アダプティブフォームでの DocuSign の使用 integrate-aem-forms-with-DocuSign
DocuSign は優れた電子サインソリューションです。契約の電子サインに使用できます。DocuSign をアダプティブフォームと統合することができます。電子サイン用のアダプティブフォームを複数の受信者に送信する場合に役立ちます。電子サインを使用すると、次のことができます。
- 完全に自動化された提案プロセス、見積りプロセス、契約プロセスを使用して、任意のデバイスで契約を締結する。
- 人事プロセスを短時間で完了し、従業員に対してデジタルエクスペリエンスを提供する。
- 契約のサイクルタイムを短縮し、ベンダーとの取引を早期に開始する。
AEM Forms as a Cloud Service には DocuSign 用のカスタム送信アクションが用意されています。この送信アクションは、DocuSign API を使用して電子サイン用のアダプティブフォームを送信する場合に役立ちます。
前提条件 prerequisites
DocuSign を AEM Forms と統合するには、以下が必要です。
- DocuSign の開発者アカウント
- DocuSign アプリケーション
- DocuSign API アプリケーションの資格情報(クライアント ID およびクライアントの秘密鍵)
- DocuSign 用のカスタム送信アクションと Cloud Service
- (ローカル開発環境のみ)レコードのドキュメントのセットアップ
DocuSign 用のカスタム送信アクションと Cloud Service の設定 deploy-custom-submit-action
AEM Forms as a Cloud Service には DocuSign 用のカスタム送信アクションが用意されています。この送信アクションは、DocuSign API を使用して電子サイン用のアダプティブフォームを送信する場合に役立ちます。カスタム送信アクションのコードは、AEM Forms サンプルの公開 Git リポジトリで入手可能です。このコードは、AEM Forms 環境にそのままデプロイすることもできますし、組織の要件に従ってカスタマイズすることもできます。
標準のカスタム送信アクションと DocuSign Cloud Service を設定するには、次の手順を実行します。
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AEM Forms as a Cloud Service プロジェクトのクローンを作成 するか、AEM アーキタイプ 27 以降に基づいて Experience Manager Forms as a Cloud Service プロジェクトを作成します。AEM アーキタイプに基づいて Experience Manager Forms as a Cloud Service プロジェクトを作成するには:
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行して Experience Manager Forms as a Cloud Service プロジェクトを作成します。code language-shell mvn -B archetype:generate -DarchetypeGroupId=com.adobe.aem -DarchetypeArtifactId=aem-project-archetype -DarchetypeVersion=27 -DaemVersion="cloud" -DappTitle="My Site" -DappId="mysite" -DgroupId="com.mysite" -DincludeForms="y"
また、上記のコマンドで
appTitle
、appId
、groupId
を変更し、環境に反映します。 -
aem-forms-samples リポジトリのクローンを作成します。このリポジトリには、DocuSign 用のカスタム送信アクションと、DocuSign サーバーに接続するための設定の詳細が含まれています。
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手順 1 で作成した AEM Forms as a Cloud Service プロジェクトを任意の IDE で編集用に開きます。
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[AEM Forms as a Cloud Service project]\pom.xml
ファイルを編集用に開き、以下の変更を行います。-
<properties>
タグの末尾に次のテキストを追加します。code language-shell <repository.location>maven_repository</repository.location>
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<repositories>
タグの末尾に次のテキストを追加します。code language-shell <repository> <id>project-repository</id> <url>file://${project.basedir}/${repository.location}</url> </repository>
<repositories>
タグがない場合は、<properties>
タグの下に作成します。 -
<dependencyManagement>
タグの末尾に次のテキストを追加します。code language-shell <dependency> <groupId>com.adobe.aemforms.samples</groupId> <artifactId>forms.integration.docusign.all</artifactId> <type>zip</type> <version>1.0.0</version> </dependency>
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Cloud Service プロジェクトフォルダーにある
all/pom.xml
ファイルで次の手順を実行します。-
<embeddeds>
タグの末尾に次のテキストを追加します。code language-shell <embedded> <groupId>com.adobe.aemforms.samples</groupId> <artifactId>forms.integration.docusign.all</artifactId> <type>zip</type> <target>/apps/moonlightprodprogram-vendor-packages/application/install</target> </embedded>
-
<dependencies>
