Experience Platform Launch を使用して Experience Cloud を最近実装した場合、顧客属性と Experience Cloud Audiences は既に設定されています。また、Admin Console でユーザーや製品を管理することもできます。
既存のお客様は、アプリケーションの実装を最新化し、Experience Cloud を実装できます。これにより、Adobe Analytics、Audience Manager、Adobe Target をまたいで顧客属性とオーディエンス機能を使用できます。この実装を完了するために、以下をおこないます。
Experience Cloud に参加するために必要なことを次に示します。
適切な Adobe Analytics または Adobe Target SKU を持っていることを確認する。
Target の場合は、mbox.js から at.js に移行します。at.js 1.x から at.js 2.x へのアップグレードを参照してください。
実装を最新化して管理者のプロビジョニングをおこなう。
Admin Console でユーザーと製品を管理する。
管理者になると、experience.adobe.com でログインできます。
Admin Console リンクは、Experience Cloud メニューのナビゲーションで使用できます。
ヘルプについては、Experience Cloud ユーザーおよび製品管理を参照してください。
Experience Cloud にログインするには、次のことが必要です。
ほとんどの場合は、既に Analytics グループなどのアプリケーショングループのメンバーになっているユーザーが存在するはずですが、このようなグループの管理はこれまで、Analytics/管理ツールで行われていました。
これらのグループを Experience Cloud エンタープライズグループにマッピングする際、既にグループのメンバーになっているユーザーは、自分のアプリケーションアカウントの資格情報を自分の Adobe ID に手動でリンクする必要があります。
Experience Cloud でのアカウントのリンクを参照してください。
エンタープライズグループとソリューショングループのマッピング後、新しいユーザーは自動的にリンクされます。(ソリューションの資格情報が自動的に作成されて Adobe ID にリンクされます)。
以下の節では、実装を最新化する方法を説明します。実装を最新化すると、Experience Cloud のコアサービスが有効になります。
Experience Cloud ID サービスは、アプリケーション間の統合に使用する共通の ID を提供します。クロスドメインの訪問者 ID と、顧客属性を介してアップロードされた CRM データに基づくクロスデバイス/ブラウザーのターゲティングおよびパーソナライズのためのパスを提供します。
Experience Cloud コアサービスを有効にする方法としては、 Experience Platform Launch の Experience Cloud ID サービス拡張機能を使用して、Analytics や Adobe Target に対してコアサービスを自動的にアクティブにするのが最も簡単です。
Experience Cloud ID サービス(以前の訪問者 ID)について詳しくは、こちらを参照してください。
Experience Platform Launch または Dynamic Tag Management を使用しない場合
Experience Platform Launch または Dynamic Tag Management を使用しない場合は、次に示すように、JavaScript デプロイメント(VisitorAPI.js)を使用して ID サービスを手動で実装します。
タスク | 説明 |
---|---|
Experience Cloud ID サービスの Analytics への実装 | また、追加の顧客 ID を設定することを推奨します。これらの ID は各訪問者に関連付けられ、Experience Cloud の現在および将来の機能を有効にします。 |
既存の s_code をバージョン H.27.3 以降に更新、または既存の AppMeasurement.js をバージョン 1.4 以降に更新 | これらのファイルは、Analytics 管理ツールのコードマネージャーでダウンロードして入手できます(AppMeasurement.js について詳しくは、JavaScript の実装を参照してください)。 |
Analytics の顧客 ID の同期 | 以下のAnalytics - 顧客 ID の同期を参照してください。 |
Analytics と Target については、Experience Cloud ID サービスを設定する際に顧客 ID を Experience Cloud に同期させることを推奨します。
Adobe Target では、 mbox3rdpartyid
は顧客 ID を取得して、それを Target に送信する必要があります。(Target のヘルプで顧客属性の操作方法を参照してください)。
