AEM Forms アプリケーションの概要 aem-forms-app
概要 overview
AEM Forms アプリケーションでは、アダプティブフォーム、モバイルフォーム、モバイルデバイスのフォームセットをサーバーに基づいて同期することができます。OSGi 上の Forms 中心ワークフローまたは JEE 上の Forms ワークフローを定義することができます。例えば、金融関係の会社を経営していて、顧客の申請と問い合わせの管理に AEM Forms を使用するとします。顧客はフォームを記入し、それを送信して承認を求めます。モバイルデバイスのフォームを有効にしている場合、顧客はフォームを AEM Forms アプリケーションで記入することができます。また、会社側も、モバイルデバイス上でのフォームの認証を有効にすることで、承認のワークフローを管理することができます。フィールドワーカーはモバイルデバイスを顧客のところに持参し、詳細を確認して、フォームを送信します。AEM Forms アプリケーションは AEM Forms サーバーと同期して、モバイルデバイスで有効になっているフォームを取得します。アプリケーションがオフラインの場合、データはローカルに保存されます。
AEM Forms アプリケーションのソースコードは、ソフトウェアディストリビューションにより、使用することができます。ソフトウエア配布のソースコードパッケージは、adobe-aemfd-forms-app-src-pkg-<version>.zip
として入手できます。
AEM Forms アプリケーションは、iOS、Android、および Windows デバイスでサポートされます。Android 向けの AEM Forms アプリケーションは Google Play から、iOS 向けの AEM Forms アプリケーションは App Store から、Windows 向けの AEM Forms アプリケーションは Windows ストアからインストールできます。
[ ! [google_play](assets/google_play.png)](https://play.google.com/store/apps/details?id=com.adobe.aem.forms&hl=ja)
[ ! [app_store](assets/app_store.png)](https://itunes.apple.com/jp/app/adobe-experience-manager-forms/id1129625976?ls=1&mt=8)
[ ! [microsoft-badge-icon](assets/microsoft-badge-icon.png)](https://www.microsoft.com/en-us/store/p/adobe-experience-manager-forms/9nd12rlxtgtt)
iOS、Android、または Windows デバイスに AEM Forms アプリケーションをインストール、カスタマイズ、配布する方法については、AEM Forms アプリケーションのカスタマイズ、構築、配布を参照してください。
前提条件 prerequisites
AEM Forms アプリケーションには、AEM Forms サーバーが必要です。ユーザーは、AEM Forms サーバーで作成したフォームのレンダリングを行い、フォームに記入して、ドラフトとして保存し、送信します。アプリケーションはサーバーに接続して、有効になっているフォームを取得します。AEM Forms アプリケーションは、サーバーと同期し、アプリケーションにフォームが読み込まれた直後から、ユーザーはオフラインで作業できるようになります。アプリケーションがオフラインの場合、データはデバイスに保存され、アプリケーションがオンラインになるとデータを同期します。
AEM Forms Workflow を使用したサーバーのある AEM Forms アプリケーション aem-forms-app-with-servers-using-aem-forms-workflow
AEM Forms Workflow サーバーをお持ちの場合、フォームを AEM Forms アプリケーションのタスクとしてレンダリングすることができます。例えば、金融関係の会社を経営していて、顧客がサービスを利用するために申込書を記入するとします。申込書はアダプティブフォームで、顧客からの情報を受け付けてレビュー用の提出物として保存することができます。管理者は申込書をレビューし、検証リクエストをフィールドワーカーに転送します。転送された申込書により、フィールドワーカーのアプリケーションで検証フォームがタスクとして有効になります。フィールドワーカーはモバイルデバイスを顧客まで持参し、詳細を検証します。
OSGi 上の Forms 中心ワークフローを使用したサーバーのある AEM Forms アプリケーション aem-forms-app-with-servers-using-forms-centric-workflow-on-osgi
AEM Forms サーバーをお持ちの場合、アダプティブフォームを AEM インボックスアプリケーションとして、また AEM Forms アプリケーションのタスクとしてレンダリングすることができます。例えば、金融関係の会社を経営していて、顧客がサービスを利用するために申込書を記入するとします。申込書はアダプティブフォームに関連付けられていて、顧客からの情報を受け付けてレビュー用の提出物として保存することができます。管理者はタスクをレビューし、フィールドワーカーへの検証リクエストを承認します。フィールドワーカーはモバイルデバイスを顧客まで持参し、詳細を検証します。
