Adobe Experience Manager Assets Brand Portal では、承認されたクリエイティブアセットを容易に取得、制御し、それらのアセットを、デバイスの種類を問わず、外部の関係者や内部のビジネスユーザーに安全に配布できます。アセットの共有を効率化し、アセットの市場投入までの時間を短縮し、コンプライアンス違反や不正アクセスのリスクを低減できます。アドビは Brand Portal の全体的なエクスペリエンスの強化に取り組んでいます。以下に、最新機能と機能強化について簡単に紹介します。
Brand Portal 2022.10.0 には、重大な問題に対する修正が含まれています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal 2022.08.0 には、重大な問題に対する修正が含まれています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal では、12 時間ごとに自動ジョブを実行して、AEM に公開されているすべての Brand Portal アセットを削除するようになりました。その結果、投稿フォルダー内のアセットを手動で削除して、フォルダーサイズをしきい値の制限以下に保つ必要がなくなりました。 また、Brand Portal のツール/アセット投稿ステータス/削除レポートオプションを使用して、自動的に実行された削除ジョブの状況を監視することもできます。ジョブのレポートには、次の詳細が表示されます。
さらにドリルダウンして、削除ジョブに含まれる各アセットの詳細を表示することもできます。レポートには、アセットのタイトル、サイズ、作成者、削除ステータス、削除時間などの詳細が含まれます。
さらに、Brand Portal 2022.05.0 には、重要な問題に対する修正が含まれています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal 2022.02.0 は内部リリースであり、重大な問題の修正が含まれています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal 2021.10.0 は内部リリースであり、重要な問題の修正が含まれています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal 2021.08.0 は、エンタープライズユーザーやチームユーザーのビジネスプロファイルを導入して、組織がアセットをきめ細かく管理できるようにするための内部リリースです。ユーザーには、新規組織と移行後の組織に対する組織固有の権限が付与されるようになりました。移行時に、既存の Adobe ID アカウントはすべてビジネス ID に移行されます。
Brand Portal ユーザーへの影響
移行は、既存のデータセット、アセット、ユーザーまたは設定には影響しません。移行時に発生する内部的な変更は、既存組織の権限がビジネスプロファイルに付与されることだけです。
ビジネスプロファイルは、現時点では、2021年8月16日以降に作成される新しい組織に適用されます。
組織が移行されるまでは、引き続き Adobe ID、Enterprise ID、Federated ID のいずれかの ID を使用して組織にアクセスできます。
Brand Portal 2021.06.0 は内部リリースであり、重要な問題の修正が含まれています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal 2021.02.0 は、AEM Assets as a Cloud Service への Brand Portal アクティベーションワークフローを導入した機能強化リリースです。AEM Assets as a Cloud Service でのアセットソーシング機能の円滑化やアセットダウンロードエクスペリエンスの向上が図られ、重要な修正も含まれています。また、管理者が、アセットフォルダー、アセットコレクション、複数アセットのデフォルトのダウンロード動作をテナントレベルで設定できます。また、Brand Portal の使用状況レポートも変更され、アクティブな Brand Portal ユーザーを反映するようになりました。
AEM Assets as a Cloud Service は、事前設定済みの Brand Portal インスタンスを持つことができるようになりました。Cloud Manager ユーザーは、AEM Assets as a Cloud Service インスタンスに Brand Portal をアクティベートできます。
これまで、AEM Assets as a Cloud Service と Brand Portal の連携は、Adobe Developer Console を使用して手動で設定されていました。
Cloud Manager ユーザーはアクティベーションワークフローをトリガーします。このワークフローワークフローにより、バックエンドで必要な設定が作成され、AEM Assets as a Cloud Service インスタンスと同じ IMS 組織に Brand Portal がアクティベートされます。
