フォームデータモデルエディターには、フォームデータモデルの編集と設定を行うための直感的なユーザーインターフェイスとツールが用意されています。フォームデータモデル内の関連データソースでこのエディターを使用して、データモデルオブジェクト、プロパティ、サービスの追加と設定を行うことができます。また、データソースを持っていないデータモデルオブジェクトとプロパティを作成し、後でそれらのオブジェクトとプロパティにデータソースを連結することもできます。さらに、データモデルオブジェクトのプロパティ用にサンプルデータを生成して編集し、これらのプロパティを使用してアダプティブフォームとインタラクティブ通信にデータを取り込み、プレビュー表示することもできます。フォームデータモデル内で設定したデータモデルオブジェクトとサービスのテストを実行することにより、そのフォームデータモデルがデータソースと正しく統合されているかどうかを確認することができます。
Forms のデータ統合機能を初めて使用する場合や、これまでにデータソースの設定やフォームデータモデルの作成を行ったことがない場合は、以下のトピックを参照してください。
フォームデータモデルエディターを使用して実行できる様々なタスクや設定について、詳しくはこちらをご覧ください。
フォームデータモデルの作成と操作を行うには、fdm-author グループと forms-user グループの両方のメンバーである必要があります。これらのグループのメンバーになるには、AEM の管理者に依頼してください。
データソースを持つフォームデータモデルが既に作成されている場合は、フォームデータモデルエディターを使用して、データモデルオブジェクトとサービスの追加、各種プロパティの設定、データモデルオブジェクト間の関連付けの定義、フォームデータモデルとサービスのテストをおこなうことができます。
フォームデータモデル内の有効なデータソースを使用して、データモデルオブジェクトとサービスを追加することができます。追加したデータモデルオブジェクトは「モデル」タブに表示され、追加したサービスは「サービス」タブに表示されます。
データモデルオブジェクトとサービスを追加するには、以下の手順を実行します。
AEM オーサーインスタンスにログインしてフォーム/データ統合に移動し、データモデルオブジェクトを追加するフォームデータモデルを開きます。
データソースペインでデータソースを展開して、使用可能なデータモデルオブジェクトとサービスを表示します。
フォームデータモデルに追加するデータモデルオブジェクトとサービスを選択して、選択項目を追加をタップします。
選択されたデータモデルオブジェクトとサービス
Forms データモデルにリレーショナルデータベースの予約済みキーワードであるオブジェクトが含まれている場合、データの追加、更新または取得に関する問題が発生する可能性があります。そのため、そのようなオブジェクトはフォームデータモデルで使用しないようにしてください。
「モデル」タブには、フォームデータモデルに追加されたすべてのデータモデルオブジェクトのグラフィカル表現と、それらのオブジェクトのプロパティが表示されます。フォームデータモデル内の各データモデルオブジェクトは、ボックスを使用して表現されます。
追加したデータモデルオブジェクトが表示された「モデル」タブ
データモデルオブジェクトのボックスを選択してドラッグすると、コンテンツ領域内にデータモデルオブジェクトを配置できます。フォームデータモデルに追加されたデータモデルオブジェクトは、データソースペイン内ではすべてグレーアウトされます。
「サービス」タブには、追加されたサービスが一覧表示されます。
データモデルサービスが表示された「サービス」タブ
OData サービスのメタデータドキュメントには、データモデルオブジェクトとサービスのほかに、2 つのデータモデルオブジェクト間の関連付けを定義するナビゲーションプロパティが含まれます。詳しくは、「OData サービスのナビゲーションプロパティの操作」を参照してください。
「保存」をタップして、フォームモデルオブジェクトを保存します。
アダプティブフォームのルールを使用して、フォームデータモデルの「サービス」タブで設定したサービスを呼び出すことができます。設定したサービスは、ルールエディターの「サービスを起動」アクションで使用することができます。設定したサービスをアダプティブフォームルールで使用する方法については、「ルールエディター」で、「サービスを起動」ルールと「指定値」ルールに関する説明を参照してください。
設定済みデータソースからデータモデルオブジェクトを追加することができますが、データソースを持っていないデータモデルオブジェクトやデータモデルエンティティを作成することもできます。この方法は、フォームデータモデル内でデータソースが設定されていない場合に使用すると、特に便利です。
データソースを持っていないデータモデルオブジェクトを作成するには、以下の手順を実行します。
AEM オーサーインスタンスにログインしてフォーム/データ統合に移動し、データモデルオブジェクトまたはデータモデルエンティティを作成するフォームデータモデルを開きます。
