最初のインタラクティブ通信の作成方法を説明します。
インタラクティブ通信を使用すると、業務上の書簡、ドキュメント、取引明細書、マーケティング用電子メール、請求書、ウェルカムキットなど、さまざまな通信記録の作成と配信を、カスタマイズされた安全な方法で一元的に管理することができます。インタラクティブ通信は、印刷チャネルと Web チャネルという 2 つのチャネルを使用して配信することができます。印刷チャネルは、PDF や紙ベースの通信手段を作成する場合に使用され、Web チャネルは、オンライン情報を配信する場合に使用されます。
このチュートリアルでは、インタラクティブ通信を作成するためのエンドツーエンドのフレームワークについて説明します。このチュートリアルは、1 つのユースケースと複数のガイドから構成されています。各ガイドは、インタラクティブ通信を作成する構築ブロックとして使用される機能の作成に役立ちます。
以下の画像は、インタラクティブ通信を作成するために必要な構築ブロックを表しています。
このチュートリアルを完了すると、次の操作を実行できるようになります。
最初に、このチュートリアルで使用するユースケースについて説明します。
通信会社が月々の請求書をお客様に電子メールで送信します。この請求書がインタラクティブ通信です。電子メールには以下が含まれます。
インタラクティブ通信の計画の第一歩は、インタラクティブ通信の内容を確定することです。内容が確定したら、内容を分析してインタラクティブ通信の作成に必要な各種アセットタイプを特定する必要があります。
ゴール:
以下のデータ入力モードでインタラクティブ通信の分析を作成します。
フォームデータモデルにより、インタラクティブ通信を複数の異なるデータソースに接続することができます。例えば、AEM ユーザープロファイル、RESTful Web サービス、SOAP ベースの Web サービス、OData サービス、関連データベースなどに接続することができます。フォームデータモデルは、接続されたデータソースで使用可能なビジネスエンティティとサービスの統一されたデータ表現スキーマです。フォームデータモデルをインタラクティブ通信とともに使用すると、接続されたデータソースからデータを取得することができます。フォームデータモデルの詳細情報については、「AEM Forms のデータ統合機能」を参照してください。
ゴール:
ドキュメントフラグメントとは再利用可能な通信のコンポーネントを指し、インタラクティブ通信の作成に使用されます。ドキュメントフラグメントのタイプとして、テキスト、リスト、および条件があります。
ゴール:
インタラクティブ通信を作成するには、AEM サーバーに用意されている印刷チャネルと Web チャネル用のテンプレートを入手する必要があります。
印刷チャネルのテンプレートは Adobe Forms Designer で作成されて、AEM サーバーにアップロードされます。これらのテンプレートはインタラクティブ通信を作成する際に使用できるようになります。
Web チャネル用のテンプレートは AEM で作成されます。テンプレートの作成者と管理者は、Web テンプレートの作成、編集、有効化を行うことができます。作成して有効化されたテンプレートは、インタラクティブ通信を作成する際に使用できるようになります。
ゴール:
フォームデータモデル、ドキュメントフラグメント、Web 版用のテンプレートなどのすべての構築ブロックの作成が終わったら、インタラクティブ通信の作成を開始できます。
インタラクティブ通信は、印刷チャネルと Web チャネルという 2 つのチャネルを使用して配信することができます。また、印刷チャネルをマスターとしてインタラクティブ通信を作成することも可能です。印刷チャネルを Web チャネルのマスターとして使用すると、Web チャネルに連結されたコンテンツ、継承設定、データが印刷チャネルから取得されます。
ゴール:
印刷チャネルおよび Web チャネルでインタラクティブ通信を作成しテストし終えたら、これらのアセットをパブリッシュすることができます。チュートリアルで紹介されているユースケースは、これらのアセットと電子メールクライアントの統合にフォーカスしています。電子メールクライアントは、インタラクティブ通信を複数のメールアドレスに送信する橋の役割を果たします。
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