AEM Assets as a Cloud Service インスタンスに Brand Portal をアクティベートするには:
AEM Assets as a Cloud Service への Brand Portal のアクティベーションを参照してください。
アセットソーシング機能が AEM Assets as a Cloud Service で使用できるようになりました。この機能は、すべての クラウドサービスユーザーに対してデフォルトで有効になっています。許可された Brand Portal ユーザーは、投稿フォルダーに新しいアセットをアップロードしてアセットソーシングに投稿し、Brand Portal から AEM Assets as a Cloud Service インスタンスに投稿フォルダーを公開することができます。管理者は、Brand Portal ユーザーの投稿をレビューしたうえで承認し、さらに他の Brand Portal ユーザーに配布できます。
これまで、アセットソーシングは、AEM Assets(オンプレミス版および Managed Services 版)でのみ使用可能でした。
Brand Portal でのアセットソーシングを参照してください。
既存のダウンロード設定に加えて、Brand Portal 管理者は、「アセットのダウンロード」設定を指定できるようになりました。この設定を使用すると、管理者は、アセットフォルダー、アセットコレクション、(20 個を超える)複数アセットのデフォルトのダウンロード動作をテナントレベルで管理できます。
これまでは、すべてのアセットレンディションが zip フォルダーに直接ダウンロードされていました。フォルダーやコレクションのダウンロードのためのダイアログはスキップされ、アセットのダウンロード動作を管理する手段がなかったので、多数のダウンロードから特定のレンディションを検索することが困難でした。
アセットフォルダー、アセットコレクション、複数アセットのいずれかをダウンロードする際にアセットごとに別個のフォルダーを作成するオプションが、「アセットのダウンロード」設定に用意されるようになりました。
「アセットのダウンロード」設定が無効になっている場合、共有リンクを使用してアセットをダウンロードする場合を除き、フォルダーまたはコレクションは、同じフォルダー下にすべてのアセットレンディションを含む zip フォルダーとしてダウンロードされます。
Brand Portal テナントに管理者としてログインし、ツール/ダウンロードに移動します。管理者は、「アセットのダウンロード」設定を有効にして、アセットフォルダー、アセットコレクション、複数アセットをダウンロードする際にアセットごとに別個のフォルダーを作成することができます。
Brand Portal からのアセットのダウンロードを参照してください。
Brand Portal の使用状況レポートが変更され、アクティブな Brand Portal ユーザーのみを反映するようになりました。Admin Console でどの製品プロファイルにも割り当てられていない Brand Portal ユーザーは、非アクティブユーザーと見なされ、使用状況レポートには反映されません。
これまでは、アクティブユーザーと非アクティブユーザーの両方が使用状況レポートに表示されていました。
Brand Portal 2020.10.0 はアセットのダウンロード操作の簡素化に重点を置いた機能強化リリースで、重要な修正が含まれています。この機能強化には、アセットのダウンロードの新しい強化されたワークフロー、レンディションを除外するオプション、レンディションパネルから直接ダウンロードする機能、特定のユーザーグループに対してアクセス権とダウンロード権限を許可する設定、すべての Brand Portal ページからのファイル、コレクション、共有リンクへの簡単なナビゲーションが含まれます。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
以前は、ダウンロードダイアログに複数のオプション(アセットや電子メールアセットごとに別のフォルダーを作成、オリジナルのアセット、カスタムレンディション、動的レンディションを選択、システムレンディションを除外、ダウンロードアクセラレーションを選択など)が表示され、複数のアセットやフォルダーをダウンロード用に選択した場合に、特に技術者以外のユーザーや新規ユーザーにとってわかりにくくなっていました。また、すべてのアセットレンディションを表示したり、特定のカスタムレンディションや動的レンディションを除外したりすることはできません。
新しいダウンロードダイアログでは、アセットの選択とフィルタリング処理が一般化され、Brand Portal ユーザーがアセットレンディションのダウンロード中に効果的な判断を行いやすくなります。「ダウンロード」の構成および「ダウンロード」設定に応じて、選択したすべてのアセットとそのレンディションがリストされます。
すべてのユーザーで、「高速ダウンロード」がデフォルトで有効になります。Brand Portal からアセットをダウンロードする前に、IBM Aspera Connect 3.9.9(https://www.ibm.com/docs/en/aspera-connect/3.9.9
