サポートユーティリティを実行します

NOTE
この機能は、Adobe Commerce インスタンスでのみ使用できます。
WARNING
すべてのMagentoCLI コマンドは、 ファイル・システムのオーナーによって実行される必要があります。

Adobe Commerce サポートユーティリティ( データコレクターとも呼ばれます)を使用すると、アドビのサポートチームが使用できる、お使いのシステムに関するトラブルシューティング情報を収集できます。

Adobe Commerceは、これらのバックアップを使用し(「ダンプ とも呼ばれます)、コードへのアクセスが必要な問題を分析します。 一般的なシナリオを次に示します。

  1. Commerce ストアに問題があり、Adobe Commerce サポートにお問い合わせください。

  2. サポートは、問題を再現するためにコードまたはデータベースを確認する必要があると判断します。

  3. コードを .tar.gz ファイルにバックアップします。

    このバックアップは、プロセスを高速化し、ファイルのサイズを大幅に小さくするために、メディアファイルを除外します(_E)。

  4. データベースを .tar.gz ファイルにバックアップします。

    デフォルトでは、バックアップの実行時に機密データがハッシュ化されます。

  5. バックアップをファイル共有サービスにアップロードします。

  6. サポートは、開発環境や実稼動環境に影響を与えることなく、問題を分析します。

ユーティリティが完了するまでに数分かかる場合があります。

コードバックアップの作成

このコマンドは、コードをバックアップし、tar.gz 形式で圧縮します。

TIP
support:backup コマンドは、setup:backup コマンドで実行されるコード バックアップと同じ __ ではない)です。 support:backup コマンドは、Adobe Commerce サポートが調査するコードをバックアップすることを目的としています。

コマンドオプション:

bin/magento support:backup:code [--name=<file name>] [-o|--output=<path>] [-l|--logs]

ここで、

  • --name ダンプファイル名を指定します(オプション)。 このパラメーターを省略した場合、ダンプファイルには時刻と日付のスタンプが付けられます。
  • -o|--output=<path> は、バックアップを保存するファイルシステムの絶対パスです(必須)。
  • -l|--logs にはログファイルが含まれます(オプション)。

例えば、/var/www/html/magento2/var/log/mycodebackup.tar.gz という名前のコードバックアップを作成するには、次のように指定します。

bin/magento support:backup:code --name mycodebackup -o /var/www/html/magento2/var/log

コマンドが完了したら、Adobe Commerce サポートへのコードバックアップを提供します。

データベースバックアップの作成

このコマンドは、Commerce データベースをバックアップし、tar.gz フォーマットで圧縮します。

TIP
support:backup コマンドは、setup:backup コマンドで実行されるコード バックアップと同じ __ ではない)です。 support:backup コマンドは、Adobe Commerce サポートが調査するコードをバックアップすることを目的としています。

コマンドオプション:

bin/magento support:backup:db [--name=<name>] [-o|--output=<path>] [-l|--logs] [-i|--ignore-sanitize]

ここで、

  • --name ダンプファイル名を指定します(オプション)。 このパラメーターを省略した場合、ダンプファイルには時刻と日付のスタンプが付けられます。
  • **-o|--output=<path> は、バックアップを保存するファイルシステムの絶対パスです(必須)。
  • -l|--logs にはログファイルが含まれます(オプション)。
  • -i|--ignore-sanitize れは、データが保持されることを意味します。バックアップの作成時に、データベースに保存されている機密データをハッシュ化するフラグを省略します(オプション)。

機密データには、次のデータベーステーブルからの顧客情報が含まれます。

'customer_entity',
'customer_entity_varchar',
'customer_address_entity',
'customer_address_entity_varchar',
'customer_grid_flat',
'quote',
'quote_address',
'sales_order',
'sales_order_address',
'sales_order_grid'

コマンドが完了したら、Adobe Commerce サポートにデータベースバックアップを提供します。

トラブルシューティング:表示ユーティリティとパス

データ コレクタおよびコマンド ラインに必要なユーティリティへのパスを表示するコマンドを提供します。 これらのコマンドは、例えば、次のようなエラーが管理者またはコマンドラインに表示される場合に使用できます。

Utility lsof not found

次のコマンドを表示された順序で実行して、サポート ユーティリティおよびデータ コレクタで使用されるアプリケーションへのパスを表示します。

  1. Commerce インストールディレクトリに移動します。

    例:cd /var/www/magento2

    note info
    INFO
    コマンドは、インストールディレクトリから正しく のみ 実行されます。
  2. bin/magento support:utility:paths は、ユーティリティが使用するすべてのアプリケーションへのパスをリストする <magento_root>/var/support/Paths.php を作成します。

  3. ファイルシステムのパスが bin/magento support:utility:check に表示されます。

次に例を示します。

   gzip => /bin/gzip
   lsof => /usr/sbin/lsof
   mysqldump => /usr/bin/mysqldump
   nice => /bin/nice
   php => /usr/bin/php
   tar => /bin/tar
   sed => /bin/sed
   bash => /bin/bash
   mysql => /usr/bin/mysql

ツールの実行に関する問題を解決するには、これらのアプリケーションがインストールされ、web サーバーユーザーの $PATH 環境変数に設定されていることを確認します。

recommendation-more-help
386822bd-e32c-40a8-81c2-ed90ad1e198c