データ使用ラベルの用語集

データ使用状況ラベルを使用すると、データに適用される使用ポリシーに従ってデータセットとフィールドを分類できます。Adobe Experience Platform データガバナンスでは、データの分類を開始する際にすぐに使用できるコアデータ使用ラベルがいくつか用意されています。

このドキュメントでは、Experience Platform が現在提供しているコアデータ使用ラベルの概要を説明します。データガバナンスについて詳しくは、データガバナンスの概要を参照してください。

契約ラベル

「C」で始まる契約ラベルは、契約上の義務を負うデータや組織のデータガバナンスポリシーに関連するデータの分類に使用されます。

ラベル 定義
C1 個人またはデバイスの識別子を含めずに、集計された形式でのみ Adobe Experience Cloud からデータをエクスポートできます。
C2 データをサードパーティにエクスポートすることはできません。
C3 組み合わせるなどして直接識別可能な情報と一緒にデータを使用することはできません。
C4 オンサイトでもクロスサイトでも、広告やコンテンツのターゲティングにはデータを使用できません。
C5 興味/関心に基づく、コンテンツや広告のクロスサイトターゲティングにはデータを使用できません。
C6 オンサイトの広告ターゲティングにはデータを使用できません。
C7 コンテンツのオンサイトターゲティングにはデータを使用できません。
C8 組織の Web サイトやアプリの測定にはデータを使用できません。
C9 データサイエンスワークフローではデータを使用できません。
C10 データは、ステッチ ID のアクティベーションには使用できません。
C11 データを Segment Match のパートナーと共有することはできません。
C12 データはどのような方法でもエクスポートできません。

ID ラベル

「I」で始まる ID ラベルは、個人を特定できるデータまたは個人に連絡できるデータの分類に使用されます。

ラベル 定義
I1 デバイスではなく特定の個人を識別したり特定の個人に連絡したりできる、直接識別可能なデータです。
I2 他のデータと組み合わせて特定の個人を識別したり特定の個人に連絡したりできる、間接的に識別可能なデータです。

機密ラベル

機密性の高い「S」ラベルは、自分や組織が機密性の高いと見なすデータの分類に使用されます。

各種の地理データは機密性が高いと考えられるデータタイプの 1 つと言えますが、このカテゴリは地理データには限られません。

ラベル 定義
S1 デバイスの正確な位置の特定に使用できる緯度と経度を指定するデータです。
S2 広義のジオフェンスエリアの特定に使用できるデータです。
PSPD PSPD(Permitted Sensitive Personal Data) とは、Adobeが「機密性」、「特殊なデータカテゴリ」または適用法で使用される類似の用語をアップロードすることを契約上許可されているデータを指します。 特に、保護されたヘルス情報 (PHI) やその他の規制対象のヘルスデータは除外されます。
RHD Protected Health Information(PHI) を参照するデータ、またはAdobeがアップロードを契約上許可している患者に関する情報。

付録

以下の節では、使用可能なデータ使用ラベルについて詳しく説明します。

契約ラベルの詳細

以下の各項では、特定の契約「C」ラベルの実装に関する詳細情報について説明します。

C1

個人またはデバイスの識別子を含めずに、集計された形式でのみ Adobe Experience Cloud から一部のデータをエクスポートできます。例えば、ソーシャルネットワークに由来するデータなどです。

C2

一部のデータプロバイダーでは、最初に収集された場所からのデータのエクスポートを禁じる条項が契約に含まれています。例えば、ソーシャルネットワークの契約では、多くの場合、ソーシャルネットワークから受け取ったデータの転送を制限しています。C2 ラベルは C1:集計と匿名データのみが必要ですが、次の条件を満たすと制限が緩くなります。 C12:宛先に関係なく、データのエクスポートが完全におこなわれなくなります。

C3

一部のデータプロバイダーでは、データと直接識別可能な情報の組み合わせや併用を禁じる条項が契約に含まれています。例えば、広告ネットワーク、広告サーバー、サードパーティのデータプロバイダーをソースとするデータの契約には、多くの場合、直接識別可能なデータとの併用に関する特定の禁止条項が含まれています。

C4

C4 にはラベルが含まれます C5, C6、および C7. これは最も制限が厳しいラベルの 1 つで、2 番目は C12.