)をブラウザーの拡張機能にインストールする必要があります。
ダウンロードダイアログでは、次の操作を実行できます。
ダウンロードワークフローは、スタンドアロンのアセット、複数のアセット、アセットを含むフォルダー、ライセンス取得済みアセットまたはライセンスを取得していないアセット、「リンクを共有」を使用してダウンロードするアセットに対して一定に保たれます。Brand Portal からアセットをダウンロードする手順を参照してください。
以前は、「ファイル」、「コレクション」、および「リンクを共有」を表示する各オプションは非表示になっており、ユーザーが別のビューに切り替えるにはその都度複数回クリックする必要がありました。
Brand Portal 2020.10.0 では、ユーザーはクイックナビゲーションリンクを使用して、すべての Brand Portal ページからワンクリックで「ファイル」、「コレクション」、「リンクを共有」に移動できます。
以前は、ダウンロード設定の「カスタムレンディション」または「システムレンディション」のいずれか有効になっている場合、ユーザーはレンディションパネルで元のアセットとそのレンディションのみを表示できました。また、不要な特定のカスタムレンディションや動的レンディションを除外するフィルターがなかったため、ユーザーはすべてのアセットレンディションをダウンロードする必要がありました。
Brand Portal 2020.10.0 では、ユーザーは、ダウンロードダイアログを開かなくても、アセットの詳細ページのレンディションパネルから特定のレンディションを除外し、選択したレンディションを直接ダウンロードすることができます。
既存のダウンロード設定に加えて、Brand Portal 管理者は、様々なユーザーグループがアセットの詳細ページから元のアセットとそのレンディションを表示および(または)ダウンロードするための設定も指定できます。
Brand Portal テナントに管理者としてログインし、ツール/ユーザーに移動します。
ユーザーの役割ページで、「グループ」タブに移動して、ユーザーグループの表示および(または)ダウンロード設定を指定します。
以前は、この設定は、グループユーザーによる元のアセットのダウンロードを制限する目的でのみ使用できました。
管理者は、ユーザーの役割ページの「グループ」タブで、表示とダウンロードの設定を行うことができます。
詳しくは、アセットのダウンロード設定を参照してください。
ユーザーが複数のグループに追加されていて、そのいずれかのグループが制約を受ける場合、そのユーザーにはこの制約が適用されます。
Brand Portal 6.4.7 リリースでは、ドキュメントビューアが導入され、アセットのダウンロードエクスペリエンスが向上し、重要な修正が行われました。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
ドキュメントビューアを使用すると、PDF の表示操作が向上します。これにより、Adobe Document Cloud が Brand Portal で PDF ファイルを表示する場合と同様の操作を行えます。
以前は、PDF ファイルの表示には、制限付きのオプションが使用できました。
ドキュメントビューアを使用すると、Brand Portal ユーザーは、ページの表示、ブックマークの表示、ページ上のテキスト検索、ズームイン、ズームアウト、前のページと次のページへの移動、ページの切り替え、ウィンドウに合わせる、画面に合わせる、ツールバーの表示/非表示のオプションが使用できるようになりました。
その他のドキュメント形式の表示方法は変わりません。
アセットのダウンロード処理が改良され、Brand Portal からアセットをダウンロードする際のユーザー操作がシンプルになりました。
Brand Portal からアセットをダウンロードする既存のワークフローでは、必ずダウンロードダイアログが表示され、その後に複数のダウンロードオプションが表示されます。
Brand Portal 6.4.7 では、Brand Portal 管理者は、アセットのダウンロード設定を設定できます。利用可能な設定は以下のとおりです。
Brand Portal 管理者は、任意の組み合わせを有効にして、アセットのダウンロードを設定できます。
カスタムレンディションとシステムレンディションの両方の設定をオフにした場合、アセットの元のレンディションがダウンロードされますが、追加のダイアログは表示されません。これにより、Brand Portal ユーザーのダウンロード操作が簡易化されます。
「カスタムレンディション」または「システムレンディション」のいずれかが有効な場合は、ダウンロードダイアログが表示され、元のアセットとアセットレンディションがダウンロードされます。「高速ダウンロード」設定を有効にすると、ダウンロード処理が高速になります。
設定に基づき、ダウンロードワークフローは、スタンドアロンのアセット、複数のアセット、アセットを含むフォルダー、ライセンス取得済みアセットまたはライセンスを取得していないアセット、「リンクを共有」を使用してダウンロードするアセットに対して一定に保たれます。
