これらの手順は、Experience Cloud Identity Service を使用し、Dynamic Tag Management(DTM)を使用しない Analytics および Audience Manager のお客様向けです。ただし、ID サービスの実装に DTM を使用することを強くお勧めします。DTM は、実装ワークフローを合理化し、適切なコード配置と優先順位付けを自動的に確認します。
ここで説明する手順に加えて、Analytics および Audience Manager を使用するお客様は、サーバーサイド転送に移行する必要があります。サーバー側転送を使用すると、DIL(Audience Manager のデータ収集コード)を削除して、Audience Management モジュールに置き換えることができます。詳しくは、サーバー側転送のドキュメントを参照してください。
サーバー側転送への移行には、計画と調整が必要です。この手順には、サイトコードに対する外部の変更と、アカウントをプロビジョニングするためにアドビが取る必要のある内部手順が関係します。実際、これらの移行手順の多くは、並行しておこない、同時にリリースする必要があります。実装パスは、このイベントの順番に従う必要があります。
Analytics と Audience Manager の連絡先を使用して、ID サービスおよびサーバー側転送の移行を計画します。この計画で重要な部分である、トラッキングサーバーを選択します。
開始するには、サイトの統合およびプロビジョニングのフォームに入力してください。
ID サービスと Audience Management Module を同時に実装します。適切に動作させるには、Audience Management Module(サーバー側転送)および ID サービスがページの同じセットに同時にリリースされる必要があります。
ID サービスでは、VisitorAPI.js
コードライブラリが必要です。このコードライブラリをダウンロードするには:
管理/Code Manager に移動します。
Code Manager で、「JavaScript (新規)」または「JavaScript (レガシー)」をクリックします。圧縮されたコードライブラリがダウンロードされます。
コードファイルを解凍し、VisitorAPI.js
ファイルを開きます。
パート 1:以下の Visitor.getInstance 関数をコピーします
var visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE", {
trackingServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServer
trackingServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServerSecure
// To enable CNAME support, add the following configuration variables
// If you are not using CNAME, DO NOT include these variables
marketingCloudServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE",
marketingCloudServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE" // same as s.trackingServerSecure
});
パート 2:Visitor API.js ファイルに関数コードを追加します
Visitor.getInstance
関数をファイル末尾のコードブロックの後に配置します。編集後のファイルは以下のようになります。
/*
========== DO NOT ALTER ANYTHING BELOW THIS LINE ==========
Version and copyright section
*/
// Visitor API code library section
// Put Visitor.getInstance at the end of the file, after the code library
var visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE", {
trackingServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServer
trackingServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE", // same as s.trackingServerSecure
// To enable CNAME support, add the following configuration variables
// If you are not using CNAME, DO NOT include these variables
marketingCloudServer: "INSERT-TRACKING-SERVER-HERE",
marketingCloudServerSecure: "INSERT-SECURE-TRACKING-SERVER-HERE" // same as s.trackingServerSecure
});
Visitor.getInstance
関数の INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE
を Experience Cloud 組織 ID に置き換えます。組織 ID がわからない場合、Experience Cloud 管理ページで確認できます。編集後の関数は、以下のサンプルのようになります。
var visitor = Visitor.getInstance("1234567ABC@AdobeOrg", { ...
組織 ID の大文字小文字を変更しないでください。この ID は大文字小文字が区別され、割り当てられたとおりに使用する必要があります。
Analytics は、データ収集にトラッキングサーバーを使用します。
パート 1:トラッキングサーバー URL の確認
s_code.js
ファイルまたは AppMeasurement.js
ファイルでトラッキングサーバー URL を確認します。この URL に以下の変数を指定します。
s.trackingServer
s.trackingServerSecure
パート 2:トラッキングサーバー変数の設定
使用するトラッキングサーバー変数を判断するには:
使用されている場合は、以下のように Experience Cloud サーバーの URL をトラッキングサーバーの URL に対応させます。
トラッキングサーバーの見つけ方がわからない場合は、FAQ と trackingServer および trackingServerSecure 変数の適切な設定を参照してください。
この手順には、AppMeasurement が必要です。s_code を使用している場合、続行できません。
以下に示す Visitor.getInstance
関数を AppMeasurement.js
ファイルに追加します。linkInternalFilters
、charSet
、trackDownloads
などの設定を含むセクションに配置します。
s.visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ORGANIZATION ID-HERE");
この時点で、Audience Manager DIL コードを削除して、Audience Management モジュールに置き換える必要があります。手順については、サーバー側転送の実装を参照してください。
(オプション、推奨) カスタム prop の作成。
有効範囲を測定するために AppMeasurement.js
にカスタム prop を設定します。このカスタム prop を doPlugins
ファイルの AppMeasurement.js
関数に追加します。
// prop1 is used as an example only. Choose any available prop.
s.prop1 = (typeof(Visitor) != "undefined" ? "VisitorAPI Present" : "VisitorAPI Missing");
VisitorAPI.js
ファイルを各ページの <head>
タグ内に配置します。VisitorAPI.js
ファイルをページに配置する際には、以下のようにします。
<head>
セクションの先頭に配置して、他のソリューションタグより先に表示させます。これらの使用例のいずれかがお客様の状況に当てはまる場合は、カスタマーケアまでお問い合わせいただき、一時的な猶予期間を設定するよう依頼してください。猶予期間は最大 180 日です。必要に応じて、猶予期間を更新できます。
部分的実装
ID サービスを使用するページと使用しないページが混在し、そのすべてのページが同じ Analytics レポートスイートで管理される場合は、猶予期間が必要です。この状況は、複数のドメインで管理されるグローバルなレポートスイートがある場合に一般的です。
同じレポートスイートで管理されるすべての Web ページに ID サービスをデプロイした後に、猶予期間を停止します。
s_vi Cookie の要件
新しい訪問者が ID サービスへの移行後に s_vi Cookie を使用する必要がある場合、猶予期間が必要です。この状況は、実装で s_vi Cookie を読み取って変数に保存している場合に一般的です。
実装で s_vi Cookie を読み取る代わりに MID を取得できるようになった後に、猶予期間を停止します。
詳しくは、Cookie と Experience Cloud Identity Service を参照してください。
クリックストリームデータの統合
クリックストリームデータフィードから内部システムにデータを送信していて、そのプロセスで visid_high
列と visid_low
列を使用している場合、猶予期間が必要です。
データ収集プロセスで post_visid_high
列と post_visid_low
列を使用できるようになった後で、猶予期間を停止します。
クリックストリームデータ列リファレンスも参照してください。
次のようにテストおよびデプロイできます。
テストと検証
ID サービスの実装状況をテストするには、以下の項目を確認します。
サーバー側転送を検証するには、サーバー側転送の実装の確認方法を参照してください。
デプロイ
テストの合格後に、コードをデプロイします。
猶予期間を有効にしている場合: