ビルドのアップグレードに関する FAQ build-upgrade-faq
Adobe Campaign は定期的にアップデートされています。公開されているリリースノートに記載されているように、アドビでは、新機能、機能強化、修正を含むマイナーバージョンを毎年平均 2 ~ 3 回リリースしています。さらに、累積的な修正のみを含むビルドを定期的にリリースしています。この定期的なアップデートは、環境の安全性を完全に維持し、アドビ製品の使用環境を明確に向上させ、製品を最新の状態で最大限に活用することを目的としています。
お客様が最新バージョンの Adobe Campaign を使用することが非常に重要です。それにより、問題が発生した場合にアドビがより効率的に支援できるようになります。古いビルドで問題を特定、再現、修正するには、通常、時間がかかります。また、発生する問題の一部は、最近のビルドで修正されている可能性があります。
ホステッド環境のお客様は、自動的に Campaign の年次アップグレードのメリットが得られるため、アクションを起こすことなく最新の安定したバージョンが利用できます。オンプレミスおよびハイブリッドのお客様も、このリリースのメリットを受けられます。古いビルドから移行する場合は、まずこのバージョンにアップグレードすることをお勧めします。詳細情報。
ビルドのアップグレードとは何ですか?
ビルドのアップグレードとは、Adobe Campaign Classic ソフトウェアが、メジャー/マイナーのビルドレベルは変わらないまま、最新の安全なビルド番号に更新されることを指します。例:Campaign Classic v7 ビルド 9026 -> Campaign v7 ビルド 9032。
詳しくは、この節を参照してください。
Adobe Campaign Classic の最新バージョンはどれですか?
Campaign Classic の最新バージョン(新機能およびドキュメントを含む)について詳しくは、最新のリリースノートを参照してください。
実行されているバージョンを知るにはどうすればいいですか?
Adobe Campaign クライアントコンソールの ヘルプ/バージョン情報 メニューで、バージョンを確認します。「バージョン情報」ボックスには、コンソールとサーバーの両方で実行しているバージョンとビルドに関する詳細情報が含まれています。
詳しくは、この節を参照してください。
ビルドステータスとは何ですか?
Campaign Classic 19.2 以降では、ステータスが各ビルドに関連付けられています。
詳しくは、この節を参照してください。
ビルドのアップグレードは、バージョンのアップグレードと同じですか?
いいえ。ビルドのアップグレードは、特定のメジャーバージョン内での増分アップデートです。バージョンのアップグレードは、あるメジャーバージョンから別のメジャーバージョンへの変更です。ビルドのアップグレードは、通常、アーキテクチャ、技術、データモデルの大きな変更を伴わないため、簡単です。
一方、バージョンのアップグレードには通常、大幅な技術的変更が伴います。また、顧客の設定の程度に応じて、設定の大幅な変更や部分的な再実装が必要になる場合があります。
以下は、前の節のスクリーンショットのサーバー情報の例の説明です。
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ビルドのアップグレード:ビルド 9342 から 9342 より大きいビルドに移行します。例:v7.1 ビルド 9342 -> v7.1 ビルド 9342
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バージョンのアップグレード:以前のメジャーバージョンからそれ以降のバージョンに移行します。
これらのアップデートの前にデータをバックアップする必要がありますか?
変更をおこなう前に、アドビがシステムのバックアップを作成します。ただし、本番以外のシステム(開発またはステージングサーバー)に重要なカスタマイズ作業がある場合は、アップグレードの前に、お客様の側で、その作業をパッケージとしてエクスポートすることを強くお勧めします。
アップグレードはいつおこなわれますか?
お客様が日付の範囲を指定して、選択することができます。ただし、本番システムの変更は休日には実行されません。
ビルドのアップグレードは月曜日から木曜日までの間に実施できます。金曜日は本番以外のインスタンスに対してのみ使用します。
ビルドのアップグレードにはどのくらい時間がかかりますか?