Brand Portal 6.4.6 では、AEM Assets と Brand Portal の間の認証チャネルが変更されます。Brand Portal が AEM Assets as a Cloud Service、AEM Assets 6.3 以降でサポートされるようになりました。AEM Assets 6.3 以降では、Brand Portal は、従来の OAuth ゲートウェイを通じてクラシック UI で設定されていました。このゲートウェイは、JWT トークン交換を使用して認証用の IMS アクセストークンを取得します。AEM Assets と Brand Portal の連携が、Brand Portal テナントの認証用の IMS トークンを取得する Adobe Developer Console を通じて設定されるようになりました。
AEM Assets と Brand Portal の連携を設定する手順は、AEM のバージョンと、初めて設定するか既存の設定をアップグレードするかによって異なります。
AEM のバージョン | 新しい設定 | 設定のアップグレード |
---|---|---|
AEM Assets as a Cloud Service | 設定の作成 | - |
AEM 6.5(6.5.4.0 以降) | 設定の作成 | 設定のアップグレード |
AEM 6.4(6.4.8.0 以降) | 設定の作成 | 設定のアップグレード |
AEM 6.3(6.3.3.8 以降) | 設定の作成 | 設定のアップグレード |
AEM 6.2 | カスタマーサポートに連絡 | カスタマーサポートに連絡 |
AEM インスタンスを最新のサービスパックに更新することをお勧めします。
最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal FAQ を参照してください。
Brand Portal 6.4.5 は機能リリースで、オーサー環境にアクセスしなくても Brand Portal ユーザー(外部の代理店/チーム)が Brand Portal にコンテンツをアップロードして AEM Assets に公開できるようにしたものです。この機能は Brand Portal でのアセットソーシングと呼ばれます。世界中に分散している他の Brand Portal ユーザーに対して、アセットの投稿と共有を実現する双方向メカニズムを提供することで、カスタマーエクスペリエンスを向上させます。
アセットソーシングを使用すると、追加のアセット投稿プロパティを持つフォルダーを AEM ユーザー(管理者/管理者以外のユーザー)が作成できるので、この新規作成フォルダーを Brand Portal ユーザーによるアセット送信に利用することができます。これにより、新しく作成された投稿フォルダー内に NEW および SHARED という 2 つのサブフォルダーを追加作成するワークフローが自動的にトリガーされます。
次に、AEM ユーザーは要件を定義します。それには、投稿フォルダーに追加する必要があるアセットのタイプの概要とベースラインアセットを SHARED フォルダーにアップロードして、Brand Portal ユーザーが必要とする参照情報を確実に入手できるようにします。その後、管理者は、アクティブな Brand Portal ユーザーに投稿フォルダーへのアクセスを許可してから、新しく作成した投稿フォルダーを Brand Portal に公開することができます。
NEW フォルダーへのコンテンツの追加を完了したら、ユーザーは、投稿フォルダーを AEM オーサー環境に公開できます。なお、読み込みが完了し、新しく公開したコンテンツが AEM Assets 内に反映されるまでに数分かかる場合があります。
また、既存の機能はすべてそのままで変わりません。Brand Portal ユーザーは、投稿フォルダーおよび許可された他のフォルダーからアセットを表示、検索およびダウンロードできます。さらに、管理者は投稿フォルダーの共有、プロパティの変更、コレクションへのアセットの追加を行うことができます。
Brand Portal でのアセットソーシングは、AEM 6.5.2.0 以降でサポートされます。
この機能は、以前のバージョン(AEM 6.3 および AEM 6.4)ではサポートされません。
適切な権限を持つ Brand Portal ユーザーは、個別のアセット、または複数のアセットを含むフォルダー(.zip ファイル)を投稿フォルダーにアップロードできます。ユーザーは、複数のアセットをアセット投稿フォルダーにアップロードできます。ただし、一度に作成できるフォルダーは 1 つだけです。
Brand Portal ユーザーは NEW サブフォルダーにのみアセットをアップロードできます。SHARED フォルダーは、要件とベースラインアセットを配布するためのものです。
NEW フォルダーへのアップロードが完了したら、Brand Portal ユーザーは投稿フォルダーを AEM に公開できます。読み込みが完了して公開したコンテンツ/アセットが AEM Assets に反映されるまでに数分かかる場合があります。AEM Assets への投稿フォルダーの公開を参照してください。
Brand Portal 6.4.4 リリースでは、テキスト検索の機能強化と、お客様らのご要望への対応に重点を置いています。最新の Brand Portal リリースノートを参照してください。
