Adobe Campaign には、プライバシー規制(GDPR、CCPA、PDPA、LGPD など)を遵守するのに役立つ一連のツールが用意されています。
GDPR などのプライバシー規制に対する対応するために Adobe Campaign で提供されている 5 つの主な機能を次に示します。
アクセスする権利
削除する権利
詳しくは、アクセスする権利と忘れられる権利を参照してください。
同意管理
データリテンション
権限管理
詳しくは、同意、リテンション、役割を参照してください。
Adobe Campaign の機能により、次の規制を遵守できるようになります。
GDPR(一般データ保護規則)は欧州連合(EU)で施行されるプライバシー保護法律で、EU 諸国のデータ保護要件を現代の状況に合わせて整合化することを目的としています。GDPR に関する一般的な情報は、次のリンクから確認してください。
CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)は、カリフォルニア州民に個人情報に関する新しい権利を提供し、カリフォルニア州でビジネスをおこなう特定の事業者に対してデータ保護の責任を課します。
PDPA(個人情報保護法)は、新しいプライバシー法で、タイのデータ保護要件を現代の状況に合わせて整合化することを目的としています。
LGPD(Lei Geral de Proteção de Dados、一般データ保護法)は、2021 年前半から適用され、ブラジルで個人データを収集および処理するすべての会社に対して有効となります。
これらすべての規則は、前述の各地域または国(EU、米国カリフォルニア州、タイ、ブラジル)に居住するデータ主体のデータを保持する Adobe Campaign のお客様に適用されます。
個人データおよびデータを管理する様々なエンティティ(データ管理者、データ処理者、データ主体)について詳しくは、個人データとペルソナを参照してください。
プライバシーの準備を容易にするために、Adobe Campaign ではアクセス要求と削除要求の処理が可能になりました。
アクセスする権利とは、データ主体がデータ管理者に対し、自分に関する個人データが処理されているかどうか、また処理されている場合はその場所と目的について確認できることを指します。データ管理者は、個人データのコピーを電子形式で無償提供する必要があります。
忘れられる権利(削除要求)とは、データ消去とも呼ばれるもので、データ主体はデータ管理者に対して、自分の個人データの消去、および第三者によるデータ処理を防止するために、データ拡散の停止を指示できることを指します。
アクセス要求と削除要求の作成方法、および Adobe Campaign によるリクエストの処理方法については、実装手順を参照してください。
Campaign Standard のプライバシー管理に関するチュートリアルについては、こちらを参照してください。
個人データおよびデータを管理する様々なエンティティ(データ管理者、データ処理者、データ主体)について詳しくは、個人データとペルソナを参照してください。
新しく導入されたアクセスする権利と忘れられる権利の他にも、Adobe Campaign はプライバシーに必要な重要機能を各種用意しています。
同意とは、データ主体に関する個人データの処理についてデータ主体からの同意を得ることを指します。処理に関して必要な同意を得ることは、データ管理者がおこないます。Adobe Campaign には、サービスに関連する同意を顧客が管理するための機能はありますが、アドビは同意自体についての責任を負いません。顧客は自社内の法務部門と連携して、同意のプロセスと手続きを自ら判断する必要があります。
同意に関する側面を管理する機能は、発売当初から Adobe Campaign の中核機能でした。購買管理プロセスにより、顧客はどの受信者がどの種類の購読をオプトインしているかをトラッキングできます。購読の種類には、ニュースレター、毎日または毎週のプロモーションなどのマーケティングプログラムがあります。
同意管理について詳しくは、購読についておよびランディングページの使用を開始するを参照してください。
Adobe Campaign が提供する同意管理ツールに加えて、消費者が個人情報の販売をオプトアウトしたかどうかをトラッキングすることもできます。この節を参照してください。
Campaign の組み込みログテーブルには保持期間がプリセットされており、通常はデータ保存期間が 6 か月以内に制限されています。
組み込みテーブルのデフォルトの保持期間は以下のとおりです。リテンションは実装時にアドビの技術管理者が設定します。値は顧客の要件に基づくため、実装ごとに異なる場合があります。
削除の場合と同様、標準ワークフロー機能を使用して、任意のカスタムテーブルのリテンション期間を設定することができます。
リテンションの詳細について知りたい場合、またはカスタムテーブルの設定が必要な場合は、アドビのコンサルタントまたは技術管理者にお問い合わせください。
Adobe Campaign では、事前作成された役割またはカスタムの役割を使用して、様々な Campaign オペレーターに割り当てられている権限を管理できます。
その利点の 1 つとして、各種類のデータについて社内のどのユーザーがアクセスできるかを管理できることが挙げられます。例えば、様々な地域を複数のマーケターで担当している場合に、各マーケターが自分の担当地域からのみデータにアクセスできるようにすることが可能です。
同様に、ユーザーごとに各種の機能を設定することができます。例えば、配信の送信者を限定することができたり、データを変更またはエクスポートできるユーザーを制限してプライバシー管理の関連性を高めたりできます。
アクセス管理について詳しくは、この節を参照してください。