データストリームの設定

このドキュメントでは、UI でデータストリームを設定する手順を説明します。

データストリームワークスペースへのアクセス

左側のナビゲーションで​データストリーム​を選択することで、データ収集 UI または Experience Platform UI でデータストリームを作成および管理できます。

データ収集 UI の「データストリーム」タブ

「データストリーム」タブには、わかりやすい名前、ID および最終更新日を含む、既存のデータストリームのリストが表示されます。データストリームの名前を選択して、その詳細および設定サービスを表示します。

特定のデータストリームの「その他」アイコン()を選択して、その他のオプションを表示します。データストリームの基本設定を更新するには​編集​を選択し、データストリームを削除するには​削除​を選択します。

既存のデータストリームを編集または削除するためのオプション

新しいデータストリームの作成

データストリームを作成するには、最初に「新規データストリーム」を選択します。

新しいデータストリームを選択

設定手順から始まる、データストリーム作成ワークフローが表示されます。ここから、データストリームの名前およびオプションで説明を指定する必要があります。

Experience Platform で使用するためにこのデータストリームを設定していて、Platform Web SDK を使用している場合、取り込みを予定しているデータを表すために、イベントベースのエクスペリエンスデータモデル(XDM)スキーマも選択する必要があります。

データストリームの基本設定

詳細オプション」を選択して、データストリームを設定するための追加のコントロールを表示します。

詳細設定オプション

設定 説明
ジオ位置情報 ユーザーの IP アドレスに基づいて地域検索を行うかどうかを決定します。 デフォルト設定 なし を指定すると、地域検索が無効になり、 市区町村 を設定すると、小数点以下 2 桁までの GPS 座標が表示されます。
ファーストパーティ ID Cookie この設定を有効にすると、Edge Network はファーストパーティデバイス ID を参照する際に、この値を ID Map で参照するのではなく、指定された Cookie を参照するように指示します。

この設定を有効にする場合、ID が保存されていると期待される Cookie の名前を指定する必要があります。
サードパーティ ID 同期 ID 同期は、コンテナにグループ化して、異なる ID 同期を異なる時間に実行できます。この設定を有効にすると、どの ID 同期のコンテナがこのデータストリームに対して実行されるかを指定できます。
アクセスタイプ Edge Network がデータストリームに受け入れる認証タイプを定義します。
  • 混合認証:このオプションを選択すると、Edge Network は認証済みリクエストと未認証リクエストの両方を受け入れます。Server API と一緒に Web SDK または Mobile SDK を使用する場合は、このオプションを選択してください。
  • 認証済みのみ:このオプションを選択すると、Edge Network は認証済みのリクエストのみを受け入れます。Server API のみを使用する予定で、未認証のリクエストが Edge Network で処理されないようにする場合は、このオプションを選択します。

ここから、Experience Platform のデータストリームを設定している場合は、データ収集のためのデータ準備に関するチュートリアルに従って、Platform イベントスキーマにデータをマッピングしてから、このガイドに戻ってください。それ以外の場合は、「保存」を選択して、次の節を続行します。

データストリームの詳細の表示

新しいデータストリームを設定したり、表示するために既存のデータストリームを選択したりすると、そのデータストリームの詳細ページが表示されます。ここでは、データストリームの詳細情報(ID など)を確認できます。

作成されたデータストリームの詳細ページ

データストリームの詳細画面から、サービスを追加して、アクセス権のある Adobe Experience Cloud 製品の機能を有効にできます。また、データストリームの基本設定を編集したり、そのマッピングルールを更新したり、データストリームをコピーしたり、完全に削除したりできます。

データストリームへのサービスの追加

データストリームの詳細ページで、「サービスを追加」を選択して、そのデータストリームで使用可能なサービスの追加を開始します。

「サービスを追加」を選択して続行

次の画面で、ドロップダウンメニューを使用して、このデータストリームで設定するサービスを選択します。アクセス権のあるサービスのみが、このリストに表示されます。

リストからサービスを選択

目的のサービスを選択し、表示される設定オプションに入力してから、「保存」を選択してデータストリームにサービスを追加します。データストリームの詳細表示に、追加されたすべてのサービスが表示されます。

データストリームに追加されたサービス

次の項では、各サービスの設定オプションを説明します。

メモ

各サービス設定には、サービスが選択されると自動的にアクティブ化される「有効」トグルが含まれます。このデータストリーム用に選択されたサービスを無効にするには、もう一度「有効」トグルを選択します。

Adobe Analytics 設定

このサービスは、Adobe Analytics にデータを送信するかどうかと、どのように送信するかを制御します。追加情報については、Analytics へのデータの送信に関するガイドを参照してください。

Adobe Analytics 設定ブロック

設定 説明
レポートスイート ID (必須)​データの送信先の Analytics レポートスイートの ID。この ID は、Adobe Analytics UI の管理者/レポートスイートにあります。複数のレポートスイートが指定された場合、データは各レポートスイートにコピーされます。

Adobe Audience Manager 設定

このサービスは、Adobe Audience Manager にデータを送信するかどうかと、どのように送信するかを制御します。Audience Manager にデータを送信するために必要なのは、このセクションを有効にすることだけです。その他の設定は、オプションですが推奨されます。

Adobe Audience Manage 設定ブロック

設定 説明
Cookie 宛先が有効 SDK で、Audience Manager から Cookie 宛先経由でセグメント情報を共有できるようにします。
URL 宛先が有効 SDK で、Audience Manager から URL 宛先経由でセグメント情報を共有できるようにします。

