Adobe Experience Platform ID サービスを通じたユーザー ID と地域 ID の取得 get-user-ids-and-regions-through-the-experience-cloud-id-service
ID サービスのお客様は、訪問者 Cookie を読み取って DCS API 呼び出しの実行に必要な ID を取得する方法を、この節で確認してください。
ID サービス Cookie からのユーザー ID の取得 get-user-ids-from-service-cookie
Adobe Experience Platform ID サービスでは、Web サイトにアクセスするユーザーに訪問者 ID と地域 ID を割り当てます。Experience Cloud のあらゆるソリューションでユーザーはこれらの ID によって識別されるので、DCS 呼び出しをおこなうには、これらの ID が必要になります。
- user ID は、データを識別し特定の訪問者に関連付けるのに必要になります。
- region ID が必要なのは、地域サーバー名に関連付けられているからです。地域サーバー名は DCS へのデータ送信に必要になります。DCS では、サイト訪問者に地理的に最も近いデータセンターに情報を保存します。DCS 地域 ID、場所、ホスト名を参照してください。
ID サービスのお客様は、ID サービス Cookie から、または関数の呼び出しによって、この情報を抽出できます。必要なタスクや手順を次の表に示します。
コードの 斜体 の部分には実際の情報が入ります。
ID サービスを使用するには、Experience Cloud アカウントが必要です。既に Experience Cloud アカウントがあれば、そのままでけっこうです。
まだ Experience Cloud に登録していなければ、新規登録してください。いつでもお客様にご参加いただく用意ができています。アカウントの設定方法について詳しくは、コアサービスのソリューションの有効化を参照してください。
ID サービスでは、ユーザー ID と地域 ID を AMCV Cookie に保存します。Cookie の完全名は AMCV_###@AdobeOrg
です。###
要素は組織 ID のプレースホルダーです。詳しくは、Cookie と Experience Cloud ID を参照してください。
AMCV Cookie を解析して、次のキー値ペアを取得します。
mid=user ID
:このキー値ペアには Experience Cloud ユーザー ID が格納されています。aamlh=region ID
:このキー値ペアには、地域サーバー名に関連付けられている地域 ID(ロケーションヒントと呼ばれる場合もある)が格納されています。
ユーザー ID と地域 ID が用意できたら、DCS への呼び出しをおこなうことができます。
(オプション) この関数は Experience Cloud 訪問者 ID を返します。カスタムソリューションや特定のユースケース向けに設計されています。詳しくは、次の getMarketingCloudVisitorID の使用方法や ID サービスの関連ドキュメントを参照してください。
ID サービス Cookie からユーザー ID および地域 ID を取得した場合は、これを使用する必要はありません。
getMarketingCloudVisitorID
の操作方法 working-with-getmarketingcloudvisitorid
訪問者 ID を取得するもう 1 つの方法は、getMarketingCloudVisitorID
関数を使用することです。この関数は、呼び出されると、ID service に対してクエリを実行して ID を返します。getMarketingCloudVisitorID
は、次に示すように、オプションの callback
引数を受け取ります。
var analyticsID = visitor.getAnalyticsVisitorID(callback)
コールバックの使用法と目的 callback-usage
callback
はオプションです。この引数がなくても、この関数は機能しますが、訪問者のブラウザーに Experience Cloud Cookie が設定されている場合にのみ ID を返します。訪問者の Cookie が見つからないか、訪問者に ID がない場合、この関数は空の ()
オブジェクトを返します。このような状況は、ページが読み込まれて訪問者が新しい ID を受け取った後でも、起こる可能性があります。これを避けるために、この関数に callback
を指定して、ページの読み込み後に訪問者 ID の有無を確認させることができます。callback
がなければ、訪問者 ID が後で訪問者のブラウザーに書き込まれても、関数は ID を返しません。
次の手順 next-steps
ユーザー ID と地域 ID が用意できたら、DCS データの送受信を開始できます。DCS API 呼び出しの実行を参照してください。