ページの作成と整理 creating-and-organizing-pages
この節では、Adobe Experience Manager(AEM)でページを作成および管理して、それらのページのコンテンツを作成できるようにする方法について説明します。
Web サイトの整理 organizing-your-website
作成者は、AEM 内で web サイトを整理する必要があります。この作業中に、次の目的でコンテンツページを作成して名前を付けます。
- 作成者がオーサー環境でコンテンツページを容易に検索できるようにする
- サイトへの訪問者がパブリッシュ環境でコンテンツページを容易に閲覧できるようにする
コンテンツの整理に役立つフォルダーを使用することもできます。
Web サイトの構造は、コンテンツページを保持する「ツリー構造」と見なすことができます。これらのコンテンツページの名前は、URL の形成に使用されます。一方でタイトルは、ページコンテンツを表示したときに表示されます。
以下は、Geometrixx サイトからの引用です。例として、Triangle
ページにアクセスする場合を示しています。
-
オーサー環境
http://localhost:4502/cf#/content/geometrixx/en/products/triangle.html
-
パブリッシュ環境
http://localhost:4503/content/geometrixx/en/products/triangle.html
インスタンスの設定によっては、パブリッシュ環境での
/content
の利用は必須ではありません。
/content
/geometrixx
/en
/toolbar...
/products
/triangle
/overview
/features
/square...
/circle...
/...
/...
/fr...
/de...
/es...
/...
/...
この構成は web サイトのコンソールで表示できます。このコンソールを使用して、ツリー構造内を移動できます。
ページ命名規則 page-naming-conventions
ページを作成する際の主要なフィールドは 2 つあります。
ページを作成するとき、AEM では AEM と JCR によって課された規則に基づいてページ名が検証されます。
許可された実装と文字の一覧は UI によってわずかに異なります(タッチ操作対応 UI のほうがより広範)。最小限許可される文字は次のとおりです。
- 「a」から「z」
- 「A」から「Z」
- 「0」から「9」
- _(アンダースコア)
-
(ハイフン/マイナス記号)
これらの文字のみを使用すれば、その名前は確実に受け入れられ、使用されます(許可されるすべての文字の完全な詳細が必要な場合は、命名規則を参照してください)。
タイトル title
ページを作成するときにページの タイトル のみを指定した場合、AEM ではページの 名前 がこの文字列から派生され、AEM と JCR によって課された規則に基づいてページ名が検証されます。両方の UI とも、「タイトル」フィールドに無効な文字を含めることはできますが、派生した名前の無効な文字は別の文字に置き換えられます。例:
名前 name
ページを作成するときにページの 名前 を指定すると、AEM では AEM と JCR によって課された規則に基づいてページ名が検証されます。
クラシック UI では、「名前」フィールドに 無効な文字は入力できません。
テンプレート templates
AEM では、テンプレートはページの特殊なタイプを指定します。テンプレートは、作成中のあらゆる新規ページの基礎として使用されます。
テンプレートによって、サムネール画像やその他のプロパティなどの、ページの構造が定義されます。例えば、製品ページ、サイトマップおよび問い合わせ先に、それぞれ別のテンプレートを使用することができます。テンプレートは、コンポーネントで構成されています。
AEM では、複数のテンプレートが標準提供されています。使用するテンプレートは、個々の Web サイトや、(新しいページの作成時に)指定する必要のある情報によって異なり、また使用される UI によっても異なります。主なフィールドは次のとおりです。
-
タイトル:生成される Web ページに表示されるタイトルです。
-
名前:ページに名前を付ける際に使用されます。
-
テンプレート:新しいページを生成する際に使用できるテンプレートのリストです。
コンポーネント components
コンポーネントは、AEM で提供される、特定のタイプのコンテンツを追加できる要素です。AEM には、すぐに使用できるコンポーネントが幅広く付随しており、次のような包括的な機能が提供されています。
- テキスト
- 画像
- スライドショー
- ビデオ
- その他
ページを作成して開くと、サイドキックから使用可能なコンポーネントを使用してコンテンツを追加できます。
ページの管理 managing-pages
新しいページの作成 creating-a-new-page
コンテンツの作成を開始する前に、事前に各ページが作成されていない場合は、ページを作成する必要があります。
-
Web サイト コンソールから、ページを作成するレベルを選択します。
次の例では、左側のパネルに表示される 製品 レベルの下にページを作成します。右側のパネルでは、製品 レベルに既に存在しているページが表示されます。
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新規… メニュー(「新規…」の横の矢印をクリック)で、「新しいページ…」を選択します。ページを作成 ウィンドウが開きます。
「新規」自体をクリックして、「新しいページ」オプションを直接開くこともできます。
-
ページを作成 ダイアログでは次の操作を実行できます。
-
「タイトル」を入力します。この項目はユーザーに表示されます。
-
「名前」を入力します。この項目は URI の生成に使用されます。指定しない場合、名前はタイトルから派生します。
- ページを作成するときにページの 名前 を指定すると、AEM では AEM と JCR によって課された規則に基づいてページ名が検証されます。
- クラシック UI では、「名前」フィールドに 無効な文字は入力できません。
-
新しいページの作成に使用するテンプレートをクリックします。
テンプレートは、例えばコンテンツページの基本レイアウトを決定するための、新しいページの基礎として使用します。
note note NOTE ページ命名規則を参照してください。 ページの作成に必要となる最小限の情報は、タイトル と必要なテンプレートです。
note note NOTE URL 内に Unicode 文字を使用する場合は、「エイリアス」( sling:alias
)プロパティ(ページプロパティ)を設定します。 -
-
「作成」をクリックしてページを作成します。Web サイト コンソールに戻ると、新しいページのエントリを確認できます。
このコンソールでは、ページに関する情報(最終編集日時や編集者など)が表示されます。この情報は必要に応じて更新されます。