エンティティを作成をタップします。
データモデルを作成ダイアログで、データモデルオブジェクトの名前を指定して追加をタップします。データモデルオブジェクトがフォームデータモデルに追加されます。新しく追加されたデータモデルオブジェクトは、データソースには連結されないことに注意してください。また、以下の図に示すように、プロパティも設定されません。
次に、データソースに連結されていないデータモデルオブジェクトで、子プロパティを追加します。
フォームデータモデルエディターを使用して、データモデルオブジェクト内で子プロパティを作成することができます。作成した時点では、子プロパティはデータソース内のどのプロパティにも連結されません。作成した子プロパティは、データモデルオブジェクト内の別のプロパティに後で連結することができます。
子プロパティを作成するには、以下の手順を実行します。
フォームデータモデルでデータモデルオブジェクトを選択して「子プロパティを作成」をタップします。
子プロパティを作成ダイアログの「名前」フィールドと「タイプ」フィールドで、子プロパティの名前とタイプを指定します。必要に応じて、子プロパティのタイトルと説明を指定することもできます。
作成するプロパティが計算済みプロパティの場合は、「計算済み」を有効にします。計算済みプロパティの値は、ルールまたは式に基づいて評価されます。詳しくは、「プロパティの編集」を参照してください。
データモデルオブジェクトをデータソースに連結すると、追加した子プロジェクトが親データモデルオブジェクトのプロパティに自動的に連結されます。その際、子プロパティの名前とデータタイプは変わりません。
子プロパティをデータモデルオブジェクトのプロパティに手動で連結するには、「参照をバインド」フィールドの横に表示されている参照アイコンをタップします。オブジェクトの選択ダイアログに、親データモデルオブジェクトのすべてのプロパティが一覧表示されます。連結するプロパティを選択して、チェックマークアイコンをタップします。子プロパティと異なるデータタイプのプロパティを選択することはできないことに注意してください。
「完了」をタップして子プロパティを保存し、「保存」タップしてフォームデータモデルを保存します。これで、子プロパティがデータモデルオブジェクトに追加されました。
データモデルオブジェクトとプロパティを作成したら、フォームデータモデルに基づいて、アダプティブフォームとインタラクティブ通信を作成することができます。データソースの設定が完了した時点で、フォームデータモデルをデータソースに連結することができます。連結の設定は、関連するアダプティブフォームとインタラクティブ通信内で自動的に更新されます。フォームデータモデルを使用してアダプティブフォームとインタラクティブ通信を作成する方法については、フォームデータモデルの使用を参照してください。
フォームデータモデルに統合するデータソースが使用可能な状態になったら、データソースの更新に記載されている説明に従い、データソースをフォームデータモデルに追加することができます。その後、以下の手順を実行して、データソースに連結されていないデータモデルオブジェクトとプロパティを連結します。
フォームデータモデルで、データソースに連結するデータソースを選択します。
「プロパティを編集」をタップします。
プロパティを編集ペインで、「連結」フィールドの横に表示されている参照アイコンをタップします。この操作により、オブジェクトの選択ダイアログが表示されます。このダイアログには、フォームデータモデル内に追加されたデータソースが一覧表示されます。
データソースツリーを展開し、連結するデータモデルオブジェクトを選択してチェックマークアイコンをタップします。
「完了」をタップしてプロパティを保存し、「保存」をタップしてフォームデータモデルを保存します。これで、データモデルオブジェクトがデータソースに連結されました。これ以降は、データモデルオブジェクトに「連結されていない」というテキストが表示されることはありません。
データモデルオブジェクトのデータの読み取りと書き込みを行うには、以下の手順を実行して、読み取りサービスと書き込みサービスを設定します。
データモデルオブジェクト上部のチェックボックスを選択して「プロパティを編集」をタップします。
データモデルオブジェクトの読み取りサービスと書き込みサービスの設定を行う「プロパティを編集」
プロパティ編集ダイアログが表示されます。
プロパティを編集ダイアログ
OData サービスのメタデータドキュメントには、データモデルオブジェクトとサービスのほかに、2 つのデータモデルオブジェクト間の関連付けを定義するナビゲーションプロパティが含まれます。OData サービスのデータソースをフォームデータモデルに追加すると、フォームデータモデルでデータモデルオブジェクト内のすべてのナビゲーションプロパティが有効になるサービスを使用できます。このサービスを使用して、対応するデータモデルオブジェクトのナビゲーションプロパティを読み取ることができます。
