Adobe Analyticsのデータを除外
データの除外は、一般的に、組織のテスト活動が実稼働データを埋め込まないようにしたり、不要なデータが誤ってレポートを水増しさせないようにするために使用されます。 使用事例に応じてAdobe Analyticsからデータを除外するには、次のいずれかの方法を使用します。
データ収集後のデータの除外
以下の方法では、Adobeデータ収集サーバーがイメージリクエストを受信した後に、Analyticsレポートのデータを除外します。 これらのメソッドを使用して除外されたデータは、引き続き課金対象のサーバーコールにカウントされます。
- 除外IP:Adobe Analyticsは、レポートスイートのIPアドレスまたは範囲のデータを除外する基本機能を提供しています。管理者ユーザーガイドのIPアドレスごとに除外を参照してください。
- ボットルール:ボットルールは、既知のボットユーザーエージェント文字列からトラフィックを取得し、Analyticsレポートから除外します。ボットルールを介して除外されたデータは、ボットレポートに配置されます。 カスタムボットルールを作成して、追加のデータを除外できます。 管理者ユーザーガイドの「ボットルール」を参照してください。
- VISTAルール:組織のニーズに応じて、要件に一致するヒットが、除外されたデータの受信専用の別のレポートスイートに送信されます。VISTAルールはIPアドレスに対して一般的に使用されますが、IPアドレスに制限されません。 任意のディメンションを使用して、レポートスイートにデータを含めたり、除外したりできます。 VISTAルールは追加費用がかかる場合があります。詳しくは、組織のアカウントマネージャーにお問い合わせください。
- オプトアウトcookie:サイトの訪問者は、任意にAdobe Analyticsでトラッキングすオプトアウトることができます。その際には、トラッキングサーバーに固有のページにアクセスします。『導入ユーザガイド』の「オプトアウトリンクの導入」を参照してください。
ヒント
処理ルールでは、データを除外したり、別のレポートスイートにデータを送信したりできません。 ただし、特定の変数を条件付きで設定したり、セグメントを使用してレポートからそのデータを除外したりできます。
データの事前収集の除外
特定のヒットがAnalyticsデータ収集サーバーに到達するのを防ぐには、abort
変数を使用します。 このフラグはイメージリクエストが送信されないようにします。 課金対象サーバーコールは、中止されたAdobe要求に対しては、イメージデータ収集サーバーに到達しないので、インクリメントされません。