マルチサイトマネージャーの拡張 extending-the-multi-site-manager
このドキュメントは、マルチサイトマネージャーの機能を拡張する方法をわかりやすく説明しており、次のトピックを取り扱っています。
- MSM Java API の主な構成要素について説明します。
- ロールアウト設定で使用できる、新しい同期アクションを作成します。
- デフォルトの言語コードと国コードを変更します。
Java API の概要 overview-of-the-java-api
マルチサイト管理は、次のパッケージで構成されています。
主な MSM API オブジェクトは、次のようにやり取りします(使用される用語のセクションも参照してください)。
-
Blueprint
-Blueprint
(ブループリント設定)は、ライブコピーのコンテンツ継承元となるページを指定します。-
ブループリント設定(
Blueprint
)の使用は任意ですが、次の事項が可能になります。- 作成者がソースに対して「ロールアウト」オプションを使用すると、このソースから継承するライブコピーへの変更を(明示的に)プッシュできます。
- 作成者が「サイトを作成」を使用すると、ユーザーが簡単に言語を選択し、ライブコピーの構造を設定できます。
- 結果として生じるすべてのライブコピーに対するデフォルトのロールアウト設定を定義します。
-
-
LiveRelationship
-LiveRelationship
は、ライブコピーブランチのリソースと、同等のソースまたはブループリントのリソースとの関連付け(関係)を指定します。-
この関係は、継承およびロールアウトの実現時に使用されます。
-
LiveRelationship
オブジェクトは、ロールアウト設定(RolloutConfig
)、LiveCopy
、および関係に関連付けたLiveStatus
オブジェクトへのアクセス(参照)を可能にします。 -
例えば、
/content/wknd/language-masters
にあるソースまたはブループリントから、/content/copy/us
にライブコピーが作成されるとします。リソース/content/wknd/language-masters/en/jcr:content
および/content/copy/us/en/jcr:content
は関係を築きます。
-
-
LiveCopy
-LiveCopy
は、ライブコピーのリソースとそのソースまたはブループリントのリソースとの関係(LiveRelationship
)の詳細な設定を保持します。-
LiveCopy
クラスを使用すると、ページのパスや、ソースまたはブループリントページのパス、ロールアウト設定にアクセスでき、さらに子ページもLiveCopy
に含まれるかどうかを決めます。 -
LiveCopy
ノードは、「サイトを作成」または「ライブコピーを作成」を使用するたびに作成されます。
-
-
LiveStatus
-LiveStatus
オブジェクトは、LiveRelationship
の実行時ステータスへのアクセスを可能にします。このオブジェクトを使用して、ライブコピーの同期ステータスを問い合わせます。 -
LiveAction
-LiveAction
は、ロールアウトに含まれる各リソースに対して実行されるアクションです。LiveAction
は、RolloutConfig
によってのみ生成されます。
-
LiveActionFactory
‐LiveActionFactory
は、LiveAction
設定を指定して、LiveAction
オブジェクトを作成します。設定は、リポジトリ内にリソースとして保存されます。 -
RolloutConfig
-RolloutConfig
は、トリガー時に使用されるLiveActions
のリストを保持します。LiveCopy
はRolloutConfig
を継承し、その結果がLiveRelationship
に含まれます。- 初めてライブコピーを設定する場合は、(
LiveAction
をトリガーする)RolloutConfig
も使用します。
- 初めてライブコピーを設定する場合は、(
新しい同期アクションの作成 creating-a-new-synchronization-action
ロールアウト設定で使用するカスタム同期アクションを作成できます。これは、インストール済みのアクションが特定のアプリケーション要件を満たさない場合に役立ちます。
同期アクションを作成するには、次の 2 つのクラスを作成します。
- アクションを実行する
com.day.cq.wcm.msm.api.LiveAction
インターフェイスの実装。 com.day.cq.wcm.msm.api.LiveActionFactory
インターフェイスを実装し、LiveAction
クラスのインスタンスを作成する OSGi コンポーネント
LiveActionFactory
は、指定された設定の LiveAction
クラスのインスタンスを作成します。
-
LiveAction
クラスには次のメソッドが含まれます。-
getName
- アクションの名前を返します- この名前は、(例えば、ロールアウト設定で)アクションの参照に使用されます。
-
execute
- アクションのタスクを実行します
-
-
LiveActionFactory
クラスには次の要素が含まれます。-
LIVE_ACTION_NAME
- 関連付けられたLiveAction
の名前を含むフィールド- この名前は、
getName
クラスのLiveAction
メソッドが返す値と一致する必要があります。
- この名前は、
-
createAction
-LiveAction
のインスタンスを作成します- オプションの
Resource
パラメーターを使用して、設定情報を指定できます。
- オプションの
-
createsAction
- 関連付けられたLiveAction
の名前を返します
-
