このページには、AEM オーサー環境を使用する際の基本操作の概要をまとめています。これは Sites コンソールを基礎として使用します。
一部の機能はすべてのコンソールでは使用できず、一部のコンソールにしかない機能もあります。個別のコンソールや関連する機能に関する具体的な情報については、他のページで詳しく取り上げます。
AEM 全体で(特に、コンソールを使用する場合とページを編集する場合に)、キーボードショートカットを利用できます。
AEM のユーザーインターフェイスは、タッチ操作に対応しています。タッチ対応インターフェイスを使用すると、タップ、長押し、スワイプなどのタッチジェスチャーを使用して、ソフトウェアを操作できます。この操作は、従来のデスクトップインターフェイスでクリック、ダブルクリック、右クリックおよびマウスオーバーなどのマウスアクションを使用して操作するのとは大きく異なります。
AEM UI はタッチ対応なので、タッチデバイス(モバイルやタブレットなど)上のタッチジェスチャと、従来のデスクトップデバイス上のマウスアクションを使用できます。
ログインするとすぐに、ナビゲーションパネルが表示されます。いずれかのオプションを選択すると、対応するコンソールが開きます。
AEM の基本的な使用方法を適切に理解できるように、このドキュメントでは Sites コンソールに基づいて説明します。
「Sites」をクリックまたはタップして開始します。
ユーザーが最初にコンソールにアクセスするといつでも、製品ナビゲーションチュートリアルが開始されます。ここで時間を割いて、ひととおりクリックまたはタップし、AEM の基本操作の概要を把握してください。
「次へ」をクリックまたはタップして、概要の次のページに進みます。「閉じる」をクリックまたはタップするか、概要ダイアログの外側をクリックまたはタップして閉じます。
すべてのスライドを表示するか「次回から表示しない」オプションをオンにする場合を除き、概要は、次回コンソールにアクセスすると再び開始します。
グローバルナビゲーションパネルを使用してコンソール間を移動できます。これは、画面の左上にある Adobe Experience Manager リンクをクリックまたはタップすると、全画面表示のドロップダウンとしてトリガーされます。
「閉じる」をクリックまたはタップすると、グローバルナビゲーションパネルが閉じて、前の場所に戻ることができます。
最初にログインすると、ナビゲーションパネルが表示されます。
グローバルナビゲーションには、2 つのパネルがあり、画面の左余白にアイコンで表示されます。
次に、これらのパネルで使用できるオプションについて説明します。
ナビゲーションパネルから AEM コンソールにアクセスできます。
コンソールやコンテンツ間を移動すると、現在の場所を反映するようにブラウザータブのタイトルが更新されます。
ナビゲーションでは、次のコンソールを使用できます。
コンソール | 目的 |
Assets |
これらのコンソールでは、画像、ビデオ、ドキュメント、オーディオファイルなどのデジタルアセットを読み込んで、それらを管理できます。これにより、これらのアセットは、同じ AEM インスタンス上で実行されているすべての web サイトで使用できます。 |
Communities | このコンソールを使用すると、エンゲージメントとイネーブルメントのためにコミュニティサイトを作成および管理できます。 |
Commerce | コマースサイトに関連する製品、製品カタログおよび注文を管理できます。 |
エクスペリエンスフラグメント | エクスペリエンスフラグメントは、チャネル間で再利用でき、バリエーションのあるスタンドアロンエクスペリエンスです。エクスペリエンスやエクスペリエンスの一部を繰り返しコピー&ペーストする手間を省きます。 |
Forms | このコンソールを使用すると、フォームとドキュメントを作成、管理、処理できます。 |
パーソナライズ機能 | このコンソールには、ターゲットとなるコンテンツをオーサリングして、パーソナライズされたエクスペリエンスを提供するためのツールのフレームワークが用意されています。 |
