Adobe Experience Manager Assets as a Cloud Service のアクセシビリティ機能 accessibility-in-aem-assets
Adobe Experience Manager を使用すると、コンテンツクリエーターやコンテンツパブリッシャーが素晴らしいエクスペリエンスを web 上で提供できます。アドビでは、Experience Manager のアクセシビリティを向上させることで、障害を持つクリエイターもこの作業に参加できるように努めています。このソフトウェアは、あらゆるタイプのユーザーのニーズに応え、視覚、聴覚、運動などの障害を持つユーザーも対象とした世界的な標準に準拠するように継続的に機能強化されています。
Experience Manager では、準拠する標準規格、製品のアクセシビリティ機能の概要、準拠レベルを記載した準拠情報を公開しています。アクセシビリティ準拠レポートは、様々な標準規格への準拠レベルを Experience Manager ユーザーが理解するうえで役に立ちます。Assets で行われた機能強化により、すべてのユーザーがキーボード、スクリーンリーダー、拡大鏡などの支援テクノロジーを使用して、インターフェイスを容易に使用できるようになりました。
Experience Manager は、次の標準規格を様々なレベルでサポートしています。
準拠レベルの詳細を記載したレポートについては、アクセシビリティ準拠レポート(ACR)のページを参照してください。
支援テクノロジー at-support
障害を持つユーザーは、Web コンテンツにアクセスしたりソフトウェア製品を使用したりする際に、多くの場合、ハードウェアとソフトウェアを利用します。これらのツールは、支援テクノロジーと呼ばれます。Experience Manager Assets では、ユーザーがソフトウェアの主要機能を使用する際に、次の種類の支援テクノロジー(AT)と連携動作できます。
- スクリーンリーダーと拡大鏡
- 音声認識ソフトウェア
- キーボードの使用 - ナビゲーションとショートカット
- スイッチコントロール、更新可能な点字ディスプレイ、その他のコンピュータ入力デバイスを含む支援ハードウェア
- UI 拡大ツール
アクセシブルな Experience Manager Assets の使用例 accessible-assets-use-cases
Experience Manager のアクセシビリティ機能は、Experience Manager ユーザーとその顧客の 2 つの主要な要件に対応しています。
- コンテンツデザイナーやクリエーターには、アクセシブルなコンテンツを作成して公開する機能が提供されます。作成されたコンテンツは、顧客や Web サイト訪問者によって使用されます。障害を持つユーザーは、支援テクノロジーを使用してコンテンツを使用できます。詳しくは、「Web アクセシビリティのガイドライン」を参照してください。
- また、Experience Manager では、障害を持つユーザーや管理者が、コンテンツの作成と管理を行うためのユーザーインターフェイスやコントロールにアクセスできます。障害を持つユーザーは、支援テクノロジーを使用して、Assets 機能をナビゲート、使用、管理できます。
Assets の主な機能は以前よりもアクセスしやすく、定期的にアップデートされており、グローバル標準への準拠が改善されています。Assets の CRUD 操作には、ある程度のアクセシビリティが組み込まれています。アセットの追加、管理、検索、配布などの DAM ワークフローには、キーボードショートカット、スクリーンリーダーテキスト、カラーコントラストなどの支援を受けてアクセスできます。
キーボードの使用のサポート keyboard-use
クリックやポインターを使用するユーザーインターフェイス要素の多くは、キーボードを使用して操作することもできます。キーボードを使用して UI 要素にフォーカスし、適切なアクションを実行できます。キーボードショートカットを使用して、UI 要素にフォーカスせずに、コマンドやアクションを直接トリガーすることもできます。例えば、左側でアセットのタイムラインを開くには、キーボードを使用してユーザーインターフェイスコントロールに移動し、Return
キーを押し、Alt + 2
キーボードショートカットを押すことができます。
Assets のキーボードショートカット keyboard-shortcuts
Assets の下記のアクションは、一覧に示したキーボードショートカットで動作します。Experience Manager コンソールに適用されるほとんどのキーボードショートカットは、Assets にも適用されます。詳しくは、コンソールのキーボードショートカットを参照してください。キーボードショートカットを有効または無効にする方法を参照してください。
/
Alt + 1
Alt + 2
Alt + 3
Alt + 4
Alt + 5
p
e
m
Ctrl + c
Esc
Esc
Ctrl + v
Ctrl + A
Ctrl + S
?