タグの末尾に次のテキストを追加します。code language-shell <dependency> <groupId>com.adobe.aemforms.samples</groupId> <artifactId>forms.integration.docusign.all</artifactId> <type>zip</type> </dependency>
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コマンドプロンプトを開き、
aem-forms-samples\forms-integration-docusign
(手順 3 で作成したクローン)に移動して、次のコマンドを実行します。code language-shell mvn clean install -Dinstall.dir="<AEM Forms as a Cloud Service project path>/maven_repository"
<AEM Forms as a Cloud Service project path>
は、上記の手順 1 で作成したフォルダーの名前を指します。 -
プロジェクトをローカル開発環境にデプロイします。以下のコマンドを使用して、ローカル開発環境にデプロイできます
mvn -PautoInstallPackage clean install
これらの手順を実行すると、アダプティブフォームの送信オプションのリストと、ローカル開発環境の DocuSign Cloud Service 設定に DocuSign 電子サインを使用して送信という新しいカスタム送信アクションが表示されます。
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コードをコンパイルして AEM Forms as a Cloud Service 環境にデプロイします。
DocuSign と AEM Forms の統合 configure-docusign-with-aem-forms
上記の前提条件の準備が完了したら、以下の手順に従って、オーサーインスタンス上で DocuSign と AEM Forms を統合します。
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ツール ( )/クラウドサービス/DocuSign に移動し、設定をホストするフォルダーを選択します。
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設定ページで「作成」を選択して、AEM Forms 内に DocuSign の設定を作成します。
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DocuSign 設定を作成 ページの「一般」タブで、設定の 名前 を指定して「次へ」を選択します。オプションで、「タイトル」も指定できます。
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現在のブラウザーウィンドウの URL をメモ帳にコピーします。この URL は、後の手順で AEM Forms と DocuSign アプリケーションを設定する際に必要です。
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以下の手順に従って、DocuSign アプリケーションの OAuth 設定を指定します。
- ブラウザーウィンドウを開き、DocuSign 開発者アカウントにログインします。
- AEM Forms 用に設定したアプリを開きます。
- 上記の手順でコピーした URL を「リダイレクト URL」ボックスに追加して、「保存」をクリックします。
- 統合キーと秘密鍵をメモしておきます。
DocuSign アプリケーションの OAuth 設定を指定しキーを取得するための手順について詳しくは、 アプリケーションの OAuth 設定の指定方法 に関する開発者ドキュメントを参照してください。
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DocuSign 設定を作成 ページに戻ります。「設定」タブで、「OAuth URL」フィールドに以下のデフォルトの URL が表示されます。
https://account-d.docusign.com/oauth/auth
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「クライアント ID」(DocuSign 統合キー)と「クライアントの秘密鍵」(DocuSign 秘密鍵)を指定します。
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「DocuSign に接続」を選択します。資格情報の入力画面が表示されたら、DocuSign アプリケーションの作成時に使用したユーザー名とパスワードを入力します。
your developer account
へのアクセスを確認するメッセージが表示されたら、「アクセスを許可」をクリックします。資格情報が正しい場合は、成功メッセージが表示されます。 -
「作成」を選択して、DocuSign 設定を作成します。
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設定を選択し、「公開」をクリックします 。 これにより、対応するパブリッシュ環境に設定が複製されます。
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開発者、ステージ、実稼働用のインスタンス(残っているいずれか)で上記の手順をすべて繰り返し、お使いの環境用に DocuSign を AEM Forms で設定する作業を完了します。
これで、DocuSign を使用するように AEM Forms 環境が設定されました。DocuSign 用に有効化するすべてのアダプティブフォームに、Cloud Service に使用する設定コンテナを追加してください。設定コンテナは、アダプティブフォームのプロパティから指定できます。
アダプティブフォームでの DocuSign の使用 enabledocusign
既存のアダプティブフォーム用に DocuSign を有効にするか、DocuSign 対応アダプティブフォームを作成できます。次のいずれかの操作を行います。
DocuSign 対応のアダプティブフォームの作成 create-an-adaptive-form-for-docusign
署名が有効なアダプティブフォームを作成するには:
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Adobe Experience Manager/Forms/フォームとドキュメント に移動します。
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「作成」を選択して、「アダプティブフォーム」をクリックします。テンプレートのリストが表示されます。テンプレートを選択して、「次へ」をクリックします。