note note NOTE また、既存のページの編集中にページを作成することもできます。サイドキックの「ページ」タブにある「子ページを作成」を使用すると、編集中のページ直下にページが作成されます。
ページを開いて編集 opening-a-page-for-editing
次のいずれかの方法で、ページを編集用に開くことができます。
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Web サイト コンソールから、ページタイトルを ダブルクリック してページを編集用に開くことができます。
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web サイト コンソールから、ページ項目を 右クリック して(コンテキストメニューを表示し)、メニューから「開く」を選択できます。
-
ページを開いた後で、ハイパーリンクをクリックすると、サイト内の他のページに移動できます(その後、編集できます)。
ページのコピーと貼り付け copying-and-pasting-a-page
コピーできる対象は次のいずれかです。
- 単一のページ
- ページとそのすべてのサブページ
-
Web サイト コンソールで、コピーするページを選択します。
note note NOTE この段階では、コピーする対象が単独のページかそのサブページかは関係ありません。 -
「コピー」をクリックします。
-
新しい場所に移動して、次のいずれかをクリックします。
- ペースト:ページとそのすべてのサブページをペーストします。
- Shift キーを押しながら「ペースト」:選択したページのみをペーストします。
ページが新しい場所にペーストされます。
note note NOTE 同じ名前のページが既に存在する場合は、ペーストしたページの名前が自動的に調整されます。 note note NOTE サイドキックの「ページ」タブから「ページをコピー」を使用することもできます。ダイアログボックスが開き、宛先などを指定できます。
ページの移動または名前の変更 moving-or-renaming-page
ページの移動や名前変更の手順は同じです。同じアクションで以下を実行できます。
- 新しい場所へのページの移動
- 同じ場所でのページの名前変更
- 新しい場所へのページの移動と名前変更の同時実行
AEM には、名前変更または移動が行われるページへの内部リンクを更新する機能が用意されています。この機能はページ単位で実行できるので、非常に柔軟性があります。
ページの移動や名前変更を行うには:
-
移動を開始するには、次のような様々な方法があります。
- web サイト コンソールで、クリックしてページを選択し、「移動…」を選択します。
- Web サイト コンソールで、ページ項目を選択して 右クリック し、「移動」を選択することもできます。
- ページの編集時に、サイドキックの「ページ」タブから「ページを移動」を選択できます。
-
移動 ウィンドウが開きます。ここでは、新しい場所を指定するか、ページの新しい名前を入力するか、その両方を行うことができます。
このページには、移動するページを参照しているページのリストが表示されます。参照元のページのステータスに応じて、リンクの調整やページの再公開を行うことができます。
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以下のフィールドを適宜入力します。
-
移動先
サイトマップ(ドロップダウンセレクターで表示)を使用して、ページの移動先の場所を選択します。
ページの名前変更のみを行う場合は、このフィールドを無視してください。
-
移動
移動するページを指定します。通常はデフォルトで、移動操作の開始方法と開始場所に応じて、移動するページが入力されています。
-
変更後の名前
現在のページラベルがデフォルトで表示されます。必要に応じて、新しいページラベルを指定します。
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調整
リストに示されているページに、移動するページを指すリンクがある場合は、そのリンクを更新します。例えば、ページ A にページ B へのリンクがある場合、ページ B を移動するとページ A のリンクが自動的に調整されます。
この項目は、参照元のページごとに選択または選択解除できます。
-
再公開
参照しているページを再発行します。この項目も、ページごとに選択または選択解除できます。
note note NOTE 既にアクティベートされているページを移動すると、自動的にアクティベートが解除されます。デフォルトでは、移動が完了すると再アクティベートされますが、これは 移動 ウィンドウでページの 再公開 フィールドのチェックをオフにすることによって変更できます。 -
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「移動」をクリックします。確認が必要です。「OK」をクリックして確定します。
note note NOTE ページタイトルは更新されません。
ページの削除 deleting-a-page
-
次のような様々な場所で、ページを削除できます。
- Web サイト コンソール内で、ページをクリックして選択し、右クリックして表示されるメニューから「削除」を選択します。
- Web サイト コンソール内で、ページをクリックして選択し、ツールバーメニューの「削除」を選択します。
- サイドキック内で、「ページ」タブを使用して「ページを削除」を選択します。現在開いているページが削除されます。
-
ページの削除を選択した場合は、その要求を確認する必要があります。削除の操作を元に戻すことはできないからです。
note note NOTE 削除後にページを公開した場合は、最新の(または特定の)バージョンを復元できますが、前回のバージョンからさらに変更があった場合は、前回のバージョンとまったく同じコンテンツにはならない可能性があります。詳しくは、ページの復元方法を参照してください。
ページのロック locking-a-page
コンソールから、または個々のページの編集時にページをロック/ロック解除できます。ロックされたページに関する情報も、両方の場所で示されます。
新しいフォルダーの作成 creating-a-new-folder
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Web サイト コンソールを開いて、必要な場所まで移動します。
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新規… メニュー(新規… の横の矢印をクリック)で、「新規フォルダー…」を選択します。
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フォルダーを作成 ダイアログボックスが開きます。ここで「名前」と「タイトル」を入力できます。
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「作成」を選択してフォルダーを作成します。