データビューの概要

データビューは Customer Journey Analytics 固有のコンテナで、接続からデータを解釈する方法を決定できます。Analysis Workspace で使用可能なすべてのディメンションと指標、およびこれらのディメンションと指標からデータを取得する列を指定します。データビューは、Analysis Workspace でのレポート作成の準備の際に定義します。

NOTE
データビューで選択または変更した設定は、遡及的かつ非破壊的です。 つまり、基になるデータが永続的に変更されるわけではありません。

非常に異なるコンポーネントのセット(ディメンション/指標)を使用して、同じ接続の異なるデータビューを作成できます。 または、訪問タイムアウト、属性などのさまざまな設定でデータビューを作成します。 例えば、すべてのディメンションが「ラストタッチ」に設定されたデータビューと、すべてのディメンションが「ファーストタッチ」に設定された別のデータビュー(同じデータセットに基づく)を同時に作成することもできます。

Customer Journey Analytics のワークスペースプロジェクトは、データビューに基づいています。

IMPORTANT
1 つのデータビューに最大 5,000 個の指標と 5,000 個のディメンションを追加できます。

データビュー機能 capabilities

データビューを使用すると、Adobe Experience Platform でのスキーマの変更や Customer Journey Analytics 環境の再実装を行わなくても、データ表示のスキーマ要素の設定を自発的に変更できます。

  • コンポーネントは指標からディメンションに変更することも、その逆に変更することもできます。文字列フィールドから指標を作成したり、数値フィールドからディメンションを作成したりできます。これにより、必要な指標ごとに XDM スキーマに数値フィールドを作成する必要がなくなるので、作業が容易になります。 代わりに、データビューダイアログで自発的に作成できます。次に例を示します。

    • 単一のスキーマフィールドから 1 つ以上のディメンションや 1 つのディメンションを作成します。これは 1 対多の関係です。例えば、単一のスキーマフィールドから 1 つ以上の売上高指標や、1 つ以上の売上高ディメンションを作成できます。
    • 文字列フィールドを指標として使用します。Experience Platform のスキーマにデータセットを設定する際、必要なスキーマ要素があらかじめわからない場合があります。例えば、「ページ上のエラー」の指標が必要だと気付いていない場合があります。そのため、数値のスキーマ要素を作成しなかったので、このような結果になります。文字列要素を指標として使用することにより、「error」という語が含まれる文字列を常に指標として使用できることをデータビュー設定で指定できるようになりました。
    • 数値フィールドをディメンションとして使用します。例えば、売上高ディメンションから売上高指標を取り込む場合、売上高ディメンションでは各値がディメンション項目($100、$175、$1,000 など)と各ディメンション項目のインスタンス数として表示されます。指標としての売上高は、常に存在するように動作します。
  • 同じスキーマフィールドから​ 様々なアトリビューションモデルまたは様々なルックバックウィンドウ ​を持つ複数の指標を作成できます。

  • コンポーネントの ID を編集できます。これは、データビュー間の互換性に使用されます。コンポーネント ID は、レポート API が特定の指標またはディメンションを識別するために使用します。1 つの XDM フィールドから任意に多数の指標やディメンションを作成できるので、独自のコンポーネント ID を定義するオプションを提供します。その結果、1 つのワークスペースプロジェクトで使用する指標は、異なる接続やデータビューまたは XDM の異なるスキーマから得られるまったく異なるフィールドに基づいている場合でも、データビュー(および API)間で互換性があります。

  • Analysis Workspace に表示されるわかりやすいコンポーネント名を指定できます。デフォルトでは、この名前はスキーマの表示名から継承されますが、この特定のデータビュー用に上書きできるようになりました

  • コンポーネントに関するスキーマ関連の情報をさらに表示できます。例えば、元となるデータセットタイプ(イベント、プロファイル、参照)、元となるスキーマタイプ(文字列、整数など)、そのスキーマパス(基になる XDM フィールド)などです。

  • コンポーネントにタグを付けると、ワークスペースでの検索が容易になります。

  • レポート内でコンポーネントを非表示にできます。指標やディメンションの設定によっては、設定に 2 番目の指標やディメンション(指標の「重複排除 - 重複」や購入の「重複排除 - 重複」など)が必要な場合があります。これにより、別の指標やディメンションの設定で使用できる指標やディメンションを、購入 ID などのレポートで直接表示することなく定義できます。

  • 指標には書式を適用できます。例えば、小数点、時間、パーセント、または通貨の表示、小数点以下の桁数の指定、上昇傾向の緑または赤の表示、通貨オプションの指定などです。

  • スキーマフィールドの値の一部にのみ基づいて、指標またはディメンションを作成 ​できます。例えば、「エラー」指標が必要な場合は、ページ名フィールドから指標を作成できますが、「エラー」という単語を含むページのみを含めることができます。これによって作成されるエラー指標は、フィルターでサポートされ、計算指標に挿入でき、属性、フロー、フォールアウトなどと連動します。

  • ディメンションの場合、特定のフィールド内の特定の値のみを自動的に含めたり除外したり ​できます。 例えば、開発者がフィールドにdev mistakeの誤った値を送信した場合でも、除外ルールを使用してレポートから簡単に除外でき、データに存在しないかのように動作します。

  • データビュー内の​ コンテナの名前を変更 ​し、名前を変更したコンテナをそのデータビューに基づくすべてのワークスペースプロジェクトに表示することができます。

データビューの前提条件 prerequisites

ワークスペースで上書きできるデータビュー設定 settings-override

データビュー設定については、Analysis Workspace でプロジェクトレベルで上書きできるものと、上書きできないものがあります。

  • ルックバックウィンドウ
  • 指標のアトリビューション
  • レポートで「値なし」の行項目が表示されるかどうか

ワークスペースで上書きできないデータビュー設定 settings-no-override

  • コンポーネントの種類
  • 指標の形式設定
  • データビュー名
  • ディメンションの配分

データビューの削除 delete

Customer Journey Analytics でデータビューを削除すると、この削除されたデータビューに依存する ワークスペース プロジェクトが機能しなくなることを示すエラーメッセージが表示されます。

次の手順

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