Adobe Experience Platform 設定

重要

Platform のデータストリームを有効にする場合、UI の上部リボンに表示されている、現在使用中の Platform サンドボックスに注意してください。

選択されたサンドボックス

サンドボックスは、Adobe Experience Platform の仮想パーティションで、組織内の他のユーザーからデータおよび実装を分離できます。一旦データストリームが作成されると、そのサンドボックスは変更できません。Experience Platform のサンドボックスの役割について詳しくは、サンドボックスのドキュメントを参照してください。

このサービスは、Adobe Experience Platform にデータを送信するかどうかと、どのように送信するかを制御します。

Adobe Experience Platform 設定ブロック

設定 説明
イベントデータセット (必須)​顧客イベントデータのストリーミング先となる Platform データセットを選択します。このスキーマは、XDM ExperienceEvent クラスを使用する必要があります。
プロファイルデータセット 顧客属性データの送信先となる Platform データセットを選択します。このスキーマは、XDM Individual Profile クラスを使用する必要があります。
Offer Decisioning このチェックボックスを選択して、Platform Web SDK 実装用の Offer Decisioning を有効にします。実装について詳しくは、Platform Web SDK での Offer Decisioning の使用に関するガイドを参照してください。

Offer Decisioning 機能について詳しくは、Adobe Journey Optimizer のドキュメントを参照してください。
エッジのセグメント化 このチェックボックスを選択して、このデータストリームのエッジのセグメント化を有効にします。SDK がエッジセグメント化対応データストリームでデータを送信すると、当該プロファイルの更新されたセグメントメンバーシップが応答で返されます。

このオプションは、次のページパーソナライゼーションのユースケースのパーソナライゼーションの宛先と組み合わせて使用できます。
パーソナライゼーションの宛先 「エッジセグメント化」チェックボックスを有効にした後でこの項目を有効にすると、カスタムパーソナライゼーションなどのパーソナライゼーションの宛先にデータストリームが接続できるようになります。

パーソナライゼーションの宛先の設定に関する特定の手順については、宛先のドキュメントを参照してください。
Adobe Journey Optimizer このチェックボックスを選択すると、このデータストリームに対して Adobe Journey Optimizer を有効にすることができます。

このオプションを有効にすると、データストリームは Adobe Journey Optimizer の web およびアプリベースのインバウンドキャンペーンからパーソナライズされたコンテンツを返すことができるようになります。このオプションを使用するには、エッジセグメント化をアクティブにする必要があります。エッジセグメント化がオフの場合、このオプションはグレー表示されます。

Adobe Target 設定

このサービスは、Adobe Target にデータを送信するかどうかと、どのように送信するかを制御します。

Adobe Target 設定ブロック

設定 説明
プロパティトークン Target を使用すると、お客様は、プロパティの使用を通じて権限を制御できます。プロパティについて詳しくは、Target ドキュメントのエンタープライズ権限の設定に関するガイドを参照してください。

プロパティトークンは、Adobe Target UI の設定/プロパティにあります。
Target 環境 ID Adobe Target の環境を使用すると、開発のすべてのステージを通じて実装を管理できます。この設定は、このデータストリームで使用しようとしている環境を指定します。

ベストプラクティスは、devstageprod の各データストリーム環境ごとに異なる設定を行って、物事をシンプルに保つことです。ただし、既に Adobe Target 環境を定義している場合は、それを使用できます。
Target サードパーティ ID 名前空間 このデータストリームに使用する mbox3rdPartyId の ID 名前空間。詳しくは、Web SDK を使用した mbox3rdPartyId の実装に関するガイドを参照してください。

イベント転送設定

このサービスは、イベント転送にデータを送信するかどうかと、どのように送信するかを制御します。

設定 UI の「イベント転送」セクション

設定 説明
Launch プロパティ (必須)​データの送信先のイベント転送プロパティ。
Launch 環境 (必須)​データの送信先の選択されたプロパティ内の環境。
メモ

手動で ID を入力」を選択すると、ドロップダウンメニューを使用せずに、プロパティ名および環境名を入力できます。

データストリームのコピー

既存のデータストリームのコピーを作成し、必要に応じて、その詳細を変更できます。

メモ

データストリームは、同じサンドボックス内でのみコピーできます。つまり、あるサンドボックスから別のサンドボックスにデータストリームをコピーすることはできません。

データストリームワークスペースのメインページから、当該データストリームの省略記号()を選択してから、「コピー」を選択します。

データストリームリスト表示から「コピー」オプションが選択されていることを示す画像

または、指定されたデータストリームの詳細表示から「データストリームをコピー」を選択することもできます。

データストリームの詳細表示から「コピー」オプションが選択されていることを示す画像

作成する新しいデータストリームの一意の名前を指定するよう促す確認ダイアログが表示され、上書きされる設定オプションに関する詳細が表示されます。準備ができたら、「コピー」を選択します。

データストリームのコピーに関する確認ダイアログの画像

データストリームワークスペースのメインページが再表示され、新しいデータストリームがリスト表示されます。

次の手順

このガイドでは、データ収集 UI でのデータストリームの管理方法について説明しました。データストリーム設定後の Web SDK のインストールおよび設定方法について詳しくは、データ収集 E2E ガイドを参照してください。

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