Adobe Experience Platform リリースノート

IMPORTANT
オーディエンスポータル機能の一般提供に備えて、Adobe Experience Platform では、システムおよびドキュメント内での「オーディエンス」と「セグメント」の使用方法を更新しています。
  • オーディエンス:共通の特徴や行動を共有する人物、アカウント、世帯、その他のエンティティのセットです。

  • セグメント定義:Adobe Experience Platform では、ターゲットオーディエンスの重要な特徴や行動の説明に使用されるルールです。この用語は、以前は「セグメント」と呼ばれていました。

  • セグメント:プロファイルをオーディエンスに分割する行為です。「セグメント」という用語は、現在は動詞としてのみ使用されています。

  • セグメント化:グループ化して一連の結果(オーディエンスなど)を生成するプロファイルの特徴を識別し、明確にする行為です。

その結果、Adobe Experience Platform UI 内では、この新しいオーディエンスの作成と管理のパスを反映して、「セグメント」が「オーディエンス」に置き換えられるようになります。

リリース日:2023年5月24日(PT)

Adobe Experience Platform の既存の機能に対するアップデート:

ダッシュボード dashboards

Adobe Experience Platform では、毎日のスナップショットで得られた、組織のデータに関する重要なインサイトを確認できる複数のダッシュボードを提供しています。

機能
説明
ライセンス使用権限の修正

ライセンス使用状況ダッシュボードと顧客の個々のライセンスデータを更新し、販売注文に記録されたライセンス使用権限と最初に Experience Platform ライセンス使用状況ダッシュボードで報告されたライセンス使用権限との間の以前の不一致を解決しました。個々のライセンスデータの更新は、2023年6月から 2023年6月11日(PT)までの間に段階的に行います。実際の使用状況の値は引き続き正確です。

Experience Platform には、使用量を管理するための複数の機能が用意されています。

アクセス権限の付与方法やカスタムウィジェットの作成方法など、ダッシュボードの詳細については、まずダッシュボードの概要を参照してください。

データ収集 data-collection

Adobe Experience Platform では、クライアントサイドのカスタマーエクスペリエンスデータを収集し、Adobe Experience Platform Edge Network に送信できます。そこでデータを補強して変換し、アドビまたはアドビ以外の宛先に配信できます。

新機能または更新された機能

機能
説明
Twitter Conversions API 拡張機能
Twitter Conversions API イベント転送拡張機能を使用すると、Twitter Conversions API を使用したイベントコンバージョンのイベントデータをサーバーサイドでリアルタイムに転送できます。
データ要素のパスに関する支援
コア拡張機能内のデータ要素のパスを決定することが、これまでより簡単になりました。この機能強化により、正しいデータ要素のパスを選択して書式設定するのに役立つガイド付きフォームが提供されます。

データ収集について詳しくは、データ収集の概要を参照してください。

データガバナンス data-governance

Adobe Experience Platform データガバナンスは、顧客データを管理し、データの使用に適用される規制、制限、ポリシーへの準拠を確保するために使用される一連の戦略とテクノロジーです。これは Experience Platform 内の様々なレベルで重要な役割を果たします。例えば、カタログ化、データ系列、データ使用のラベル付け、データアクセスポリシー、マーケティングアクションのデータに関するアクセス制御などです。

新機能

機能
説明
データセットフィールドレベルのラベル付けの非推奨(廃止予定)
個々のフィールドにラベルを適用する機能を、データセットからスキーマに移動しました。これにより、データガバナンス、同意、アクセス制御のためにアップストリームでフィールドラベルの管理を一元化できます。以前に適用したデータセットフィールドラベルは、Experience Platform UI を通じて一時的にサポートされます。既存のデータセットフィールドラベルは、2024年5月31日(PT)までに手動でスキーマフィールドラベルに移行する必要があります。ラベルの移行について詳しくは、データガバナンスのエンドツーエンドガイドを参照してください。

データガバナンスについて詳しくは、データガバナンスの概要を参照してください。

データ取得 data-ingestion

Adobe Experience Platform は、あらゆる種類および遅延のデータを取得するための豊富な機能セットを提供します。取得は、Batch API または Streaming API、アドビの組み込みソース、データ統合パートナー、Adobe Experience Platform UI を使用して行うことができます。

更新された機能

機能
説明
データ取得テンプレートのベータ版の可用性
データ取得テンプレートを使用すると、データアーキテクトとエンジニアは、標準のテンプレートと自動化ツールを使用して、スキーマとデータセットの作成、マッピングルールの設定などのデータ取得プロセスを高速化できます。データ取得テンプレートは現在、Marketo EngageSalesforce および Microsoft Dynamics ソースで使用可能です。詳しくは、UI でのテンプレートの使用に関するガイドを参照してください。

