初めてのジャーニーを作成 jo-quick-start
前提条件 start-prerequisites
ジャーニーでメッセージを送信するには、次の設定が必要です。
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イベントの設定:イベントを受信したときに個別にジャーニーをトリガーする場合は、イベントを設定する必要があります。想定する情報とその情報の処理方法を定義します。このステップは、技術ユーザー が実行します。詳細情報。
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オーディエンスの作成:指定された一連のプロファイルにメッセージを一括送信するために、ジャーニーで Adobe Experience Platform オーディエンスをリッスンすることもできます。この場合、オーディエンスを作成する必要があります。詳細情報。
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データソースの設定:ジャーニーで使用する追加情報(条件など)を取得するために、システムへの接続を定義します。組み込みの Adobe Experience Platform データソースも、プロビジョニング時に設定されます。イベントのデータのみをジャーニーで活用する場合、このステップは必要ありません。このステップは、技術ユーザー が実行します。詳細情報
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アクションの設定:サードパーティのシステムを使用してメッセージを送信する場合は、カスタムアクションを作成できます。詳しくは、この節を参照してください。このステップは、技術ユーザー が実行します。Journey Optimizer 組み込みのメッセージ機能を使用している場合は、ジャーニーにチャネルアクションを追加し、コンテンツをデザインするだけで済みます。
ジャーニーへのアクセス journey-access
主要指標とジャーニーのリスト access-metrics
「ジャーニー管理」メニューセクションで、「ジャーニー」をクリックします。次の 2 つのタブを使用できます。
概要:このタブには、ジャーニーに関連する主要指標を含む次のダッシュボードが表示されます。
- 処理済みのプロファイル:過去 24 時間に処理されたプロファイルの合計数
- ライブジャーニー:過去 24 時間のトラフィックを含むライブジャーニーの合計数。ライブジャーニーには、単一ジャーニー(イベントベース)と バッチジャーニー(オーディエンスを読み取り)が含まれます。
- エラー率:過去 24 時間にエントリしたプロファイルの合計数に対する、エラーが発生したすべてのプロファイルの割合。
- 破棄率:過去 24 時間にエントリしたプロファイルの合計数に対する、破棄されたすべてのプロファイルの割合。破棄されたプロファイルは、名前空間が正しくないことや再エントリルールを理由に、ジャーニーにエントリする資格がないユーザーを表します。
参照:このタブには、既存のジャーニーのリストが表示されます。ジャーニーを検索し、フィルターを使用して、各要素に対して基本的なアクションを実行できます。例えば、項目の複製や削除が可能です。詳しくは、この節を参照してください。
ジャーニーのフィルタリング filter
ジャーニーのリストでは、様々なフィルターを利用して、ジャーニーのリストを絞り込み、読みやすくすることができます。
実行できる様々なフィルタリング操作を次に示します。
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ステータスフィルターとバージョンフィルター では、ステータス、タイプ、バージョンおよび割り当てられているタグに従ってジャーニーをフィルタリングできます。
タイプは、単一イベント、オーディエンスの選定、オーディエンスを読み取り、ビジネスイベント、バースト のいずれかになります。
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作成フィルター を使用すると、作成日またはジャーニーを作成したユーザーに従ってジャーニーをフィルタリングできます。
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アクティビティフィルター と データフィルター では、特定のイベント、フィールドグループまたはアクションを使用するジャーニーを表示できます。
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公開フィルター を使用すると、公開日またはユーザーを選択できます。例えば、昨日公開されたライブジャーニーの最新バージョンのみを表示するように選択できます。
特定の日付範囲に基づいてジャーニーをフィルタリングするには、公開済み ドロップダウンリストから「カスタム」を選択します。
イベント、データソースまたはアクションの設定ペインの「使用されている場所」フィールドには、特定のイベント、フィールドグループまたはアクションを使用するジャーニーの数が表示されます。「ジャーニーを表示」ボタンをクリックすると、対応するジャーニーのリストを表示できます。
ジャーニーをビルド jo-build
このステップは、ビジネスユーザー が実行します。ここでジャーニーを作成します。様々なイベント、オーケストレーション、アクションなどのアクティビティを組み合わせて、複数のステップから成るクロスチャネルのシナリオを構築します。
ジャーニーを介してメッセージを送信する主な手順は次のとおりです。
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「参照」タブから、「ジャーニーを作成」をクリックして新しいジャーニーを作成します。
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右側に表示される設定ペインで、ジャーニーのプロパティを編集します。詳しくは、この節を参照してください。
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まず、イベントまたは オーディエンスを読み取り アクティビティを、パレットからキャンバスにドラッグ&ドロップします。ジャーニーのデザインの詳細については、この節を参照してください。
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次に個人が従う手順をドラッグ&ドロップします。例えば、条件に続いてチャネルアクションも追加できます。アクティビティの詳細については、この節を参照してください。
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テストプロファイルを使用してジャーニーをテストします。詳しくは、この節を参照してください。
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ジャーニーを公開してアクティブ化します。詳しくは、この節を参照してください。
