レガシー - Media SDK セットアップの概要 setup-overview

ビデオアプリまたはプレーヤー用の Media SDK をダウンロードしたら、この節の情報に従って、Media SDK をセットアップして実装します。

一般的な実装のガイドライン general-implementation-guidelines

ストリーミングメディアコレクションアドオンを使用したトラッキングに使用する主な SDK コンポーネントは 3 つあります。

  • Media Heartbeat 設定 - MediaHeartbeatConfig には、レポートの基本設定が含まれています。
  • Media Heartbeat デリゲート - MediaHeartbeatDelegate は、再生時間と QoS オブジェクトを制御します。
  • Media Heartbeat - MediaHeartbeat は、メンバーとメソッドを含むプライマリライブラリです。

Streaming Media SDK の実装

Streaming Media SDK をセットアップして使用するには、次の実装手順を実行します。

  1. MediaHeartbeatConfig インスタンスを作成し、設定パラメーター値を設定します。

    table 0-row-4 1-row-4 2-row-4 3-row-4 4-row-4 5-row-4 6-row-4 7-row-4 3-align-center 8-align-center 13-align-center 18-align-center 23-align-center 28-align-center 33-align-center 38-align-center
    変数名 説明 必須 デフォルト値
    trackingServer メディア分析用のトラッキングサーバー。Analytics トラッキングサーバーとは異なります。 空の文字列
    channel チャネル名 × 空の文字列
    ovp コンテンツの配布に使用するオンラインメディアプラットフォームの名前。 × 空の文字列
    appVersion メディアプレーヤーアプリケーション/SDK のバージョン。 × 空の文字列
    playerName 使用中のメディアプレーヤーの名前(例:「AVPlayer」、「HTML5 Player」、「My Custom Player」)。 × 空の文字列
    ssl 呼び出しを HTTPS 経由でおこなう必要があるかどうかを示します。 × false
    debugLogging デバッグのログが有効になっているかどうかを示します。 × false
  2. MediaHeartbeatDelegate を実装します。

    table 0-row-3 1-row-3 2-row-3 3-align-center 7-align-center 11-align-center
    メソッド名 説明 必須
    getQoSObject() 現在の QoS 情報を含む MediaObject インスタンスを返します。このメソッドは、再生セッション中に複数回呼び出されます。プレーヤー実装は、常に、利用可能な最新の QoS データを返す必要があります。
    getCurrentPlaybackTime() 再生ヘッドの現在の位置を返します。
    VOD トラッキングの場合、メディアアイテムの先頭からの秒数で指定します。
    ライブストリーミングでは、プレーヤーがコンテンツのデュレーションに関する情報を提供しない場合、その日の午前0時(UTC)からの秒数を指定できます。
    メモ:プログレスマーカーを使用する場合、コンテンツのデュレーションが必要であり、再生ヘッドはメディアアイテムの先頭から、0 から始まる秒数で更新する必要があります。
    note tip
    TIP
    サービス品質(QoS)オブジェクトはオプションです。プレーヤーで QoS データが使用可能であり、そのデータを追跡する場合は、以下の変数が必要です。
    table 0-row-3 1-row-3 2-row-3 3-row-3 4-row-3 3-align-center 7-align-center 11-align-center 15-align-center 19-align-center
    変数名 説明 必須
    bitrate ビット/秒(bps)単位のメディアのビットレート。
    startupTime メディアの起動時間(ミリ秒)。
    fps 1 秒あたりの表示フレーム数。
    droppedFrames それまでのドロップフレームの数。
  3. MediaHeartbeat インスタンスを作成します。

    MediaHertbeatConfig および MediaHertbeatDelegate を使用して、MediaHeartbeat インスタンスを作成します。

    note important
    IMPORTANT
    MediaHeartbeat インスタンスがアクセス可能であることと、セッションの終わりまで解放されないことを確認します。このインスタンスは、以下のすべてのメディアトラッキングイベントに使用されます。
    note tip
    TIP
    MediaHeartbeat が Adobe Analytics に呼び出しを送信するためには、AppMeasurement のインスタンスが必要です。
  4. すべての要素を組み合わせます。

    以下のサンプルコードでは HTML5 ビデオプレーヤー用の JavaScript 2.x SDK を使用しています。

    code language-javascript
    // Create local references to the heartbeat classes
    var MediaHeartbeat = ADB.va.MediaHeartbeat;
    var MediaHeartbeatConfig = ADB.va.MediaHeartbeatConfig;
    var MediaHeartbeatDelegate = ADB.va.MediaHeartbeatDelegate;
    
    //Media Heartbeat Config
    var mediaConfig = new MediaHeartbeatConfig();
    mediaConfig.trackingServer = "[your_namespace].hb.omtrdc.net";
    mediaConfig.playerName = "HTML5 Basic";
    mediaConfig.channel = "Video Channel";
    mediaConfig.debugLogging = true;
    mediaConfig.appVersion = "2.0";
    mediaConfig.ssl = false;
    mediaConfig.ovp = "";
    
    // Media Heartbeat Delegate
    var mediaDelegate = new MediaHeartbeatDelegate();
    
    // Set mediaDelegate CurrentPlaybackTime
    mediaDelegate.getCurrentPlaybackTime = function() {
        return video.currentTime;
    };
    
    // Set mediaDelegate QoSObject - OPTIONAL
    mediaDelegate.getQoSObject = function() {
        return MediaHeartbeat.createQoSObject(video.bitrate,
                                              video.startuptime,
                                              video.fps,
                                              video.droppedframes);
    }
    // Create mediaHeartbeat instance
    this.mediaHeartbeat =
      new MediaHeartbeat(mediaDelegate, mediaConfig, appMeasurementInstance);
    

検証 validate

Media Analytics トラッキング実装は、2 つのタイプのトラッキングコールを生成します。

  • メディア開始および広告開始の呼び出しは Adobe Analytics(AppMeasurement)サーバーに直接送信されます。

  • ハートビート呼び出しは、Media Analytics(ハートビート)トラッキングサーバーに送信され、そこで処理されて、Adobe Analytics サーバーに渡されます。

  • Adobe Analytics(AppMeasurement)サーバー トラッキングサーバーオプションについて詳しくは、trackingServer および trackingServerSecure 変数の適切な設定を参照してください。

    note important
    IMPORTANT
    Experience Cloud 訪問者 ID サービスを使用するには、RDC トラッキングサーバーまたは RDC サーバーに解決される CNAME が必要です。

    Analytics トラッキングサーバーは「.sc.omtrdc.net」で終わるか CNAME である必要があります。

  • ​ Media Analytics(ハートビート)サーバー これは、常に「[your_namespace].hb.omtrdc.net」形式になります。「[your_namespace]」の値は会社を指定し、アドビによって提供されます。

メディアトラッキングはあらゆるプラットフォーム、デスクトップ、モバイルで同じように動作します。オーディオトラッキングは、現在、モバイルプラットフォームで動作します。すべてのトラッキングコールに共通する、検証が必要な主要ユニバーサル変数がいくつかあります。

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