Brand Portal 6.4.4 以降では、フィルタリングウィンドウのプロパティの述語で部分テキスト検索がサポートされます。部分テキスト検索を可能にするには、検索フォームの「プロパティの述語」で「部分検索」を有効にする必要があります。
部分テキスト検索およびワイルドカード検索について詳しくは、以下の説明を参照してください。
フィルタリングウィンドウで、検索対象フレーズの一部分(1 つか 2 つの単語)のみを指定してアセットを検索できます。
使用事例
部分フレーズ検索は、検索対象フレーズに出現する正確な単語の組み合わせが不明な場合に役立ちます。
例えば、Brand Portal の検索フォームで、「プロパティの述語」を使用してアセットのタイトルの部分検索を行う場合、「camp」という単語を指定すると、タイトルフレーズで「camp」という単語を使用しているアセットがすべて返されます。
Brand Portal では、検索クエリに、検索対象フレーズの単語の一部とアスタリスク(*)を使用できます。
使用例。検索対象フレーズに出現する正確な単語が不明な場合は、ワイルドカード検索を使用して検索クエリを補完できます。
例えば、Brand Portal の検索フォームで、「プロパティの述語」を使用してアセットのタイトルの部分検索を行う場合に、「climb*」と指定すると、「climb」で始まる単語がタイトルフレーズで使用されているアセットがすべて返されます。
さらに、以下のような指定ができます。
「*climb」と指定すると、「climb」で終わる単語がタイトルフレーズで使用されているアセットがすべて返されます。
「*climb*」と指定すると、「climb」という部分文字列を含んだ単語がタイトルフレーズで使用されているアセットがすべて返されます。
「部分検索」チェックボックスを選択すると、デフォルトで「大文字と小文字を区別しない」がオンになります。
Brand Portal 6.4.3 リリースでは、様々な機能が強化されています。具体的には、Brand Portal のアクセス URL にテナント ID だけでなく代替エイリアスを指定できる機能、新しいフォルダー階層の設定、ビデオサポートの機能強化、AEM オーサーインスタンスから Brand Portal への公開の日時指定、運用上の機能強化、顧客リクエストへの対応などがあります。
管理者以外のユーザー(編集者、閲覧者、ゲストユーザー)がログインしたときにフォルダーをどのように表示するかを管理者が設定できるようになりました。管理ツールパネルの一般設定に「フォルダー階層を有効化」設定が追加されています。この設定は次のように動作します。
「フォルダー階層を有効化」の機能は(有効にした場合)、別の階層から共有されている同名のフォルダーを区別するために役立ちます。管理者以外のユーザーがログインすると、共有フォルダーの仮想親フォルダー(とその上位層)が表示されます。
共有フォルダーは、仮想フォルダー内のそれぞれのディレクトリ内で整理されます。仮想フォルダーは鍵のアイコン付きで表示されます。
最初の共有フォルダーのサムネール画像が仮想フォルダーのデフォルトのサムネールになります。
検索フォームにパスブラウザーの述語が導入され、特定のディレクトリ内でアセットを検索できるようになりました。パスブラウザーの検索用述語のデフォルトの検索パスは /content/dam/mac/<tenant-id>/
です。これはデフォルトの検索フォームを編集することで設定できます。
管理者は、パスブラウザーを使用して、Brand Portal 上の任意のフォルダーディレクトリへ移動できます。
管理者以外のユーザーは、パスブラウザーを使用して、自身に共有されているフォルダーへのみ移動できます(さらに、その親フォルダーへと階層をさかのぼることができます)。
例えば、/content/dam/mac/<tenant-id>/folderA/folderB/folderC
が管理者以外のユーザーと共有されているとします。このユーザーは、パスブラウザーを使用して、folderC 内のアセットを検索できます。このユーザーは、folderB や folderA に移動することもできます(ユーザーと共有されている folderC の上位層だからです)。
ルートフォルダーから始まる階層ではなく、参照した特定のフォルダー内でのみアセットを検索することができます。
これらのフォルダーで検索を行うと、ユーザーと共有されているアセットで検索した結果のみが返されます。
Dynamic Media ハイブリッドモードの AEM オーサーインスタンスを使用しているユーザーは、オリジナルのビデオファイルに加えて、Dynamic Media レンディションをプレビューしたりダウンロードしたりできます。
特定のテナントアカウントでダイナミックメディアレンディションのプレビューおよびダウンロードができるようにするには、管理者が管理ツールパネルのビデオ設定で Dynamic Media 設定(ダイナミックビデオを取得するためのビデオサービスの URL(Dynamic Media ゲートウェイの URL)と登録 ID)を指定する必要があります。
Dynamic Media ビデオは以下の場所でプレビューできます。