データ取得について詳しくは、データ取得の概要を参照してください。

宛先(更新日:5月31日(PT)) destinations

Destinations は、Adobe Experience Platform からのデータの円滑なアクティベーションを可能にする、事前定義済みの出力先プラットフォームとの統合です。宛先を使用して、クロスチャネルマーケティングキャンペーン、メールキャンペーン、ターゲット広告、その他多くの使用事例に関する既知および不明なデータをアクティブ化できます。

新しい宛先

宛先
説明
Mailchimp の興味のあるカテゴリ
Mailchimp は、企業がメーリングリストやメールマーケティングキャンペーンを使用して連絡先(クライアント、顧客、その他の興味のある関係者)を管理し、連絡を取るために使用する、人気のあるマーケティング自動化プラットフォームおよびメールマーケティングサービスです。このコネクタを使用すると、興味や好みに基づいて連絡先を並べ替えることができます。

新機能または更新された機能

機能
説明
Adobe Target およびカスタムパーソナライゼーション宛先を介した属性ベースのパーソナライゼーションの一般提供。
プロファイル属性をリアルタイムで活用し、Adobe Target または Experience Platform のその他のカスタムパーソナライゼーション宛先を介して、1 対 1 の web およびモバイルパーソナライゼーションを提供します。詳しくは、専用ドキュメントよくある質問(FAQ)を参照してください。
結合ポリシーに基づいて書き出されたオーディエンスをグループ化するための Destination SDK のサポート。
Destination SDK を使用してファイルベースの宛先を作成築する場合、結合ポリシーに基づいて、書き出されたオーディエンスを 1 つまたは複数のファイルにグループ化するように設定できるようになりました。

さらに、専用のテンプレートマクロを使用して、書き出されたファイル名に結合ポリシー ID と結合ポリシー名を含めることができるようになりました。

segmentGroupingEnabled パラメーターと新しいファイル名テンプレートマクロの使用方法について詳しくは、バッチ設定のドキュメントを参照してください。
ベータ版のクラウドストレージの宛先への書き出しにマニフェストファイルを含める
6 つのクラウドストレージベータ版の宛先( (Beta) Amazon S3 (Beta) Azure Blob (Beta) Azure Data Lake Storage Gen2 (Beta) Data Landing Zone (Beta) Google Cloud Storage (Beta) SFTP)にデータを書き出す際に、書き出し場所や書き出しサイズなどに関する情報を含むマニフェスト JSON ファイルをに追加できるようになりました。

詳しくは、上記にリンクされているページの​ 宛先の詳細 ​の節を参照してください。

修正および機能強化

  • ユーザーがポートパラメーターの値をカスタマイズできないという、(ベータ版)SFTP クラウドストレージの宛先の制限を修正しました。API または UI を介して(ベータ版)SFTP 宛先接続を設定する際に、値を編集できるようになりました。

宛先の一般的な情報については、宛先の概要を参照してください。

エクスペリエンスデータモデル(XDM) xdm

XDM は、Adobe Experience Platform に取り込むデータの共通構造および定義(スキーマ)を提供するオープンソース仕様です。XDM 標準規格に準拠しているので、すべての顧客体験データを共通の表現に反映させて、迅速かつ統合的な方法でインサイトを提供できます。顧客アクションから有益なインサイトを得たり、セグメントを通じて顧客オーディエンスを定義したり、パーソナライズ機能のために顧客属性を使用したりできます。

更新された XDM コンポーネント

コンポーネントのタイプ
名前
説明
フィールドグループ
(複数)
オファー項目の複数のフィールドを更新し、スキーマから二重階層を削除しました。
フィールドグループ
XDM 個人見込み客プロファイル
メタデータタグの partnerProspect オプションを XDM 個人見込み客プロファイルクラスに追加しました。
データタイプ
(複数)
メディアの詳細情報データタイプに複数のフィールドを追加しました。
データタイプ
セッションの詳細情報
リダイレクトが発生したかどうかを示す新しいフィールドを追加しました。
フィールドグループ
Media Analytics インタラクションの詳細
メディアレポートに関連する新しいフィールドを追加しました。

Platform の XDM について詳しくは、XDM システムの概要を参照してください。

ID サービス identity-service

Adobe Experience Platform ID サービスを利用すると、デバイスやシステム間で ID を橋渡しすることで、顧客とその行動を包括的に把握し、インパクトのある個人的なデジタルエクスペリエンスをリアルタイムで提供できます。