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専用のレポートツールを使用してジャーニーを監視し、ジャーニーの有効性を測定できます。詳しくは、この節を参照してください。
ジャーニーのプロパティを定義する change-properties
ジャーニーの名前の横にある鉛筆アイコンをクリックして、そのプロパティにアクセスします。
ユーザーは、ジャーニー名の変更、説明の追加、再エントリの許可、開始日と終了日の選択ができ、管理者は、タイムアウトとエラー の時間の定義ができます。また、Adobe Experience Platform 統合タグをジャーニーに割り当てることもできます。これにより、キャンペーンを簡単に分類し、キャンペーンリストからの検索を改善できます。タグの操作方法については、こちらを参照してください
ライブジャーニーの場合、この画面には、ジャーニーを公開した日付とユーザーの名前が表示されます。
「技術的な詳細をコピー」を使用すると、ジャーニーに関する技術情報をコピーでき、サポートチームはこの情報をトラブルシューティングに使用できます。JourneyVersion UID、OrgID、orgName、sandboxName、lastDeployedBy、lastDeployedAt などの情報がコピーされます。
エントリと再エントリ entrance
デフォルトでは、新規ジャーニーで再エントリが許可されています。「1 回限り」のジャーニー(例:入店時に 1 度だけギフトをオファーするなど)を作成するには、この「再エントリを許可」オプションをオフにします。
「再エントリを許可」オプションがアクティベートされると、「再エントリ待機期間」フィールドが表示されます。このフィールドでは、(イベントまたはオーディエンスの選定で始まる)単一ジャーニーで、プロファイルがジャーニーに再度エントリできるようになるまでの待機時間を定義できます。これにより、ジャーニーが同じイベントに対して誤って複数回トリガーされるのを防ぎます。デフォルトでは、このフィールドは 5 分に設定されています。最大期間は 29 日です。
プロファイルのエントリと再エントリの管理について詳しくは、この節を参照してください。
アクセスの管理 manage-access
カスタムデータ使用ラベルまたはコアデータ使用ラベルをジャーニーに割り当てるには、「アクセスを管理」ボタンをクリックします。オブジェクトレベルのアクセス制御(OLA)について詳しくはこちらから
ジャーニーとプロファイルのタイムゾーン timezone
タイムゾーンはジャーニーレベルで定義されます。固定タイムゾーンを入力するか、Adobe Experience Platform プロファイルを使用してジャーニーのタイムゾーンを定義できます。Adobe Experience Platform プロファイルでタイムゾーンが定義されている場合は、ジャーニーでそのタイムゾーンを取得できます。
タイムゾーン管理の詳細については、このページを参照してください。
開始日と終了日 dates
開始日 を定義できます。 指定していない場合は、公開時に自動的に定義されます。
終了日 も追加できます。これにより、日付に達したプロファイルは自動的に終了します。 終了日を指定しない場合、プロファイルはグローバルジャーニータイムアウト(通常は 30 日、Healthcare Shield アドオン機能では 7 日に短縮)まで保持されます。唯一の例外は、「繰り返し時に再エントリを強制する」が有効になっている繰り返しの「オーディエンスを読み取り」ジャーニーで、これは次回の実行の開始日に終了します。
ジャーニーアクティビティのタイムアウトとエラー timeout_and_error
アクションまたは条件のアクティビティを編集するときに、エラーやタイムアウトが発生した場合の代替パスを定義できます。サードパーティシステムに問い合わせを行うアクティビティの処理時間が、ジャーニーのプロパティ(「タイムアウトとエラー」フィールド)で定義されたタイムアウト時間を超えると、第 2 パスが選択されて、可能な代替アクションが実行されます。
設定できる値は 1~30 秒です。
ジャーニーに時間的制約がある場合(例:対象者がいる場所にリアルタイムで反応するなど)は、非常に短い タイムアウトとエラー 値を定義することをお勧めします。これは、数秒間以上アクションを遅らせることができないからです。ジャーニーの時間的制約が緩い場合は、長めの値を使用して、呼び出されるシステムに、有効な応答を送信する時間を与えることができます。
ジャーニーではグローバルタイムアウトも使用します。次の節を参照してください。
グローバルジャーニーのタイムアウト global_timeout
ジャーニーアクティビティで使用されるタイムアウトのほかに、グローバルジャーニータイムアウトも存在します。こちらはインターフェイスに表示されず、変更もできません。
ジャーニー内にいる個人の進捗は、エントリしてから 30 日 経過すると、このグローバルタイムアウトにより停止されます。Healthcare Shield アドオン機能を使用すると、このタイムアウトが 7 日 に短縮されます。つまり、個人のジャーニーは 30 日(または 7 日)を超えることはできません。タイムアウト期間が経過すると、個人のデータは削除されます。タイムアウト期間が終了してもまだジャーニーに流入してくる個人がいる場合、それらは流入を停止され、レポートでは考慮されません。したがって、離脱する人物よりもジャーニーにエントリする人物の方が多くなる可能性があります。
ジャーニーの再エントリを許可しない設定にしていても、グローバルジャーニータイムアウトの期間が 30 日なので、再エントリのブロックが 30 日を超えて機能するかどうかは確認できません。実際、ジャーニーにエントリしたユーザーの情報はエントリから 30 日後にすべて削除されるので、30 日前より古い日時にエントリしたユーザーが誰かを特定することはできません。
個人が待機アクティビティにエントリできるのは、30 日のジャーニータイムアウトより前に待機期間を完了するのに十分な時間がジャーニーに残っている場合のみです。このページを参照してください。
ジャーニーの複製 duplicate-a-journey
既存のジャーニーは、「参照」タブから複製できます。すべてのオブジェクトと設定は、ジャーニーコピーに複製されます。
手順は次のとおりです。
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コピーするジャーニーに移動し、その他のアクション アイコン(ジャーニー名の横の 3 つのドット)をクリックします。
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「複製」を選択します。
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ジャーニーの名前を入力して確定します。ジャーニーのプロパティ画面で名前を変更することもできます。デフォルトでは、名前は
[JOURNEY-NAME]_copy
のように設定されます。 -
新しいジャーニーが作成され、ジャーニーリストで使用できます。