The Weather Channel からの気象データによるデータ収集の強化
アドビは [The Weather Company] と提携し、データストリームを通じて収集されたデータに、米国の気象に関するコンテキストを追加しました。このデータは、Experience Platformでの分析、ターゲティングおよびオーディエンスの作成に使用できます。
The Weather Channel から使用できるデータには、次の 3 つのタイプがあります。
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現在の天候:ユーザーの所在地に基づく、ユーザーの現在の気象状況。これには、現在の気温、降水量、雲の範囲などが含まれます。
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予測天気:予測には、ユーザーの場所に関する 1、2、3、5、7 および 10 日間の予測が含まれます。
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トリガー:トリガーとは、違った意味での気象条件に対応する、特定の組み合わせのことです。天候トリガーは 3 種類あります。
- 天候トリガー:寒い日や雨の日など、天候として意味のある条件。これらの定義は、気候によって異なる場合があります。
- 製品トリガー:様々な種類の製品の購入につながる条件。例えば、寒い天候の予測は、レインコートの購入がより可能性が高いことを意味する可能性があります。
- 荒天トリガー:荒天の警告(冬の嵐や台風の警告など)。
前提条件 prerequisites
気象データを使用する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
- The Weather Channel から使用する気象データのライセンスを取得する必要があります。 その後、アカウントで有効にします。
- 気象データは、データストリームを通じてのみ使用できます。気象データを使用するには、Web SDK、Mobile Edge Extension または Server API を使用してこのデータを含める必要があります。
- データストリームは、位置情報を有効にしておく必要があります。
- 使用しているスキーマに 天気フィールドグループを追加します。
プロビジョニング provisioning
The Weather Channel からデータのライセンスを取得すると、ご利用のアカウントでデータにアクセスできるようになります。次に、データストリームでデータを有効にするには、Adobe カスタマーケアに問い合わせる必要があります。有効になると、データが自動的に追加されます。
追加されたことを検証するには、デバッガーでエッジトレースを実行するか、Assurance を使用して Edge Network を介してヒットをトレースします。
スキーマ設定 schema-configuration
データストリームで使用するイベントデータセットに対応する気象フィールドグループを Experience Platform スキーマに追加する必要があります。次の 5 つのフィールドグループを使用できます。
- 予測された天気
- 現在の天気
- 製品トリガー
- 相対トリガー
- 荒天トリガー
気象データへのアクセス access-weather-data
データのライセンスが取得され、使用可能になると、Adobe サービス全体で様々な方法でデータにアクセスできます。
Adobe Analytics analytics
Adobe Analytics では、XDM スキーマの残りの部分と一緒に、処理ルールによって気象データをマッピングできます。
マッピングできるフィールドのリストについては、「気象リファレンス」のページを参照してください。すべての XDM スキーマと同様、キーには a.x
というプレフィックスが付けられます。例えば、weather.current.temperature.farenheit
という名前のフィールドは、Analytics では a.x.weather.current.temperature.farenheit
として表示されます。
Adobe Customer Journey Analytics cja
Adobe Customer Journey Analytics では、データストリームで指定されたデータセットで気象データを利用できます。天気属性が スキーマに追加されている限り、Customer Journey Analytics で データビューに追加できます。
Real-Time Customer Data Platform rtcdp
天気データは、Real-time Customer Data Platform でオーディエンス用に使用できます。 気象データはイベントに関連付けられます。
天気の状態は頻繁に変化するので、Adobeでは、上記の例に示すように、オーディエンスに時間制約を設定することをお勧めします。 ここ 1 ~ 2 日の気温が低くなることは、6 か月前に気温が低いことよりもはるかに影響が大きくなります。
利用可能なフィールドについては、気象リファレンスを参照してください。
Adobe Target target
Adobe Target では、気象データを使用してリアルタイムでパーソナライゼーションを推進できます。気象データは mBox パラメーターとして Target に渡され、カスタムの mBox パラメーターを介してアクセスできます。
パラメーターは、特定のフィールドへの XDM パスです。利用可能なフィールドとそれらに対応するパスについては、気象リファレンスを参照してください。
次の手順 next-steps
このドキュメントを読み、アドビの様々なソリューションで気象データを使用する方法について理解できたでしょう。気象データのフィールドマッピングについて詳しくは、フィールドマッピングリファレンスを参照してください。