AEM フォームの種類
AEM Forms では、新規および既存のフォームを拡張することで、
- ほとんどの紙のように見える、ピクセルパーフェクトなページ番号付き HTML フォームや PDF フォーム、または
- ユーザーのデバイスやブラウザーに自動的に適応するアダプティブフォームを作成できるようになります。
PDF のフォーム
PDF フォームでは、オフラインで入力してローカルに保存し、次回オンラインになったときにフォームデータを送信することができます。2 次元バーコードを使用してフォームデータをキャプチャしたり、デジタル署名を使用してユーザーの信頼性を検証したりすることができます。
HTML のフォーム
HTML5 ブラウザーベースのフォームは、モバイルデバイスとデスクトップブラウザーの両方で表示することができます。手書きや eSign サービスを使用して、HTML フォームに電子署名することができます。
アダプティブフォーム
アダプティブフォームは、必要に応じてフィールドやセクションを追加または削除することで、ユーザーの応答に動的に適応できます。AEM では、アダプティブフォームを作成する際に、Adobe XML フォームテンプレートを再利用することができます。
サポートされている機能
次の機能は、すべてのフォームタイプでサポートされています。
- ダイナミックレイアウト
- フォームフィールドの検証
- 状況依存ヘルプ
- スクリプトと XML データの処理
- アクセシビリティの設計と確認
- サーバー側でフォームを保存する機能
- ファイル添付に対応
- データキャプチャ用の HTML Workspace との統合
オフラインのデータ収集
フォームデータが送信されると、Adobe Experience Manager により、フォームデータは既存のシステム、ビジネスルール、および必要な人材に接続されます。
AEM Forms では、モバイルアプリケーションとして Forms Workspace を備えており、デジタルビジネスプロセスをモバイルデバイスにも拡張することができます。Forms Workspace を使用することにより、オフライン時であってもデータを収集し記録することができます。Forms Workspace は、モバイルデバイスの機能を使用することで、写真やビデオをキャプチャし、タイムスタンプ情報などのデータを収集することができます。次回ネットワークに接続した際に、ユーザーが収集したデータを同期させることができます。
データをオフラインでキャプチャし、オンラインになった際に同期する機能は、現場で作業する場合に特に有用です。これにより、生産性を向上させ、エラーを削減することができます。
オフラインデータ収集用の Forms Workspace を使用する利点
- タスク割り当てと追跡の作業を容易にする HTML 形式のワークスペースアプリケーション
- ドラッグ&ドロップによるワークフローデザイン環境
- エンタープライズコンテンツ管理コネクター(ECM)
- フォームのデータをエンタープライズシステムに接続するための XML や SOAP といったオープンスタンダードのサポート
- モニターバックログ、作業キュー、および主要業績評価指標(KPI)の HTML レポートにデフォルトで対応
- 事業活動をリアルタイムで把握できる、カスタマイズ可能なダッシュボード
- サードパーティのレポートツールと接続するための API