サインインと Assets ユーザーインターフェイスの操作 login
ユーザーは、キーボードを使用してログインフィールドに移動し情報を入力してログインすることができます。ログインページのユーザ名とパスワードの組み合わせが正しくないことに起因するエラーメッセージは、エラーが発生するたびにスクリーンリーダーによって通知されます。
ログイン後、DAM ユーザーは、キーボードを使用して Assets ユーザーインターフェイス内を移動できます。左側のパネル、メニュー、ユーザープロファイル、検索バー、ファイルとフォルダー、管理および設定などのユーザーインターフェイス要素は、キーボードを使用してナビゲートできます。キーボードのナビゲーション順序は、左から右、上から下です。キーボードを使用してナビゲーションを行う場合、操作可能なオプションは、フォーカスされるとより高いカラーコントラストでハイライト表示され、スクリーンリーダーによってナレーションが行われます。メニュー内のフォーカスされたオプションの状態(展開、折りたたみ、混在など)は、必要に応じて、スクリーンリーダーによって通知されます。また、アクション可能なオプションの目的も、外観や UI の配置などではなく、スクリーンリーダーによって通知されます。
メニューからヘルプまたはユーザープロファイルのオプションを展開すると、スクリーンリーダーから適切なオプションまたはステータスが通知されます。ユーザープロファイルオプションを展開すると、キーボードを使用して使用可能なオプションを選択できるようになりす。例えば、管理者は別のユーザーを装うことができます。ユーザーがヘルプオプションから文字列を検索した場合、ナレーターが「ヘルプの検索」を通知して、検索が進行中であることを示します。
アセットの参照と関連情報の表示 browse
Assets ユーザーインターフェイスでは、キーボードを使用して DAM リポジトリー内の既存のデジタルアセットの一覧表示、プレビューまたはダウンロード、生成されたレンディションの表示、表示の切り替え、タイムラインとバージョンの履歴の表示、コメントと参照の表示、メタデータの管理を行うことができます。
アセットリポジトリーを参照する際、次の機能によりアクセシビリティが向上します。
- アイコン名の代わりにアイコンの目的や機能を表現する代替テキストがスクリーンリーダーによってアナウウンスされる。
- キーボードキーを使用してアセットの参照リストのインタラクティブユーザーインターフェイスオプションにアクセスし、フォーカスすることができる。
- リスト表示の各行の要素は、スクリーンリーダーによって同じ行の要素としてアナウンスされる。
Tab
キーを使用してナビゲーションを行う場合、フォーカスはバージョンプレビューの「閉じる」オプションに移動できる。- キーボードを使用して参照する場合、強調表示された操作可能なユーザーインターフェイスオプションのコントラストが強化され、より目立つ視覚的なフォーカスを持つようになる。これにより、フォーカスされた領域がより識別しやすくなる。
- サムネール表示からクイックアクションアイコンを削除するために
Esc
キーを使用しても、最後にフォーカスされたアイテムからはキーボードフォーカスが削除されない。 - アセットを選択した状態で、
Alt + 4
キーボードショートカットを選択すると、左側のパネルに参照リストが開く。Tab
キーを使用して、ゼロ以外の参照エントリ間を移動できる。ゼロ以外の参照エントリのみを移動するので、労力とキー操作の節約になる。 - アセットに対するコメントは、アセットタイムラインで使用でき、キーボードまたはキーボードショートカットを使用して左側のパネルにアクセスすると、アクセスできます。
- Experience Manager の表示設定には、キーボードを使用してアクセスできる。矢印キーを使用して使用可能なカードサイズ間を移動して選択できる。Tab キーで既存の表示設定表示内の他の要素間を移動し設定できる。
デジタルアセットの管理 manage-assets
CRUD 操作、アセットのダウンロード、メタデータの追加など、多くのアセット管理タスクへのアクセシビリティの程度は異なります。Assets を使用すると、様々な支援テクノロジー(特にスクリーンリーダーやキーボード)を使用してタスクを実行できます。
キーボードを使用してリポジトリーを参照し、アセットをダウンロードする方法を示すビデオデモを参照してください。
通常、マーケターや管理者などの役割で行うメタデータ操作では、次の機能によりアクセシビリティが向上します。
- アセットのプロパティページの「保存して閉じる」オプションが、キーボードを使用してアクセスできるようになりました。