このサービスの使用について詳しくは、「OData サービスのナビゲーションプロパティの操作」を参照してください。
「トップレベルオブジェクト」を切り替えて、データモデルオブジェクトを最上位のモデルオブジェクトにするかどうかを指定します。
フォームデータモデルで設定したデータモデルオブジェクトは、そのフォームデータモデルに基づいて、アダプティブフォームのコンテンツブラウザーの「データモデルオブジェクト」タブで使用することができます。2 つのデータモデルオブジェクト間の関連付けを追加すると、「データモデルオブジェクト」タブで、関連付け先のデータモデルオブジェクトが、関連付け元のデータモデルオブジェクトの下にネストされます。ネストされたデータモデルが最上位のオブジェクトである場合は、「データモデルオブジェクト」タブにもそのデータモデルが個別に表示されます。この場合、ネストされた階層の内側と外側に 1 つずつデータモデルのエントリが表示されるため、フォームの作成者が混乱する可能性があります。関連するデータモデルオブジェクトをネストされた階層内だけで表示するには、そのデータモデルオブジェクトの「トップレベルオブジェクト」プロパティを無効にします。
選択したデータモデルオブジェクトの読み取りサービスと書き込みサービスを選択します。各サービスの引数が表示されます。
従業員データソースに対して設定されている読み取りサービスと書き込みサービス
読み取りサービスの引数に表示されている をタップして、ユーザープロファイル属性、リクエスト属性またはリテラル値にその引数を連結し、連結値を指定します。
「完了」をタップして引数を保存し、もう一度「完了」をタップしてプロパティを保存します。次に、「保存」をタップしてフォームデータモデルを保存します。
連結値に基づいて、バインド読み取りサービスの引数をユーザープロファイル属性、リクエスト属性またはリテラル値に連結します。この値が引数としてサービスに渡され、指定した値に関連付けられた詳細がデータソースから取得されます。
連結先ドロップダウンメニューから「リテラル」を選択し、「連結値」フィールドに値を入力します。値に関連付けられている詳細がデータソースから取得されます。静的な値に関連付けられた詳細を取得するには、このオプションを使用します。
この例では、4367655678 に関連付けられた詳細が、mobilenum
引数の値としてデータソースから取得されます。モバイル番号の引数に値を渡す場合、関連する詳細には、顧客名、顧客の住所、市区町村などのプロパティを含めることができます。
連結先ドロップダウンメニューから「ユーザープロファイル属性」を選択し、「連結値」フィールドに属性名を入力します。AEM インスタンスにログインしたユーザーの詳細は、属性名に基づいてデータソースから取得されます。
「連結値」フィールドで指定する属性名には、ユーザーの属性名までの完全な連結パスを含める必要があります。以下の URL を開いて、CRXDE のユーザー詳細にアクセスします。
https://[server-name]:[port]/crx/de/index.jsp#/home/users/
この例では、grios
ユーザーの「連結値」フィールドに profile.empid
を指定します。
id
引数を使用してユーザープロファイルの empid
属性の値を取得し、それを引数として読み取りサービスに渡しています。ログインしたユーザーに関連付けられた empid
の従業員データモデルオブジェクトから、関連付けられたプロパティの値を読み取って返します。
リクエスト属性を使用して、データソースから関連付けられたプロパティを取得します。
連結先ドロップダウンメニューから「リクエスト属性」を選択し、「連結値」フィールドに属性名を入力します。
head.jsp のオーバーレイを作成します。オーバーレイを作成するには、CRX DEを開き、https://<server-name>:<port number>/crx/de/index.jsp#/libs/fd/af/components/page2/afStaticTemplatePage/head.jsp
ファイルを https://<server-name>:<port number>/crx/de/index.jsp#/apps/fd/af/components/page2/afStaticTemplatePage/head.jsp
にコピーします
/libs/fd/af/components/page2/afStaticTemplatePage/head.jsp
/libs/fd/af/components/page2/aftemplatedpage/aftemplatedpage.jsp
リクエスト属性に paramMap を設定します。例えば、apps フォルダーの .jsp ファイルに以下のコードを含めます。
<%Map paraMap = new HashMap();
paraMap.put("<request_attribute>",request.getParameter("<request_attribute>"));
