Adobe Target(A4T)のレポートソースとしての Adobe Analytics
Adobe Analytics for Target(A4T)は、Analytics のコンバージョン指標とオーディエンスセグメントに基づいてアクティビティを作成できるクロスソリューション統合環境です。A4T 統合では、Analytics レポートを使用して結果を確認できます。Analytics をアクティビティのレポートソースとして使用しているときは、そのアクティビティのレポート作成とセグメント化はすべて Analytics のデータ収集に基づいて行われます。
概要 section_92B66069210C40DBA937790E8CC596CF
Analytics と Target を統合する Analytics for Target では、組織の最適化プログラムに適した強力な分析機能と時間節約ツールを利用できます。
Target で Analytics データを使用するメリットには主に次の 3 つがあります。
- マーケターは、Analytics の成功指標やレポートセグメントを Target のアクティビティレポートにいつでも動的に適用できます。アクティビティを実行する前にすべての項目を指定する必要はありません。
- 単一のデータソースにより、2 つの異なるシステムのデータを収集した場合に生じる偏差が排除されます。
- 既存の Analytics の実装によって、すべての必要なデータが収集されます。レポート用のデータを収集する目的のためだけにページに mbox を実装する必要はありません。
Analytics をアクティビティのレポートソースとして使用しているときは、そのアクティビティのレポート作成とセグメント化はすべて Analytics に基づいて行われます。
すべての Analytics 指標(計算指標を含む)は、Analytics の Target および Target Activities レポートで利用できます(ただし 1 つだけ例外があります)。 Lift & Confidence の計算指標はサポートされていません。 同様に、Analytics で利用可能な任意のセグメントも、両方のソリューションに適用できます。アクティビティの開始後、またはアクティビティが完了した後でも、Target のレポートに指標やオーディエンスを適用できます。
顧客の指標や Analytics に組み込まれている計算指標を含む、すべての指標を利用できます。
分類完了後、データが web サイトから収集された約 1 時間後に、これらのレポートでデータが表示されます。レポート内のすべての指標、セグメントおよび値は、アクティビティを設定したときに選択したレポートスイートから収集されます。
A4T の使用を検討している場合は、次の点に注意してください。
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Analytics を Target のレポートソースとして使用するには、利用者および企業が Analytics と Target の両方にアクセスできる必要があります。このいずれかのソリューションが必要な場合は、アカウント担当者にお問い合わせください。
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レポートソースはアクティビティごとに設定されます。Target はレポートに使用するデータを引き続き収集するので、Target によって収集されたデータをアクティビティのベースにしたい場合は、Target のデータを利用できます。
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どちらか 1 つのレポートソースを選びます。両方のソースから 1 つのアクティビティのデータを収集することはできません。
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A4T を使用する場合は、アクティビティに使用できる成功指標はすべて Analytics の指標です。ただし、at.js を使用している場合は目標指標は mbox の呼び出しをベースにすることができます。例えば、Analytics のクリック追跡コードを実装する代わりに、Target が備えているクリック追跡機能を A4T で使用できます。
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Target UI で A4T アクティビティのレポートを表示すると、Analytics のデータが表示されます。例えば、Target で Visitor 指標を使用する場合、現在 Entrants と呼ばれている Target Visitors 指標ではなく、Analytics Visitor 指標を使用しています。 この違いは、特に基本的なトラフィック指標(Visitors、Visits、Page Views)とコンバージョン指標において重要です。
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既存の Target アクティビティは引き続き Target のデータ収集を使用するので、A4T を有効にしても影響を受けません。
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A4T を使用する場合、使用できる mbox ベースの指標は 1 つだけです。
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Target から Analytics へのサーバー間コールによって、アクティビティとエクスペリエンスの情報が Analytics に送られます。この統合によって、Target または Analytics に追加のサーバーコールが生じることはありません。
状況によっては、Target から Analytics への分類が失敗し、Analytics にデータが表示されません。Analytics と Target の統合(A4T)のトラブルシューティングを参照してください。さらにサポートが必要な場合は、Client Care にお問い合わせいただくこともできます。
A4T の実装
A4T と at.js および Adobe Experience Platform Web SDK の実装の詳細については、Analytics for Target の実装を参照してください。
サポートされているアクティビティのタイプ section_F487896214BF4803AF78C552EF1669AA
以下の節には、Adobe Experience Platform Web SDK または at.js を使用した際にサポートされるアクティビティのタイプに関する情報が含まれます。
まだ A4T をサポートしていないアクティビティタイプがあるので、orderConfirmPage
mbox など、重要なコンバージョン mbox を保持または実装することをお勧めします。
A4T レポートの例 section_F0A43A1CB2F04E8282B909E4D7034361
Target で A4T レポートを表示するには、「Activities」をクリックし、Analytics をレポートソースとして使用する目的のアクティビティをリストから選択して、「Reports」タブをクリックします。
レポートの右上隅にある適切なアイコンをクリックすることで、レポートの Table View と Graph View を切り替えることができます。
使用可能な Analytics 目標指標を表示する「Report Metric」ドロップダウンリストを含んだ、A4T レポートの Graph View を次の図に示します。
使用可能な Analytics オーディエンスを表示する Audience ドロップダウンリストを含んだ、A4T レポートの Graph View を次の図に示します。
A4T レポートの Table View を次の図に示します。
レポートを Target ではなく Analytics で表示するには、レポートの上部にある View in Analytics をクリックします。
「Analytics&Target:分析のベストプラクティス」チュートリアル section_3438E6E77A464424B717A4FD333B84B2
Adobe Experience Leagueが提供するAnalytics & Target:分析のベストプラクティスチュートリアルを開きます。
トレーニングビデオ:
以下のビデオは、このトピックで説明する概念についてさらに詳しく説明しています。
Analytics for Adobe Target(A4T)(4:32)

このビデオでは、最適化プログラムの分析を推進するために Target で Analytics をレポートソースとして使用する方法を説明します。
- A4T とは何かと、使用する理由の説明
- A4T の仕組みの説明
- A4T を使用する前に必要な前提条件の理解
Analytics と Adobe Targetの統合(A4T)(40:33)

このビデオは、「Office Hours」(アドビカスタマーケアチーム主導による取り組みの 1 つ)の録画です。
- 統合を設定し、統合が機能することを検証する方法
- 統合の仕組み
- Analytics での使用に最適なレポートの詳細
- A4T に関するよくある質問への回答
Analytics と Target の統合(A4T)Office Hours