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「基本」タブで次の操作を行います。
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アダプティブフォームの 名前 と タイトル を指定します。
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DocuSign を AEM Forms と統合するときに作成した 設定コンテナ を選択します。
設定コンテナには、お使いの環境用に設定された DocuSign クラウドサービスが含まれています。これらのサービスは、アダプティブフォームエディターで選択できます。
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「フォームモデル」タブで、次のいずれかのオプションを選択します。
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カスタムフォームテンプレートがあり、そのフォームテンプレートに基づいてレコードのドキュメントが必要な場合は、「フォームテンプレートをレコードのドキュメントテンプレートとして関連付ける」オプションを選択し、「レコードのドキュメントテンプレート」を選択します。このオプションを使用すると、署名用に送信されたドキュメントには、関連付けられたフォームテンプレートに基づくフィールドのみが表示されます。アダプティブフォームのすべてのフィールドは表示されません。
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カスタムフォームテンプレートがない場合は、「レコードのドキュメントを生成」オプションを選択します。このオプションを使用すると、署名用に送信されたドキュメントにアダプティブフォームのすべてのフィールドが表示されます。
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「作成」を選択します。 署名が有効なアダプティブフォームが作成されます。DocuSign フィールドをフォームに追加し、署名用に送信できます。
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アダプティブフォームを編集モードで開きます。「コンテンツ」タブで「フォームコンテナ」を選択し、「 」をクリックします。
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「送信」セクションの「送信アクション」ドロップダウンリストで、「DocuSign 電子サインを使用して送信」を選択します。
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「アクション設定」セクションで「追加」を選択して受信者を追加し、その受信者のメールアドレスを指定します。「追加」を再度選択して、受信者をさらに追加します。
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メールメッセージの件名を「メールの件名」フィールドに指定します。メールメッセージに添付ファイルを含める場合は、「添付ファイルを含める」を選択します。
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「 」を選択して、プロパティを保存します。
アダプティブフォームでの DocuSign の有効化 editafsign
既存のアダプティブフォームで DocuSign を使用するには:
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Adobe Experience Manager/Forms/フォームとドキュメント に移動します。
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アダプティブフォームを選択し、「プロパティ」を選択します。
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「基本」タブで、DocuSign を AEM Forms と統合するときに作成した 設定コンテナ を選択します。
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「フォームモデル」タブで、次のいずれかのオプションを選択します。
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カスタムフォームテンプレートがあり、そのフォームテンプレートに基づいてレコードのドキュメントが必要な場合は、「フォームテンプレートをレコードのドキュメントテンプレートとして関連付ける」オプションを選択し、「レコードのドキュメントテンプレート」を選択します。このオプションを使用すると、署名用に送信されたドキュメントには、関連付けられたフォームテンプレートに基づくフィールドのみが表示されます。アダプティブフォームのすべてのフィールドは表示されません。
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カスタムフォームテンプレートがない場合は、「レコードのドキュメントを生成」オプションを選択します。このオプションを使用すると、署名用に送信されたドキュメントにアダプティブフォームのすべてのフィールドが表示されます。
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「保存して閉じる」を選択します。アダプティブフォームは DocuSign に対して有効になっています。これで、DocuSign フィールドをフォームに追加し、署名用に送信できます。
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アダプティブフォームを編集モードで開きます。「コンテンツ」タブで「フォームコンテナ」を選択し、「 」をクリックします。
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「送信」セクションの「送信アクション」ドロップダウンリストで、「DocuSign 電子サインを使用して送信」を選択します。
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「アクション設定」セクションで「追加」を選択して受信者を追加し、その受信者のメールアドレスを指定します。「追加」を再度選択して、受信者をさらに追加します。
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メールメッセージの件名を「メールの件名」フィールドに指定します。メールメッセージに添付ファイルを含める場合は、「添付ファイルを含める」を選択します。
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「 」を選択して、プロパティを保存します。