プロジェクト | プロジェクトコンソールは、プロジェクトへのダイレクトアクセスを提供します。プロジェクトは仮想ダッシュボードです。このコンソールでは、チームを結成し、チームに対してリソース、ワークフローおよびタスクへのアクセスを提供できるので、チームメンバーは共通の目標に向かって作業できます。 |
Screens | スクリーンでは、あらゆる場所、あらゆるサイズの対顧客画面をすべて管理できます。 |
Sites | サイトコンソールでは、AEM インスタンス上で実行される Web サイトを作成、参照および管理できます。これらのコンソールを通じて、Web サイトページの作成、編集、コピー、移動および削除や、ワークフローの開始、ページの公開をおこなうことができます。 |
ツールパネルのサイドパネルの各オプションには、様々なサブメニューが含まれています。ツールコンソールを使用すると、Web サイト、デジタルアセットおよびコンテンツリポジトリのその他の要素の管理に役立つ、数多くの専用ツールおよびコンソールにアクセスできます。
ヘッダーは、画面の上部に常に表示されます。ヘッダーのほとんどのオプションはシステムのどこにいても同じですが、一部はコンテキスト固有です。
コンソール間を移動するには、Adobe Experience Manager リンクを選択します。
ショートカットキー /
(スラッシュ)を使用して、任意のコンソールから検索を呼び出すこともできます。
このアイコンには、現在割り当てられている未完了の通知の数を示すバッジが付きます。
標準の AEM では、管理者ユーザーグループに割り当てられた管理タスクが事前に読み込まれます。詳しくは、インボックス - 標準の管理タスクを参照してください。
現在のコンソールに応じて表示されるオプションです。例えば、Sites ではコンテンツのみ(デフォルト)、タイムライン、参照を選択したり、サイドパネルをフィルタリングしたりすることができます。
パンくずリスト
パネルの中央に位置し、常に現在選択している項目の説明を表示するパンくずリストを使用すると、特定のコンソール内を移動できます。Sites コンソールでは、web サイトのレベル間を移動できます。
パンくずリストのテキストをクリックするだけで、現在選択している項目の階層のレベルをリストするドロップダウンが表示されます。エントリをクリックすると、その場所にジャンプします。
Analytics の期間選択
これは、リストビューでのみ使用できます。詳しくは、リストビューを参照してください。
「作成」ボタン
クリックすると、コンソール/コンテキストに適したオプションが表示されます。
表示アイコンは AEM ツールバーの右端にあります。このアイコンは、そのときの表示に応じて随時変化します。例えば、デフォルト表示では、次のように列表示が表示されます。
列表示、カード表示、リスト表示を切り替えることができます。リスト表示では、表示設定も表示されます。
キーボードナビゲーション
キーボードだけを使用して Web サイト内を移動できます。この場合、Tab キー(または Opt+Tab)の標準的なブラウザー機能を使用して、ページ上のフォーカス可能な要素間を移動します。
Sites コンソールには、「メインコンテンツにスキップ」する追加のオプションがあります。このオプションは、ヘッダーオプション間を Tab キーで移動すると表示されます。(製品)ツールバーの標準要素をスキップしてメインコンテンツに直接移動できるので、ナビゲーションが迅速化されます。
様々なヘルプリソースを使用できます。
コンソールツールバー
「ヘルプ」アイコンにより、現在の場所に応じた適切なリソースが開きます。
ナビゲーション
初めてシステムを操作する際に、AEM の操作を紹介するスライドが表示されます。
ページエディター
ページを初めて編集する場合は、ページエディターについて説明する一連のスライドが表示されます。
コンソールに最初にアクセスしたときの製品ナビゲーションの概要と同様に、この概要をナビゲートします。
このスライドをもう一度表示するには、 ページ情報 メニューの「ヘルプ」を選択します。
ツールコンソール
ツールコンソールから外部リソースにアクセスすることもできます。
ドキュメント
Web Experience Management のドキュメントを表示します。
開発者向けリソース
開発者向けリソースおよびダウンロード
コンソールでは、ホットキー ?