Dynamic Media ビデオエンコードは以下の場所からダウンロードできます。
AEM(6.4.2.0)オーサーインスタンスから Brand Portal へのアセット(およびフォルダー)公開ワークフローのスケジュールに未来の日時を指定できるようになりました。
同様に、「Brand Portal で非公開」ワークフローのスケジュールを設定することで、公開されているアセットを後でポータルから取り下げることができます。
組織のポータル URL に代替プレフィックスを含めて、カスタマイズされたポータル URL を取得することができます。既存のポータル URL 中のテナント名のエイリアスを取得するには、各組織からカスタマーサポートへ依頼する必要があります。
カスタマイズできるのは Brand Portal URL のプレフィックスのみであり、URL 全体ではありません。
例えば、geomettrix.brand-portal.adobe.com という既存ドメインを持つ組織は、アドビに依頼することで geomettrixinc.brand-portal.adobe.com という URL を作成できます。
ただし、AEM オーサーインスタンスを設定する際にはテナント ID URL のみを使用できます。テナントエイリアス(代替)URL は使用できません。
アドビから提供された URL をそのまま使用するのではなく、カスタマイズされたポータル URL を取得して、ブランドのニーズを満たすことができます。
このリリースでは、以下の状況におけるクリックや警告の数を低減し、シンプルなダウンロードエクスペリエンスを実現しています。
Brand Portal 6.4.2 リリースでは、組織のアセット配布ニーズに対応するための様々な機能が取り入れられており、高速ダウンロードを使用した最適なエクスペリエンスとゲストによるアクセスを通じて世界中に分散している多数のユーザーに到達できるようサポートしています。また、Brand Portal は、管理者向けの新しい設定や新しく追加されたレポートを通じてきめ細かな制御を実現し、お客様の要求に応じます。
AEM Brand Portal は、ゲストによるポータルへのアクセスを許可します。ゲストユーザーは資格情報がなくてもポータルに入ることができます。また、すべての公開フォルダーおよび公開コレクションにアクセスしたり、それらをダウンロードしたりすることができます。ゲストユーザーは Lightbox(非公開コレクション)にアセットを追加したり、Lightbox からアセットをダウンロードしたりすることができます。また、管理者によって定められたスマートタグ検索や検索用述語を表示することもできます。ゲストセッションでは、ユーザーはコレクションや保存済みの検索を作成または共有したり、フォルダーやコレクションの設定にアクセスしたり、アセットをリンクとして共有したりすることはできません。
組織では、複数の同時ゲストセッションが許可されます(同時ゲストセッションの数は、組織あたりの合計ユーザークォータの 10 %に制限されます)。
ゲストセッションは 2 時間アクティブのままになります。そのため、Lightbox の状態も、セッション開始時刻から 2 時間保持されます。2 時間後、ゲストセッションは再起動する必要があるので、Lightbox の状態も失われます。
Brand Portal ユーザーは、IBM Aspera Connect に基づく高速ダウンロードを適用して、最大 25 倍の速度を実現し、世界中のどこにいてもシームレスにダウンロードを行うことができます。Brand Portal または共有リンクからアセットを高速にダウンロードするには、ダウンロードダイアログで「ダウンロードアクセラレーションを有効化」オプションを選択する必要があります(その組織で高速ダウンロードが有効になっていることが前提です)。
その組織で IBM Aspera による高速ダウンロードを有効にするには、管理者が、管理ツールパネルの一般設定の「ダウンロードアクセラレーションを有効化」オプション(デフォルトでは無効になっています)を有効にします。Brand Portal および共有リンクからのアセットファイルのダウンロードを高速化するための前提条件とトラブルシューティング手順について詳しくは、Brand Portal からのダウンロードを高速化するためのガイドを参照してください。
ユーザーのログインを追跡するための新しいレポートが導入されました。ユーザーログインレポートは、組織が Brand Portal の委任管理者やその他のユーザーを監査および監視するし、目を光らせるのに便利です。
レポートログには、Brand Portal 6.4.2 を導入してからレポート生成時までの各ユーザーの名前、電子メール ID、ペルソナ(管理者、閲覧者、編集者、ゲスト)、グループ、最後のログイン、アクティビティのステータス、およびログイン回数が表示されます。管理者は、レポートを .csv 形式で書き出すことができます。ユーザーログインレポートを他のレポートと併用すれば、組織はユーザーによる承認済みのブランドリソースの操作をより厳しく監視できるので、企業コンプライアンスオフィスへの適合性を確保することができます。