機能の更新

機能
説明
Adobe Experience Cloud アプリケーション [Beta]{class="badge informative"} 内でのパートナー ID のサポート
パートナー ID を ID サービスで使用できるようになりました。パートナー ID は、人物を表すためにデータパートナーが使用する識別子です。Real-time Customer Data Platform では、パートナー ID は主に、オーディエンスのアクティベーションの拡張とデータエンリッチメントに使用されます。パートナー ID は、ID グラフには保存されません。詳しくは、ID タイプに関するドキュメントを参照してください。

ID サービスについて詳しくは、ID サービスの概要を参照してください。

クエリサービス query-service

クエリサービスを使用すると、標準 SQL を使用して Adobe Experience Platform data lake でデータに対してクエリを実行できます。データレイクの任意のデータセットを結合したり、クエリ結果を新しいデータセットとして取得したりすることで、それらのデータセットをレポートやデータサイエンスワークスペースで使用したり、リアルタイム顧客プロファイルに取り込んだりできます。

更新された機能

機能
説明
ADLS データセットに関する列レベルの統計の計算
ANALYZE TABLE コマンドは、COMPUTE STATISTICS SQL コマンドで拡張されました。ADLS データセットのサブセットや、そのデータセット内の特定の列に関する統計を計算できるようになりました。詳しくは、データセット統計計算ガイドを参照してください。

クエリサービスについて詳しくは、クエリサービスの概要を参照してください。

ソース sources

Adobe Experience Platform では、外部ソースからデータを取り込むことができ、Platform サービスを使用してそのデータの構造化、ラベル付け、および拡張を行うことができます。アドビのアプリケーション、クラウドベースのストレージ、サードパーティのソフトウェア、CRM システムなど、様々なソースからデータを取り込むことができます。

Experience Platform は、様々なデータプロバイダーのソース接続を簡単に設定できる RESTful API とインタラクティブ UI を備えています。これらのソース接続を使用すると、外部ストレージシステムおよび CRM サービスの認証と接続、取得実行時間の設定、データ取得スループットの管理を行うことができます。

更新された機能

機能
説明
Snowflake データベースからのストリーミングデータの API サポート
Flow Service API を使用して、Snowflake ソースからデータをストリーミングできるようになりました。
ドラフトモード用の拡張 API サポート
Flow Service API を使用する際に、ソースワークフロー中にいつでも一時停止して進行状況を保存できるようになりました。mode=draft 状態を使用して、ベース、ソース、ターゲット接続をドラフトとして保存します。すべてのドラフトエンティティは、後から再訪問して完了することができます。詳しくは、ドラフト状態への Flow Service エンティティの設定に関するガイドを参照してください。
Salesforce Marketing Cloud ソースの一般提供
Salesforce Marketing Cloud source は現在、一般提供(GA)中です。このソースを使用して、Salesforce Marketing Cloud データを Experience Platform に取り込みます。
Google Ads 認証の更新
Google Ads ソースアカウントを認証する際にログインカスタマー ID を指定して、特定の運用顧客からレポートデータを取得できるようになりました。詳しくは、Google Ads ソースドキュメントを参照してください。
Google PubSub 認証の更新
新しいアカウントを作成する際に、Google PubSub ソースに対するアクセス権限を定義できるようになりました。プロジェクトベースの認証を使用してルートレベルのアクセスを許可するか、トピックおよび購読ベースの認証を使用して特定のトピックおよび購読ストリームへのアクセスを制限します。 詳しくは、Google PubSub ソースドキュメントを参照してください。
セルフサービスソースの type=PAGE の新しいページネーションフィールドパラメーター(Batch SDK)

Batch SDK を通じてソースを type=PAGE と統合する際に、initialPageIndexendPageIndex を使用できるようになりました。

  • initialPageIndex:このパラメーターを使用すると、ページネーションを開始するページ番号を定義できます。
  • endPageIndex:このパラメーターを使用すると、終了条件を確立し、ページネーションを停止できます。

これらの新しいパラメーターについて詳しくは、セルフサービスソース Batch SDK ドキュメントを参照してください。

ドラフトモード用の UI サポート
ユーザーインターフェイスを介して、ソースワークフロー中に一時停止して進行状況を保存できるようになりました。ワークフローのデータフローの詳細、マッピング、スケジュールの手順中に「ドラフトとして保存」を選択すると、後で完了するためにデータフローをドラフトとして保存できます。詳しくは、UI でのデータフローのドラフトとして保存を参照してください。

ソースについて詳しくは、ソースの概要を参照してください。

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