スタンドアロンのフォームまたは AEM Forms Workflow を使用しないサーバーのある AEM Forms アプリケーション standalone-forms-or-aem-forms-app-with-servers-without-aem-forms-workflow
AEM Forms Workflow を使用しない AEM Forms サーバーは、AEM Forms on OSGi、スタンドアロンのモバイルフォームもしくはアダプティブフォームです。AEM Forms アプリケーションは、OSGi に AEM Forms を実装して機能します。AEM Forms アプリケーション用に有効にして公開するフォームは、アプリケーション内で利用できます。
フォームをアプリケーションにダウンロードして、オフラインで使用することができます。例えば、金融関係の会社を経営していて、顧客がサイト上で申込書を記入するとします。アプリケーションは顧客からの情報を受け取り、レビュー用に保存するアダプティブフォームです。管理者はフォームをレビューし、AEM オーサーインスタンスで検証フォームを作成します。管理者は AEM Forms アプリケーションによる同期を有効にして、公開します。検証フォームが AEM Forms アプリケーションで使用できる場合、フィールドエージェントはモバイルデバイスを使用して顧客の詳細を確認できます。モバイルデバイスはサーバーと同期し、検証フォームがアプリに読み込まれます。フィールドエージェントは顧客を訪問し、詳細を検証した上で、データをドラフトとして保存するか、検証フォームを送信します。アプリケーションがオンラインになるたびに、フォームはサーバーと同期されます。
AEM Forms アプリケーションでは、次のようにフォームを同期します。
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オーサーインスタンスでは、フォームを選択し、「プロパティの表示」 をクリックします。
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プロパティページで、「詳細」をクリックします。
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「詳細」で「AEM Forms アプリと同期」オプションを有効にし、「保存」を選択します。
フォームが公開されると、アプリケーションはサーバーと同期してフォームを取得します。複数のフォームを同期するには、オーサーインスタンスで、フォームマネージャーから複数のフォームを選択して、「AEM Forms アプリケーションと同期」を選択します。
モバイルデバイスのサポート mobile-device-support
AEM Forms アプリケーション(旧称 Mobile Workspace)を参照してください
AEM Forms アプリケーションの主な機能 key-features-of-aem-forms-app
AEM Forms サーバーのある AEM Forms アプリケーション aem-forms-app-with-aem-forms-servers
AEM Forms サーバーでアプリケーションを同期して、モバイルデバイスでフォームを使用して作業することができます。
AEM Forms Workflow サーバーでは、フォームをワークベンチプロセスおよび AEM インボックスアプリケーションのスタートポイントに関連付けることができます。AEM インボックスアプリケーションには、アダプティブフォームを関連付けることができます。スタートポイントにはアダプティブフォーム、HTML5 フォーム、または関連するフォームセットを設定することができます。スタートポイントをタスクとして送信したり、タスクをドラフトとして保存したりできます。AEM インボックスアプリケーションとスタートポイントとの違いについて詳しくは、OSGi 上の Forms ベース AEM ワークフローおよび AEM Forms JEE ワークフローのアクションと機能を参照してください。
AEM Forms Workflow を使用しない AEM Forms サーバーがある場合、アプリケーション内で同期が有効になっているフォームは AEM Forms アプリケーション内でレンダリングされます。フォームは、アプリケーションの「フォーム」タブで使用することができ、ドラフトとして送信または保存することができます。アプリケーションでは、アダプティブフォームおよびモバイルフォームがサポートされています。
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タスクまたはフォームをドラフトとして保存する
「ドラフトとして保存」オプションでは、記入済みのデータまたは関連フォームに添付されたファイルとともに、タスクまたはフォームのスナップショットを保存します。ドラフトはモバイルデバイスに保存され、今後取得できるようにするために AEM Forms サーバーと同期されます。
タスクまたはフォームをドラフトとして保存するを参照してください。
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フォームをテンプレートとして保存
フォームに入力する際に、複数のフィールドへ繰り返し同じ値を入力しなければならない場面に遭遇することがあります。そのような場合は、同じ値が必要な複数のフィールドに適切な値を入力し、そのフォームまたはドラフトをテンプレートとして保存することができます。これにより、テンプレートのインスタンスを作成するたびに、指定のフィールドがテンプレートで指定した値で事前入力された状態になります。これは、フォームを入力する時間と手間を省くのに役立ちます。
