コアコンポーネントの画像コンポーネントは、アダプティブな画像コンポーネントです。
画像コンポーネントは、アダプティブ画像選択やレスポンシブ動作の機能を備えているほか、ページ訪問者にとっては遅延読み込み、コンテンツ作成者にとっては画像の簡単な配置が可能になります。
デザインダイアログでは、画像の幅や追加の設定をテンプレート作成者が定義できます。コンテンツ編集者は、設定ダイアログでアセットをアップロードまたは選択できます。
このドキュメントでは、画像コンポーネントの現在のバージョン(2022年2月にコアコンポーネントのリリース 2.18.0 で導入された v3)について説明します。
コンポーネントのすべてのサポート対象バージョン、コンポーネントの各バージョンと互換性のある AEM バージョン、以前のバージョンのドキュメントへのリンクを次の表に示します。
コンポーネントのバージョン | AEM 6.4 | AEM 6.5 | AEM as a Cloud Service |
---|---|---|---|
v3 | - | 互換性あり | 互換性あり |
v2 | 互換性あり | 互換性あり | 互換性あり |
v1 | 互換性あり | 互換性あり | 互換性あり |
コアコンポーネントのバージョンとリリースについて詳しくは、コアコンポーネントのバージョンを参照してください。
画像コンポーネントには、すぐに使用可能な堅牢なレスポンシブ機能が用意されています。ページテンプレートレベルで、デザインダイアログを使用して、画像アセットのデフォルトの幅を定義できます。画像コンポーネントは、正確な幅を自動的に読み込み、ブラウザーウィンドウのサイズに合わせて表示します。ウィンドウのサイズが変更されると、画像コンポーネントは、その場で適切な画像サイズを動的に読み取ります。画像コンポーネントはコンテンツの読み取り用に最適化されているので、コンポーネント開発者はカスタムメディアのクエリ定義を気にかける必要がありません。
さらに、画像コンポーネントは、遅延読み込みをサポートし、ブラウザーで表示できるようになるまで、実際の画像アセットの読み込みを遅らせて、ページの応答性を高めます。
デフォルトでは、画像コンポーネントはアダプティブ画像サーブレットを利用します。アダプティブ画像サーブレットの仕組みについて詳しくは、ドキュメントを参照してください。
画像コンポーネント(リリース 2.13.0 現在)は、Dynamic Media アセットをサポートします。これらの機能を有効にすると、簡単なドラッグ&ドロップで、または他の画像と同様にアセットブラウザーを使用して、Dynamic Media 画像アセットを追加する機能が提供されます。また、画像修飾子、画像プリセット、スマート切り抜きもサポートされます。
コアコンポーネントで構築された web エクスペリエンスは、Adobe Sensei を利用した、堅牢でパフォーマンスの高いクロスプラットフォームの豊富な Dynamic Media 画像機能を提供できます。
画像コンポーネントでは Scalable Vector Graphics(SVG)がサポートされています。
セキュリティ上の理由から、元の SVG が画像エディターで直接呼び出されることは決してありません。<img src=“path-to-component”>
経由で呼び出されます。これにより、ブラウザーが SVG ファイルに埋め込まれた任意のスクリプトを実行するのを防ぎます。
画像コンポーネントを体験したり、その設定オプションの例や、HTML 出力や JSON 出力の例を確認したりするには、コンポーネントライブラリにアクセスしてください。
画像コンポーネントに関する最新の技術ドキュメントについては、GitHub を参照してください。
コアコンポーネントの開発について詳しくは、コアコンポーネント開発者向けドキュメントを参照してください。
画像コンポーネントは、schema.org のマイクロデータをサポートしています。
画像コンポーネントには、画像自体の定義と、その説明および基本プロパティの定義を行うための設定ダイアログが用意されています。
ページからアイキャッチ画像を継承 - このオプションは、 リンクされたページのアイキャッチ画像を使用します。画像がリンクされていない場合は現在のページのアイキャッチ画像を使用します。
アクセシビリティ用代替テキスト - このフィールドでは、視覚に障害のあるユーザー向けの画像説明を定義できます。
dc:description
メタデータのリンク先アセット値の代替説明を使用します。アセットがリンクされていない場合は現在のページの代替説明を使用します。画像アセット
代替テキストを提供しない - このオプションは、画像が単なる装飾画像である場合や、ページへの追加情報を伝えない場合に、スクリーンリーダーなどの支援テクノロジーで画像を無視するように指定します。
&
で区切られた、追加の Dynamic Media の画像サービングコマンドを定義できます。dc:title
メタデータの値が画像のキャプションテキストに設定されます。スマート切り抜きと画像プリセットは、相互に排他的なオプションです。スマート切り抜きレンディションと共に画像プリセットを使用する必要がある場合、作成者は画像修飾子を使用して手動でプリセットを追加する必要があります。
画像コンポーネントでは、AEM スタイルシステムをサポートしています。
ドロップダウンを使用して、コンポーネントに適用するスタイルを選択します。編集ダイアログでの選択項目は、コンポーネントツールバーから選択した項目と同じ効果があります。
ドロップダウンメニューを使用するには、デザインダイアログでこのコンポーネントのスタイルを設定する必要があります。
画像の幅(ピクセル単位)のリストを定義でき、コンポーネントは、ブラウザーのサイズに基づいて最も適切な幅で自動的に読み込みます。これは、画像コンポーネントのレスポンシブ機能の重要な役割です。
幅を慎重に定義してレンディションの選択を最適化するためのヒントについては、アダプティブ画像サーブレットのドキュメントを参照してください。
画像コンポーネントは、AEM スタイルシステムをサポートしています。
画像コンポーネントは、Adobe Client Data Layer をサポートしています。