C5

興味ベースのターゲティング(パーソナライゼーション)は、次の 3 つの条件を満たした場合に発生します。オンサイトで収集されたデータは、(1) ユーザの興味/関心を推測するために使用され、(2) 他のサイトやアプリ(オフサイト)に使用され、(3) は、それらの推測に基づいて提供されるコンテンツや広告を選択するために使用されます。

オンサイトデータとオフサイトデータの組み合わせや、複数のオフサイトソースから得られるデータの組み合わせなど、複数サイトのデータの組み合わせは、クロスサイトデータと呼ばれます。サイトが異なればコンテキストが異なり、どのようなコンテキストでもクロスサイトデータの使用は本来の使用とは異なることになります。クロスサイトデータは通常、ユーザーの関心を推測するために収集および処理されます。そのため、広告やコンテンツのターゲティングにクロスサイトデータを使用することは、通常、広告やコンテンツがオンサイトに表示されるかオフサイトに表示されるかに関係なく、興味/関心に基づくターゲティングと見なされます。例えば、オンサイトデータをオフサイトデータと組み合わせて、組織独自のサイトでユーザーに表示する広告を選択した場合、その使用は興味/関心に基づくターゲティングと見なされます。 別の例としては、オフサイトでのユーザーに対する広告のリターゲティングも、興味/関心に基づくターゲティングと見なされる可能性が高くなります。

オフサイトデータは通常、ユーザーの興味/関心を推測するために収集され処理されるので、オフサイトデータだけをターゲティングに使用する場合も、興味/関心に基づくターゲティングと見なされる可能性が高くなります。

ただし、オンサイトデータのみを使用したコンテンツや広告のターゲティングは通常、興味/関心に基づくターゲティングとは見なされません。興味/関心に基づくターゲティングとは異なるオンサイトターゲティングは、2 つの異なるラベルとして扱われます。 特に、ラベル C6 はオンサイト広告ターゲティングおよびレポートに対応し、特に広告の選択、配信、レポートをカバーします。一方、ラベル C7 はオンサイトコンテンツの選択、配信、レポート(オンサイトコンテンツターゲティング)に対応します。

最終的に、ラベルの解釈と、そのラベルの付いたデータの使用をどのように実施するかはお客様次第です。参考までに、IAB および DAA フレームワークを以下に示します。

IAB:パーソナライゼーション。このサービスの利用に関する情報を収集および処理して、後で Web サイトやアプリなどの他のコンテキストで広告やコンテンツをユーザーに合わせて徐々にパーソナライズします。通常、サイトやアプリのコンテンツは、今後どの広告やコンテンツが選択されるかを判断する材料になるユーザーの興味/関心を推測するために使用されます。

DAA:オンライン行動広告。特定のコンピューターまたはデバイスから様々な非アフィリエイト Web サイトでの Web 閲覧行動に関するデータを徐々に収集し、そのデータを使用してユーザーの好みや興味/関心を予測して、そうした推測に基づいてそのコンピュータまたはデバイスに広告を配信します。

C6

広告とは、主に商品やサービスの販売を促進する目的で Web サイトやアプリに表示される、テキストや画像などのメッセージまたは通知のことです。このようなメッセージや通知の目的は、お客様が決定します。広告はオンサイトコンテンツとは別のもので、ラベル C7 の適用対象です。C6 ラベルの付いたデータは、組織の Web サイトやアプリに表示する広告の選択と配信、またはそのような広告の配信と効果の測定など、オンサイト広告のターゲティングには使用できません。 これには、ユーザーの興味に関する以前に収集したオンサイトデータを使用して広告を選択し、表示された広告に関するデータを処理し、いつどこで表示されたか、広告の選択や購入など、広告に関連するアクションを実行したかを含みます。 通常、ユーザーのオンサイトアクティビティに基づくユーザーの設定を推測し、オンサイト広告ターゲティングでこれらの設定を使用しても、興味ベースのターゲティングに必要な 3 つの要件をすべて満たさないので、興味ベースのターゲティング(パーソナライズ)とは見なされません。 これらの要件については、ラベル C5 の説明を参照してください。

最終的に、ラベルの解釈と、そのラベルの付いたデータの使用をどのように実施するかはお客様次第です。参考までに、IAB および DAA フレームワークを以下に示します。

IAB:3.広告の選択、配信、レポート:情報を収集し既に収集されている情報と組み合わせることにより、ユーザーに合った広告を選択して配信したり、そのような広告の配信品質と有効性を測定したりします。これには、ユーザーの興味/関心について既に収集されている情報を使用して広告を選択する場合や、表示された広告、広告の表示頻度、広告の表示日時と表示場所、広告に関連する何らかのアクション(例えば、広告のクリックや購入など)をユーザーが実行したかどうかに関するデータを処理する場合が含まれます。これには、パーソナライゼーションは含まれません。パーソナライゼーションとは、このサービスの利用に関する情報を収集および処理して、後で Web サイトやアプリなどの他のコンテキストで広告やコンテンツをユーザーに合わせて徐々にパーソナライズすることです。