管理者が、オリジナルの画像ファイル(.jpeg、.tiff、.png、.bmp、.gif、.pjpeg、x-portable-anymap、x-portable-bitmap、x-portable-graymap、x-portable-pixmap、x-rgb、x-xbitmap、x-xpixmap、x-icon、image/photoshop、image/x-photoshop、.psd、image/vnd.adobe.photoshop)へのユーザーアクセスを制限する一方で、Brand Portal または共有リンクからダウンロード可能な低解像度のレンディションへのアクセスを許可することができます。このアクセス権は、管理ツールパネルのユーザーの役割ページの「グループ」タブからユーザーグループレベルで制御できます。
カード表示のときに、フォルダーのカードが、管理者以外のユーザー(編集者、閲覧者、ゲストユーザー)向けにフォルダー階層情報を表示するようになりました。この機能は、親階層について、アクセスしようとしているフォルダーの場所をユーザーに知らせます。
フォルダー階層情報は特に、似たような名前のフォルダーを、別のフォルダー階層から共有された他のフォルダーと区別する際に便利です。管理者以外のユーザーが、自分たちに共有されているアセットのフォルダー構造を把握していない場合、似たような名前のアセット/フォルダーは紛らわしくなります。
リスト表示では、Brand Portal のすべてのユーザーに対し、列内のアセットのフォルダーパスを示します。
Brand Portal には、選択したアセット/フォルダーのアセットプロパティを管理者以外のユーザー(編集者、閲覧者、ゲストユーザー)が表示できる「概要」オプションがあります。「概要」オプションは、次の場所に表示されます。
アセットやフォルダーを選択した状態で「概要」オプションを選択すると、タイトル、パス、アセット作成時間を確認できます。一方、アセットの詳細ページで「概要」オプションを選択すると、アセットのメタデータを確認できます。
管理者が特定のテナントで次の機能を有効化/無効化できるよう、6 つの新しい設定が追加されました。
上記の設定は、管理ツールパネルのアクセスおよび一般設定にあります。
Brand Portal 6.4.2 以降では、従来の OAuth (https://legacy-oauth.cloud.adobe.io/
)インターフェイスを使用して JWT アプリケーションを作成しています。このアプリケーションでは、AEM Assets と Brand Portal の統合を許可するように OAuth 統合を設定できます。OAuth 統合を設定するための UI は、以前、https://marketing.adobe.com/developer/
/ でホストされていました。Brand Portal にアセットとコレクションを公開するための、AEM Assets と Brand Portal の統合について詳しくは、AEM Assets と Brand Portal の統合の設定を参照してください。
プロパティの述語で大文字と小文字を区別しないように設定できます。それには、更新されたプロパティの述語にある「大文字と小文字を区別しない」をオンにします。このオプションは、プロパティの述語と複数値プロパティの述語で使用できます。
ただし、大文字と小文字を区別しない検索では、プロパティの述語のデフォルト検索よりも時間がかかります。検索フィルターに大文字と小文字を区別しない述語が多数ある場合は、検索に時間がかかることがあります。そのため、大文字と小文字を区別しない検索は、慎重に使用することをお勧めします。
Brand Portal 6.4.1 はプラットフォームのアップグレードリリースであり、より充実した顧客エクスペリエンスを実現するために、いくつかの新機能と、閲覧、検索、パフォーマンスなどの重要な機能強化を提供します。
カード表示で日付ラベルにマウスポインターを置くと、日時が表示されるようになりました。
アセットのスナップショットの下に「詳細情報」が追加され、アセットの詳細ページに移動できるようになりました。
リスト表示の 1 列目にデフォルトでアセットのファイル名が表示されるようになりました。この他、ロケール、アセットタイプ、寸法、サイズ、評価および公開情報も表示されます。新しい「設定を表示」を使用して、リスト表示に表示する詳細情報を設定できるようになりました。
アセットの詳細が強化され、新しいナビゲーションボタンを使用してアセット間を行き来し、アセット数を表示できるようになりました。
サイズが大きい単一のファイルを、zip ファイルを作成しなくても直接ダウンロードできるようになり、処理速度とスループットが向上しました。
リンク共有機能のファイルサイズごとのダウンロード上限は 1 GB です。
アセットを Brand Portal から、または共有リンク機能を利用してダウンロードする際に、カスタムファイルと元のファイルのみをダウンロードするように選択して、標準レンディションのダウンロードを避けることができるようになりました。
注意:ここに記した向上率は、ラボテスト実施時点でのものです。
リンク共有レポートの追加
共有リンクの情報を提供する新しいレポートが追加されました。リンク共有レポートには、指定期間内に組織全体にわたって内部および外部のユーザーと共有されるすべてのアセットへの URL が示されます。さらに、リンクがいつ共有されたか、誰と共有されたか、いつ期限が切れるかという情報も示されます。
