プロジェクト上の役割と責務 roles-responsibilities
AEM の実装経験が豊富であれば、作成者、開発者、IT 技術者 と呼ばれる役割をご存じでしょう。
一般的な AEM Screens プロジェクトでは、プロジェクトでそれぞれ重要な目的を果たすように、役割がさらに絞り込まれています。
このガイド全体を通して言及される役割を次の図に示します。
役割の定義 roles
次の節では、ターゲットオーディエンスの概要を説明します。
アドビ adobe-audience
「アドビ」には、CSE(カスタマーサクセスエンジニア)やアドビサポートなどの Adobe Managed Services 担当者が含まれます。
AEM 実装担当者 aem-implementors
「AEM 実装担当者」は、AEM のユーザーエクスペリエンス、カスタムテンプレートおよびバックエンド統合を開発するための開発タスクおよび統合タスクを実行します。
エンドカスタマー UX(ユーザーエクスペリエンス)パラメーターに対処するために必要なカスタム機能も、このプロセスを通じて特定および提供されます。
AEM 実装担当者は、通常、段階的にカスタム機能を適所に導入します。例えば、基本的なループビデオや静的なグラフィックコンテンツの再生のサポートを、最初に確立するなどが考えられます。次のフェーズでは、動的テンプレートとメタデータタグを使用して、ローカライズされたコンテンツの再生をサポートする機能を含めます。他のフェーズでは、タッチスクリーン、センサー、動的トリガーなどを使用したインタラクティブな要素のサポートを組み込みます。
オーディオビデオインテグレーター av-integrators
オーディオビデオインテグレーターは、ハードウェアベンダーパートナーです。ハードウェアの購入、設定、導入など、小売設計とサイト準備を担当する関係者です。通常は、ネットワークオペレーションセンター(NOC)にアクセスできる契約サードパーティです。多くの場合、運用開始後も継続的に関与するので、オーディオビデオインテグレーターはプロジェクト所有者になります。
オーディオビデオインテグレーターは、デジタルサイネージハードウェアの導入を設計、構築および効果的に管理するために、エンドカスタマーと共に洗い出し作業を行って、プロジェクト範囲を決定する要件を定義します。
ハードウェアパートナーの検討 selecting-hardware-partner
適切なハードウェアパートナーをクリックすることが非常に重要です。以下の質問について検討する必要があります。
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サービスレベル契約の条項はどうなっていますか?
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グローバルカバレッジはどうなっていますか?
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24 時間のサポートですか?
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デバイスの管理方法は?
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アクティブな監視および警告システムはどうなっていますか?
ビジネスストラテジスト business-strategist
ビジネスストラテジストは、企業の意思決定者を表します。この役割は、洗い出し段階と要件定義段階に深く関わっており、プロジェクトの主要な推進要因になります。
要件の定義と KPI 指標の設定を担当します。ビジネスストラテジストとなる可能性のある関係者は次のとおりです。
- マーケティングまたはセールスマネージャー
- デジタル戦略マネージャー、クリエイティブ/コンテンツ管理チーム
クリエイティブおよびコンテンツ管理チームはビジネスストラテジストと緊密に連携し、要件をクライアントエクスペリエンスに変えます。UX 全体のデザインを推進し、ブランドを補完するコンテンツのキュレーションをおこないます。
クリエイティブおよびコンテンツ管理チームとなる可能性のある関係者は次のとおりです。
- クリエイティブエージェンシー
- ブランドマネージャー
プロジェクトマネージャー project-managers
通常、プロジェクトマネージャーは、AEM Screens の導入全体を管理します。プロジェクトマネージャーは、指定されたプロジェクトの実装全体を管理する担当者です。タイムラインの設定やチームのニーズへの対応などの、主要な責務を果たします。また、コミュニケーション、課題への対処、目標の確実な達成にも影響を与えます。
プロジェクトの段階 project-stages
デジタルサイネージの導入を成功させるために、通常はプロジェクトを 3 段階に分けます。これらの段階は一般に Day と呼ばれます。これらは文字どおりの日数ではなく、プロジェクトの各主要段階の名称です。
- 第 1 段階は 「Day 0」 と呼ばれます。この段階では、プロジェクトの範囲を定義するために必要な、すべてのプリセールス/検出作業を行います。
- 第 2 段階である 「Day 1」 は、導入作業に含まれるすべてのアクティビティを指します。
- 最後の第 3 段階は Day 2 です。Day 2 では、すべての継続運用とサポート要素をソリューション全体の一部として扱います。
RACI チャート raci-chart
以下は、役割の定義を使用した RACI チャートの例です。
RACI の定義 raci-definitions
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実行責任者(Responsible):タスクを完了するために作業を行います。
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説明責任者(Accountable):作業を委任し、タスクの完了前にタスクを最終的にレビューします。
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相談先(Consulted):タスクまたは成果物をレビューして、アドバイスを提供します。
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報告先(Informed):タスクの進行状況について常に報告を受けますが、成果物の詳細には関与しません。
以下は、役割の定義を使用した RACI チャートの例で、AEM Screens プロジェクトの一般的なタスクや考慮事項の例を示しています。
Day 0:プリセールスに関する考慮事項 の概要を次の表に示します。
Day 1:プロジェクトの実装(アプリケーション設計) の概要を次の表に示します。
Day 1:プロジェクトの実装(小売準備) の概要を次の表に示します。
Day 1:プロジェクトの実装(ハードウェア) の概要を次の表に示します。
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作成者:コンテンツ管理および戦略
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開発者:通常は、AEM Screens 実装チームのメンバーか、社内開発チームに引き継ぎます。
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技術者:オーディオビデオインテグレーターの契約業者または同じ会社の一員のどちらかです。
Day 2:運用開始後のサポート の RACI チャート概要を次の表に示します。