クロスチャネル分析の概要

Journey IQ:クロスチャネル分析​は、データセットのユーザー ID のキーを変更するための機能です。この機能により、複数のデータセットをシームレスに組み合わせることができます。クロスチャネル分析は、認証済みセッションと認証されていないセッションの両方でユーザーデータを確認し、ステッチされた ID を生成します。クロスチャネル分析を使用すると、次のような質問に答えることができます。

  • 1 つのチャネルでエクスペリエンスを始め、別のチャネルでエクスペリエンスを終える人は何人いるか。
  • 何人のユーザーがブランドとやりとりしているか。ユーザーが使用しているデバイスの台数および種類は何か。それらはどのように重なっているか。
  • ユーザーは、どのようにしてモバイルデバイスでタスクを開始し、後でデスクトップ PC に移行してタスクを完了するか。あるデバイス上でのキャンペーンクリックスルーは、別のデバイスでのコンバージョンにつながっているか。
  • クロスデバイスのジャーニーを考慮した場合、キャンペーンの効果についての理解はどのように変化するか。ファネル分析はどのように変化するか。
  • ユーザーがあるデバイスから別のデバイスへと移動する際の、最も一般的なパスは何か。どこからドロップアウトするか。成功した場所はどこか。
  • 複数のデバイスを所有するユーザーの動作は、単一のデバイスを所有するユーザーとはどのように異なるか。

データセットを同様のユーザー ID と組み合わせると、アトリビューションはデバイスやチャネルにも伝わります。例えば、ユーザーがデスクトップコンピューターの広告を通じて最初にサイトを訪問したとします。また、注文で問題が発生し、その解決方法を求めてカスタマーサービスチームに電話をしたとします。クロスチャネル分析を使用すると、コールセンターイベントを、訪問者が最初にクリックした広告に関連付けることができます。

前提条件

重要

すべての前提条件を満たさないと、クロスチャネル分析接続を作成できなかったり、データセットを組み合わせる際に満足な結果が得られなかったりする場合があります。

クロスチャネル分析を使用する前に、組織で以下が準備されていることを確認してください。

  • Adobe Experience Platform の 1 つのデータセットには、訪問者の識別に役立つ、次の 2 つの列が必要です。
    • 永続 ID - 各行に存在する識別情報です。例えば、Adobe Analytics の AppMeasurement ライブラリによって生成された訪問者 ID などがあります。
    • 一時的な ID - 一部の行にのみ存在する識別情報です。例えば、訪問者の認証後にハッシュ化されたユーザー名やメールアドレスなどがあります。ほぼすべての識別情報を使用できますが、特定の永続 ID と同じイベントに 1 回以上存在している必要があります。
  • 各行に一時的な ID が格納される別のデータセット(コールセンターデータなど)。このユーザー ID は、他のデータセットの一時的な ID と同じ形式にする必要があります。
  • この機能を使用すると、データセットをステッチし、認証済みユーザーデータと非認証ユーザーデータを結合して含めることができます。データセットを結合する前に、適用される法令に準拠していることを確認してください。必要であれば、エンドユーザー権限を取得します。

制限事項

クロスデバイス分析は画期的で堅牢な機能ですが、使用方法に制限があります。

  • 現在のキー変更機能は、1 つの手順(永続 ID から一時的な ID への変更)に制限されます。複数手順でのキーの変更(例えば、永続 ID を一時的な ID に、その後別の一時的な IDに変更)はサポートされません。
  • イベントデータセットのみがサポートされます。参照データセットなどの他のデータセットはサポートされていません。
  • 組織で使用されているカスタム ID マップはサポートされていません。
  • Adobe Co-op グラフとプライベートグラフはサポートされていません。
  • クロスチャネル分析では、ステッチに使用されるフィールドは変換されません。 フィールドベースのステッチでは、指定したフィールドの値が使用されます。 その値がデータレーク内の関連付けられていないデータセットに存在するからです。ステッチプロセスでは大文字と小文字が区別されます。 例えば、フィールドに「Bob」という単語が表示されることも「BOB」という単語が表示されることもある場合、これらは 2 人の別々の人物として扱われます。
  • フィールドベースのステッチでは大文字と小文字が区別されます。Analytics データコネクタを通じて生成される Analytics データセットの場合、アドビでは、一時的な ID フィールドに適用される VISTA ルールや処理ルールのレビューをおこない、これらのルールによって同じ ID の新規フォームが生成されないことを確認することをお勧めします。たとえば、VISTA ルールまたは処理ルールにより、イベントの一部のみで一時的な ID フィールドが小文字になっていないか確認する必要があります。
  • フィールドベースのステッチでは、フィールドの組み合わせや連結はおこなわれません。
  • 一時的な ID フィールドには、1 つのタイプの ID(たとえば 1 つの名前空間からの ID など)を含める必要があります。 たとえば、一時的な ID フィールドにログイン ID と電子メール ID の組み合わせを含めることはできません。
  • 同じ永続的 ID に対して同じタイムスタンプを持つ複数のイベントが発生し、一時的な ID フィールドの値が異なる場合、フィールドベースのステッチは、アルファベット順に選択されます。したがって、永続的な ID A にタイムスタンプが同じイベントが 2 つあり、一方のイベントが「Bob」を、もう一方のイベントが「Ann」を指定した場合、フィールドベースのステッチは「Ann」を選択します。

クロスチャネル分析の有効化

組織がすべての前提条件を満たし、その制限事項を理解したら、次の手順に従って CJA での使用を開始できます。

  1. 目的のデータを Adobe Experience Platform に読み込みます。Adobe Experience Platform のドキュメントのスキーマの作成データの取り込みに関するページを参照してください。
  2. アドビのアカウントマネージャーに次の情報をお知らせください。
    • クロスチャネル分析を有効にするリクエスト
    • キーを変更するデータセットのデータセット ID
    • 目的のデータセットの永続 ID の列名(各行に表示される識別情報)
    • 目的のデータセットの一時的な ID の列名(データセット間のユーザー識別情報リンク)
    • 再生の頻度とルックバックの期間。オプションとしては、週に 1 回の再生(7 日間のルックバックウィンドウ)や、毎日の再生(1 日間のルックバックウィンドウ)があります。
  3. リクエストを受け取ったら、アドビのアカウントマネージャーは、アドビのエンジニアリングと連携して、クロスチャネル分析を有効にします。 有効にすると、新規の個人 ID 列を含んだ新しいキー再設定済みデータセットが Adobe Experience Platform に表示されます。 アドビのアカウントマネージャーは、新しいデータセット ID とユーザー ID の列名を提供できます。
  4. 最初にオンにした場合、アドビは、前月の初め(最大 60 日前)まで遡るステッチデータのバックフィルを提供します。 このバックフィルをおこなうには、過去の関連付けられていないデータに一時的な ID が存在する必要があります。
  5. 新しく生成されたデータセットと、接続に含める他のデータセットを使用して、CJA で接続を作成します。各データセットに適切なユーザー ID を選択します。
  6. 接続に基づいて、データビューを作成します。

データビューが設定されると、CJA でのクロスチャネル分析は、CJA での他の分析と同様に機能します。ただし、データはチャネルとデバイスをまたいで適用されます。

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