抑制リスト suppression-list
抑制リストは、配信の対象外とするアドレスとドメインの一覧です。これらのアドレスに送信すると、送信レピュテーションや配信率が低下する可能性があるなどの理由から除外します。
この Journey Optimizer 抑制リストは、特定のサンドボックスなどに対して、独自の環境レベルで管理されます。
単一のクライアント環境(サンドボックス ID に関連付けられた組織 ID に固有の環境)で、すべてのメーリングをまたいで抑制されるメールアドレスとドメインを収集します。
また、Journey Optimizer の Suppression REST API を活用して、抑制リストと許可リストを使用して送信メッセージを制御できます。Suppression REST API の使用方法を学ぶ
抑制リストを使用する理由 why-suppression-list
インボックスの所有者が受信するメールメッセージを制御し、希望するメッセージだけを受信できるようにするために、インターネットサービスプロバイダー(ISP)と商用スパムフィルターは、メール送信者が使用する IP アドレスと送信ドメインに基づいて、メール送信者の全体的な評判を追跡する独自のアルゴリズムを持っています。
フィードバック(スパムの苦情やバウンスなど)を考慮しなければ、評価が下がります。抑制リストは、ISP のフィードバックを尊重するのに役立ちます。
メールアドレスが抑制されている受信者は、メッセージ配信から自動的に除外されます。エラー率は配信速度に大きな影響を与えるため、こうすることで配信が迅速になります。
抑制リストには何が含まれますか? what-s-on-suppression-list
アドレスは、次のように抑制リストに追加されます。
-
すべての ハードバウンス および スパム報告 は、1 回発生した後、対応するアドレスを抑制リストに自動的に送信します。スパム報告について詳しくは、この節を参照してください。
-
ソフトバウンス では、アドレスが直ちに抑制リストに送られることはありませんが、エラーカウンターが増加します。その後、数回の再試行が実行され、エラーカウンターがしきい値に達すると、アドレスが抑制リストに追加されます。
-
また、アドレスやドメイン](https://experienceleague.adobe.com/docs/journey-optimizer/using/configuration/monitor-reputation/manage-suppression-list.html?lang=ja#add-addresses-and-domains)を抑制リストに[手動で 追加することもできます。
ハードバウンスとソフトバウンスについて詳しくは、この節を参照してください。
各アドレスについて、抑制される基本的な理由と抑制カテゴリ(ソフト、ハードなど)が抑制リストに表示されます。抑制リストへのアクセスと管理について詳しくは、この節を参照してください。
配信の失敗 delivery-failures
配信が失敗したときのエラーには、次の 2 つのタイプがあります。
- ハードバウンス.ハードバウンスは、無効なメールアドレス(存在しないメールアドレスなど)を示します。これには、アドレスが無効であることを明示的に示す受信メールサーバーからのバウンスメッセージが含まれます。
- ソフトバウンス。これは、有効なメールアドレスに対して発生した一時的なメールバウンスです。
ハードバウンス の場合は、メールアドレスが抑制リストに自動的に追加されます。
ソフトバウンスが何度も発生する場合も、数回再試行した後でメールアドレスが抑制リストに送信されます。再試行の詳細情報
これらのアドレスへの送信を継続すると、メールアドレスリストのメンテナンスのベストプラクティスに従っていない可能性があるため、信頼できる送信者ではない可能性があると ISP に認識され、配信率に影響が及ぶ可能性があります。
スパムの苦情数 spam-complaints
抑制リストは、こちらから送信したメッセージをスパムとしてマークするメールアドレスを収集します。例えば、メールを二度と受け取りたくないという要望がカスタマーサービスに寄せられた場合、そのユーザーのメールアドレスはインスタンス全体で抑制され、そのアドレスに配信できなくなります。
受信者がスパムとして通報した後に受信者に送信すると、望まないメールを送信している、または受信者の意見に耳を傾けないといった報告が ISP に寄せられ、送信の評価に大きな影響を与える可能性があります。
これによって、IP アドレスや送信ドメインがブロックされる可能性がありますが、これらのアドレスが抑制リストに入っていれば、この状況を回避できます。
一部の ISP では、メールを受信したユーザーがメールをスパムとしてマークすることを選択した場合に、メール送信者に自動的に通知できるフィードバックループ(FBL)を提供しています。詳細情報