これを実装すると、アドビの JavaScript コードや SDK コードを受け入れたり処理したりすることができないデバイスでも ID サービスを使用できるようになります。これには、ゲーム機やスマート TV など、インターネットに接続可能な機器が含まれます。構文、コードサンプル、定義については、この節を参照してください。
VisitorAPI.js または SDK コードライブラリを使用できないデバイスは、ID サービスで使用されるデータ収集サーバー(DCS)を直接呼び出すことができます。これをおこなうには dpm.demdex.net
を呼び出し、次の形式のリクエストを使用します。斜体の部分には実際の情報が入ります。
この構文の例において、d_
というプレフィックスは呼び出し内のキーと値のペアがシステムレベルの変数であることを示します。ID サービスには多くの d_
パラメーターを渡すことができますが、上のコードに示されているキーと値のペアに特に注目してください。他の変数について詳しくは、DCS API 呼び出しでサポートされる属性を参照してください。
ID サービスは HTTP 呼び出しと HTTPS 呼び出しをサポートします。セキュアなページからデータを渡す際には HTTPS を使用してください。
リクエストは以下のサンプルのようになります。長い変数は短縮されています。
ID サービスは、以下のような JSON オブジェクトでデータを返します。レスポンスは異なる場合があります。
{
"d_mid":"12345",
"dcs_region":"6",
"id_sync_ttl":"604800",
"d_blob":"wxyz5432"
}
リクエストパラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
dpm.demdex.net |
アドビが管理する従来のドメインです。Demdex ドメインの呼び出しについてを参照してください。 |
d_mid |
Experience Cloud 訪問者 IDです。Cookie と Experience Cloud Identity Service を参照してください。 |
d_orgid |
Experience Cloud 組織 IDです。この ID の検索方法については、Experience Cloud ID サービスの要件を参照してください。 |
d_cid |
データプロバイダー ID(DPID)、一意のユーザー ID(DPUUID)および認証済み状態 ID を ID サービスに渡すオプションのパラメーター。コードサンプルで示すように、DPID と DPUUID の間は非表示の制御文字 %01 で区切ります。 DPID および DPUUID d_cid パラメーターでは、関連する DPID と DPUUID の各組み合わせを同じ d_cid パラメーターに割り当てます。これにより、複数の ID セットを単一のリクエストで設定できます。また、DPID、DPUUID、および任意の認証フラグの間は非表示の制御文字 %01 で区切ります。以下の例では、プロバイダー ID とユーザー ID が太字のテキストで強調されています。
認証状態 これは d_cid パラメーターのオプションの ID です。整数で表され、以下に示す認証状態によってユーザーを識別します。
認証状態を指定するには、ユーザー ID(UUID)変数の後にこのフラグを設定します。また、UUID と任意の認証フラグの間は非表示の制御文字 %01 で区切ります。以下の例では、認証 ID が太字のテキストで強調されています。 構文:...d_cid=DPID%01DPUUID%01認証状態 例:
|
dcs_region |
ID サービスは地理的に分散された負荷分散型システムです。呼び出しを処理するデータセンターの地域は ID で識別されます。DCS 地域 ID、場所、ホスト名を参照してください。 |
d_cb |
(オプション)リクエスト本文で JavaScript 関数を実行できるようにするコールバックパラメーターです。 |
d_blob |
暗号化された JavaScript メタデータのチャンクです。サイズ制限により blob は 512 バイト以下に制限されています。 |
d_ver |
必須。API バージョン番号を設定します。この設定は d_ver=2 のままにしてください。 |
レスポンスパラメーター
一部のレスポンスパラメーターはリクエストの一部であり、上の節で定義されています。
パラメーター | 説明 |
---|---|
id_sync_ttl |
再同期の間隔(秒数)。デフォルトの間隔は、604,800 秒(7 日間)です。 |