Experience Cloud ID サービスの Analytics、Audience Manager および Target への実装 implement-the-experience-cloud-id-service-for-analytics-audience-manager-and-target
次の説明は、Experience Cloud ID サービスを使用し、データ収集タグを使用しない Analytics、Audience Manager および Target のお客様を対象としています。ただし、タグを使用して ID サービスを実装することを強くお勧めします。タグは、実装ワークフローを効率化し、適切なコードの配置とシーケンスを自動的に保証します。
- s_code を使用するお客様は、この手順を完了できません。この手順を完了するには、mbox コード v61 にアップグレードします。
- このコードを本番環境に実装する 前に、開発環境で設定してテストしてください。
手順 1:サーバーサイド転送の計画 section-880797cc992d4755b29cada7b831f1fc
ここで説明する手順に加えて、Analytics および Audience Manager を使用するお客様は、サーバーサイド転送に移行する必要があります。サーバー側転送を使用すると、DIL(Audience Manager のデータ収集コード)を削除して、Audience Management モジュールに置き換えることができます。詳しくは、サーバー側転送のドキュメントを参照してください。
サーバー側転送への移行には、計画と調整が必要です。この手順には、サイトコードに対する外部の変更と、アカウントをプロビジョニングするためにアドビが取る必要のある内部手順が関係します。実際、これらの移行手順の多くは、並行しておこない、同時にリリースする必要があります。実装パスは、このイベントの順番に従う必要があります。
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Analytics と Audience Manager の連絡先を使用して、ID サービスおよびサーバー側転送の移行を計画します。この計画で重要な部分である、トラッキングサーバーを選択します。
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開始するには、サイトの統合およびプロビジョニングのフォームに入力してください。
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ID サービスと Audience Management Module を同時に実装します。適切に動作させるには、Audience Management Module(サーバー側転送)および ID サービスがページの同じセットに同時にリリースされる必要があります。
手順 2:ID サービスコードのダウンロード section-0780126cf43e4ad9b6fc5fe17bb3ef86
ID サービスでは、VisitorAPI.js
コードライブラリが必要です。このコードライブラリをダウンロードするには:
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管理/Code Manager に移動します。
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Code Manager で、「JavaScript (新規)」または「JavaScript (レガシー)」をクリックします。圧縮されたコードライブラリがダウンロードされます。
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コードファイルを解凍し、
VisitorAPI.js
ファイルを開きます。
手順 3:ID サービスコードへの Visitor.getInstance 関数の追加 section-9e30838b4d0741658a7a492153c49f27
- 以前のバージョンの ID サービス API では、この関数を別の場所に別の構文で配置する必要がありました。バージョン 1.4 より前のバージョンから移行する場合は、ここで説明する新しい場所と構文について注意してください。
- すべて大文字で書かれたコードは、実際の値用のプレースホルダーです。このテキストを組織 ID、トラッキングサーバー URL、またはその他の指定された値に置き換えます。
パート 1:以下の Visitor.getInstance 関数をコピーします
var visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE", {
trackingServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServer
trackingServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServerSecure
// To enable CNAME support, add the following configuration variables
// If you are not using CNAME, DO NOT include these variables
marketingCloudServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE",
marketingCloudServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE" // same as s.trackingServerSecure
});
パート 2:Visitor API.js ファイルに関数コードを追加します
Visitor.getInstance
関数をファイル末尾のコードブロックの後に配置します。編集後のファイルは以下のようになります。
/*
========== DO NOT ALTER ANYTHING BELOW THIS LINE ==========
Version and copyright section
*/
// Visitor API code library section
// Put Visitor.getInstance at the end of the file, after the code library
var visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE", {
trackingServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServer
trackingServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServerSecure
// To enable CNAME support, add the following configuration variables
// If you are not using CNAME, DO NOT include these variables
marketingCloudServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE",
marketingCloudServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE" // same as s.trackingServerSecure
});
手順 4:Visitor.getInstance への Experience Cloud 組織 ID の追加 section-e2947313492546789b0c3b2fc3e897d8
Visitor.getInstance
関数の INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE
を Experience Cloud 組織 ID に置き換えます。組織 ID がわからない場合、Experience Cloud 管理ページで確認できます。編集後の関数は、以下のサンプルのようになります。
var visitor = Visitor.getInstance("1234567ABC@AdobeOrg", { ...
手順 5:Visitor.getInstance へのトラッキングサーバーの追加 section-0dfc52096ac2427f86045aab9a0e0dfc
Analytics は、データ収集にトラッキングサーバーを使用します。
パート 1:トラッキングサーバー URL の確認
s_code.js
ファイルまたは AppMeasurement.js
ファイルでトラッキングサーバー URL を確認します。この URL に以下の変数を指定します。
s.trackingServer
s.trackingServerSecure
パート 2:トラッキングサーバー変数の設定
使用するトラッキングサーバー変数を判断するには:
- 以下の判断マトリックスの質問に答えます。自分の答えに合う変数を使用します。
- トラッキングサーバーのプレースホルダーをトラッキングサーバー URL に置き換えます。
- 未使用のトラッキングサーバーおよび Experience Cloud サーバーの変数をコードから削除します。
- Experience Cloud サーバー URL = トラッキングサーバー URL
- Experience Cloud サーバーセキュア URL = トラッキングサーバーセキュア URL
トラッキングサーバーの見つけ方がわからない場合は、FAQ と trackingServer および trackingServerSecure 変数の適切な設定を参照してください。
手順 6:AppMeasurement.js ファイルの更新 section-5517e94a09bc44dfb492ebca14b43048
この手順には、AppMeasurement が必要です。s_code を使用している場合、続行できません。
以下に示す Visitor.getInstance
関数を AppMeasurement.js
ファイルに追加します。linkInternalFilters
、charSet
、trackDownloads
などの設定を含むセクションに配置します。
s.visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE");
(オプション、推奨) カスタム prop の作成。
有効範囲を測定するために AppMeasurement.js
にカスタム prop を設定します。このカスタム prop を doPlugins
ファイルの AppMeasurement.js
関数に追加します。
// prop1 is used as an example only. Choose any available prop.
