ターゲットに書き出すエクスペリエンスフラグメントを選択します。
note note NOTE エクスペリエンスフラグメント web のバリエーションである必要があります。 -
「Adobe Target に書き出し」を選択します。
note note NOTE エクスペリエンスフラグメントが既に書き出されている場合は、「Adobe Target でアップデート」を選択します。 -
必要に応じて、「公開せずに書き出し」または「公開」を選択します。
note note NOTE 「公開」を選択すると、エクスペリエンスフラグメントはすぐに公開され、Target に送信されます。 -
確認ダイアログで「OK」を選択します。
エクスペリエンスフラグメントは Target に送信されているはずです。
note note NOTE 書き出しについての様々な詳細は、コンソールの リスト表示 と プロパティ で参照できます。 note note NOTE Adobe Target でエクスペリエンスフラグメントを表示すると、表示される 最終変更日 は、フラグメントが最後に Adobe Target に書き出された日付ではなく、AEM でフラグメントが最後に変更された日付です。
Adobe Target でのエクスペリエンスフラグメントの使用 using-your-experience-fragments-in-adobe-target
ここまでのタスクを完了すると、エクスペリエンスフラグメントが Target のオファーページに表示されます。Target 側でできることについて詳しくは、Target 固有のドキュメントを参照してください。
Adobe Target に書き出し済みのエクスペリエンスフラグメントの削除 deleting-an-experience-fragment-already-exported-to-adobe-target
Target に書き出し済みのエクスペリエンスフラグメントを削除すると、そのフラグメントが既に Target のオファーで使用されている場合に問題が発生する可能性があります。フラグメントコンテンツが AEM によって配信されるので、フラグメントを削除すると、オファーが使用できなくなります。
このような状況を回避するには、次の手順に従います。
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エクスペリエンスフラグメントが現在アクティビティで使用されていない場合、AEM ではユーザーが警告メッセージを表示せずにフラグメントを削除できます。
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エクスペリエンスフラグメントが現在 Target のアクティビティで使用されている場合、フラグメントを削除するとアクティビティに影響が及ぶ可能性があると、AEM ユーザーに警告メッセージが表示されます。
AEM のエラーメッセージは、ユーザーによるエクスペリエンスフラグメントの(強制)削除を禁止するものではありません。エクスペリエンスフラグメントが削除された場合は、次のような結果になります。
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AEM エクスペリエンスフラグメントを使用した Target オファーで望ましくない動作が見られる場合があります。
- エクスペリエンスフラグメント HTML が Target にプッシュされたため、オファーが引き続きレンダリングされる可能性があります。
- 参照されているアセットが AEM でも削除されている場合、エクスペリエンスフラグメント内の参照はどれも正しく機能しない可能性があります。
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当然ながら、エクスペリエンスフラグメントが AEM には存在しないため、さらに変更することは不可能です。
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