LiveAction 設定ノードへのアクセス accessing-the-liveaction-configuration-node
リポジトリ内の LiveAction
設定ノードを使用して、LiveAction
インスタンスの実行時の動作に影響を与える情報を格納します。LiveAction
設定を保存するリポジトリ内のノードは、実行時に LiveActionFactory
オブジェクトに使用できます。そのため、設定ノードにプロパティを追加し、必要に応じて LiveActionFactory
実装内で使用することができます。
例えば、LiveAction
にはブループリント作成者の名前を保存する必要があります。設定ノードのプロパティには、情報を保存するブループリントページのプロパティ名が含まれます。実行時、LiveAction
は設定からプロパティ名を取得して、そのプロパティ値を取得します。
LiveActionFactory.createAction
メソッドのパラメーターは Resource
オブジェクトです。この Resource
オブジェクトは、ロールアウト設定のこのライブアクションの cq:LiveSyncAction
ノードを表します。
詳しくは、ロールアウト設定の作成を参照してください。
通常どおり、設定ノードを使用する場合は、ValueMap
オブジェクトに適応させる必要があります。
public LiveAction createAction(Resource resource) throws WCMException {
ValueMap config;
if (resource == null || resource.adaptTo(ValueMap.class) == null) {
config = new ValueMapDecorator(Collections.<String, Object>emptyMap());
} else {
config = resource.adaptTo(ValueMap.class);
}
return new MyLiveAction(config, this);
}
ターゲットノード、ソースノード、LiveRelationship へのアクセス accessing-target-nodes-source-nodes-and-the-liverelationship
execute
オブジェクトの LiveAction
メソッドのパラメーターとして、以下のオブジェクトを指定します。
-
ライブコピーのソースを表す
Resource
オブジェクト -
ライブコピーのターゲットを表す
Resource
オブジェクト -
ライブコピーの
LiveRelationship
オブジェクトautoSave
値は、LiveAction
がリポジトリに対して行われた変更を保存するかどうかを示します。reset
値は、ロールアウトのリセットモードを示します。
これらのオブジェクトから、LiveCopy
に関するすべての情報を取得できます。Resource
オブジェクトを使用して、ResourceResolver
、Session
、Node
の各オブジェクトも取得できます。これらのオブジェクトは、リポジトリコンテンツの操作に役立ちます。
以下のコードの先頭行で、source はソースページの Resource
オブジェクトです。
ResourceResolver resolver = source.getResourceResolver();
Session session = resolver.adaptTo(javax.jcr.Session.class);
Node sourcenode = source.adaptTo(javax.jcr.Node.class);
新しいロールアウト設定の作成 creating-a-new-rollout-configuration
インストールされたロールアウト設定がアプリケーションの要件を満たさない場合は、次の 2 つの手順でロールアウト設定を作成できます。
ブループリントページまたはライブコピーページでロールアウト設定を指定すると、新しいロールアウト設定を使用できるようになります。
ロールアウト設定の作成 create-the-rollout-configuration
ロールアウト設定を作成するには、次の手順に従います。
-
https://<host>:<port>/crx/de
で CRXDE Lite を開きます。 -
/libs/msm/wcm/rolloutconfigs
のプロジェクトのカスタマイズバージョンの/apps/msm/<your-project>/rolloutconfigs
に移動します。- 初めて設定を行う場合は、この
/libs
ブランチをテンプレートとして使用して、/apps
の下に新しいブランチを作成する必要があります。
- 初めて設定を行う場合は、この
-
この場所の下に、次のプロパティを持つノードを作成します。
- 名前:ロールアウト設定のノード名(
contentCopy
やworkflow
など) - タイプ:
cq:RolloutConfig
- 名前:ロールアウト設定のノード名(
-
このノードに次のプロパティを追加します。
-
名前:
jcr:title
型:String
値:UI に表示される識別タイトル -
名前:
jcr:description
型:String
値:オプションの説明です。 -
名前:
cq:trigger
型:String
値:使用されるロールアウトトリガーrollout
modification
publish
deactivate
-
-
「すべて保存」をクリックします。
ロールアウト設定への同期アクションの追加 add-synchronization-actions-to-the-rollout-configuration
ロールアウト設定は、/apps/msm/<your-project>/rolloutconfigs
ノードの下に作成したロールアウト設定ノードの下に保存されています。
タイプ cq:LiveSyncAction