フォームをテンプレートとして保存を参照してください。
タスクとフォームの使用 working-with-tasks-and-forms
アプリケーションを AEM Forms Workflow サーバーと同期して、モバイルデバイスでタスクやフォームを使用できます。
モバイルデバイスのタスクには、アダプティブフォーム、HTML5 フォームまたはフォームセットが含まれ、さらに添付ファイルおよびサマリー URL を含めることもできます。デフォルトでは、自分に割り当てられたタスクが Tasks フォルダーに保存されます。タスクで作業する場合、タスクを変更して、そのタスクのドラフトコピーを AEM Forms サーバーに保存できます。
モバイルデバイスのフォームは、アダプティブフォームまたはモバイルフォームになります。Foms アプリケーションで同期可能なフォームは、Forms フォルダーにあります。AEM Forms Workflow(OSGi 上の AEM Forms)を使用しない AEM Forms サーバーで有効にされているフォームを同期することができます。
次のページを参照してください。
オフライン作業 working-offline
オフラインモードであっても、モバイルデバイス上で作業ができます。ネットワークに接続していない場合でも、アプリケーションにログインできます。また、最後に同期したすべてのフォームを実行できます。フォームを同期する方法について詳しくは、「アプリケーションの同期」を参照してください。フォームに関連付けられた添付ファイルを同期する場合、オフラインモードでその添付ファイルを開くこともできます。オフラインモードでは、フォームの編集、注釈の追加、およびフォームの送信と保存が可能です。フォームは次にオンラインになったときに AEM Forms サーバーと同期します。
詳細については、「オフラインモードの使用」を参照してください。
注釈の追加 adding-annotations
モバイルデバイス上のフォームに以下を添付できます。
自動保存 autosave
ユーザーが AEM Forms アプリケーションにデータを入力すると、自動保存機能が定期的にそれを保存します。AEM Forms アプリケーションの自動保存の機能は、電池切れなどが原因でアプリケーションが終了した場合にデータの損失を防ぐことができます。
「AEM Forms アプリケーションで自動保存を使用」を参照してください。
AEM インボックスの機能と AEM Forms アプリケーションの機能との違い differences-between-aem-inbox-and-aem-forms-app-features
Forms 中心のワークフローを起動するには、AEM インボックスと AEM Forms アプリケーションの 2 つの方法があります。ただし、AEM インボックスの機能と AEM Forms アプリケーションの機能は異なっています。AEM インボックスは Forms 中心のワークフローでのみ機能するのに対して、AEM Forms アプリケーションは Forms 中心のワークフローと Process Management で機能します。AEM インボックスアプリケーションと AEM Forms アプリケーションの機能の違いについて詳しくは、OSGi 上の Forms ベース AEM ワークフローおよび AEM Forms JEE ワークフローのアクションと機能を参照してください。
サポートされているフォーム supported-forms
AEM Forms アプリケーションでサポートされているフォームのタイプは、次のとおりです。
アダプティブフォーム adaptive-form
AEM Forms アプリケーションでは、ユーザーの入力を動的に反映するアダプティブフォームがサポートされています。遅延読み込みアダプティブフォームもサポートされています。
モバイルフォーム mobile-form
AEM Forms では、モバイルデバイス用のフォームを作成することができます。モバイルフォームは、モバイルデバイスの HTML フォームとして、ディスプレイデバイスに応じてレンダリングされます。
フォームセット formset
フォームセットでは、サービスやプロセスに関連する複数のフォームをグループ化し、ビジネス上のプロセスを自動化すると共にエンドユーザーに表示します。このシナリオでは、ユーザーはセット全体を 1 つとして記入し、個々のフォームやプロセスをファイル、送信、追跡する必要はありません。
AEM Forms アプリケーションの仕組み how-aem-forms-app-works
AEM Forms アプリケーションは、フィールドワーカーが各自に割り当てられたフォームで作業するためのモバイルソリューションを提供します。アプリケーションはサーバーから完全なデータをキャッシュし、すべての作業をローカルに保存することによって、十分なユーザーエクスペリエンスを提供します。ディスクからのデータは適時の同期更新によってサーバーに送信されます。
AEM Forms アプリケーションは、モデルに保存されたデータをビューで表示するために Backbone モデルが効果的に使用される PhoneGap 5.0 ベースのアプリケーションです。すべてのネイティブ操作は、PhoneGap プラグインによって実行されます。
AEM Forms アプリケーションをカスタマイズ、構築、配布する customize-build-distribute
AEM Forms アプリケーションは、組織特有のニーズに合わせて簡単にカスタマイズできます。アプリケーションのソースコードは AEM Forms とともに提供されます。ソースコードに変更を加え、独自に作業員向けモバイルソリューションを構築できます。アプリケーションへのサインには、会社独自のキーを使用することもできます。
