メタデータファイルの概要とマッピング overview-and-mappings-for-metadata-files
メタデータファイルは、数値 ID を意味のある判読可能な名前と関連付けます。Audience Optimization レポートでは、様々なレポートオプションメニューに理解しやすい名前が表示されます。
概要 overview
メタデータの概要とその使用方法。メタデータファイルにはデータファイルが伴っていなければなりません。メタデータファイルには、データファイルの情報に対応するレポートメニューラベルが人間に判読できる形で記載されています。詳しくは、Audience Optimizationレポートのデータファイルとアクションにつながるログファイルを参照してください。
メタデータファイルには他のデータに関するデータが含まれる
メタデータには、他の種類のデータに関する情報が含まれています。この仕組みについて理解するために、Audience Manager でのデータの受け取り方法について説明します。
インプレッションまたはクリックイベント中、Audience Manager は URL 文字列(イベント呼び出し)でデータを受け取ります。
イベント呼び出しでは、情報が定義済みのキーと値のペアとして整理されています。キーと値のペアの値は、数値データで構成されています。メタデータファイルでは、名前と、ID に対応する読み取り可能なその他の情報が、キーと値のペアに格納されています。
メタデータは ID を読み取り可能な名前にリンクする
メタデータファイルは、数値 ID を読み取り可能な名前に関連付ける必要があります。例えば、イベント呼び出しで、クリエイティブ ID が d_creative:1234
のようなキーと値のペアに格納されているとします。メタデータファイルがない場合、このクリエイティブはオプションメニューで 1234 と表示されます。
一方、適切な形式のメタデータファイルがあれば、このクリエイティブを実際の名前(「Advertiser Creative A」など)に関連付けることができます。この名前は、レポート内で読み取ることができます。
メタデータファイルはいつ必要になるか
まず、Audience Optimization レポートを使用する場合、メタデータファイルと以下のすべてのパラメーターがイベント呼び出しに必要です。
次に、データを Audience Manager に送信する場合、または統合されていない他のプロバイダーからのレポートにデータを表示する場合に、メタデータファイルが必要です。例えば、Audience Manager は、Google の DoubleClick Campaign Manager(DCM)と統合されています。この関係により、Audience Manager はレポートオプションで使用されている名前と説明に ID を関連付けることができます。統合がない場合でもデータは取り込めますが、レポートオプションにはわかりやすい名前ではなく数値 ID が表示されます。
ファイルのマッピング file-mappings
次の表は、Audience Optimizationレポートで使用するデータが格納されるキーと値のペアの一覧です。メタデータファイルを使用する必要がある場合、このキーと値のペアの値に対応する、わかりやすい情報がメタデータに含まれています。これらのキーの値には整数(データ型 INT)しか使用できません。なお、斜体 の部分には実際の情報が入ります。他の要素は定数またはキーで、変わりません。
d_adsrc = data source ID or integration code
データソースの作成時に指定された、広告主のデータソース ID または統合コードです。データソースの作成を参照してください。
d_bu = business unit ID
d_campaign = campaign ID
d_creative = creative ID
2 つのキーと値のペアを使用できます。
d_exchange = ID for the exchange that served the ad
d_site = ID for the site an ad served on
d_io = insertion order ID
d_src = data source ID
これは、メタデータ情報を提供するプラットフォーム(DFA、Atlas、GBM、MediaMath など)のためのデータソース ID です。
d_tactic = tactic ID
d_vert = vertical ID
イベント呼び出し ID によるファイル名、コンテンツ、配信パスの生成方法 how-ids-shape-file-names
キーと値のペアで渡される ID から、メタデータファイルの名前とコンテンツを作成できます。この後の各セクションと図で、その仕組みを説明します。これらの例では、キャンペーンのクリエイティブの名前が含まれるファイルを作成していますが、他の組み合わせも可能です。
イベント呼び出し
この例では、クリエイティブ名をAudience Optimizationレポートに表示するためのメタデータファイルを作成します。この作業をおこなうには、イベント呼び出しからクリエイティブ、キャンペーン、データソースの ID を抽出する必要があります。
ファイル名
ファイル名はクリエイティブ、キャンペーン、データソースの ID に基づいています。イベント呼び出しのキーと値のデータと、ファイル名での使用方法の違いを比較してください。
ファイル名の場合:
-
データソースのキーは
dpid
からd_src
に変わります。 -
クリエイティブとキャンペーンの ID は、実際の ID ではなくカテゴリを表しています。
メタデータファイルの命名規則を参照してください。
ファイルコンテンツ
この例では、ファイルコンテンツはイベント呼び出しで渡されたクリエイティブとキャンペーンの ID を表します。ここでの新しい要素は、わかりやすい名前です。処理が完了すると、このファイルに含まれる名前が、Audience Optimizationレポートの「Creative」メニューのオプションとして表示されます。
メタデータファイルのコンテンツの形式を参照してください。
ファイルの配信
ファイルに名前を設定し、データを追加したら、Audience Manager で指定されている Amazon S3 ストレージディレクトリにファイルを送信します。メタデータファイルの配信方法を参照してください。