- アセットのプロパティの「基本」タブで選択したタグを削除するオプションをスクリーンリーダーが読み上げます。
- ユーザーは、日付選択ポップアップダイアログでキーボードを使用できます。日付選択ユーザーインターフェイス要素は、オン時刻とオフ時刻の設定や日付の選択に使用します。
- キーボードを使用したドラッグ機能は、スクリーンリーダーの参照モードのメタデータスキーマエディターで正しく機能します。
- キーボードを使用して、フォルダーのプロパティの「権限」タブにある「閉じられたユーザーグループ」の下の「ユーザーまたはグループを追加」フィールドにフォーカスを移動できます。
デジタルアセットの検索 search-assets
すばやくシームレスなアセット検索の経験により、コンテンツの速度が向上します。コンテンツ速度の使用例は、主な Assets 機能の一部です。オムニサーチバーから検索を開始するには、キーボードショートカット /
を使用するか、スクリーンリーダーと共に Tab
を使用して、検索オプションをすばやく見つけることができます。検索オプション
にフォーカスがある場合、スクリーンリーダーはオプションの名前を「検索ボタン」として読み上げます。Return
を押すと、「オムニサーチ」ボックスが開きます。スクリーンリーダーは、検索ボックスに入力されたキーワードのナレーションだけでなく、Experience Manager Assets で提供される提案のナレーションも行います。矢印キー、Return
、Tab
を組み合わせて使用し、様々なオプションにアクセスして検索をトリガーできます。
検索機能のアクセシビリティは次の機能で実現されています。
- ページタイトルはスクリーンリーダーが使用できるので、ページをアセットの検索ページとして識別するのに役立つ。
- ユーザーはオムニサーチフィールドでアセットを検索する。オムニサーチフィールドは、キーボードナビゲーションまたはキーボードショートカット
/
を使用して開くことができる。 - ユーザーが検索キーワードの入力を開始すると、候補が自動的に表示されるので、矢印キーを使用して候補の中から選択できる。ハイライト表示された候補は
Return
キーを使用して選択でき、選択した候補に一致するアセットが検索される。 - スクリーンリーダーは、検索結果をフィルタリングする際に、フィルターパネルで混合状態のチェックボックス(ネストされた述語のすべてを選択しない限り、第 1 レベルのチェックボックスは選択されず取り消される)を識別し、読み上げることができる。
- 「オムニサーチ」ボックスを閉じると、ユーザーのフォーカスが検索オプションに移動する。
検索結果をフィルターする場合:
- 検索結果ページには、スクリーンリーダーユーザーがより深く理解できるように分かりやすいタイトルが表示される。
- スクリーンリーダーは、検索フィルターのオプションを拡大可能なアコーディオンとして通知する。
- 状態が混在するオプションを持つ述部は、スクリーンリーダーによって通知される。
アセットの共有 share-assets
アセットを共有する場合、次の機能によってアクセシビリティが向上します。
-
ユーザーは、リンク共有ダイアログの「メールアドレスを検索/追加」フィールド内でキーボードを使用して、フォーカスを移動することができる。
-
リンク共有ダイアログで、参照モードで移動するときに、スクリーンリーダーに次の現象が発生する。
- ダイアログが読み込まれてすぐに、テーブル情報を読み上げない。
- リストに表示されているすべての提案に移動できる。
- 「メールアドレスを検索/追加」フィールドに対して表示された提案を読み上げる。
アクセシビリティの高いドキュメント accessible-docs
Experience Manager には、障害を持つユーザー向けのアクセシビリティの高いドキュメントが用意されています。アドビはテンプレートとコンテンツの改善に努めています。現時点では以下の機能が、コンテンツをアクセシブルにするのに役立ちます。
- スクリーンリーダーはテキストを読み上げることができる。
- 画像や図には代替テキストが用意されている。
- キーボードナビゲーションが可能である。
- コントラスト比は、ドキュメント Web サイトの一部を強調表示するのに役立つ。
関連情報
フィードバックの提供 a11y-feedback
アクセシビリティに関するフィードバックを提供したり、質問をしたり、製品の機能強化をリクエストしたりするには、次の方法を使用します。
- www.adobe.com/accessibility/feedback.html のフォームに入力する。
- access@adobe.com 宛てにメールを送信する。