request.setAttribute("paramMap",paraMap);
例えば、以下のコードを使用して、データソースから petid の値を取得します。
<%Map paraMap = new HashMap();
paraMap.put("petId",request.getParameter("petId"));
request.setAttribute("paramMap",paraMap);%>
詳細は、リクエストで指定された属性名に基づいてデータソースから取得されます。
例えば、リクエストで属性を petid=100
と指定すると、属性値に関連付けられたプロパティがデータソースから取得されます。
通常、データソース内のデータモデルオブジェクト間には関連付けが作成されています。この関連付けは、1 対 1 の場合もあれば、1 対多の場合もあります。例えば、1 人の従業員に対して複数の扶養家族を関連付けることができます。これを、1 対多の関連付けといいます。関連するデータモデルオブジェクトを接続するライン上では、「1:n
」として表示されます。それに対して、特定の従業員 ID で一意の従業員名が返される場合などは、1 対 1 の関連付けになります。
データソース内の関連データモデルオブジェクトをフォームデータモデルに追加した場合、それらの関連付けは維持され、矢印の線で接続された状態で表示されます。フォームデータモデル内の異なる複数のデータソース全体で、データモデルオブジェクト間に関連付けを作成できます。
JDBC データソース内で事前に定義されている関連付けは、フォームデータモデル内では維持されません。これらの関連付けについては、手動で作成する必要があります。
関連付けを追加するには、以下の手順を実行します。
データモデルオブジェクト上部のチェックボックスを選択して「関連付けを追加」をタップします。関連付けを追加ダイアログが表示されます。
OData サービスのメタデータドキュメントには、データモデルオブジェクトとサービスのほかに、2 つのデータモデルオブジェクト間の関連付けを定義するナビゲーションプロパティが含まれます。フォームデータモデルで関連付けを追加する際に、これらのナビゲーションプロパティを使用することができます。詳しくは、「OData サービスのナビゲーションプロパティの操作」を参照してください。
関連付けを追加ダイアログが表示されます。
関連付けを追加ダイアログ
関連付けを追加ペインで、以下の操作を実行します。
以下に示す例では、「扶養家族」データモデルオブジェクトの読み取りサービスのデフォルト引数が dependentid
になっています。
「扶養家族」読み取りサービスのデフォルト引数が dependentid になっている
ただし、この引数は、関連付けるデータモデルオブジェクト間の共通プロパティ(この例の場合は Employeeid
)でなければなりません。そのため、Employeeid
引数を「従業員」データモデルオブジェクトの id
プロパティにバインドして、関連付けられている扶養家族の詳細情報を「扶養家族」データモデルオブジェクトから取得する必要があります。
更新後の引数とバインド
「完了」をクックして、引数を保存します。
「完了」をタップして関連付けを保存し、次に「保存」をタップしてフォームデータモデルを保存します。
さらに関連付けを作成するには、上記の手順を繰り返します。
追加した関連付けは、入力したタイトルと、関連データモデルオブジェクトを接続する線とともに、データモデルオブジェクトのボックス内に表示されます。
関連付けを編集するには、その関連付けのチェックボックスを選択して「関連付けを編集」をタップします。
フォームデータモデル内で追加されたデータモデルオブジェクトとサービスのプロパティを編集することができます。
プロパティを編集するには、以下の手順を実行します。
フォームデータモデル内のデータモデルオブジェクト、プロパティ、またはサービスの横に表示されているチェックボックスを選択します。
「プロパティを編集」をタップします。選択したモデルオブジェクト、プロパティ、またはサービスの「プロパティを編集」ペインが表示されます。
Get サービスのプロパティを編集ダイアログ
「完了」をタップしてプロパティを保存し、次に「保存」をタップしてフォームデータモデルを保存します。
計算済みプロパティとは、ルールまたは式に基づいて値が計算されるプロパティのことです。ルールを使用して、計算済みプロパティの値を、リテラル文字列、数値、数式の計算結果、フォームデータモデル内の別のプロパティの値に設定することができます。
例えば、FirstName プロパティと LastName プロパティの値を組み合わせた値を持つ FullName プロパティを作成することができます。そのためには、以下の手順を実行します。
FullName
という名前の新しいプロパティを作成し、データタイプとして String を設定します。
「計算済み」を有効にし、「完了」をタップしてプロパティを作成します。
これにより、FullName という名前の計算済みプロパティが作成されます。このプロパティの横に、計算済みプロパティであることを表すアイコンが表示されます。