の子ノードを追加して、同期アクションをロールアウト設定に追加します。同期アクションノードの順序によって、アクションが実行される順序が決まります。
-
CRXDE Lite で、ロールアウト設定ノード(
/apps/msm/myproject/rolloutconfigs/myrolloutconfig
など)を選択します。 -
次のノードプロパティを持つノードを作成します。
- 名前:同期アクションのノード名
- 名前は、同期アクションの下の表の アクション名 と同じである必要があります(
contentCopy
またはworkflow
など)。
- 名前は、同期アクションの下の表の アクション名 と同じである必要があります(
- タイプ:
cq:LiveSyncAction
- 名前:同期アクションのノード名
-
必要な数の同期アクションノードを追加して設定します。
-
アクションノードの順序を、実行する順序と一致するように並べ替えます。
- 最上位のアクションノードが最初に実行されます。
シンプルな LiveActionFactory クラスの作成と使用 creating-and-using-a-simple-liveactionfactory-class
この節の手順を実行して LiveActionFactory
を作成し、ロールアウト設定で使用します。この手順では、Maven と Eclipse を使用して、LiveActionFactory
を作成およびデプロイします。
- Maven プロジェクトを作成して、Eclipse に読み込みます。
- POM ファイルに依存関係を追加します。
LiveActionFactory
インターフェイスを実装し、OSGi バンドルをデプロイします。- ロールアウト設定を作成します。
- ライブコピーを作成します。
Maven プロジェクトと Java クラスのソースコードは、パブリック Git リポジトリで入手できます。
Maven プロジェクトの作成 create-the-maven-project
次の手順では、adobe-public
プロファイルを Maven 設定ファイルに追加している必要があります。
- adobe-public プロファイルについては、コンテンツパッケージ Maven プラグインの取得を参照してください。
- Maven 設定ファイルについては、Maven の設定リファレンスを参照してください。
-
端末またはコマンドラインセッションを開き、ディレクトリがプロジェクトを作成する場所を指すように変更します。
-
以下のコマンドを入力します。
code language-text mvn archetype:generate -DarchetypeGroupId=com.day.jcr.vault -DarchetypeArtifactId=multimodule-content-package-archetype -DarchetypeVersion=1.0.0 -DarchetypeRepository=adobe-public-releases
-
インタラクティブなプロンプトで、次の値を指定します。
groupId
:com.adobe.example.msm
artifactId
:MyLiveActionFactory
version
:1.0-SNAPSHOT
package
:MyPackage
appsFolderName
:myapp
artifactName
:MyLiveActionFactory package
packageGroup
:myPackages
-
Eclipse を起動して、Maven プロジェクトをインポートします。
POM ファイルへの依存関係の追加 add-dependencies-to-the-pom-file
LiveActionFactory
コード内で使用されるクラスを Eclipse コンパイラーが参照できるようにするために、依存関係を追加します。
-
Eclipse Project Explorer から、ファイル
MyLiveActionFactory/pom.xml
を開きます。 -
エディターで、「
pom.xml
」タブをクリックし、project/dependencyManagement/dependencies
セクションを探します。 -
次の XML を
dependencyManagement
要素内に追加して、ファイルを保存します。code language-xml <dependency> <groupId>com.day.cq.wcm</groupId> <artifactId>cq-msm-api</artifactId> <version>5.6.2</version> <scope>provided</scope> </dependency> <dependency> <groupId>org.apache.sling</groupId> <artifactId>org.apache.sling.api</artifactId> <version>2.4.3-R1488084</version> <scope>provided</scope> </dependency> <dependency> <groupId>com.day.cq.wcm</groupId> <artifactId>cq-wcm-api</artifactId> <version>5.6.6</version> <scope>provided</scope> </dependency> <dependency> <groupId>org.apache.sling</groupId> <artifactId>org.apache.sling.commons.json</artifactId> <version>2.0.6</version> <scope>provided</scope> </dependency> <dependency> <groupId>com.day.cq</groupId> <artifactId>cq-commons</artifactId> <version>5.6.4</version> <scope>provided</scope> </dependency> <dependency> <groupId>org.apache.sling</groupId> <artifactId>org.apache.sling.jcr.jcr-wrapper</artifactId> <version>2.0.0</version> <scope>provided</scope> </dependency> <dependency> <groupId>com.day.cq</groupId> <artifactId>cq-commons</artifactId> <version>5.6.4</version> <scope>provided</scope> </dependency>
-
Project Explorer から、バンドルの POM ファイルを
MyLiveActionFactory-bundle/pom.xml
で開きます。 -
エディターで、「
pom.xml
」タブをクリックし、project/dependencies セクションを探します。次の XML を dependencies 要素内に追加して、ファイルを保存します。code language-xml <dependency> <groupId>com.day.cq.wcm</groupId> <artifactId>cq-msm-api</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.apache.sling</groupId> <artifactId>org.apache.sling.api</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>com.day.cq.wcm</groupId> <artifactId>cq-wcm-api</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.apache.sling</groupId> <artifactId>org.apache.sling.commons.json</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>com.day.cq</groupId> <artifactId>cq-commons</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.apache.sling</groupId> <artifactId>org.apache.sling.jcr.jcr-wrapper</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>com.day.cq</groupId> <artifactId>cq-commons</artifactId> </dependency>
LiveActionFactory の実装 implement-liveactionfactory
次の LiveActionFactory
クラスは、ソースページおよびターゲットページに関するメッセージをログに記録し、ソースノードからターゲットノードに cq:lastModifiedBy
プロパティをコピーする LiveAction
を実装します。ライブアクションの名前は exampleLiveAction
です。
-
Eclipse Project Explorer で、
MyLiveActionFactory-bundle/src/main/java/com.adobe.example.msm
パッケージを右クリックし、新規/クラス をクリックします。 -
「名前」に「
ExampleLiveActionFactory
」と入力し、「完了」をクリックします。 -
ExampleLiveActionFactory.java
ファイルを開き、内容を次のコードで置き変えて、ファイルを保存します。code language-java package com.adobe.example.msm; import java.util.Collections; import org.apache.felix.scr.annotations.Component; import org.apache.felix.scr.annotations.Property; import org.apache.felix.scr.annotations.Service; import org.apache.sling.api.resource.Resource; import org.apache.sling.api.resource.ResourceResolver; import org.apache.sling.api.resource.ValueMap; import org.apache.sling.api.wrappers.ValueMapDecorator; import org.apache.sling.commons.json.io.JSONWriter; import org.apache.sling.commons.json.JSONException; import org.slf4j.Logger; import org.slf4j.LoggerFactory; import javax.jcr.Node; import javax.jcr.RepositoryException; import javax.jcr.Session; import com.day.cq.wcm.msm.api.ActionConfig; import com.day.cq.wcm.msm.api.LiveAction; import com.day.cq.wcm.msm.api.LiveActionFactory; import