Experience Manager Assets での公開の管理 manage-publication-in-aem
Adobe Experience Manager Assets 管理者は、アセットやアセットを含んだフォルダーをオーサーインスタンスから Experience Manager Assets、Dynamic Media および Brand Portal に公開できます。また、アセットやフォルダーを後の日時に公開するようにスケジューリングすることもできます。公開すると、ユーザーはアセットにアクセスでき、さらに他のユーザーにアセットを配布できます。デフォルトでは、アセットやフォルダーを Experience Manager Assets に公開できます。ただし、Experience Manager Assets を設定して Dynamic Media と Brand Portal への公開を有効にすることができます。
Experience Manager Assets インターフェイスで使用できる「クイック公開」または「公開を管理」オプションを使用して、アセットレベルまたはフォルダーレベルでアセットを公開または非公開にすることができます。その後、Experience Manager Assets で元のアセットやフォルダーに変更を加えても、その変更は、Experience Manager Assets から再公開するまでパブリッシュインスタンスには反映されません。これにより、処理中の変更はパブリッシュインスタンスでは使用できなくなります。管理者が公開した承認済みの変更のみがパブリッシュインスタンスで提供されます。
「クイック公開」を使用したアセットの公開 quick-publish
「クイック公開」を使用すると、選択した宛先にコンテンツを直ちに公開できます。Experience Manager Assets コンソールで、親フォルダーに移動し、公開するアセットまたはフォルダーをすべて選択します。ツールバーの「クイック公開」オプションをクリックし、アセットの公開先をドロップダウンリストから選択します。
「公開を管理」を使用したアセットの公開 manage-publication
「公開を管理」では、選択した宛先間でのコンテンツの公開または非公開、DAM リポジトリ全体から公開リストにコンテンツの追加、フォルダー設定を含めて選択したフォルダーのコンテンツを公開およびフィルターの適用、後の日時に公開のスケジュールを行うことできます。
Experience Manager Assets コンソールで、親フォルダーに移動し、公開するアセットまたはフォルダーをすべて選択します。ツールバーの「公開を管理」オプションをクリックします。Experience Manager Assets インスタンスに Dynamic Media や Brand Portal が設定されていない場合は、アセットやフォルダーを Experience Manager Assets にのみ公開できます。
公開を管理インターフェイスでは次のオプションが使用可能です。
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アクション
Publish:選択した宛先にアセットやフォルダーを公開しますUnpublish:宛先からアセットやフォルダーを非公開にします
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宛先
Publish:アセットやフォルダーを Experience Manager Assets(AEM)に公開しますDynamic Media:アセットを Dynamic Media に公開しますBrand Portal:アセットやフォルダーを Brand Portal に公開します
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スケジュール設定
Now:アセットを直ちに公開しますLater:アセットをActivation日時に基づいて公開します
続行するには、「次へ」をクリックします。選択した項目に応じて、「範囲」タブには異なるオプションが表示されます。「コンテンツを追加」および「フォルダー設定を含む」オプションは、アセットやフォルダーを Experience Manager Assets に公開する場合(Destination: Publish)にのみ使用できます。
コンテンツの追加 add-content
Experience Manager Assets に公開する場合は、公開リストにさらにコンテンツ(アセットやフォルダー)を追加できます。DAM リポジトリ全体からリストにアセットやフォルダーをさらに追加できます。コンテンツをさらに追加するには、「コンテンツを追加」ボタンをクリックします。
フォルダーから複数のアセットを一度に追加したり、複数のフォルダーを一度に追加したりできます。しかし、複数のフォルダーからアセットを一度に追加することはできません。
フォルダー設定を含む include-folder-settings
デフォルトでは、Experience Manager Assets にフォルダーを公開すると、その中のすべてのアセット、サブフォルダーおよびそれらの参照が公開されます。
公開するフォルダー内容をフィルタリングする場合は、「フォルダー設定を含む」をクリックします。
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Include folder contents- 有効:選択したフォルダーのすべてのアセット、サブフォルダー(サブフォルダーのすべてのアセットを含む)および参照が公開されます。
- 無効:選択したフォルダー(空)と参照のみ公開されます。選択したフォルダーのアセットは公開されません。
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Include folder contentsおよびInclude only immediate folder contents両方のオプションを選択した場合は、選択したフォルダーのすべてのアセット、サブフォルダー(空)および参照が公開されます。サブフォルダーのアセットは公開されません。
フィルターの適用後、「OK」をクリックしてから「公開」をクリックします。「公開」ボタンをクリックすると、「Resource(s) have been scheduled for publication」という確認メッセージが表示されます。確認後、定義した宛先に、スケジュール(「Now」または「Later」)に基づいて、選択したアセットやフォルダーが公開されます。使用しているパブリッシュインスタンスにログインして、アセットやフォルダーが正常に公開されていることを確かめます。
上図で、「公開ターゲット」属性の値が異なることがわかります。Experience Manager Assets への公開(Destination: Publish)を選択したことを思い出してください。表示では、フォルダーと 1 つのアセットのみ AEM に公開され、他の 2 つのアセットは AEM と Dynamic Media の両方に公開されますが、これはなぜでしょうか。