カスタマイズ customize
アプリケーションをカスタマイズして次のことができます。
ブランディング:アプリケーションのアイコン、アプリケーション名、起動の画像、AEM Forms アプリケーション内のページを変更します。テキストを特定の地域のローカライズアプリケーションに変更することもできます。AEM Forms アプリケーションのブランディングについて詳しくは、「ブランディングのカスタマイズ」を参照してください。
テーマ:AEM Forms アプリケーションユーザーインターフェイスでのカラー、フォント、間隔などのスタイルを変更します。詳しくは、「テーマのカスタマイズ」を参照してください。
ジェスチャー:AEM Forms アプリケーションユーザーインターフェイスでの右にスワイプ、左にスワイプなどのジェスチャーを変更します。詳しくは、「ジェスチャーのカスタマイズ」を参照してください。
AEM Forms アプリケーションプロジェクトをカスタマイズ用にセットアップする方法について詳しくは、以下を参照してください。
構築と配布 build-and-distribute
AEM Forms アプリケーションのソースコードは、ソフトウエア配布で AEM Forms アプリケーションソースパッケージの一部として入手可能な adobe-lc-mobileworkspace-src.zip
から抽出できます。
AEM Forms アプリケーションソースを入手するには、以下の手順を実行します。
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ソフトウェア配布を開きます。ソフトウェア配布にログインするには、Adobe ID が必要です。
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ヘッダーメニューで「Adobe Experience Manager」を選択します。
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「フィルター」セクションで、
- 「ソリューション」ドロップダウンリストから「Forms」を選択します。
- パッケージのバージョンとタイプを選択します。また、「ダウンロードを検索」オプションを使用して結果をフィルターすることもできます。
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お使いのオペレーティングシステムに適した Forms アドオンパッケージの名前を選択し、「EULA 利用条件に同意する」を選択して、「ダウンロード」を選択します。
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パッケージマネージャーを開き「パッケージをアップロード」をクリックしてパッケージをアップロードします。
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パッケージを選択して、「インストール」をクリックします。
iOS の場合:
iOS アプリケーション(.ipa)の作成方法について詳しくは「Xcode プロジェクトの設定と iOS アプリケーションの構築」を参照してください。
プロビジョニングプロファイルを使用した AEM Forms アプリケーションへの署名方法について詳しくは、iOS コード署名の設定、処理、トラブルシューティングを参照してください。
Android の場合:
Android アプリケーション(.apk)の作成方法について詳しくは、Eclipse プロジェクトの設定と Android アプリケーションの構築を参照してください。
AEM Forms アプリケーションへの署名方法について詳しくは、アプリケーションへの署名を参照してください。
Windows の場合:
Windows アプリケーション(.appx)の作成方法について詳しくは、Visual Studio プロジェクトの設定と Windows アプリケーションの構築を参照してください。
MDM を介したアプリケーションの配布方法について詳しくは、「AEM Forms アプリケーションの配布」を参照してください。MDM を介したアプリ配信は、iOS および Android にのみ対応しています。
Mobile Workspace を AEM Forms アプリケーションにアップグレードするための推奨事項 recommendations-to-upgrade-mobile-workspace-to-aem-forms-app
最新バージョンの AEM Forms アプリケーションにアップグレードする場合は、以下のポイントを通読してください。
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Android に Play ストアから以前のバージョンのアプリケーションをインストールした場合 アプリケーションを Play ストアから直接アップグレードできます。
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以前のバージョンのアプリケーションがソースコードを使用してビルドおよびインストールされている場合(iOS および Android に適用):
新しいアプリケーションをインストールする前に、すべてのデータを AEM Forms サーバーと同期します。データが同期されたら、以前のバージョンのアプリケーションをアンインストールし、新しいアプリケーションをインストールします。