この記事では、Adobe Experience Manager Assets の基本を学ぶ際の戦略的なガイダンス、基本的なベストプラクティス、実用的なヒントについて説明します。この基本的なガイドでは、コンテンツ戦略が必要な理由と、DAM を作成する前に要件を収集する際の考慮事項に焦点を当てています。

Adobe Experience Manager Assets を初めて使用する場合は、ようこそ。

Adobe Experience Manager Assets は、画像、ビデオ、ドキュメントなどのデジタルアセットを保存する一元的なハブを確立するのに役立ちます。AEM Assets の主な機能を設定すると、作成から、分類、配分、バリエーションの作成、取り込み、アーカイブ化に至るまで、アセットのライフサイクル全体をまたいで、アセットの保存、検出、共有、配分のプロセスを簡素化および効率化できます。

このガイドでは、DAM コンテンツ管理戦略が必要な理由について詳しく説明します。追加のガイドでは、デジタルアセットマネージャーと管理者向けの基本的な概念について、次のトピックを詳しく説明します。

• フォルダーの構造と命名

• アクセスと権限

• メタデータ、メタデータスキーマおよびメタデータプロファイル

• 分類とタグ付け

• ガバナンス

DAM コンテンツ管理戦略が必要な理由

コンテンツの速度、検出性、再利用性を推進する AEM Assets の機能について詳しく説明する前に、DAM ツールだけでなく、アセットの管理にコンテンツ戦略も必要な理由について説明します。

コンテンツ戦略を立てないと、いくつかの一般的な課題が発生し、DAM ライブラリの使用が困難になり、DAM の運用にかかる時間、労力、コストが増大する場合があります。コンテンツ戦略を計画および実装する際に回避すべき、または防ぐべき最も一般的な課題の一部を以下に示します。

• 膨大なアセット量 - 組織ではアセット、アセットのバージョン、バリエーションが爆発的に増加していますが、メタデータとタグ付けによってアセットを整理すると、構造化、拡張性、検出性を高めることができます。

• 重複したアセット - ユーザーが作成した重複アセット、バリエーション、レンディションは、ユーザーが必要なものを見つけるのが困難な場合がありますが、ベストプラクティスを導入することでこれを防ぐことができます。

• 検出性の欠如 - 組織がアセットを見つけるのが困難な原因としては、次のようなことが考えられます。

  • 直感的でないフォルダー構造 - コンテンツを整理する体系的なアプローチがない場合に問題が発生しますが、スケール可能な永続的なフォルダー構造を適用すると、アセットの分類、アップロード、検索の手間を軽減できます。

  • メタデータやタグ付けの欠如 - メタデータとタグ付けを使用すると、ユーザーは情報目的、検出性、配信にアセットをより簡単に記述でき、アセットライフサイクルのトラッキングをより適切にサポートできます。

  • アセット命名基準への非準拠 - AEM をエンタープライズ DAM の中心として使用すると、新しいアセット命名標準を適用できます。直感的な命名標準を適用することで、ユーザーはアセットをより簡単に見つけることができます。

  • 非効率的な検索機能 - AEM では、メタデータとタグを使用して、より効率的にアセットを検索できるので、ユーザーはアセットを再利用して過剰なレンディションを回避できます。

これらの一般的なデジタルアセット管理の問題に事前に対処することを計画しないと、DAM とユーザーに深刻な問題が発生する場合があり、パフォーマンスやコンプライアンスにも影響を与える可能性もあります。

重要なのは、ビジネスニーズに合わせた堅牢なコンテンツ戦略がない場合、コンテンツの混乱 という根本的なリスクが発生するということです。

コンテンツの混乱は急速に発生し、修正は非常に困難で、時間とコストがかかる場合があります。コンテンツの混乱を防ぐ手順をまず実行することは、コンテンツの検索性、検出性、再利用のメリットを得るのに不可欠です。

デジタルアセット管理の要件の定義

コンテンツが混乱する一般的な課題を解消および回避するには、要件収集を実施して、ビジネスニーズを把握し、実装に関するインサイトと情報を得ることで、DAM を最適なアセット利用と管理に設定する必要があります。要件収集に含める主な要素を以下に示します。

• ビジネスユースケースを特定

  • ユーザーストーリーのペルソナをキャプチャ：例えば、作成者、DAM 管理者、マーケター、エージェンシーの共同作業者など。

  • 各ユースケースにユーザーストーリー形式を使用：<特定のユーザー／ペルソナ／役割> として、<機能の実装によるメリット> を得るために、<目的の成果／解決する必要がある主な問題> を必要としています。

  • 受諾条件を含める：（メタデータ経由で定義される）… の場合に完了したことを把握します。

• 機能要件を収集 - ペルソナプロファイル仕様で構成されるこの作業により、ユーザーの目標、ビジネス上の要望、ニーズ、メリットを明確で正確に、簡潔な 1 つのステートメントにキャプチャできます。次の各項目について、ペルソナ別のユーザー目標を定義します。

  • 分類

  • メタデータ

  • ワークフロー

  • レポート

  • 検索

  • 有効期限切れのアセット

• 機能以外の要件を収集 - 特定の動作ではなく、システムの動作を判断するのに使用できる条件を指定します。対象となる領域を以下に示します。

  • パフォーマンス要件
  • セキュリティ要件
  • 認証
  • 認証とアクセス制御

追加の学習リソース

上記の基本的なトピックに加えて、以下のリソースには、AEM Assets を正常に開始する際に役立つ、追加のベストプラクティスが含まれています。

• AEM Champion の Gary Howell 氏による実装を成功させる強力なコンテンツガバナンス戦略でチームを強化

• AEM Champion の Erin Brown 氏によるトレーニングとイネーブルメントを通じた導入の促進

• アドビによる成功するための変更管理の基本事項

• アドビによる Adobe Experience Manager Assets チームの構築

次の手順

Adobe Experience Manager Assets の実装を成功させるには、アセットを検出可能で再利用可能にすることに焦点を当てます。ビジネスニーズを満たす主な考慮事項を把握する要件収集が完了したら、これらの要件を AEM Assets の仕組みに変換することが次のステップです。

進行するには、関連ガイドを確認して従い、関係者と連携してプロセスを効率化し、デジタルアセット管理を最適化します。適切な基本を設定することで、最終的には効率性が向上し、組織目標の達成につながります。

これらの関連ガイドでは、次のトピックに関する実用的な考慮事項、ベストプラクティス、Adobe Champions からのヒントなど、AEM デジタルアセットマネージャーと管理者が理解しておくべき基本的な概念について詳しく説明します。

• フォルダーの構造と命名

• アクセスと権限

• メタデータ、メタデータスキーマおよびメタデータプロファイル

• 分類とタグ付け

• ガバナンス

• トレーニングとイネーブルメント