AEM 翻訳ワークフローを使用したアダプティブフォームとレコードのドキュメントのローカライズ

フォームのローカライズにより、様々な地域の幅広い対象者に向けてフォームを提供できるようになります。アダプティブフォームおよびレコードのドキュメントをローカライズするには、Adobe Experience Manager 翻訳ワークフローが役立ちます。アダプティブフォームのローカライズには、機械翻訳​または​人による翻訳​を使用することができます。

この記事では、アダプティブフォームおよびレコードのドキュメントに対する AEM 翻訳ワークフローの使用手順を説明します。

機械翻訳によるアダプティブフォームおよびレコードのドキュメントのローカライズ

機械翻訳サービスを使用すると、アダプティブフォームおよびレコードのドキュメントを即座に翻訳することができます。AEM Forms では、機械翻訳に Microsoft Translator の体験版を使用することが事前に定義されています。アダプティブフォームおよびレコードのドキュメントの機械翻訳を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. AEM Forms UI 上でフォームを選択し、「辞書の追加」オプションをタップします。

  2. 辞書を翻訳プロジェクトに追加​画面で、「新しい翻訳プロジェクトを作成」または「既存の翻訳プロジェクトを追加」オプションを選択します。

  3. プロジェクトタイトル」フィールドでタイトルを指定します。例:Government Reference Site - German locale.

  4. ターゲット言語」フィールドでロケールを指定し(例えば German(de) と入力します)、「完了」をクリックします。ロケールは複数指定できます。フォームが「ターゲット言語」フィールドで指定されたすべてのロケールに翻訳されます。

  5. 辞書が追加された際のダイアログボックスで、「プロジェクトを開く」をクリックします。プロジェクト画面で、新しく作成されたプロジェクトを開きます。

  6. 翻訳の概要​タイルの下部にある「三点リーダー」をクリックします。翻訳の概要画面が開きます。

  7. 翻訳の概要​画面の上部にある「編集」アイコンをクリックします。「翻訳」タブを開き、 翻訳方法 画面で機械翻訳を選択します。適切な 翻訳プロバイダークラウド設定 を選択します。画面の上部にある「完了」アイコンをクリックします。

  8. 翻訳ジョブ​タイルで aem62forms_downarrow アイコンをクリックし、「開始」をクリックします。タイルのステータスがドラフトに変わります。翻訳を完了すると、ステータスは​レビューへの準備完了​に変わります。数分待ってからページを更新し、ステータスを確認してください。

  9. 翻訳ジョブ​タイルのステータスが​レビューへの準備完了​に変わったことを確認できたら、ブラウザーウィンドウでフォームを開きます。ローカライズバージョンのフォームが表示されます。

    メモ
    • ブラウザーウィンドウでローカライズバージョンのフォームを開く前に、ブラウザーのロケールがフォームと同じロケールに設定されていることを確認してください。例えば、フォームがドイツ語(de)に翻訳されているときは、ブラウザーのロケールをドイツ語(de)に設定します。
    • アダプティブフォームコンポーネントは、右から左に筆記する言語(RTL)をサポートしていません。例:ヘブライ語

    アダプティブフォームと共に、自動生成されるレコードのドキュメントもローカライズされます。

    レコードのドキュメントの設定と構成について詳しくは、以下を参照してください。

レコードのドキュメントのテンプレート設定

レコードのドキュメントの設定

  1. レコードのドキュメントのブランディング情報をカスタマイズし、ブラウザーのロケールを、機械語を使用してアダプティブフォームをローカライズしたのと同じ言語に設定します。ブラウザーのロケールは、レコードのドキュメントにあるブランディング情報のローカライズに役立ちます。
  2. ローカライズされたレコードのドキュメントを表示するには、「プレビューを生成」をタップします。レコードのドキュメントの PDF が生成され、ブラウザーの新しいタブに表示されます。

人による翻訳を使用したアダプティブフォームおよびレコードのドキュメントのローカライズ

人による翻訳を使用すると、コンテンツは翻訳プロバイダーに送信され専門の翻訳者によって翻訳が行われます。完了すると、翻訳コンテンツが返され、AEM に読み込まれます。翻訳プロバイダーが AEM と統合されると、AEM と翻訳プロバイダーとの間でコンテンツが自動的に送信されます。

翻訳の際には、専門の翻訳者各自の間で XLIFF 形式のファイルが含まれている辞書が共有されます。この辞書には、各ロケールに対して個別の XLIFF ファイルが含まれます。各 XLIFF には、エンドユーザーに表示されるテキストと、対応するローカライズ済みのテキストのプレースホルダ―が含まれます。

人による翻訳を使用してフォームとレコードのドキュメントをローカライズするには、次の手順を実行します。

  1. AEM を翻訳プロバイダーサービスに接続して、翻訳統合フレームワーク設定を作成します。

  2. 翻訳サービスとフレームワークの設定に言語マスターのページを関連付けます。

  3. 翻訳するコンテンツのタイプを特定します。

  4. 翻訳するコンテンツを準備します。そのためには、言語マスターをオーサリングして、言語コピーのルートページを作成します。

  5. 翻訳プロジェクトを作成して、翻訳するコンテンツを収集し、翻訳プロセスを準備します。

  6. 翻訳プロジェクトを使用して、コンテンツの翻訳プロセスを管理します。

メモ
  • アダプティブフォームコンポーネントは、右から左に筆記する言語(RTL)をサポートしていません。例:ヘブライ語。

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