Google Analytics ユーザー向け:Analysis Workspace での基本レポートの作成方法
Analysis Workspace(Adobe Analytics の主要機能の 1 つ)は、収集されたデータに関するインサイトを得るための堅牢なツールです。Google Analytics と Adobe Analytics では、レポート機能が大きく異なります。
- Google Analytics のレポート機能では、地域や参照トラフィックなどの特定のタイプのデータを選択できます。また、最適なデータ表示方法の予測に基づいた既製レポートビューを使用します。
- Analysis Workspace のレポート機能は空白のキャンバスを提供し、より柔軟かつ正確なレポートニーズに対応します。
Analysis Workspace は既製レポートではなくキャンバスのような役割を果たすので、適切なビジュアライゼーションとコンポーネントを使用するだけで、Google Analytics のレポートを再作成できます。
Workspace で使用される主な用語
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パネル は、複数のワークスペースで構成されています。多くの場合、フリーフォームパネルが使用されます。
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ビジュアライゼーション は、すべてのフリーフォームパネルを構成します。データを様々な形式で提示することを目的としています。テーブルが使用されることが多いですが、ドーナツグラフや折れ線グラフが使用される場合もあります。Google Analytics の多くのレポートは、折れ線グラフおよびフリーフォームテーブルと類似した 2 つのビジュアライゼーションで構成されています。
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コンポーネント は、データを返すためにビジュアライゼーションに配置されます。レポートのニーズに合わせて、コンポーネントを様々な方法で組み合わせることができます。
- ディメンション は変数で、通常はテキストを含みます。ページ名、リファラー、国などがあります。ディメンションは通常、テーブルの行に記載されます。
- 指標 は通常、ある種のイベントまたはコンバージョンを表します。例としては、ページビューなどの一般的なイベントや、購入や登録など重要なイベントなどがあります。指標は通常、ディメンションごとにイベントが発生した回数を示すために、テーブルの列に記載されます。
- セグメント はデータのサブセットであり、Google Analytics のセグメントと同じ役割を果たします。フィルターをカスタマイズして、特定のデータのみに焦点を合わせることができます。
- 日付範囲 を使用すると、イベントが発生した日付別にデータを整理できます。主に経時的な傾向を抽出し、通常は指標と組み合わせて使用されます。
Workspace での基本レポートの作成
(Google Analytics のレポートと同様に)右側のコンポーネントをワークスペースキャンバスにドラッグして、すべてのページレポートを作成します。
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Adobe ID の資格情報を使用して experiencecloud.adobe.com にログインします。
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右上の 9 つの正方形のアイコン、色付きの Analytics ロゴの順にクリックします。
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上部ナビゲーションバーで、「Workspace」をクリックします。
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「新規プロジェクトを作成」ボタンをクリックします。
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モーダルポップアップで「空白のプロジェクト」が選択されていることを確認し、「作成」をクリックします。
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左側に、ディメンション、指標、セグメントおよび日付範囲のリストが表示されます。ページディメンション(オレンジ色)を見つけ、「ここにディメンションをドロップ」というラベルが付いたキャンバスにドラッグします。
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今月の上位ページを示すレポートが表示されます。Analysis Workspace は、回数指標を使用してレポートに自動的に入力します。
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通常、Google Analytics のテーブルには 7 ~ 8 個の指標が含まれています。バウンス率指標(緑色)を選択し、回数指標ヘッダーの横にドラッグします。「回数」の横にバウンス率指標をドラッグすると、両方の指標が並べて表示されます。
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既存の指標ヘッダーの横にある指標をドラッグすると、多くの指標を並べて配置できます。Google Analytics で一般的に使用される指標の取得方法について詳しくは、「一般的に使用される指標」を参照してください。
Workspace の事前定義済みレポートテンプレートを使用する
(Google Analytics のすべてのページレポートと同様に)プロジェクトテンプレートにアクセスして、コンテンツ消費テンプレートを作成します。
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「新規プロジェクトを作成」ボタンをクリックします。
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「すべてのテンプレート」の下に表示される「コンテンツ消費(Web)」アイコンを探してダブルクリックします。
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事前定義済みの各ビジュアライゼーション(入口ページフロー、上位ページテーブル、出口ページフロー、入口サイトセクションフロー、および上位サイトセクションテーブル)を参照します。
ツールを使って実験する
Analysis Workspace はレポート作成ツールなので、データ収集には影響しません。何が機能するかを確認するためにコンポーネントをプロジェクトに適当にドラッグしても、データに影響はありません。様々なディメンションと指標の組み合わせをワークスペースプロジェクトにドラッグして、利用可能な項目を確認してください。
無効なコンポーネントを誤って Workspace プロジェクトにドラッグした場合や、手順を 1 つ戻したい場合は、Ctrl + Z キー(Windows)または Command + Z キー(Mac)を押して、最後におこなった操作を元に戻します。左上のメニューで プロジェクト/新規 をクリックして、新しいスレートから始めることもできます。
アドビでは、右クリックのコンテキストメニューに Analysis Workspace の多くの機能を追加しました。ほとんどのビジュアライゼーションとコンポーネントは、右クリックすることでより詳細な分析とインタラクションを実行できます。ワークスペース内のコンポーネントを右クリックして、使用可能なオプションを確認できます。
使用するディメンションと指標を理解する
Analysis Workspace を使用したことがあり、Google Analytics で表示される特定のレポートを再作成する場合は、各ページに関するレポートを探します。