「FullName」プロパティを選択して「ルールを編集」をタップします。ルールエディターウィンドウが表示されます。
ルールエディターウィンドウで、「作成」をタップします。「Set Value」ルールウィンドウが表示されます。
オプション選択ドロップダウンで、「数式」を選択します。「フォームデータモデルのオブジェクト」オプションと「文字列」オプションを選択することもできます。
数式の最初のオブジェクトとして「FirstName」を選択し、2 番目のオブジェクトとして「LastName」を選択します。演算子として「プラス」を選択します。
「完了」、「閉じる」の順に選択して、ルールエディターウィンドウを閉じます。ルールは以下のようになります。
フォームデータモデルで、「保存」をタップします。これで、計算済みプロパティが設定されました。
OData サービスでは、ナビゲーションプロパティを使用して、2 つのデータモデルオブジェクト間の関連付けが定義されます。これらのプロパティは、エンティティタイプまたは複合タイプに対して定義されます。例えば、サンプルの TripPin OData サービスのメタデータファイルから抽出した以下のコードの場合、Friends、BestFriend、Trips という 3 つのナビゲーションプロパティが Person エンティティに含まれています。
ナビゲーションプロパティについて詳しくは、「OData のドキュメント」を参照してください。
<edmx:Edmx xmlns:edmx="https://docs.oasis-open.org/odata/ns/edmx" Version="4.0">
<script/>
<edmx:DataServices>
<Schema xmlns="https://docs.oasis-open.org/odata/ns/edm" Namespace="Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models">
<EntityType Name="Person">
<Key>
<PropertyRef Name="UserName"/>
</Key>
<Property Name="UserName" Type="Edm.String" Nullable="false"/>
<Property Name="FirstName" Type="Edm.String" Nullable="false"/>
<Property Name="LastName" Type="Edm.String"/>
<Property Name="MiddleName" Type="Edm.String"/>
<Property Name="Gender" Type="Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.PersonGender" Nullable="false"/>
<Property Name="Age" Type="Edm.Int64"/>
<Property Name="Emails" Type="Collection(Edm.String)"/>
<Property Name="AddressInfo" Type="Collection(Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Location)"/>
<Property Name="HomeAddress" Type="Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Location"/>
<Property Name="FavoriteFeature" Type="Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Feature" Nullable="false"/>
<Property Name="Features" Type="Collection(Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Feature)" Nullable="false"/>
<NavigationProperty Name="Friends" Type="Collection(Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Person)"/>
<NavigationProperty Name="BestFriend" Type="Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Person"/>
<NavigationProperty Name="Trips" Type="Collection(Microsoft.OData.Service.Sample.TrippinInMemory.Models.Trip)"/>