訪問者が web サイトで認証をおこなうとき、または別の方法で本人確認をおこなうとき、実装では、その人物の CRM 顧客 ID をページまたはアプリに公開する必要があります。その後、適切な機能呼び出しを使用して、顧客 ID と Experience Cloud を同期できます。この同期によって、訪問者の CRM 顧客 ID が Experience Cloud に格納され、その顧客属性が Experience Cloud で使用できるようになります。
例えば、Bob が CRM システムに顧客 ID 52mc210tr42
を持っているとします。Bob がサイトで認証をおこなうときは、その顧客 ID をページに公開し、その顧客 ID を使用して次のいずれかの方法で同期する必要があります。
visitor.setCustomerIDs({"crm_id":"52mc210tr42"})
を呼び出します。または、Customer ID (52mc210tr42)
を設定します。この顧客 ID を、顧客 ID が認識される個々の Analytics サーバー呼び出しに対して設定する必要があります。
Experience Cloud属性が初めて使用可能になったときに、顧客 ID サービスをまだ実装しておらず、顧客属性を簡単に利用できない場合がありました。 この問題を軽減するために、Adobeは、Adobe AnalyticsData Warehouseを使用して ID 同期のバックフィルをおこなう手段を作成しました。 この機能は、Data Warehouseバックフィルと呼ばれます。 Data Warehouseのバックフィルは、一般に必要なくなったので、2022 年 10 月以降は使用できなくなります。
Android™ および iOS モバイルアプリケーションで追加の顧客 ID を設定する方法の構文例については、Experience Cloud ID サービスの節を参照してください。
顧客属性データは、訪問者のログイン後に使用可能になります。まだ ID サービスを実装していない場合でも、顧客 ID を prop または eVar で履歴追跡していれば、Experience Cloud へのログイン履歴を送信するプロセスを要求できます。このプロセスを使用すると、顧客属性の使用をすぐに開始できます。
カスタマーケアに連絡して履歴データを有効にしてください。
レポートスイートのマッピング機能は、2020 年 11 月に廃止されます。ご質問があれば、カスタマーサポートにお問い合わせください。
Experience Cloud サービス(Experience Cloud ID サービスや People サービスなど)は、個々の Analytics レポートスイートではなく Experience Cloud 組織に関連付けられています。これらのサービスを正しく機能させるには、各 Analytics レポートスイートを Experience Cloud 組織にマッピングする必要があります。
Analytics を使用している場合は、地域データ収集(RDC)を使用していることを確認します。データ収集ドメインが omtrdc.net
の場合、または CNAME が omtrdc.net
にマッピングされている場合は、RDC を使用しています。詳しくは、RDC への移行を参照してください。ファーストパーティ Cookie を使用している場合、データ収集 CNAME とクロスドメイン追跡については、CNAME と Experience Cloud ID サービスを参照してください。
訪問者 API など JavaScript ライブラリを更新して Analytics の実装を最新化することが推奨されます。これを行う最も簡単な方法は、Experience Platform データ収集(Launch)に Adobe Analytics 拡張機能 を追加することです。
Experience Platform Launch で Adobe Target 拡張機能を追加して、ライブラリが自動取得されるようにすることをお勧めします。Experience Platform Launchを使用して、Adobe Target(およびその他のアプリケーション)用の Experience Cloud ID サービス拡張機能を設定することもできます。Adobe Target でコアサービスを使用するには、 Experience Cloud ID サービス のアップデートが 必要 です
Experience Platform Launch を使用しない場合は、手動で mbox ライブラリを更新 します。
Adobe Target のレポートソースとして Adobe Analytics を使用するためのアクセスをリクエストします。Target と Analytics のデータは、処理中に同じサーバー呼び出しで結合されるため、訪問者は 2 つのアプリケーション間で接続されます。Analytics for Target の実装を参照してください。
すべての Analytics ユーザーは、顧客属性などコアサービスのために既にプロビジョニングされています。Analytics ユーザーになっていないユーザーがいる場合は、そのユーザーのプロビジョニングをカスタマーケアに依頼します。
Experience Cloud ID サービスがサイトに正しく実装されていることを確認するには、次の手順を実行します。
d_mid
と値が含まれていることを確認します(例:_setMarketingCloudFields({"d_mid":"4235...
