遅延読み込みの設定
以下の手順を実行して、アダプティブフォームフラグメントに対して遅延読み込みを有効にします。
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遅延読み込みを有効にしたいフラグメントを含むアダプティブフォームをオーサリングモードで開きます。
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アダプティブフォームフラグメント、「
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サイドバーで、「フラグメントを緩慢に読み込む」を有効にして、「完了」を選択します。
フラグメントの遅延読み込みが有効になりました。
遅延読み込みフラグメント内のオブジェクトの値をグローバルとしてマーク付けすることで、これらの値は、そのフラグメントが読み込まれていなくてもスクリプトで使用できるようになります。以下の操作を実行します。
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アダプティブフォームフラグメントをオーサリングモードで開きます。
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グローバルとしてマークしたい値のフィールド、「
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サイドバーで、遅延読み込み中に値を使用 を有効にします。
この値は、グローバルとしてマーク付けされ、そのフラグメントが読み込まれていないときでもスクリプト内で使用できます。
遅延読み込みを設定するための注意点とベストプラクティス
遅延読み込みを使用する際に留意しておかなければならない制限事項、レコメンデーションおよび重要な点を以下に示します。
- 大きなフォームに対して遅延読み込みを設定する場合は、XFA ベースのアダプティブフォームよりも XSD スキーマベースのアダプティブフォームを使用することをお勧めします。XFA ベースのアダプティブフォームでの遅延読み込みの実装によるパフォーマンスの向上は、XSD ベースのアダプティブフォームでの向上に比べて、相対的に小さくなります。
- ルートパネルの レスポンシブ - ナビゲーションを使用せず、すべてを 1 ページに集約 レイアウトを使用するアダプティブフォームのフラグメントに遅延読み込みを設定しないでください。レスポンシブレイアウト設定の結果、すべてのフラグメントがアダプティブフォームに同時に読み込まれます。パフォーマンスが低下する可能性もあります。
- アダプティブフォームの読み込み時に表示する最初のパネル内のフラグメントに対しては遅延読み込みを設定しないことをお勧めします。
- 遅延読み込みは、フラグメント階層の最大 2 レベルまでサポートされます。
- グローバルとしてマークされたフィールドがアダプティブフォーム内で一意であることを確認してください。
- 条件に基づいて表示または非表示する必要があるフラグメントに対して、フラグメントの表示ルールを記述することを検討します。例えば、配偶者情報フラグメントは、ユーザーによって指定された婚姻ステータスに基づいて表示または非表示にできます。
- ファイル添付および利用条件コンポーネントは、遅延読み込みフラグメントではサポートされません。
遅延読み込みを設定するためのスクリプトに関するベストプラクティス
遅延読み込みパネル用のスクリプトの作成時に留意しておく必要のある重要な点を以下に示します。
- 遅延読み込みが設定されたフラグメントで使用される初期化および計算スクリプトは、べき等になるようにしてください。べき等のスクリプトとは、何度実行しても同じ結果になるスクリプトです。
- フィールドのグローバルに使用できるプロパティを使用して、遅延読み込みパネル内にあるフィールドの値をフォームのその他のすべてのパネルで使用できるようにしてください。
- フィールドがフラグメント間でグローバルとしてマークされているかどうかにかかわらず、遅延パネル内部のフィールドの参照値を転送しないでください。
- パネルリセット機能を使用して、パネル上で表示されているすべてのものを、以下のクリック式を使用してリセットしてください。
guideBridge.resolveNode(guideBridge.getFocus({"focusOption": "navigablePanel"})).resetData()
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