サポートユーティリティを実行します
Adobe Commerce サポートユーティリティ( データコレクターとも呼ばれます)を使用すると、アドビのサポートチームが使用できる、お使いのシステムに関するトラブルシューティング情報を収集できます。
Adobe Commerceは、これらのバックアップを使用し(「ダンプ とも呼ばれます)、コードへのアクセスが必要な問題を分析します。 一般的なシナリオを次に示します。
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Commerce ストアに問題があり、Adobe Commerce サポートにお問い合わせください。
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サポートは、問題を再現するためにコードまたはデータベースを確認する必要があると判断します。
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コードを
.tar.gz
ファイルにバックアップします。このバックアップは、プロセスを高速化し、ファイルのサイズを大幅に小さくするために、メディアファイルを除外します(_E)。
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データベースを
.tar.gz
ファイルにバックアップします。デフォルトでは、バックアップの実行時に機密データがハッシュ化されます。
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バックアップをファイル共有サービスにアップロードします。
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サポートは、開発環境や実稼動環境に影響を与えることなく、問題を分析します。
ユーティリティが完了するまでに数分かかる場合があります。
コードバックアップの作成
このコマンドは、コードをバックアップし、tar.gz
形式で圧縮します。
support:backup
コマンドは、setup:backup
コマンドで実行されるコード バックアップと同じ __ ではない)です。 support:backup
コマンドは、Adobe Commerce サポートが調査するコードをバックアップすることを目的としています。コマンドオプション:
bin/magento support:backup:code [--name=<file name>] [-o|--output=<path>] [-l|--logs]
ここで、
--name
ダンプファイル名を指定します(オプション)。 このパラメーターを省略した場合、ダンプファイルには時刻と日付のスタンプが付けられます。-o|--output=<path>
は、バックアップを保存するファイルシステムの絶対パスです(必須)。-l|--logs
にはログファイルが含まれます(オプション)。
例えば、/var/www/html/magento2/var/log/mycodebackup.tar.gz
という名前のコードバックアップを作成するには、次のように指定します。
bin/magento support:backup:code --name mycodebackup -o /var/www/html/magento2/var/log
コマンドが完了したら、Adobe Commerce サポートへのコードバックアップを提供します。
データベースバックアップの作成
このコマンドは、Commerce データベースをバックアップし、tar.gz
フォーマットで圧縮します。
support:backup
コマンドは、setup:backup
コマンドで実行されるコード バックアップと同じ __ ではない)です。 support:backup
コマンドは、Adobe Commerce サポートが調査するコードをバックアップすることを目的としています。コマンドオプション:
bin/magento support:backup:db [--name=<name>] [-o|--output=<path>] [-l|--logs] [-i|--ignore-sanitize]
ここで、
--name
ダンプファイル名を指定します(オプション)。 このパラメーターを省略した場合、ダンプファイルには時刻と日付のスタンプが付けられます。- **
-o|--output=<path>
は、バックアップを保存するファイルシステムの絶対パスです(必須)。 -l|--logs
にはログファイルが含まれます(オプション)。-i|--ignore-sanitize
れは、データが保持されることを意味します。バックアップの作成時に、データベースに保存されている機密データをハッシュ化するフラグを省略します(オプション)。
機密データには、次のデータベーステーブルからの顧客情報が含まれます。
'customer_entity',
'customer_entity_varchar',
'customer_address_entity',
'customer_address_entity_varchar',
'customer_grid_flat',
'quote',
'quote_address',
'sales_order',
'sales_order_address',
'sales_order_grid'
コマンドが完了したら、Adobe Commerce サポートにデータベースバックアップを提供します。
トラブルシューティング:表示ユーティリティとパス
データ コレクタおよびコマンド ラインに必要なユーティリティへのパスを表示するコマンドを提供します。 これらのコマンドは、例えば、次のようなエラーが管理者またはコマンドラインに表示される場合に使用できます。
Utility lsof not found
次のコマンドを表示された順序で実行して、サポート ユーティリティおよびデータ コレクタで使用されるアプリケーションへのパスを表示します。
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Commerce インストールディレクトリに移動します。
例:
cd /var/www/magento2
note info INFO コマンドは、インストールディレクトリから正しく のみ 実行されます。 -
bin/magento support:utility:paths
は、ユーティリティが使用するすべてのアプリケーションへのパスをリストする<magento_root>/var/support/Paths.php
を作成します。 -
ファイルシステムのパスが
bin/magento support:utility:check
に表示されます。
次に例を示します。
gzip => /bin/gzip
lsof => /usr/sbin/lsof
mysqldump => /usr/bin/mysqldump
nice => /bin/nice
php => /usr/bin/php
tar => /bin/tar
sed => /bin/sed
bash => /bin/bash
mysql => /usr/bin/mysql
ツールの実行に関する問題を解決するには、これらのアプリケーションがインストールされ、web サーバーユーザーの $PATH
環境変数に設定されていることを確認します。