</EntityType>
フォームデータモデル内で OData サービスを設定すると、そのフォームデータモデル内のサービスを経由して、エンティティコンテナ内のすべてのナビゲーションプロパティを使用できるようになります。このサンプルの TripPin OData サービスでは、フォームデータモデル内の GET LINK
サービスを使用して、Person
エンティティコンテナに含まれている 3 つのナビゲーションプロパティを読み取ることができます。
以下の図では、フォームデータモデル内の GET LINK of Person /People
サービスがハイライト表示されています。これは、TripPin OData サービスの Person
エンティティに含まれている 3 つのナビゲーションプロパティを組み合わせたサービスです。
フォームデータモデルの「サービス」タブに GET LINK
サービスを追加すると、サービス内で使用する出力モデルオブジェクトとナビゲーションプロパティを選択するための各種プロパティを編集できるようになります。例えば、以下の GET LINK of Person /People
サービスでは、出力モデルオブジェクトとして「Trip」を使用し、ナビゲーションプロパティとして「Trips」を使用しています。
NavigationPropertyName 引数の「デフォルト値」フィールドで指定できる値は、「配列を返しますか?」トグルボタンの状態によって異なります。このボタンが有効になっている場合は、コレクションタイプのナビゲーションプロパティが表示されます。
この例では、出力モデルオブジェクトとして「Person」を選択し、ナビゲーションプロパティの引数として「Friends」または「BestFriend」を選択することもできます(どちらを選択するかは、「配列を返しますか?」ボタンが有効になっているか無効になっているかによって異なります)。
同様に、フォームデータモデルで関連付けを追加する際に GET LINK
サービスを選択し、サービスのナビゲーションプロパティを設定できます。ただし、ナビゲーションプロパティを選択するには、連結先ドロップダウンメニューで「リテラル」に設定されている必要があります。
フォームデータモデルエディターを使用して、計算済みプロパティを含むすべてのデータモデルオブジェクトプロパティのサンプルデータを、フォームデータモデル内で生成することができます。各プロパティで設定されたデータタイプに基づいて、一連のランダムな値がサンプルデータとして生成されます。このサンプルデータを編集して保存することもできます。サンプルデータを再生成した場合も、編集したサンプルデータは保存されたままになります。
サンプルデータを生成して編集するには、以下の手順を実行します。
フォームデータモデルを開いて「サンプルデータを編集」をタップします。サンプルデータが生成され、サンプルデータ編集ウィンドウに表示されます。
「サンプルデータを編集」ウィンドウでデータを編集して「保存」をタップします。
次に、サンプルデータを使用し、フォームデータモデルに基づいてインタラクティブ通信にデータを取り込んでテストを実行します。詳しくは、フォームデータモデルの使用を参照してください。
これまでの手順で設定したフォームデータモデルを使用する前に、設定したデータモデルオブジェクトとサービスが正しく動作するかどうかをテストすることをお勧めします。データモデルオブジェクトとサービスをテストするには、以下の手順を実行します。
フォームデータモデル内のデータモデルオブジェクトまたはサービスを選択し、「モデルオブジェクトをテスト」または「サービスをテスト」をタップします。
フォームデータモデルをテストウィンドウが表示されます。
フォームデータモデルをテストウィンドウの入力ペインで、テストするデータモデルオブジェクトまたはサービスを選択します。
テストコードで引数の値を指定して「テスト」をタップします。テストが成功すると、出力ペインに出力情報が表示されます。
同様の方法で、フォームデータモデル内の他のデータモデルオブジェクトやサービスをテストできます。
フォームデータモデルは、DermisBridge API を呼び出す際に入力として受け取ったデータを(フォームデータモデルで使用可能な検証条件に基づいて)検証します。検証は、API の呼び出しに使用されるクエリオブジェクトに設定された ValidationOptions
フラグに基づいて行われます。
このフラグは、以下のいずれかの値に設定できます。
ValidationOptions
フラグに値が設定されていない場合、入力データに対して基本検証が実行されます。
以下に、検証フラグを完全に設定する例を示します。
operationOptions.setValidationOptions(ValidationOptions.FULL);
入力データの属性に指定する値は、メタデータドキュメントの属性に定義されているデータタイプと一致する必要があります。
値が属性に対して定義されたデータタイプと一致しない場合、DermisBridge API は ValidationOptions
