Analytics および Experience Cloud ID の設定

最終更新日: 2023-05-26
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Experience Cloud Identity Service は、従来の Analytics 訪問者 ID 方式を置き換えるものです。

ID サービスの実装後、AppMeasurement の前にこのコードが実行されます。ID サービスは Experience Cloud および Analytics の ID を取得するので、AppMeasurement が読み込まれたときには、これらの値が利用できる状態になっています。

AppMeasurement が読み込まれると、Experience Cloud および Analytics の ID の値が ID サービスからリクエストされ、各サーバーコールでデータ収集サーバーに送信されます。ID サービスは訪問者 ID を決定してそれを AppMeasurement に渡すだけなので、各ページでは ID サービスを AppMeasurement JavaScript ファイルの前にインクルードして実装しておく必要があります。

Analytics ID プロセスの変更点

Experience Cloud ID サービスに移行する際の大きな変更点は、データ収集 Web サーバーから返された HTTP ヘッダーを使用するのではなく、JavaScript を使用して ID Cookie を設定することです。この変更を理解できるように、以下の節でこの 2 つの方法を使用して Cookie を設定する方法について説明します。

HTTP ヘッダー

Web サーバーからの HTTP 応答がブラウザーの Cookie に設定されます。この処理により、s_vi Cookie が設定されます。s_vi Cookie は Analytics 訪問者を識別するものです。設定された Cookie は、以後そのサーバーに送信されるすべての HTTP リクエストに含まれます。

リクエストがアドビのデータ収集サーバーに送信されると、ヘッダーで s_vi Cookie の有無がチェックされます。この Cookie がリクエストに含まれている場合、この Cookie を使用して訪問者が識別されます。この Cookie がリクエストに含まれていない場合、サーバーは一意の Experience Cloud ID を生成し、それを HTTP 応答ヘッダー内に Cookie として設定した後、リクエストとともに返送します。この Cookie はブラウザーに保存され、その後のサイト訪問の際にデータ収集サーバーに返送されます。このしくみによって、複数回訪問する訪問者を識別できます。

ただし、Apple Safari などの一部のブラウザーでは、サードパーティ Cookie が受け入れられません。サードパーティ Cookie とは、現在の Web サイト以外のドメインからブラウザーに設定される Cookie のことです。また、Safari では、訪問者が訪問したことのないサードパーティドメインの Cookie がブロックされます。例えば、mysite.com を表示しているとき、データ収集サーバーが mysite.omtrdc.net である場合は、mysite.omtrdc.net からの HTTP ヘッダーで返された Cookie はブラウザーによって拒否される可能性があります。

この状況を避けるために、多くのお客様はデータ収集サーバーに対して CNAME レコードを実装しています。これは、ファーストパーティ Cookie を実装する効果的な方法の 1 つです。お客様のドメインのホスト名をデータ収集サーバーにマッピングするように CNAME レコードを設定すると(例えば、metrics.mysite.commysite.omtrdc.net にマッピングする)、データ収集ドメインは Web サイトのドメインと一致するので、Experience Cloud ID Cookie が保存されます。この方法により、ID サービスの Cookie が保存される可能性が上がります。ただし、CNAME レコードを設定して、データ収集サーバーの SSL 証明書を維持する必要があるので、オーバーヘッドが発生します。

JavaScript

JavaScript は、ファーストパーティドメイン(現在の Web サイトのドメイン)の Cookie セットの読み取りと書き込みを実行できます。これにより、Experience Cloud ID サービスではすべての訪問者 ID を含む AMCV_###@AdobeOrg Cookie を設定できるので、トラッキングサーバーのドメインが Web サイトのドメインと一致していない場合でも、訪問者 ID Cookie を保存できます。CNAME レコードおよび SSL 証明書を使用するオーバーヘッドが不要となるので、ほとんどの場合においてこの方法で ID サービス Cookie を設定することをお勧めします。

カスタム Analytics ID

s.visitorID を使用して顧客 ID を設定すると、Analytics でユーザーを特定しやすくなります。しかし、s.visitorID を使用して訪問者を特定する場合は、ID サービスを用いて Analytics データをエクスポートまたはインポートする統合機能を使用できません。

これには共有オーディエンス、Analytics for Target(A4T)、顧客属性などが該当しますが、これらに限定されません。これらの統合機能では、カスタム Analytics ID の設定はサポート対象外となります。

Analytics 訪問者 ID の順序

訪問者 ID サービスをデプロイすると、Analytics で訪問者を識別するために次の 5 つの方法を使用できることになります(次の表では、優先度の高い順に並べています)。

使用順序 クエリパラメーター(収集方法) 以下の場合に表示される

vid(s.visitorID)

s.visitorID が設定されている場合

aid(s_vi Cookie)

Experience Cloud ID サービスをデプロイする前に、訪問者に既存の s_vi Cookie がある場合、または猶予期間を設定している場合。

mid(Experience Cloud 訪問者 ID サービスによって設定される AMCV_ Cookie)

訪問者のブラウザーがファーストパーティ Cookie を受け入れる場合

fid(H.25.3 以降の代替の Cookie、または JavaScript 版 AppMeasurement)

ブラウザーがサードパーティ Cookie を受け入れず、Analytics トラッキングサーバーがサードパーティトラッキングサーバーとして設定されている場合

注意:fid は、従来の識別子で、サイトに ID サービスを実装している場合、使用されません。この場合、ファーストパーティである AMCV cookie がもう使用していないので、 fid は必要ありません。fid は、レガシーコードをサポートするために、および歴史的な理由により、保持されています。

IP アドレス、ユーザーエージェント、ゲートウェイ IP アドレス

訪問者のブラウザーが Cookie を受け入れない場合。

ほとんどのシナリオでは 1 回の呼び出しに 2 ~ 3 種類の ID が存在しますが、Analytics では、最も優先度の高い ID が正式な Experience Cloud ID として使用されます。例えば、'vid' クエリパラメーターに格納されるカスタム訪問者 ID を設定している場合は、この ID が、同じヒットで存在する他の ID よりも優先して使用されます。

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