com.day.cq.wcm.msm.api.LiveRelationship; import com.day.cq.wcm.api.WCMException; @Component(metatype = false) @Service public class ExampleLiveActionFactory implements LiveActionFactory<LiveAction> { @Property(value="exampleLiveAction") static final String actionname = LiveActionFactory.LIVE_ACTION_NAME; public LiveAction createAction(Resource config) { ValueMap configs; /* Adapt the config resource to a ValueMap */ if (config == null || config.adaptTo(ValueMap.class) == null) { configs = new ValueMapDecorator(Collections.<String, Object>emptyMap()); } else { configs = config.adaptTo(ValueMap.class); } return new ExampleLiveAction(actionname, configs); } public String createsAction() { return actionname; } /************* LiveAction ****************/ private static class ExampleLiveAction implements LiveAction { private String name; private ValueMap configs; private static final Logger log = LoggerFactory.getLogger(ExampleLiveAction.class); public ExampleLiveAction(String nm, ValueMap config){ name = nm; configs = config; } public void execute(Resource source, Resource target, LiveRelationship liverel, boolean autoSave, boolean isResetRollout) throws WCMException { String lastMod = null; log.info(" *** Executing ExampleLiveAction *** "); /* Determine if the LiveAction is configured to copy the cq:lastModifiedBy property */ if ((Boolean) configs.get("repLastModBy")){ /* get the source's cq:lastModifiedBy property */ if (source != null && source.adaptTo(Node.class) != null){ ValueMap sourcevm = source.adaptTo(ValueMap.class); lastMod = sourcevm.get(com.day.cq.wcm.msm.api.MSMNameConstants.PN_PAGE_LAST_MOD_BY, String.class); } /* set the target node's la-lastModifiedBy property */ Session session = null; if (target != null && target.adaptTo(Node.class) != null){ ResourceResolver resolver = target.getResourceResolver(); session = resolver.adaptTo(javax.jcr.Session.class); Node targetNode; try{ targetNode=target.adaptTo(javax.jcr.Node.class); targetNode.setProperty("la-lastModifiedBy", lastMod); log.info(" *** Target node lastModifiedBy property updated: {} ***",lastMod); }catch(Exception e){ log.error(e.getMessage()); } } if(autoSave){ try { session.save(); } catch (Exception e) { try { session.refresh(true); } catch (RepositoryException e1) { e1.printStackTrace(); } e.printStackTrace(); } } } } public String getName() { return name; } /************* Deprecated *************/ @Deprecated public void execute(ResourceResolver arg0, LiveRelationship arg1, ActionConfig arg2, boolean arg3) throws WCMException { } @Deprecated public void execute(ResourceResolver arg0, LiveRelationship arg1, ActionConfig arg2, boolean arg3, boolean arg4) throws WCMException { } @Deprecated public String getParameterName() { return null; } @Deprecated public String[] getPropertiesNames() { return null; } @Deprecated public int getRank() { return 0; } @Deprecated public String getTitle() { return null; } @Deprecated public void write(JSONWriter arg0) throws JSONException { } } }
