ID サービスのお客様は、訪問者 Cookie を読み取って DCS API 呼び出しの実行に必要な ID を取得する方法を、この節で確認してください。
Adobe Experience Platform ID サービスでは、Web サイトにアクセスするユーザーに訪問者 ID と地域 ID を割り当てます。Experience Cloud のあらゆるソリューションでユーザーはこれらの ID によって識別されるので、DCS 呼び出しをおこなうには、これらの ID が必要になります。
ID サービスのお客様は、ID サービス Cookie から、または関数の呼び出しによって、この情報を抽出できます。必要なタスクや手順を次の表に示します。
コードの斜体の部分には実際の情報が入ります。
タスク | 説明 |
---|---|
1.Experience Cloud のステータスを確認する |
ID サービスを使用するには、Experience Cloud アカウントが必要です。既に Experience Cloud アカウントがあれば、そのままでけっこうです。 まだ Experience Cloud に登録していなければ、新規登録してください。いつでもお客様にご参加いただく用意ができています。アカウントの設定方法について詳しくは、コアサービスのソリューションの有効化を参照してください。 |
2.ID サービスをセットアップする |
ID サービスは、データ収集に使用する各ページに組み込まれる JavaScript コードで構成されます。詳しくは、ID サービスの実装ガイドを参照してください。 |
3.ID サービス Cookie を読み取る |
ID サービスでは、ユーザー ID と地域 ID を AMCV Cookie に保存します。Cookie の完全名は AMCV Cookie を解析して、次のキー値ペアを取得します。
ユーザー ID と地域 ID が用意できたら、DCS への呼び出しをおこなうことができます。 |
4.getMarketingCloudVisitorID で Experience Cloud ID を取得する |
(オプション)この関数は Experience Cloud 訪問者 ID を返します。カスタムソリューションや特定のユースケース向けに設計されています。詳しくは、次の getMarketingCloudVisitorID の使用方法や ID サービスの関連ドキュメントを参照してください。 ID サービス Cookie からユーザー ID および地域 ID を取得した場合は、これを使用する必要はありません。 |
getMarketingCloudVisitorID
の操作方法 訪問者 ID を取得するもう 1 つの方法は、getMarketingCloudVisitorID
関数を使用することです。この関数は、呼び出されると、ID service に対してクエリを実行して ID を返します。getMarketingCloudVisitorID
は、次に示すように、オプションの callback
引数を受け取ります。
var analyticsID = visitor.getAnalyticsVisitorID(callback)
callback
はオプションです。この引数がなくても、この関数は機能しますが、訪問者のブラウザーに Experience Cloud Cookie が設定されている場合にのみ ID を返します。訪問者の Cookie が見つからないか、訪問者に ID がない場合、この関数は空の ()
オブジェクトを返します。このような状況は、ページが読み込まれて訪問者が新しい ID を受け取った後でも、起こる可能性があります。これを避けるために、この関数に callback
を指定して、ページの読み込み後に訪問者 ID の有無を確認させることができます。callback
がなければ、訪問者 ID が後で訪問者のブラウザーに書き込まれても、関数は ID を返しません。
ユーザー ID と地域 ID が用意できたら、DCS データの送受信を開始できます。DCS API 呼び出しの実行を参照してください。