フラグの値に関係なく例外を表示します。ログレベルが「デバッグ」に設定されている場合は、error.log ファイルにエラーが記録されます。
フォームデータモデルは、データタイプ制約のリストに基づいて入力データを検証します。入力データに対する制約のリストは、データソースによって異なる場合があります。
以下の表に、データソースに基づく入力データの制約事項を示します。
制約 | 説明 | 入力データソース |
required | true の場合、パラメーターを入力データに含める必要があります。 | Swagger、WSDL およびデータベース |
nullable | true の場合、入力データでパラメーターの値を Null に設定できます。 | WSDL、Odata およびデータベース |
maximum | 数値の上限を指定します。また、上限として指定した最大値も入力データのパラメーターに割り当てることができます。 | Swagger および WSDL |
minimum | 数値の下限を指定します。また、下限として指定した最小値も入力データのパラメーターに割り当てることができます。 | Swagger および WSDL |
exclusiveMaximum | 数値の上限を指定します。上限として指定した最大値を入力データのパラメーターに割り当てないでください。 | Swagger および WSDL |
exclusiveMinimum | 数値の下限を指定します。下限として指定した最小値を入力データのパラメーターに割り当てないでください。 | Swagger および WSDL |
minLength | 文字列に含まれる文字数の下限を指定します。また、下限として指定した最小値も入力データのパラメーターに割り当てることができます。 | Swagger および WSDL |
maxLength | 文字列に含まれる文字数の上限を指定します。また、上限として指定した最大値も入力データのパラメーターに割り当てることができます。 | Swagger、WSDL、Odata およびデータベース |
pattern | 文字の固定シーケンスを指定します。文字が指定したパターンに適合する場合にのみ、入力文字列が正常に検証されます。 | Swagger |
minItems | 配列の項目の最小数を指定します。また、下限として指定した最小値も入力データのパラメーターに割り当てることができます。 | Swagger および WSDL |
maxItems | 配列の項目の最大数を指定します。また、上限として指定した最大値も入力データのパラメーターに割り当てることができます。 | Swagger および WSDL |
uniqueItems | true の場合、配列のすべての要素は入力データ内で一意である必要があります。 | Swagger |
enum(文字列) |
入力データ内のパラメーターの値を固定の文字列の値のセットに制限します。1 つ以上の要素がある配列であり、各要素は一意である必要があります。 | Swagger、WSDL および Odata |
enum (数値) |
入力データ内のパラメーターの値を、一定の数値のセットに制限します。1 つ以上の要素がある配列であり、各要素は一意である必要があります。 | WSDL |
この例では、Swagger ファイルで定義されている最大制約、最小制約、必須制約に基づいて入力データが検証されます。注文 ID が存在し、その値が 1 ~ 10 の場合にのみ、入力データは検証条件を満たします。
parameters: [
{
name: "orderId",
in: "path",
description: "ID of pet that needs to be fetched",
required: true,
type: "integer",
maximum: 10,
minimum: 1,
format: "int64"
}
]
入力データが検証条件を満たさない場合は、例外が表示されます。ログレベルが「デバッグ」に設定されている場合は、error.log ファイルにエラーが記録されます。例:
21.01.2019 17:26:37.411 *ERROR* com.adobe.aem.dermis.core.validation.JsonSchemaValidator {"errorCode":"AEM-FDM-001-044","errorMessage":"Input validations failed during operation execution.","violations":{"/orderId":["numeric instance is greater than the required maximum (maximum: 10, found: 16)"]}}
これで、作業用のフォームデータモデルを、アダプティブフォームとインタラクティブ通信のワークフローで使用する準備が整いました。次の手順として、実際にこのフォームデータモデルを使用します。詳しくは、フォームデータモデルの使用を参照してください。