Web 拡張機能のデータ要素タイプ
データ収集タグにおいて、データ要素は基本的にページ上のデータに対するエイリアスです。 このデータは、クエリ文字列パラメーター、Cookie、DOM 要素、その他の場所にあります。 データ要素は、ルールから参照でき、これらのデータにアクセスするための抽象型として機能します。
データ要素タイプは拡張機能によって提供されます。ユーザーはデータ要素タイプを使用することで、特定の方法でデータにアクセスするようデータ要素を設定できます。例えば、拡張機能には「local storage item」データ要素タイプを指定できます。ここで、 のユーザーは、ローカルストレージアイテム名を指定できます。 データ要素がルールで参照される場合、拡張機能では、ユーザーがデータ要素の設定時に指定したローカルストレージアイテム名を使用して、ローカルストレージアイテムの値を検索できます。
このドキュメントでは、Adobe Experience Platform で web 拡張機能のデータ要素タイプを定義する方法について説明します。
通常、データ要素タイプは次の要素で構成されます。
- A 表示 ユーザーがExperience Platform要素の設定を変更できるデータ収集 UI 内に表示されます。
- タグのランタイムライブラリ内で生成されるライブラリモジュール。設定を解釈し、データを取得します。
ユーザーが productName
という名前のローカルストレージ項目からデータを取得できるようにするとします。モジュールは次のようになります。
module.exports = function(settings) {
return localStorage.getItem('productName');
}
Adobe Experience Platform ユーザーがローカルストレージ項目名を設定できるようにする場合は、ユーザーが名前を入力し、その名前を settings
オブジェクトに保存できるようにします。オブジェクトは次のようになります。
{
itemName: "campaignId"
}
ユーザー定義のローカルストレージ項目名を操作するには、モジュールを次のように変更する必要があります。
module.exports = function(settings) {
return localStorage.getItem(settings.itemName);
}
デフォルト値のサポート
ユーザーは、データ要素のデフォルト値を設定できることに注意してください。データ要素ライブラリモジュールが undefined
または null
の値を返す場合、ユーザーがデータ要素に設定したデフォルト値へと自動的に置き換えられます。
コンテキストイベントデータ
トリガーされたルールの結果としてデータ要素が取得される場合(例えば、ルールの条件やアクションでデータ要素が使用される場合)、ルールを発動したイベントに関するコンテキスト情報を含む 2 つ目の引数がモジュールに渡されます。これは状況によってはメリットがあり、次のように指定することで実現できます。
module.exports = function(settings, event) {
// event contains information regarding the event that fired the rule
};
event
オブジェクトには次のプロパティが含まれている必要があります。
$type
youtube.play
$rule
現在実行中のルールに関する情報を含むオブジェクト。 オブジェクトには、次のサブプロパティが含まれている必要があります。
id
:現在実行中のルールの ID。name
:現在実行中のルールの名前。
ルールをトリガーしたイベントタイプを提供する拡張機能では、必要に応じて、その他の役に立つ情報をこの event
オブジェクトに追加できます。