-
ターミナルまたはコマンドセッションを使用して、ディレクトリを
MyLiveActionFactory
ディレクトリ(Maven プロジェクトディレクトリ)に変更します。次のコマンドを入力します。code language-shell mvn -PautoInstallPackage clean install
-
AEM
error.log
ファイルは、バンドルが開始されたことを示し、https://<host>:<port>/system/console/status-slinglogs
のログに表示されます。code language-text 13.08.2013 14:34:55.450 *INFO* [OsgiInstallerImpl] com.adobe.example.msm.MyLiveActionFactory-bundle BundleEvent RESOLVED 13.08.2013 14:34:55.451 *INFO* [OsgiInstallerImpl] com.adobe.example.msm.MyLiveActionFactory-bundle BundleEvent STARTING 13.08.2013 14:34:55.451 *INFO* [OsgiInstallerImpl] com.adobe.example.msm.MyLiveActionFactory-bundle BundleEvent STARTED 13.08.2013 14:34:55.453 *INFO* [OsgiInstallerImpl] com.adobe.example.msm.MyLiveActionFactory-bundle Service [com.adobe.example.msm.ExampleLiveActionFactory,2188] ServiceEvent REGISTERED 13.08.2013 14:34:55.454 *INFO* [OsgiInstallerImpl] org.apache.sling.audit.osgi.installer Started bundle com.adobe.example.msm.MyLiveActionFactory-bundle [316]
ロールアウト設定例の作成 create-the-example-rollout-configuration
作成した LiveActionFactory
を使用する MSM ロールアウト設定を作成します。
-
次のように、プロパティを使用して標準の手順でロールアウト設定を作成および設定します。
- タイトル:ロールアウト設定例
- 名前: examplerolloutconfig
- cq:trigger:
publish
ロールアウト設定例へのライブアクションの追加 add-the-live-action-to-the-example-rollout-configuration
前の手順で作成したロールアウト設定で ExampleLiveActionFactory
クラスを使用するように設定します。
-
CRXDE Lite を開きます。
-
/apps/msm/rolloutconfigs/examplerolloutconfig/jcr:content
以下に、次のノードを作成します。- 名前:
exampleLiveAction
- 型:
cq:LiveSyncAction
- 名前:
-
「すべて保存」をクリックします。
-
exampleLiveAction
ノードを選択してプロパティを追加し、cq:LastModifiedBy
プロパティをソースからターゲットノードにレプリケートする必要があることをExampleLiveAction
クラスに対して示します。- 名前:
repLastModBy
- 型:
Boolean
- 値:
true
- 名前:
-
「すべて保存」をクリックします。
ライブコピーの作成 create-the-live-copy
次のように、ロールアウト設定を使用して、WKND 参照サイトの English/Products ブランチのライブコピーを作成します。
-
ソース:
/content/wknd/language-masters/en/products
-
ロールアウト設定:ロールアウト設定例
ソースブランチの Products(英語)ページをアクティベートし、LiveAction
クラスが生成するログメッセージを監視します。
16.08.2013 10:53:33.055 *INFO* [Thread-444535] com.adobe.example.msm.ExampleLiveActionFactory$ExampleLiveAction ***ExampleLiveAction has been executed.***
16.08.2013 10:53:33.055 *INFO* [Thread-444535] com.adobe.example.msm.ExampleLiveActionFactory$ExampleLiveAction ***Target node lastModifiedBy property updated: admin ***
