Campaign と Adobe Target の連携
Campaign と Target を接続すると、Adobe Target からのオファーを Adobe Campaign のメール配信に組み込むことができます。
この統合により、Adobe Campaign で送信したメールを受信者が開くと、Adobe Target を呼び出して動的なバージョンのコンテンツを表示する、というようなユースケースを実装することもできます。この動的バージョンは、メールの作成時に事前に指定したルールに応じて自動生成されます。
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この統合では、静的画像のみをサポートします。その他のタイプのコンテンツはパーソナライズできません。
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Managed Cloud Services ユーザーとして Experience Cloudトリガーを Campaign に実装する場合は、アドビにお問い合わせください。
Adobe Target では、次の種類のデータを使用できます。
- Adobe Campaign データベースからのデータ
- Adobe Target で訪問者 ID にリンクされたセグメント。ただし、使用するデータが法的制限の対象とならない場合に限ります。
- Adobe Target のデータ。ユーザーエージェント、IP アドレス、位置情報データなど
動的コンテンツの挿入
次の例では、Adobe Target からの 動的なオファー を Adobe Campaign のメールに統合する方法を説明します。
メッセージに含まれる画像が、受信者の国に応じて動的に変化するようなメッセージを作成します。データは、各 mbox リクエストごとに、訪問者の IP アドレスに基づいて送信されます。
このメールでは、画像の 1 つが次のユーザーエクスペリエンスに従って動的に変化します。
- メールがフランスで開かれている。
- メールが米国で開かれている。
- どちらの条件にも該当しない場合、デフォルトの画像が表示される。
以下の手順は、Adobe Campaign と Adobe Target で実行する必要があります。
メールへの動的なオファーの挿入 inserting-dynamic-offer
Adobe Campaign で、メールのターゲットとコンテンツを定義します。Adobe Target からの動的な画像を挿入できます。
それには、デフォルト画像の URL、場所名、Adobe Target に転送するフィールドを指定します。
Adobe Campaign では、2 通りの方法で Target からメールに動的イメージを挿入できます。
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デジタルコンテンツエディターを使用している場合は、既存の画像を選択して、ツールバーで 挿入/Adobe Target からの動的画像 を選択します。
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標準のエディターを使用している場合は、画像を挿入する場所にカーソルを移動し、パーソナライゼーションドロップダウンメニューから 含める/Adobe Target からの動的画像 を選択します。
次に、画像のパラメーターを定義します。
- デフォルト画像 の URL は、条件を満たすものがない場合に表示される画像です。アセットライブラリから画像を選択することもできます。
- ターゲットの場所 は、動的なオファーの場所の名前です。 この場所は、Adobe Target のアクティビティで選択する必要があります。
- ランディングページ は、デフォルト画像からリダイレクトされて開くデフォルトのページです。この URL は、デフォルト画像が最終的なメールに表示される場合にのみ適用されます。 これはオプションです。
- 追加の決定パラメーター は、Adobe Target セグメントで定義されたフィールドと Adobe Campaign のフィールドとのマッピングを指定します。使用する Adobe Campaign フィールドは、rawbox で指定されている必要があります。この例では、「国」フィールドを追加しています。
Adobe Target の設定で Enterprise 権限を使用している場合は、対応するプロパティをこのフィールドに追加します。Target の Enterprise 権限について詳しくは、Adobe Target ドキュメントを参照してください。
リダイレクトオファーの作成 create-redirect-offers
Adobe Target では、オファーのさまざまなバージョンを作成できます。各ユーザーエクスペリエンスに応じて、リダイレクトオファーを作成し、表示される画像を指定できます。
ここでは、2 つのリダイレクトオファーが必要です。3 番目(デフォルト)のものは、Adobe Campaign で定義します。
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Target Standard で新しいリダイレクトオファーを作成するには、「コンテンツ」タブで「コードオファー」をクリックします。
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「作成」、「リダイレクトオファー」の順にクリックします。
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オファーの名前と画像の URL を入力します。
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残りのリダイレクトオファーについても同じ手順を繰り返します。詳しくは、この Adobe Target ドキュメントを参照してください。
オーディエンスの作成 audiences-target
Adobe Target では、2 つのオーディエンスを作成する必要があります。オファーに訪問する人はそれらのオーディエンスに分類され、この分類ごとに、異なるコンテンツが配信されます。オーディエンスごとに、オファーを表示できる人を定義するルールを追加します。
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Target で新しいオーディエンスを作成するには、「オーディエンス」タブで「オーディエンスを作成」をクリックします。
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オーディエンスに名前を追加します。
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「ルールを追加」をクリックして、カテゴリを選択します。このルールでは、特定の条件を使用して訪問者をターゲティングしています。条件を追加したり、他のカテゴリに新しいルールを作成したりしてルールを調整できます。
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残りのオーディエンスについても同じ手順を繰り返します。
「エクスペリエンスのターゲット設定」アクティビティの作成 creating-targeting-activity
Adobe Target では、「エクスペリエンスのターゲット設定」アクティビティを作成し、様々なエクスペリエンスを定義して、対応するオファーに関連付ける必要があります。
まず、オーディエンスを定義する必要があります。
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エクスペリエンスのターゲット設定アクティビティを作成するには、「アクティビティ」タブで、「アクティビティを作成」をクリックし、「エクスペリエンスのターゲット設定」をクリックします。
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Experience Composer として「フォーム」を選択します。
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「オーディエンスを変更」ボタンをクリックして、オーディエンスを選択します。
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前の手順で作成したオーディエンスを選択します。
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「エクスペリエンスのターゲット設定を追加」をクリックして、別のエクスペリエンスを作成します。
次に、オーディエンスごとにコンテンツを追加します。
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Adobe Campaign でダイナミックオファーを挿入する際に選択した場所名を選択します。
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ドロップダウンボタンをクリックして、「リダイレクトオファーを変更」を選択します。
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前の手順で作成したリダイレクトオファーを選択します。
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2 番目のエクスペリエンスについても同じ手順を繰り返します。
ターゲット ウィンドウに、アクティビティの概要が表示されます。必要に応じて、他のエクスペリエンスを追加できます。
目標と設定 ウィンドウでは、優先度、目標、期間を設定して、アクティビティをパーソナライズできます。
「レポート設定」セクションでは、アクションを選択し、目標達成を判別するためのパラメーターを編集できます。
メッセージのプレビューと送信 preview-send-email
Adobe Campaign では、メールをプレビューして、様々な受信者でのレンダリングをテストできます。
作成される様々なエクスペリエンスに従って画像が変化することがわかります。
これで、Target からの動的なオファーを含んだメールを送信する準備が整いました。