Adobe Experience Platform Debugger は、Adobe Target の実装で作成された web サイトのテストとデバッグに役立つツールのスイートを提供します。このガイドでは、Target が有効な web サイトで Platform Debugger を使用する際の一般的なワークフローとベストプラクティスをいくつか説明します。
Platform Debugger を Target に使用するには、web サイトで at.js ライブラリバージョン 1.x 以降を使用している必要があります。それより前のバージョンはサポートされていません。
テストする web サイトをブラウザーで開き、Platform Debugger 拡張機能を開きます。
左側のナビゲーションの「Target」を選択します。 互換性のあるバージョンの at.js がサイトで実行されていることを Platform Debugger が検出した場合は、Adobe Target 実装の詳細が表示されます。
実装のグローバル設定に関する情報は、Platform Debugger の Target ビューの上部に表示されます。
名前 | 説明 |
---|---|
クライアントコード | 組織を識別する一意の ID。 |
バージョン | Web サイトに現在インストールされている Adobe Target ライブラリのバージョン。 |
グローバルリクエスト名 | Target 実装のグローバル mbox の名前(デフォルト名は target-global-mbox )。 |
ページ読み込みイベント | ページ読み込みイベントが発生したかどうかを示すブール値。ページ読み込みイベントは at.js 2.x でのみサポートされています。互換性のないバージョンの場合、この値はデフォルトで None になります。 |
「Network Requests」を選択すると、ページ上で行われた各ネットワークリクエストの概要情報が表示されます。
ページ上でアクション(ページの再読み込みなど)を実行すると、新しい列がテーブルに自動的に追加されるので、アクションのシーケンスと、リクエスト間での値の変化を確認できます。
次の値が取り込まれます。
名前 | 説明 |
---|---|
Page Title | このリクエストを開始したページのタイトル。 |
Page URL | リクエストを開始したページの URL。 |
URL | リクエストの生の URL。 |
Method | リクエストの HTTP メソッド。 |
Query String | リクエストのクエリ文字列(URL から取得されたもの)。 |
POST Body | リクエストの本文(POST リクエストの場合にのみ設定)。 |
Pathname | リクエスト URL のパス名。 |
Hostname | リクエスト URL のホスト名。 |
Domain | リクエスト URL のドメイン。 |
Timestamp | ブラウザーのタイムゾーン内でリクエスト(またはイベント)が発生した時点を示すタイムスタンプ。 |
Time Since Page Load | リクエスト時にページが最初に読み込まれてからの経過時間。 |
Initiator | リクエストのイニシエーター。つまり、誰がリクエストを実行したか。 |
clientCode | Target で認識される、組織のアカウントの識別子。 |
requestType | リクエストに使用された API。 at.js 1.x を使用している場合、値は /json です。at.js 2.x を使用している場合、値は delivery です。 |
Audience Manager Blob | 「blob」と呼ばれる暗号化された Audience Manager メタデータに関する情報を提供します。 |
Audience Location Hint | データ収集地域 ID。これは、特定の ID サービスデータセンターの地理的場所を示す数値識別子です。詳しくは、DCS の地域 ID、場所、ホスト名に関する Audience Manager のドキュメントと、getLocationHint に関する Experience Cloud ID サービスガイドを参照してください。 |
Browser Height | ブラウザーの高さ(ピクセル単位)。 |
Browser Time Offset | ブラウザーのタイムゾーンに関連付けられている、ブラウザーの時間オフセット。 |
Browser Width | ブラウザーの幅(ピクセル単位)。 |
Color Depth | 画面の色深度。 |
context | 画面のサイズやクライアントプラットフォームなど、リクエストの実行に使用されるブラウザーに関するコンテキスト情報を含んだオブジェクト。 |
prefetch | prefetch 処理中に使用されるパラメーター。 |
execute | execute 処理中に使用されるパラメーター。 |
Experience Cloud Visitor ID | 1 つ検出された場合は、現在のサイト訪問者に割り当てられている Experience Cloud ID(ECID) に関する情報を提供します。 |
experienceCloud | この特定のユーザーセッションの Experience Cloud ID を保持します:A4T 追加データ ID および訪問者 ID(ECID)。 |
id | 訪問者の Target ID。 |
Mbox Host | Target リクエストの送信先となったホスト。 |
Mbox PC | mbox セッション ID と Adobe Target Edge ロケーションヒントをカプセル化sした文字列。 この値は、セッションと Edge ロケーションを固定したままにするために at.js で使用されます。 |
Mbox Referrer | 特定の mbox リクエストの URL リファラー。 |
Mbox URL | mbox サーバーの URL。 |
Mbox Version | 使用されている mbox のバージョン。 |
mbox3rdPartyId | 現在の訪問者に割り当てられた mbox3rdPartyId 。 |
mboxRid | mbox リクエスト ID。 |
requestId | リクエストの一意の ID。 |
Screen Height | 画面の高さ(ピクセル単位)。 |
Screen Width | 画面の幅(ピクセル単位)。 |
Supplemental Data ID | 訪問者を対応する Adobe Target および Adobe Analytics 呼び出しと照合するために使用されるシステム生成 ID。 詳しくは、A4T トラブルシューティングガイドを参照してください。 |
vst | Experience Cloud ID サービス API の設定。 |
webGLRenderer | ページで使用される WebGL レンダラーに関する情報を提供します(該当する場合)。 |
特定のネットワークイベントのパラメーターの詳細を表示するには、該当するテーブルセルを選択します。 ポップオーバーが表示され、説明や値など、パラメーターの詳細情報が表示されます。 値が JSON オブジェクトの場合、ダイアログには、オブジェクト構造の完全にナビゲーション可能なビューが含まれます。
「Configuration」を選択すると、Target の追加のデバッグツールの選択を有効または無効にすることができます。
デバッグツール | 説明 |
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Target Console Logging | 有効にすると、ブラウザーのコンソールタブで at.js ログにアクセスできます。 この機能は、ブラウザーの URL に mboxDebug クエリパラメーター(任意の値)を追加することによっても有効にできます。 |
Target Diable | 有効にすると、ページ上で Target のすべての機能が無効になります。 これを使用すると、Target 固有のオファーがページ上での問題の原因であるかどうかを判断できます。 |
Target Trace | メモ:この機能を有効にするには、ログインする必要があります。 有効にした場合、クエストのたびにトラッキングトークンが送信され、各応答でトレースオブジェクトが返されます。 at.js は応答 window.__targetTraces を解析します。各トレースオブジェクトには、次の追加事項に加えて「Network Requests」タブと同じ情報が含まれます。
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