)。mid
パラメーター(Experience Cloud ID)が含まれていることを確認します。猶予期間中(有効になっている場合)には、aid
パラメーター(Analytics 訪問者 ID)も表示されます。Experience Cloud ID を含む期待される応答:
Experience Cloud ID(mid
または訪問者 ID とも呼ばれます)を含んだ Analytics の画像リクエスト:
mbox リクエストの Experience Cloud ID:
Experience Cloud ID サービスをデプロイすると、新しい訪問者はデータ収集サーバーから Analytics Experience Cloud ID を受け取らなくなります。サイトの一部で ID サービスの実装が終わっていない場合は、訪問者がこれらのセクションを訪問したときに、Experience Cloud ID が認識されず、訪問者には従来の Analytics 訪問者 ID が割り当てられてしまいます。その結果、訪問者数が重複してカウントされたり、誤った属性が割り当てられたりするなどの問題が生じる可能性があります。
例えば、サイトのサポートセクションを別の CMS で管理している場合は、そのセクション用に別の Analytics JavaScript ファイルを使用していることがあります。ID サービスをサポートサイトにデプロイする前に Experience Cloud ID をメインサイトにデプロイした場合、新しい訪問者がサポートセクションにアクセスすると、その訪問者は従来の Analytics ID を受け取ります。両方のサイトセクションにまたがる訪問は、異なる訪問としてレポートされます。
複数の JavaScript ファイルや他のテクノロジー(Flash など)を使用しているサイトに Experience Cloud ID サービスをデプロイすると、調整の問題が発生する可能性があります。これらの問題は、サイトのすべての部分で同時に Experience Cloud ID サービスを有効にする必要があるために発生します。猶予期間を設定すると、新しい訪問者は ID サービスから引き続き Analytics 訪問者 ID を受け取ります。訪問者 ID サービスを使用するようにアップグレードされていないサイトのセクションで、一貫して訪問者を識別できます。
起動して実行したら、Admin Console に移動して、ユーザーと製品プロファイルを管理できます。
Experience Cloud のユーザーおよび製品の管理を参照してください。
顧客属性グループに追加されたユーザーには、Experience Cloud の左側に「顧客属性」メニュー項目が表示されます。
次の機能を利用します。
エンタープライズ顧客データを顧客関係管理(CRM)データベースに取り込んでいる場合は、そのデータを Experience Cloud の顧客属性データソースにアップロードできます。アップロード後は、データを Adobe Analytics と Adobe Target で利用できます。
顧客属性を参照してください。
Experience Cloud オーディエンスは、オーディエンスを作成したり、既存のオーディエンスを組み合わせて複合オーディエンスを作成したり、共有しているすべてのオーディエンスを表示したりできるインターフェイスです。
Audiences を参照してください。
Adobe Experience Cloud 内のリアルタイムのオーディエンスプロファイルおよびその他のコアサービスを利用する場合、これらのサービスの使用は、データが保管されるデータセンター(および国)の選択に影響を与えることがあります。特に、Experience Cloud は Audience Manager を使用するので、People サービス内で使用されるデータは米国の Audience Manager サーバー内に存在する必要があります。
People サービスを通じて使用可能なサービスを利用する場合、他のアドビ製品から Audience Management に送信されるデータのタイプは、次のようになります。
AMCV_###@AdobeOrg
ファーストパーティ Cookie は、常に Experience Cloud ID サービスを使用して設定されます。これらすべてのデータ要素は、ログファイルの形式で Adobe Audience Manager に配信されます。Audience Manager は、このデータを米国内で処理および格納します。Audience Manager は、このデータを米国外に格納または処理するオプションは提供しません。
リアルタイムのオーディエンスプロファイルの使用では、Analytics および Targetに使用する Cookie に加えて、Audience Manager Cookie を使用します。
適切なオプトアウト機能を提供したい場合、サイトへの訪問者は、既存のオプトアウト処理に Audience Manager オプトアウトを追加する必要があります。
手順については、Adobe Experience Cloud ヘルプのアドビオプトアウトの導入を参照してください。
クロスドメイントラッキングの有効化については、データ収集 CNAME およびクロスドメイントラッキングを参照してください。