Adobe Customer Journey Analytics とデータガバナンス
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一般に、Customer Journey Analytics のデータガバナンス関連の設定は、Adobe Experience Platform から継承されます。
データガバナンス
Adobe Customer Journey Analytics と Adobe Experience Platform のデータガバナンスの統合により、機密性の高い Adobe Customer Journey Analytics データのラベル付けとプライバシーポリシーの実施が可能になります。
Experience Platform で使用されるデータセットに関して作成されたプライバシーラベルおよびポリシーは、Adobe Customer Journey Analytics データビューワークフローで表示できます。これらのラベルにより、ユーザーが機密性の高いフィールドから指標やディメンションを作成しようとしても、それができなかったり警告が表示されたりします。
また、データが Adobe Customer Journey Analytics から(レポート、書き出し、API などを介して)書き出されると、特定の方法で処理する必要がある機密情報がレポートに含まれていることをユーザーに知らる警告またはラベルが付加されます。
この統合により、コンプライアンスを管理しやすくなります。組織のデータ管理人は、使用を制限するポリシーを設定できます。その結果、Adobe Customer Journey Analytics ユーザーは、データ管理人により定義されたポリシーにデータが準拠していることを認識したうえで、より自信を持ってデータを使用できます。
GDPR
Customer Journey Analytics は、EU 一般データ保護規則(GDPR)中央サービスを直接登録せず、代わりに Experience Platform でおこなわれたデータセットの変更をすべて継承します。Adobe Customer Journey Analytics では、GDPR 削除要求の実施と要求完了時の Adobe Customer Journey Analytics への通知に、Experience Platform Data Lake を利用します。イベントデータセットについて Customer Journey Analytics で影響を受けるバッチへのあらゆる変更は、Experience Platform データと同期されます。GDPR の削除要求による影響を受けるプロファイルおよび参照データセットは、削除要求が完了するたびに、完全に再取り込みされます。削除要求は、通常、データレイクでの削除イベントから 7 日以内に完了します。
CCPA
カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)は、米国カリフォルニア州の居住者のプライバシー権と消費者保護を厳格化します。この法律は 2020年1月1日(PT)に施行されました。CCPA は、カリフォルニア州の居住者に新しいプライバシー権を提供します。これには、自身の個人データにアクセスして削除する権利、自身の個人データが(誰に)販売または公開されているかどうかを知る権利、および自身の個人データの販売を拒否する権利が含まれます。CCPA に従い、プライバシーサービスは個人データの販売のオプトアウトに対するリクエストをサポートします。