場所

場所とは、主に Web サイト上のページを指します。また、モバイルアプリ、電子メールなど、最適化を実行する任意の場所を指すこともあります。

場所は、アクティビティおよびエクスペリエンスにとって必須の要素です。それぞれの場所では、次のいずれか 1 つまたは両方を実行するか、どちらも実行しないかを決めることができます。

  • 訪問者に合わせて、コンテンツを表示したり入れ替えたりします。
  • 訪問者の行動をログに記録します。

Target Standard では、追跡する各ページの <head> セクションに Target を有効化する 1 行のコードが含まれている限り、ページ上の任意の要素を場所にできます。このコードの行は、情報を収集し、訪問者に対してターゲット設定したエクスペリエンスを提供するために必要な JavaScript ライブラリを呼び出します。

場所をオーディエンスと組み合わせて使用することで、情報のターゲティングをおこなうための無数ともいえる選択肢が提供されます。例えば、過去にサイトを訪問したことがない新規訪問者に対しては、割引クーポンを表示できます。同様に、リターン訪問者には、ページを変更して、リターン訪問者に適したオファーを表示できます。

また、場所を使用して、web サイト全体を通した訪問者の進行状況を追跡することもできます。 また、場所を使用して、訪問者が特定の成功指標(買い物かごへの商品の追加や購入の完了など)を達成したかどうかを追跡できます。

エクスペリエンスとページデザイン

エクスペリエンス(レシピとも呼ばれます)は、ページに表示するコンテンツやリンクなどその他のページ要素を定義します。

エクスペリエンスによって、特定のターゲット条件が満たされた場合に、特定の場所にどのオファーを表示するかが決まります。例えば、リターン訪問者がサイトにアクセスした場合に、配送日数が 2 日のオファーをページの最上部に表示するようにエクスペリエンスを指定できます。また、初回訪問者がページを表示したときには、同じ場所に 10%割引を表示するようにエクスペリエンスを指定することもできます。

エクスペリエンスは、訪問者の行動を期待する結果につなげられるように、ページ上に表示するオファー、画像アセット、その他の HTML 要素(リンクなど)で構成されます。Target は、場所、オファーおよびエクスペリエンスを組み合わせて、特定のテスト中にサイトに表示するコンテンツを指定します。

エクスペリエンスは、異なるページデザインにすることもできます。例えば、あるエクスペリエンスではページ上部に一連のリンクを表示し、別のエクスペリエンスでは異なるリンクを表示したり、同じリンクを異なる順序で表示したりすることができます。特定の画像が別の画像よりも高い上昇率をもたらすかどうかや、広告がページの上部にある場合とその他の場所にある場合でどちらがクリックされる確率が高いかなどをテストできます。

Target では、様々なデジタルタッチポイントで各訪問者のエクスペリエンスを最適化し、様々なエクスペリエンスをテストして、どのエクスペリエンスが最も効果が高いかを特定できます。エクスペリエンスのターゲット設定を慎重におこなうことによって、サイトの訪問者に最も関連のあるオファーをページ上の適切な場所に表示でき、訪問が成功となる可能性を高めることができます。

オファー

オファーは、キャンペーンまたはアクティビティの間に web ページに表示されるコンテンツです。

Web ページをテストする場合は、場所の様々なオファーを使用して各エクスペリエンスの成功を測定します。

オファーには、次のような様々な種類のコンテンツを含めることができます。

  • 画像
  • テキスト
  • HTML
  • リンク
  • ボタン

例えば、サイトの新規訪問者であるかどうかに応じて、1 つの Web ページに 2 つのオファーのいずれかを表示することができます。

エクスペリエンス ​によって、特定の条件が満たされた場合にどのコンテンツを表示するかが決まります。

オーディエンス

特定の条件に適合するアクティビティ参加者に対してコンテンツをターゲット設定し、最適化します。

オーディエンスはアクティビティのターゲットを定義するもので、ターゲット設定が可能なあらゆる場所で使用されます。

Target オーディエンスは、定義された訪問者条件のセットです。オファーは、特定のオーディエンス(セグメント)をターゲットにできます。特定のオーディエンスをターゲットとしたエクスペリエンスは、そのオーディエンスに属する訪問者のみに表示されます。

例えば、特定のブラウザーやオペレーティングシステムを使用する訪問者で構成されたオーディエンスに対して、アクティビティをターゲット設定できます。

また、1 つの地域からの訪問者や、特定の検索エンジンからページにアクセスした人をターゲットとすることができます。

オーディエンスを保存して複数のアクティビティで再利用することも、特定のアクティビティに対してオーディエンスを作成することもできます。

オーディエンスのタイプ説明
再利用可能なオーディエンス任意のアクティビティに対して、再利用可能なオーディエンスを選択できます。これらのオーディエンスのいずれかを変更すると、そのオーディエンスを使用しているすべてのアクティビティに対して変更が適用されます。
カスタムセグメント「カスタムセグメント」(別名「キャンペーン固有のセグメント」)は、Target Classic のキャンペーンに固有のものです。キャンペーンの一部として作成され、他のキャンペーンで再利用することはできません。
共有オーディエンスオーディエンスは、Adobe Experience Cloud ソリューション全体で共有できます。例については、オーディエンス を参照してください。

訪問者プロファイルによるサイト訪問者情報の追跡に関する詳細については、「訪問者プロファイル」を参照してください。

トレーニングビデオ:

以下のビデオは、この記事で説明した概念についてさらに詳しく説明しています。

アクティビティタイプ(9:03) 概要バッジ

このビデオでは、Target Standard/Premium で利用できるアクティビティタイプについて説明しています。

  • Adobe Target に含まれるアクティビティタイプの説明
  • 目標達成に適したアクティビティタイプの選択
  • すべてのアクティビティタイプを対象とする、ガイド付き 3 ステップワークフローの説明

Adobe Target での オーディエンス の使用(6:21) 概要バッジ

このビデオでは、Target Standard/Premium におけるオーディエンスの使用方法を説明します。

  • 用語「オーディエンス」の説明
  • 最適化のためにオーディエンスを使用する 2 つの方法の説明
  • オーディエンスリストでのオーディエンスの検索
  • アクティビティのオーディエンスへのターゲット設定
  • アクティビティの受動的なレポート用でのオーディエンスの使用

このトピックに関するその他のヘルプ

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