ここで、フォルダープロパティの役割を理解しておく必要があります。フォルダーの Dynamic Media パブリッシングモードプロパティは、公開において重要な役割を果たします。フォルダーのプロパティを表示するには、フォルダーを選択し、ツールバーの「プロパティ」をクリックします。アセットの場合は、アセットの親フォルダーのプロパティを参照します。
定義されている 宛先 と Dynamic Media 公開モードに応じて公開がどのように行われるかを次の表に示します。
AEMAEM および Dynamic MediaAEM および Dynamic MediaDynamic MediaNoneNoneSelective Publish)を選択し、公開先として Dynamic Media を選んだ場合、「公開ターゲット」属性には None が表示されます。次に、上記のユースケースで 宛先 を Dynamic Media に変更して、結果を確かめてみましょう。この場合は、Selective Publish フォルダーのアセットのみ Dynamic Media.に公開されます。Immediate および Upon Activation フォルダーのアセットは公開されず、前述の属性には None が表示されます。
AEM に公開されます。後からのアセットの公開 publish-assets-later
アセットの公開ワークフローを後の日時にスケジューリングするには:
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Experience Manager Assets コンソールで、親フォルダーに移動し、公開スケジュールを設定するアセットまたはフォルダーをすべて選択します。
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ツールバーの「公開を管理」オプションをクリックします。
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「アクション」の「公開」をクリックしたあと、コンテンツを公開するル「宛先」を選択します。
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「スケジュール」から「後で」を選択します。
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「アクティベート日」を選択し、日時を指定します。「次へ」をクリックします。
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「範囲」タブで、「コンテンツを追加」をクリックします(必要な場合)。「次へ」をクリックします。
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「ワークフロー」タブで、ワークフロータイトルを指定します。「後で公開する」をクリックします。
公開先のインスタンスにログインして、公開されたアセットを確認します(スケジュールを設定した日時によって異なります)。
Dynamic Media へのアセットの公開 publish-assets-to-dynamic-media
Dynamic Media にはアセットのみ公開されます。ただし、公開動作はフォルダープロパティによって異なります。フォルダーの Dynamic Media 公開モードを選択的公開向けに設定することができます。設定できるのは次のいずれかです。
Selective PublishImmediateUpon Activation
公開プロセスは、「即時」および「アクティベーション時」モードの場合は一致していますが、「選択的公開」の場合は異なります。詳しくは、Dynamic Media のフォルダーレベルでの選択的公開の設定を参照してください。フォルダーで選択的公開を設定した後、次の操作を行うことができます。
Brand Portal へのアセットの公開 publish-assets-to-brand-portal
アセット、フォルダーおよびコレクションを Experience Manager Assets Brand Portal インスタンスに公開できます。
公開をリクエスト request-publication
Request Publication オプションは、AEM Assets 環境で公開する前に、アセットのワークフローを認証する際に役立ちます。AEM は、様々なユーザーに異なるレベルの権限を提供します。アセットをアップロードする 投稿者 になることもできますが、アップロードが確認されるまでアセットを公開できません。また、管理者であれば、アセットの読み取りワークフローと書き込みワークフローを管理できます。
「公開をリクエスト」オプションは、次のユーザーが使用できます。
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**投稿者:**AEM Assets に投稿できるユーザーの場合、AEM Assets ワークフローへのアクセスが制限されています。「
Manage publication」ボタンが非表示になっています。投稿者は、アセットを追加することによって投稿のみできますが、アセットを公開したり、ワークフローへの読み取りアクセス権を持つことはできません。 -
ワークフローユーザー:このユーザーはアセットを公開できませんが、ワークフローに対する読み取りアクセス権があります。ワークフローユーザーは、次の操作を実行できます。
- 公開をリクエスト
- 「
Manage publication」ボタンを表示 - ワークフローのスケジュールを設定し、オプション
schedule nowとschedule laterを確認
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管理者:管理者タイプのユーザーは、アセットの全体的なワークフローステップを管理できます。「
Manage publication」ボタンが表示されます。宛先publishが選択されている場合、後でアセットをワークフローステップ用にスケジュールできます。
制限事項とヒント limitations-and-tips
Manage publicationは、ワークフローに対して少なくとも読み取り権限を持つユーザーが使用できます。- 空のフォルダーは公開されません。
- 処理中のアセットを公開した場合は、オリジナルのコンテンツのみが公開されます。処理中のレンディションは失われます。処理が完了するまで待ってから公開するか、処理の完了後にアセットを公開し直してください。
- 複雑なアセットを非公開にする場合は、アセットだけを非公開にします。参照は他の公開済みアセットから参照されている可能性があるので、非公開にしないでください。