(疑問符)を使用して、いつでもショートカットキーの概要を確認できます。
すべてのキーボードショートカットの概要については、次のドキュメントを参照してください。
* [ページ編集のキーボードショートカット](/docs/experience-manager-65/authoring/authoring/page-authoring-keyboard-shortcuts.html?lang=ja)
* [コンソールのキーボードショートカット](/docs/experience-manager-65/authoring/essentials/keyboard-shortcuts.html?lang=ja)
リソース(ページやアセットなど)を選択するたびに、様々なアクションがアイコンで示され、ツールバーに説明テキストが表示されます。これらのアクションは、次によって決まります。
ツールバーで使用できるアクションは、選択した特定の項目に対して取ることのできるアクションを反映して変化します。
リソースを選択する方法は、表示によって異なります。
一部のウィンドウではスペースが制限されるので、使用可能なスペースよりもツールバーのほうが長くなることがよくあります。この場合は、追加のオプションが表示されます。省略記号(三点リーダーまたは「…」)をクリックまたはタップすると、その他のすべてのアクションを含むドロップダウンセレクターが開きます。例えば、Sites コンソールでページを選択すると、次のように表示されます。
利用可能な個々のアイコンについては、それぞれのコンソール、機能、シナリオに関連するページで説明しています。
カード表示では、特定のアクションがクイックアクションアイコンとして使用できます。クイックアクションアイコンはツールバーにも表示されます。クイックアクションのアイコンは、一度に 1 つの項目に対してのみ利用できます。このアイコンを使用すると、事前に選択する必要がありません。
クイックアクションは、リソースカードをマウスオーバー(デスクトップデバイスの場合)したときに表示されます。使用できるクイックアクションは、コンソールおよびコンテキストによって異なります。例えば、Sites コンソールのページのクイックアクションを次に示します。
概念上、表示、ナビゲーションおよび選択はすべての表示で同じ操作ですが、使用している表示によって処理がわずかに異なります。
使用可能な任意の表示方法で、リソースを表示、ナビゲーションおよび(追加のアクションを行うために)選択できます。表示を選択するには、右上のアイコンを使用します。
デフォルトでは、AEM Assets は、UI のどの表示でもアセットの元のレンディションをサムネールとして表示しません。管理者の場合、オーバーレイを使用して AEM Assets で元のレンディションをサムネールとして表示するように設定できます。
特定のリソースの選択方法は、表示とデバイスの組み合わせによって異なります。
選択 | 選択解除 | |
列表示 |
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カード表示 |
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|
リスト表示 |
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|
コンソールの右上隅にある「すべてを選択」オプションをクリックすると、あらゆる表示のすべての項目を選択できます。
どのような場合でも、項目を選択すると、選択された項目の数がツールバーの右上に表示されます。
すべての項目の選択を解除して選択モードを終了するには、次のいずれかをおこないます。
カウントの横にある X をクリックまたはタップする
Esc キーを使用する
デスクトップデバイスを使用している場合、すべての表示で、キーボードの Esc キーを押すことですべての項目を選択解除できます。
例えば、カード表示では次のようになります。
リソースを選択すると、上部のヘッダーの上にアクションツールバーが重なって表示され、選択したリソースで現在適用可能なアクションにアクセスできます。
選択モードを終了するには、右上の「X」を選択するか、Esc キーを使用します。
列表示を使用すると、一連のカスケード表示された列によってコンテンツツリーをビジュアルにナビゲーションできます。この表示では、Web サイトのツリー構造を目で見て確認しながら移動できます。
一番左の列のリソースを選択すると、右側の列に子リソースが表示されます。右側の列のリソースを選択すると、さらに右側の列に子リソースが表示されます。
リソース名かリソース名の右にある山形記号をタップまたはクリックすることで、ツリーを上下に移動できます。
サムネールをタップまたはクリックして、リソースを選択します。
列表示でページが選択されると、選択したページが次の詳細と共に最後の列に表示されます。
カード表示では、現在のレベルの各項目の情報カードを表示します。次のような情報が提供されます。