データ:Online Behavioral Advertising には、ファーストパーティ、広告配信、広告レポート、コンテキスト広告(訪問される Web ページの内容に基づく広告、消費者の Web ページへの現在の訪問、検索クエリに基づく広告)のアクティビティは含まれません。

C7

オンサイトコンテンツとは、商品やサービスの販売促進ではなく通知、教育、娯楽のいずれかを目的として設計されるテキストや画像のことです。コンテンツがネイティブの広告と見なされるかどうかを含め、コンテンツの目的はお客様が決定します。C7 ラベルは、オンサイト広告を対象とするものではありません。オンサイト広告はラベル C6 で扱われます。C7 ラベルの付いたデータは、組織の Web サイトやアプリでのコンテンツの選択と配信を含むオンサイトコンテンツのターゲティングや、そのようなコンテンツの配信と効果の測定には使用できません。 これには、選択したコンテンツに対するユーザーの関心に関する情報、表示されたコンテンツに関するデータの処理、表示の頻度や時間、表示の日時と場所、およびコンテンツの選択など、コンテンツに関連するアクションを実行したかどうかに関する情報が含まれます。 通常、ユーザーのオンサイトアクティビティに基づくユーザーの設定を推測し、それらの設定をオンサイトコンテンツターゲティングで使用しても、興味ベースのターゲティングに必要な 3 つの要件をすべて満たさないので、興味ベースのターゲティング(パーソナライズ)とは見なされません。 これらの要件については、ラベル C5 の説明を参照してください。

最終的に、ラベルの解釈と、そのラベルの付いたデータの使用をどのように実施するかはお客様次第です。参考までに、IAB および DAA フレームワークを以下に示します。

IAB:4.コンテンツの選択、配信、レポート:情報を収集し既に収集されている情報と組み合わせることにより、ユーザーに合ったコンテンツを選択して配信したり、そのようなコンテンツの配信品質と有効性を測定したりします。これには、ユーザーの興味/関心について既に収集されている情報を使用してコンテンツを選択する場合や、表示されたコンテンツ、コンテンツの表示頻度と表示期間、コンテンツの表示日時と表示場所、コンテンツに関連する何らかのアクション(例えば、コンテンツのクリックなど)をユーザーが実行したかどうかに関するデータを処理する場合が含まれます。これには、パーソナライゼーションは含まれません。パーソナライゼーションとは、このサービスの利用に関する情報を収集および処理して、後で Web サイトやアプリなどの他のコンテキストでコンテンツや広告をユーザーに合わせて徐々にパーソナライズすることです。

データ:Online Behavioral Advertising には、ファーストパーティ、広告配信、広告レポート、コンテキスト広告(訪問している Web ページの内容に基づく広告、消費者の Web ページへの現在の訪問、検索クエリ)のアクティビティは含まれません。

C8

データを使用して、組織のサイトやアプリのユーザーの使用状況を測定、把握、レポートすることはできません。 これには、興味/関心に基づくターゲティング(クロスサイトターゲティング)は含まれません。このターゲティングは、このサービスの利用に関する情報を収集して、後で Web サイトやアプリなどの他のコンテキスト(つまり他のサービス)でコンテンツや広告をユーザーに合わせて徐々にパーソナライズすることです。

C9

一部には、データサイエンスへのデータの使用を明示的に禁止している契約があります。これらには、人工知能(AI)、機械学習(ML)、モデリングへのデータの使用を禁じる条項が含まれている場合があります。

C10

一部のデータ使用ポリシーは、パーソナライゼーションのためのステッチ ID データの使用を制限します。C10 のラベルは、セグメントの結合ポリシーで「プライベートグラフ」オプションが使用されている場合に、セグメントへと自動適用されます。

C11

Adobe Experience Platform Segment Match を使用すると、ファーストパーティセグメントをプライバシーおよび同意の環境設定で照合して、エンリッチメントされたプロファイリングやダウンストリームのインサイトを促進できます。C11 ラベルは、Segment Match プロセスで使用すべきでないデータを示します。Segment Match から除外するデータセットやフィールドを決定し、それに応じて C11 ラベルを追加したら、そのラベルが Segment Match ワークフローによって自動的に適用されます。

C12

このラベルのデータは、Platform からエクスポートできません。 C12 のラベル付きフィールドは、CSV ダウンロード、API 消費、アクティベーションワークフローから除外されます。

このページ