言語名とデフォルトの国の変更 changing-language-names-and-default-countries
AEM では、言語コードと国コードのデフォルトセットを使用します。
- デフォルトの言語コードは、ISO-639-1 で定義されている小文字 2 文字のコードです。
- デフォルトの国コードは、ISO 3166 で定義されている小文字または大文字 2 文字のコードです。
MSM は、保存されている言語コードと国コードのリストを使用して、ページの言語バージョン名に関連付けられている国名を判断します。必要に応じて、リストの次の要素を変更できます。
- 言語タイトル
- 国名
- (
en
、de
などのコードの)言語に対するデフォルトの国
言語のリストは、/libs/wcm/core/resources/languages
ノードの下に格納されます。各子ノードは、言語または言語-国を表します。
-
ノード名は、言語コード(
en
またはde
など)や言語_国コード(en_us
またはde_ch
など)です。 -
ノードの
language
プロパティには、そのコードが表す言語の正式名称が格納されます。 -
ノードの
country
プロパティには、そのコードが表す国の正式名称が格納されます。 -
ノード名が言語コードのみ(
en
など)で構成されている場合、country プロパティは*
で、追加のdefaultCountry
プロパティには、使用する国を示す言語-国のコードが格納されます。
言語を変更するには、次の手順に従います。
-
CRXDE Lite を開きます。
-
/apps
フォルダーを選択し、「作成」をクリックして、「フォルダーを作成」をクリックします。 -
新しいフォルダーに「
wcm
」という名前を付けます。 -
前のステップを繰り返して、
/apps/wcm/core
フォルダーツリーを作成します。core
でのタイプsling:Folder
のresources
というノードを作成します。 -
/libs/wcm/core/resources/languages
ノードを右クリックして、「コピー」をクリックします。 -
/apps/wcm/core/resources
フォルダーを右クリックして、「貼り付け」をクリックします。必要に応じて子ノードを変更します。 -
「すべて保存」をクリックします。
-
ツール/運営/Web コンソール の順にクリックします。このコンソールから「OSGi」をクリックし、次に「設定」をクリックします。
-
Day CQ WCM Language Manager を探してクリックし、「言語リスト」の値を
/apps/wcm/core/resources/languages
に変更して、「保存」をクリックします。
ページプロパティに対する MSM ロックの設定 configuring-msm-locks-on-page-properties
カスタムページプロパティの作成時に、新しいプロパティをすべてのライブコピーへのロールアウトの対象にするかどうかを検討しなければならない場合があります。
例えば、次の 2 つのページプロパティを追加する場合は、
-
連絡先メール:
- このプロパティは各国(またはブランドなど)によって異なるので、ロールアウトする必要はありません。
-
キービジュアルのスタイル:
- プロジェクトの要件としては、このプロパティは(通常は)すべての国(またはブランドなど)に共通なので、ロールアウトする必要があります。
次のことを保証する必要があります。
-
連絡先メール:
- ロールアウトされたプロパティから除外されます。
- 詳しくは、ライブコピーの同期の設定を参照してください。
-
キービジュアルのスタイル:
- 継承がキャンセルされない限り、このプロパティの編集を許可しないようにしてください。
- また、継承を元に戻すこともできます。これは、接続のステータスを示す切り替えを行うチェーンリンクまたは破損リンクをクリックすることで制御します。
ページプロパティをロールアウトの対象にするかどうか(したがって編集時に継承をキャンセルまたは復元するかどうか)は、次のダイアログプロパティで制御されます。
-
cq-msm-lockable
-
ダイアログ内にチェーンリンクシンボルを作成します。
-
継承がキャンセルされている(チェーンリンクが破損している)場合は、編集のみ可能です。
-
リソースの最初の子レベルにのみ適用されます
- タイプ:
String
- 値:対象のプロパティ名を保持し、
name
プロパティの値に相当します。- 例えば、次を参照してください。
/libs/foundation/components/page/cq:dialog/content/items/tabs/items/basic/items/column/items/title/items/title
- 例えば、次を参照してください。
- タイプ:
-
cq-msm-lockable
が定義されている場合は、次の方法でチェーンの解除またはクローズを MSM と連携できます。
-
cq-msm-lockable
の値が次の場合。-
相対(例:
myProperty
または./myProperty
)- チェーンを解除すると、
cq:propertyInheritanceCancelled
からプロパティが追加および削除されます。
- チェーンを解除すると、
-
絶対(例:
/image
)-
チェーンを解除すると、
cq:LiveSyncCancelled
mixin を./image
に追加し、cq:isCancelledForChildren
をtrue
に設定することで、継承がキャンセルされます。 -
チェーンを閉じると、継承が元に戻ります。
-
-
cq-msm-lockable
は、編集対象のリソースの最初の子レベルに適用され、値が絶対として定義されているか相対として定義されているかに関係なく、より深いレベルの親に対しては機能しません。