ビルドのアップグレードの実行に要する時間は、次の要因によって異なります。
- バックアップまたは復元するデータベースのサイズ(大きいデータベースはアップグレードに時間がかかる)
- 環境の規模(多くのお客様は特定の機能を扱う複数の異なるサーバーを持っており、大規模な環境のアップグレードに時間がかかる)
- システムの複雑さ(一部のシステムは、検証するためにより依存性の高いサービスと接続しているので、そのようなシステムの安定性とパフォーマンスの検証が必要)
ビルドアップグレードは、次の 2 つのフェーズで構成されます。
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フェーズ 1:アップグレードのためのシステムの準備。このフェーズでは、環境の特性を考慮して、本番以外の環境の完全なアップグレードを実施します。アップグレードした環境が技術的および機能的な観点から合格である場合、フェーズ 2 に移行できます。フェーズ 1 は、前述の要因によって、数日から数週間かかる場合があります。
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フェーズ 2:アップグレード。本番環境をアップグレードします。このフェーズは通常、数時間で実行されます。非常に複雑な環境では、より長いダウンタイムが必要になる場合があります。ロールバック戦略を事前に定義しておき、何か問題が発生した場合に実行することができます。
詳しくは、このドキュメントを参照してください。
ビルドのアップグレードに必要なリソースは何ですか?
ビルドのアップグレードをおこなうには、以下のリソースが必要です。
- アドビアーキテクト - ホスト型またはクラウド型のメッセージング/ハイブリッドアーキテクチャの場合、アーキテクトはカスタマーサポートと連携する必要があります。
- プロジェクトマネージャー - ホスト型:ホスティングチームがカスタマーサポートチームおよびお客様と連携し、すべてのインスタンスについてアップグレードのスケジュールを調整します。
- Adobe Campaign 管理者 - ホスト型:ホスティングチームがアップグレードを実行します。
- Adobe Campaign オペレーターとマーケティングユーザー - オペレーターが開発用、テスト用および本番用のインスタンスのテストをおこないます。
ビルドアップグレードの準備はどのようにすればよいですか?
開発システムとステージングシステムで、重要かつ保存が必要な作業をエクスポートします。
実装の最後にチームに提供されるドキュメントを見直すことで、運用資料(またはコンサルティングチーム/パートナー)で開発された重要なパスワークフローと配信に関する知識を更新します。
ビジネスへのインパクトを最小限にするため、メンテナンス期間として最適な低トラフィック量の時間帯を特定します。
以下のビルドアップグレードのチェックリストとテスト計画を確認し、これらのテストを実行できるリソースがアップグレード完了の 24~48 時間以内に利用可能であることを確認します。
詳しくは、この節を参照してください。
夜間や営業時間外にビルドアップグレードを実行することはできますか?
アップグレードは、営業時間外に実行できます。ビジネスユーザーがインスタンスに接続しない営業時間外に、環境をアップグレードすることをお勧めします。
ビルドのアップグレードに関連するコストはどれくらいですか?
ホスト型のお客様の場合、ビルドアップグレードをインストールする費用は発生しません。システムにカスタム開発がある場合、お客様は、アップグレード後にこれらの開発をテストし、そのカスタム開発で見つかった問題を修正するために必要なリソースを特定する必要があります。
アップグレードプロセスの間、インスタンスにアクセスできますか?
いいえ。製品のアップグレード中は、データの整合性が維持されるように、アップグレード中にサーバーがシャットダウンされます。完了すると、サーバーが再起動され、すべてのサービスが再開されます。
アップグレードプロセス中に Campaign インスタンスを引き続き使用できますか?
いいえ。アドビでは、データの欠落や損失を避けるために、メンテナンス期間中はキャンペーンでの操作を無効にすることをお勧めします。アップグレード中は、キャンペーン、クエリ、ワークフロー、配信の作成やデプロイを行わないでください。
アップグレードプロセス中も Message Center からのメールの送信は継続されますか?
アップグレードされるのが Message Center(RT)の場合、インスタンスからのメールは送信されません。注意:Campaign システムがシャットダウンしたときに停止したプロセスは、再起動時に自動的に再開されます。これには、アクティブな配信や予定されている配信、トラッキング、以前に送信された配信の指標の計算が含まれます。
ワークフローは引き続き実行されて、配信が送信されますか?
いいえ。ビルドのアップグレード中には、ワークフローとメールサービスの両方が停止します。これは、ワークフローが実行されず、配信が送信されないことを意味します。システムが再起動されると、再開されます。ただし、アップグレード後に重要なパスワークフローをすべてチェックし、正常に実行されていることを確認することを強くお勧めします。
アップグレードの間、トラッキングリンクは機能しますか?
Campaign Classic v7.3.5 以降でも、アップグレード中は送信済みのメールのトラッキングリンクは引き続き機能します。
ビルドのアップグレードプロセスの間、こちらが対応できるようにしておく必要はありますか?
はい。本番インスタンスのアップグレード中またはアップグレード直後に利用可能な連絡先をアドビに提供してください。別途手配されている場合を除き、アドビはこの担当者にメールで連絡します。これにより、重要なタスクをスムーズに移行させ、即座に検証することができます。ビルドのアップグレードが完了したら、確認のためにアドビからお客様に連絡します。
クライアントコンソールを更新する必要がありますか?