ページの内容を視覚的に表現したもの。
ページのタイトル。
重要な日付(最終編集日、最終公開日など)。
ページがロックされているかどうか、非表示になっているかどうか、またはライブコピーの一部であるかどうか。
適切な場合、ワークフローの一部としてアクションを実行する必要があるタイミング。
また、この表示では、選択などのクイックアクションや編集などの共通アクションも使用できます。
カードを(クイックアクションを回避するために慎重に)タップまたはクリックしてツリーの下位に移動したり、ヘッダーのパンくずリストを使用して再度上位に移動したりできます。
リスト表示では、現在のレベルの各リソースの情報が表示されます。
リソース名をタップまたはクリックしてツリーの下に移動したり、ヘッダーのパンくずリストを使用して上に戻ったりできます。
リストですべての項目を簡単に選択するには、リストの左上にあるチェックボックスを使用します。
リストのすべての項目が選択されると、このチェックボックスがオンになります。
一部の項目のみが選択された場合、マイナス記号が表示されます。
表示ボタンの下にある「設定を表示」オプションを使用して、表示する列を選択します。次の列を表示できます。
名前 - ページ名。ページの URL の一部で、言語にかかわらず変更されないので、多言語オーサリング環境で便利です
変更 - 最終変更日および最終変更者
公開 - 公開ステータス
テンプレート - ページがベースにしているテンプレート
ワークフロー - 現在ページに適用されているワークフローマウスオーバーしたりタイムラインを開いたりすると、詳細情報が表示されます。
ページ分析
個別訪問者数
ページ滞在時間
デフォルトでは、ページの URL の一部を構成する「名前」列が表示されます。場合によっては、作成者は、異なる言語のページにアクセスする必要があることがあり、ページの名前(通常は変更なし)を確認することは、作成者がページの言語を知らない場合に非常に役立ちます。
リストの各項目の右端にある縦の点線マークを使用して項目の順序を変更します。
順序を変更できるのは、jcr:primaryType
値が sling:OrderedFolder
である順序付きフォルダーの内部のみです。
縦の選択バーをクリックまたはタップして、項目をリストの新しい位置にドラッグします。
設定を表示ダイアログを使用して適切な列を表示することで、分析データを表示できます。
ヘッダーの右側にあるフィルターオプションを使用して、過去 30 日、90 日または 365 日の分析データをフィルターできます。
レールセレクターは、ウィンドウの左上にあり、現在のコンソールに応じてオプションを表示します。
例えば、Sites では、コンテンツのみ(デフォルト)、コンテンツツリー、タイムライン、参照を選択したり、サイドパネルをフィルタリングしたりすることができます。
コンテンツのみが選択されている場合は、パネルアイコンのみが表示されます。他のオプションが選択されている場合は、パネルアイコンの隣にオプション名が表示されます。
キーボードショートカットを使用してパネル表示オプションをすばやく切り替えることができます。
コンテンツツリーを使用して、サイドパネル内でサイト階層をすばやく移動したり、現在のフォルダーのページに関する多くの情報を表示したりできます。
コンテンツツリーサイドパネルをリスト表示またはカード表示と共に使用すると、ユーザーはプロジェクトの階層構造を簡単に確認したり、コンテンツツリーサイドパネルを使用して、コンテンツ構造を簡単に移動したり、リスト表示で詳細なページ情報を表示したりできます。
階層表示でエントリを選択すると、矢印キーを使用して階層をすばやく移動できます。
詳しくは、キーボードショートカットを参照してください。
タイムラインを使用して、選択したリソースで発生したイベントを表示または開始することができます。「タイムライン」列を開くには、レールセレクターを使用します。
「タイムライン」列では、次の操作を実行できます。
選択した項目に関連する様々なイベントを表示します。
ドロップダウンリストからイベントタイプを選択できます。
注釈
アクティビティ
すべて表示
選択した項目に関するコメントを追加または表示します。イベントのリストの下部に「コメント」ボックスが表示されます。コメントを入力して Enter キーを押すと、コメントが登録されます。コメントは「コメント」または「すべて表示」を選択すると表示されます。
特定のコンソールには追加機能が用意されています。例えば、Sites コンソールでは次のアクションを実行できます。
これらのオプションには、「コメント」フィールドの横にある山形記号からアクセスできます。
参照には、選択したリソースへの関係が表示されます。例えば、Sites コンソールでは、ページの参照には次が表示されます。
これを使用すると、適切な場所フィルターが既に設定された状態で検索と同じようなパネルが開き、表示するコンテンツをさらにフィルタリングできます。