使用状況レポートへのアクセスエントリポイントの変更
使用状況レポートは他のレポートと統合され、アセットレポートコンソールから表示できるようになりました。アセットレポートコンソールにアクセスするには、管理ツールパネルから、レポートを作成/管理を選択します。
レポート作成のユーザーエクスペリエンスの向上
Brand Portal のレポートインターフェイスが、より直観的に使用できるようになり、きめ細かな制御が可能になりました。レポートは Brand Portal に保存されるので、管理者は、各種レポートを作成できる以外にも、生成済みレポートに再アクセスし、それらをダウンロードまたは削除できます。
デフォルトの列を追加または削除することで、各レポートを作成中にカスタマイズできるようになりました。また、ダウンロード、有効期限および公開レポートにカスタム列を追加して、精度を制御することもできます。
メタデータ、検索およびレポートの管理ツールに用意されているプロパティピッカーが強化され、オートコンプリート機能や閲覧機能により管理操作が簡単になりました。
Brand Portal 6.3.2 は、顧客からの強い要望に応える新機能や拡張機能と、全般的なパフォーマンス向上を提供します。
ユーザーは、Brand Portal のログイン画面に「アクセスが必要ですか?」と表示される新機能を使用して、Brand Portal へのアクセスを申請できるようになりました。
Adobe ID を持っている場合と、Adobe ID を作成する必要がある場合のそれぞれに応じて、適切なワークフローに従って申請を送信できます。Brand Portal の製品管理者は、ユーザーからの申請が通知領域に届いたら、Adobe Admin Console からアクセスを付与します。
詳しくは、Brand Portal へのアクセス権の申請を参照してください。
ダウンロードされたアセットのレポートに、指定期間中のユーザー別のアセットダウンロード回数が含まれるようになりました。このレポートを .csv 形式でダウンロードすると、ライセンスが必要なアセットの合計ダウンロード数などのデータを集計できます。
詳しくは、追加レポートの作成と管理の手順 3 および 6 を参照してください。
次回のメンテナンス作業の 2~3 日前に通知バナーが表示されるようになりました。以下に通知の例を示します。
詳しくは、Brand Portal のメンテナンス通知を参照してください。
ライセンスが必要なアセットをリンク共有機能でダウンロードするときに、そのアセットの使用許諾契約書への同意が求められるようになりました。
詳しくは、アセットをリンクとして共有の手順 12 を参照してください。
ユーザーピッカーのパフォーマンスが向上し、ユーザーを膨大に抱える顧客のニーズに対応できるようになりました。
Brand Portal は、新しい Adobe Experience Cloud ブランディングに準拠するようになりました。
Brand Portal 6.3.1 は、Brand Portal と AEM の統合に向けた新機能と拡張機能を含みます。
現在、Brand Portal のユーザーエクスペリエンスを AEM と統合するために、Coral 3 ユーザーインターフェイスへの移行を進めています。この変更により、ナビゲーションや外観を含む全体的な操作性が向上します。
スマートタグ付きの画像が AEM Assets から Brand Portal に公開されている場合は、Brand Portal 内で、スマートタグの名前を検索キーワードとして使用して、これらの画像を検索できます。この機能は、ファイルに対してのみ使用できます。
ネストされたフォルダーをダウンロードした後も、元のフォルダー階層を保持できます。ネストされたフォルダー内のアセットを、それぞれのフォルダーではなく、単一のフォルダーにダウンロードすることも可能です。
参照、検索およびダウンロード機能が強化され、Brand Portal のパフォーマンスが大幅に向上しています。
管理者は、アセットを共有する前に、そのアセットの有効期限(日時)を設定できます。有効期限が切れたアセットは、閲覧者と編集者が見ることはできますが、ダウンロードはできません。アセットの有効期限が切れると、管理者に通知されます。
リスト表示でのフォルダー内アセットの並べ替えを、最初のページに表示されるアセットの数に関係なく実行できるようになりました。フォルダー内のすべてのアセットが最初のページに表示されるかどうかに関係なく、すべてのアセットが並べ替えられます。
管理者は、アセットのダウンロード、期限切れ、公開に関する 3 種類のレポートを作成および管理できます。レポート内に列を設定したり、レポートを CSV 形式で書き出したりすることも可能です。
Brand Portal 6.3.1 には、AEM Assets 6.3 と同じメタデータが追加されています。スキーマエディターフォームを使用して、アセットのプロパティページに表示するメタデータを制御できます。アセットメタデータは、外部のリンク共有ユーザーには表示されません。これらのユーザーは、リンク共有 URL を使用して、アセットのプレビューとダウンロードのみ行えます。