s.prop1 = (typeof(Visitor) != "undefined" ? "VisitorAPI Present" : "VisitorAPI Missing");
手順 7:ページへの Visitor API コードの追加 section-c2bd096a3e484872a72967b6468d3673
VisitorAPI.js
ファイルを各ページの <head>
タグ内に配置します。VisitorAPI.js
ファイルをページに配置する際には、以下のようにします。
- タグは
<head>
セクションの先頭に配置して、他のソリューションタグより先に表示させます。 - AppMeasurement およびその他の Experience Cloud ソリューションのコードより前に実行する必要があります。
手順 8:(オプション)猶予期間の設定 section-aceacdb7d5794f25ac6ff46f82e148e1
これらの使用例のいずれかがお客様の状況に当てはまる場合は、カスタマーケアまでお問い合わせいただき、一時的な猶予期間を設定するよう依頼してください。猶予期間は最大 180 日です。必要に応じて、猶予期間を更新できます。
部分的実装
ID サービスを使用するページと使用しないページが混在し、そのすべてのページが同じ Analytics レポートスイートで管理される場合は、猶予期間が必要です。この状況は、複数のドメインで管理されるグローバルなレポートスイートがある場合に一般的です。
同じレポートスイートで管理されるすべての Web ページに ID サービスをデプロイした後に、猶予期間を停止します。
s_vi Cookie の要件
新しい訪問者が ID サービスへの移行後に s_vi Cookie を使用する必要がある場合、猶予期間が必要です。この状況は、実装で s_vi Cookie を読み取って変数に保存している場合に一般的です。
実装で s_vi Cookie を読み取る代わりに MID を取得できるようになった後に、猶予期間を停止します。
詳しくは、Cookie と Experience Cloud ID サービスを参照してください。
クリックストリームデータの統合
クリックストリームデータフィードから内部システムにデータを送信していて、そのプロセスで visid_high
列と visid_low
列を使用している場合、猶予期間が必要です。
データ収集プロセスで post_visid_high
列と post_visid_low
列を使用できるようになった後で、猶予期間を停止します。
クリックストリームデータ列リファレンスも参照してください。
手順 9:テストと検証 section-f857542bfc70496dbb9f318d6b3ae110
この実装の Experience Cloud ソリューションは、キーと値のペアの形式で ID を返します。各ソリューションは異なるキーを使用して(例:Analytics SDID と Target mboxMCSDID)、同じ ID を保持します。実装をテストするには、開発環境にページを読み込みます。HTTP リクエストと応答を監視するブラウザーコンソールまたはソフトウェアを使用して、以下に示す ID をチェックします。以下にリストされたキーと値のペアが同じ ID 値を返す場合、ID サービスは適切に実装されています。
すべてのソリューション
以下をチェックします。
- AMCV Cookie(ページがホストされているドメイン内)
- Experience Cloud ID(MID)(Adobe Debugger または任意のデバッギングツールを使用)
ID サービスが正常に動作しているかどうかを判断するのに役立つ追加のチェックについては、Experience Cloud Identity Service のテストと検証を参照してください。
Analytics
JavaScript リクエストの SDID 識別子をチェックします。Analytics SDID は、Target mboxMCSDID と一致する必要があります。
テストで AID が返される場合、以下のいずれかであることを示します。
- 従来の Analytics ID の移行の過程での再訪問者である。
- 猶予期間を有効にしている。
AID が表示される場合、Target mboxMCAVID に対するその値をチェックします。ID サービスが適切に実装されている場合、これらの値は同一です。
Audience Manager
サーバー側転送を検証するには、サーバー側転送の実装の確認方法を参照してください。
Target
以下をチェックします。
- mboxMCGVID
- mboxMCSDID(mboxMCSDID は、Analytics SDID と一致する必要があります。)
テストで mboxMCAVID が返される場合、以下のいずれかであることを示します。
- 従来の Analytics ID の移行の過程での再訪問者である。
- 猶予期間を有効にしている。
mboxMCAVID が表示される場合、Analytics AID に対するその値をチェックします。ID サービスが適切に実装されている場合、これらの値は同一です。
デプロイ
手順 10:デプロイ section-4188fa95e7dc455a986b48a6c517c1c9
テストの合格後に、コードをデプロイします。
猶予期間を有効にしている場合:
- Analytics ID(AID)と MID がイメージリクエストに含まれていることを確認します。
- 停止条件が満たされたら、必ず猶予期間を無効にします。