はい。クライアントコンソールは、サーバーインスタンスと同じビルドになっている必要があります。アップグレードが完了すると、サーバービルドと一致するように最新のビルドにアップグレードするように求めるプロンプトがクライアントコンソールで表示されます。
ロールバックプランとは何ですか?データのバックアップは保持されますか?
ロールバックプランでは、最新の使用可能なバックアップでシステムを復元します。バックアップは、データセンターのお客様の場合は 7 日間、Amazon Web Service(AWS)のお客様の場合は 14 日間保存されます。
ロールバックにかかる時間はどれくらいですか?
データベースのバックアップサイズによります。平均所要時間は 4 時間です。
アップグレード後に、システムで実行されるテストにはどのようなものがありますか?
以下のビルドアップグレードのチェックリストを参照してください。
アップグレードが完了した後は、どのようなテストを実行する必要がありますか?
お客様の開発環境およびステージ環境は、順番に、または同時にアップグレードできます。次に、サインオフしてから、本番インスタンスをアップグレードします。これにより、お客様は、本番環境への変更を承認する前に、徹底的なテストを実行できます。
下記のビルドアップグレードのチェックリストを参照してください。お客様は、リストと同様のテストと、環境に必要な他のテストを実行する必要があります。
ビルドのアップグレードを実行する必要がある頻度はどのくらいですか?
システムの最適なパフォーマンス、可用性、セキュリティを確保するために、アドビはお客様と提携し、システムが年に 1 回以上アップグレードされることを保証します。
ビルドのアップグレードでは、シャットダウンが発生しますか?
はい。製品のアップグレード中は、データの整合性が維持されるように、アップグレード中にサーバーがシャットダウンされます。完了すると、サーバーが再起動され、すべてのサービスが再開されます。
ビルドアップグレードのチケットを開くには、誰に問い合わせる必要がありますか?
ビルドのアップグレード後に問題が発生した場合は、アドビカスタマーサポートにお問い合わせください。カスタマーサポートは、ビルド日のスケジュール管理をおこない、ビルドアップグレード関連のチケットを開きます。
詳しくは、Campaign Classic のヘルプとサポートのオプションを参照してください。
ビルドアップグレードのチェックリスト check-list
Cloud Messaging Server アップグレード後のチェックリスト
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テスト配信を送信します。
- 配信ログと関連ワークフローを検証します。
- トラッキングログが更新されたことを検証します。
- ミラーページとトラッキングリンクを検証します。
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すべてのテクニカルワークフローが開始済みステートであることを確認します。
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また、すべてのプロセスがアクティブであることを確認します。
マーケティングサーバーアップグレード後のチェックリスト
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サーバーにログインできることを確認します。Campaign クライアントコンソールが、エラーや警告のポップアップを表示せずに動作していることを確認します。
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アップグレード後のビルドバージョンと同じコンソールバージョンを使用していることを確認します。
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Campaign データベースにデータを挿入する web アプリケーションがある場合は、実行し、API を使用して新しいレコードを挿入できることを確認します。
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テスト用のメールを送信できることを確認します。既知のテンプレートを使用して新しい配信を作成し、1 人のテスト受信者に送信します。パーソナライゼーション、購読解除リンク、ミラーページの動作をすべて確認します。
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すべての重要なパスワークフローが実行されていることを確認します。ワークフローをチェックし、ワークフロージャーナルを開き、エラーがないことを確認します。
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すべてのフォルダーが存在し、表示され、アクセス可能であることを確認します。色々なフォルダーを参照して、すべてのコンテンツが存在し、表示されていることを確認します。
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配信で正しいタイムゾーンが使用されていることを確認します。
- 作成日と変更日をタイムスタンプとタイムゾーンで確認します。
- スケジューラーの実行が、指定された時間にワークフロー内で動作することを確認します。
- PAUSED ステートと FAILED ステートのワークフローのリストを取得します。ワークフローを開始して監視します。
- 1 つのシナリオに対して A/B テストを実行します。
- プッシュ通知とその追跡機能を、ディープリンクに対してテストします。
- SMS の送信をテストします。
- 外部 FDA が接続されている場合は、両方の方法でデータが送信されているかどうかをテストします。
- Adobe Campaign と Adobe Experience Manager、Adobe Campaign と Adobe Analytics などの統合を使用している場合は、以前と同じように動作するかどうかをテストします。
関連項目: